もうこれから投稿ペースのことについては言及しないことにしました。
雑な出し方ですが、3Eのメンバーが出てきます。雑だけど。
だいたいここからはちゃめちゃになってきます。
出席番号2番 磯貝悠馬
「殺せんせーとの課外授業は楽しかったな。思い立ったら直ぐにアフリカとかに飛んでいって」
「アフリカ!?」
「ハハッ、おかしいでしょ。でも先生は俺たちの為に、何でもマッハでやってくれてたんです。先生だけじゃない、クラスメイトのみんなも、俺に協力してくれた。もちろん俺もですけど」
「理想的なクラスだ…」
「そう言ってもらえて嬉しいです。でも、あのクラスは殺せんせーが来なかったら、絶対に存在しなかったと思いますよ」
出席番号3番 岡島大河
「俺と殺せんせーはエロを分かち合った…。もはや教師と生徒の関係を超えた、友のような存在…」
「…あまり貴方と話したくなくなってきたんだけど」
「何だと!?」
出席番号4番 岡野ひなた
「勉強が全然出来ない私が、高校で楽しくやっているのは、殺せんせーのおかげかな。まぁ、中学3年の頃よりも楽しい日はないだろうけど」
「楽しかった…?」
「一番スカッとしたのは、沖縄でヤクザを蹴り飛ばして一発KOさせた時かな」
「どういう状況…?」
出席番号5番 奥田愛美
「私、最初は化学だけを問い詰めればいいと思っていたんですけど、殺せんせーに『標的を騙す国語力も必要』って言われて、苦手な国語を徹底的に勉強したんです。今にして思うと、先生の教えはやっぱり大切だったんだな、って思います」
「騙すって、そもそもどんな状況なのよ」
「えっと、初めは私が水酸化ナトリウムと酢酸タリウムと王水を、殺せんせーに『毒です、飲んでください』って言って、」
「ごめん、やっぱり無し」
出席番号6番 片岡メグ
「私はずっと、気にかけることが優しさだと思ってたけど、殺せんせーが、人に厳しく接するのも優しさだって教えてくれたわね。クラス委員としてやっていけたのは、殺せんせーのおかげが大きい気がする」
「ちなみに、そのきっかけは」
「水泳が苦手な同級生を、深夜に山中に連れ出して、泳ぎの特訓をした時よ」
「ねぇ、誰かまともな話を持ち出してよ」
「まともねぇ、…フフッ、うちの教室に、まともなことなんてないよ」
「えぇ…」
出席番号7番 茅野かえで
「私の姉は、殺せんせーに殺された。だから私はあの教室に入ったの」
「!?」
「でも殺せんせーと毎日を過ごす度に、疑念が湧いてきた。お姉ちゃんを殺したのは、本当に殺せんせーなのかなって。結局、お姉ちゃんを殺したのは殺せんせーじゃなかったし、しかも私が死にかけた時、殺せんせーは私を助けてくれた。お姉ちゃんの死を糧にした技術を、私だけに使ってくれて」
(人里での蘇生技術…、奴が言っていたのは、このことだったのね)
「殺せんせーはどうやら、お姉ちゃんが好きだったみたいだよ。お姉ちゃんの水着写真、他のどのエロ本よりも大切に取っておいていたらしいから。ちょっと人間っぽくて、面白いと思わない?」
(確かに、そこら辺の人里のスケベ野郎に似ているわね)
出席番号8番 神崎有希子
「修学旅行で不良グループに拉致られた時、殺せんせーが教えてくれたの。前を向いて頑張ることを。どの大人もみんな、それを教えてくれるだろうけど、昔の私は聞かなかったと思う。多分、殺せんせーの言葉じゃないと、私は変われなかったと思うわ」
「そ、その不良グループは、殺せんせーがめったうちにしたの?」
「いいえ、トドメはクラスメイトが、修学旅行のしおりで頭をズドンと」
「修学旅行のしおりとは思えない表現なんだけど…」
出席番号9番 木村正義
「俺の名前、読み方まで調べてる?びっくりしてるでしょ」
「…まぁ」
「うちの親が警察官で、正義感の想いが込められてるのはよくわかるんだけどさ、どうやら子供ができて舞い上がっちゃって。でも、今となってはあまり気にしてないよ。殺せんせーが「大事なのは名前じゃなくて、その名前で何をしたか」って言ったからさ。もし俺が警察官になって手柄を立てたら、誰も文句は言えないぜ」
「名前といえば…、殺せんせーって名前の由来について知っているかしら?」
「ああ、確か茅野がつけたんだよ、なかなか殺せないから、殺せんせー」
「…なるほど」
出席番号10番 倉橋陽菜乃
「殺せんせーとの日々は楽しかったなー、特に夏!知ってる?私たちの教室は山奥にあるから、昆虫とか沢山いるんだよ!しかもミヤマクワガタのアルビノ個体まで!殺せんせーがズーム目で見つけてくれたんだ〜」
「ズーム目って何…。そ、その『あるびのこたい』ってのは、やっぱり希少なんですか?」
「そうそう。クワガタの場合、目が白いのがアルビノ個体。天然のミヤマのアルビノ個体なら、確か1匹で数十万はするんだっけ?」
「は!?」
「でも、殺せんせーとの楽しい思い出だから、今も飼ってるよ。長生きさせてあげるんだ〜」
出席番号11番 潮田渚
「僕は、E組の『暗殺教室』の首席だって、親友に言われました。運動神経や体力も関係ない、『ただ相手を殺すだけの才能』が、僕にはあります。僕のもつ才能は、暗殺の才能でした」
「暗殺の、才能…」
「殺せんせーも、昔は一流の暗殺者だった、だから僕は、殺せんせーに憧れてたんだと思ってました。でも違う。本当は教師として、先生を尊敬していた。だから僕は、教師になるんです。殺せんせーみたいに、E組のようなクラスを作れる先生に」
「それにしても、あなた絶望的に胸がないわね」
「人の話聞いてますか!?あと僕は男です!さっきも一人称が「僕」だったじゃないですか!」
出席番号12番 菅谷創介
「殺せんせー、教え方が上手くてさ、毎回プリントは手書きだし、問題も一人一人違うんだぜ。それぞれ効率よく学べるように」
「おおう…、様々な有名教育者が霞んで見える…」
「殺せんせーに高3の基礎まで教わった。だからめいいっぱい、芸術スキルを磨くことができる」
「高3の基礎まで!?ちょっと待って、暗殺のせいで教育面で心配、とかいう意見があるのに、むしろ逆にズバ抜けてるじゃない!?」
出席番号13番 杉野友人
「突然だけど、殺せんせーの触手で絡めとられて、身体を調べられる光景って、想像できる?」
(なんだろう、ものすごく卑猥なイメージが浮かんでくる…)
「俺、一回それをやられたんだよ。そんで俺の身体は、豪速球を投げるよりか変化球を操る方が向いてるって言われた」
「それは…野球の話?」
「そう。こんな教え方、殺せんせーしか出来ないよな。でも殺せんせーはそんな技術を、俺らにふんだんに使ってくれたんだ。ちょっとせこいけどな」
出席番号14番 竹林考太郎
「あのクラスは酷かった。常日頃から暗殺のことを考え、銃やナイフが飛び交う。挙げ句には殺せんせーが、第一志望に落ちた僕のことを散々にコケにしてくる。そもそも僕の家は金持ちだから、山分けされた賞金など嬉しくもなんともない、家族からも褒められることはない」
「…」
「…それでも僕は、E組を抜けたいと思わない。事実その判断に後悔をしていない。…E組はそんなクラスです」
(…なんだこのメガネ、私たちは困惑しかしないぞ…)
出席番号15番 千葉龍之介
「E組に来なかったら、本物の銃を使うことは無かったと思う」
「え」
「その銃でクラスメイトを守れたし、クラスメイトが今から俺は撃てた。そんなクラスを作ったのが、殺せんせー」
(く、口数少ないのにえげつないことを…)
出席番号16番 寺坂竜馬
「けっ、あのタコについて話すことなんか何もねぇよ。変態でウザくて、見てるこっちはイライラしっぱなしだ」
「…あの、もう少し情報をもらえませんか…?」
「だからねぇっつってんだろ?変態でウザい。それしか言えることはねぇんだよ。それを政府の奴ら、何が超生物だ。危険でも何でもねぇのに、何をビビってんのか。…もう帰っていいか?」
(何もないとか言って、結構話してくれたわね…)
出席番号17番 中村莉桜
「確かに殺せんせーはすごい人だったよ。でも、あのタコなんかよりも面白い者がいること、あんた達気づいてないの?」
「は?」
「出席番号順で回ってんなら、もう渚は見たでしょ。一瞬女子だと思わなかった?」
「まぁ、髪が長かったですし、華奢ですし…」
「でしょでしょ、それはもう愛玩動物として遊び尽くしてたんだけどね〜。…暗殺する時の渚はヤバいよ」
「あの〜、殺せんせーの話をしてくれないんですか?」
出席番号18番 狭間綺羅々
「…あなた達は、私の姿を見て、どんな感想を持つかしら…?」
「へ?」
「私の子供の頃のあだ名は『ミス肝試し日本代表』。どうせあなた達も私のことを怪物か何かと考えているんでしょう?」
「は!?いやいや、決してそのようなことは!」
「人はね、本能的に見た目で人の価値を大体決めつけるのよ。あのタコの見た目からして、最初でのクラスからの評価は最悪だった。…それを一年足らずで、強固な信頼を得たことから、どういうことかわかるわよね?」
(か、顔が怖い!何で話が進むたびにかおをよせてくるの!?)
出席番号19番 速水凛香
「…私がツンデレとか言われているのは、だいたい殺せんせーのせい」
「えぇ…」
「殺せんせーのおかげで、みんなと少し話せるようになったと思ったら、ツンデレツンデレって。あとペットショップで写真撮られたこともまだ根に持ってる」
「え、生徒の隠し撮りですか?じゃあ弱みを握っているってこと…?」
「そう、それでコケにしてくる。でも殺せんせーの弱みも随時明らかになっていくから、実際はプラマイゼロ」
出席番号20番 原寿美鈴
「殺せんせーをはめるためのトラップ作りは楽しかったわね〜。あ、そうそう、あなた達もう渚くんと茅野ちゃんに会った?」
「え、ええ」
「ねぇねぇ、あの2人、何か互いのことを言ってなかった?」
「い、いや、殺せんせーのことしか聞いてないので…」
「え〜、ちょっと今から戻って聞いてきなさいよ。そんで私に教えてちょうだい」
(何でたまに殺せんせーのことを教えてくれない人がいるんだろう…)
出席番号21番 不破優月
「殺せんせーとの出会いは、まさに私にとっては奇跡だったわね!いろんなことを教えてもらったし、将来への道の整備を手伝ってくれた。そして何より…」
「何より…?」
「怪物が自分の命が果てるまで、一つのクラスで最高の授業をするなんて、まるで漫画みたいな展開!私にとってはたまらない!ジャンプに原稿を渡したら、アニメ化までされる程のストーリーね!」
「…何を言っているの?この娘」
出席番号22番 前原陽斗
「殺せんせー、なんかものすごい存在だと思ってるだろうけど、実は案外アホっぽいんだぜ」
「アホ…?」
「訓練の一環でドロケーした時、警察役の殺せんせーが次々と捕まったやつ逃がして、烏間さんに説教されたんだよ。しかもエロ写真や嘘話に釣られて」
「政府に叱られる指名手配犯とは一体…」
出席番号23番 三村航輝
「殺せんせーは酷いよ。しかも低レベルに」
「はぁ」
「俺がノリノリでエアギターしてるとこ、集中切らす口実にした挙げ句、写真にまで残してるんだぜ。みんなには隠してたのに、酷いもんだぜ」
(私たちも今聞いているんだけど…)
「だから夏の大型暗殺計画の時、殺せんせーの恥ずかしい映像を長時間流してやったぜ。殺せんせーもぐったりするほどにな」
(やり返される程の何かをやっていたというのか…)
出席番号24番 村松拓也
「うちのラーメン屋、今度来てくれよ。親父のせいでクソまずいままだけど、殺せんせーに言われて経営学を学んでから、これでもマシにはなってんだぜ」
「え、高校生でもう店を管理できるのですか?」
「完璧じゃねぇけど、勉強の方は殺せんせーのおかげでバッチリ予習できてるからな。自分で学ぶくらいの余裕はあるんだぜ」
(彼らの進路を手助けするとはいえ、そんなことが可能なのか…)
出席番号25番 矢田桃花
「私は、勉強面だと殺せんせーにお世話になったけど進路で見るとイリーナさんによくお世話になったかな」
「金髪のあの人が?」
「あの人、色仕掛けの暗殺にめっぽう強いんだけど、それに必要なのは交渉術だって教わったの。しかも交渉術は色仕掛けだけじゃなくて、多方面にも応用が効く。私はそのスキルを学んで、それを将来に活かしたい」
(…殺せんせー意外にも、学びを提供する場面があったということか、しかも普通は習わない)
「まぁ、その環境を作ったのは殺せんせーだから、結局は殺せんせーのおかげっていうことになるけどね」
出席番号26番 吉田大成
「知ってるか?あいつバイクに乗るんだぜ」
「は!?」
「しかもその車体がカッコよくてな、思わず興奮したぜ」
(触手だらけの怪物が乗り回すバイクとは一体…)
「今思えば、あれがあいつと打ち解けたきっかけだったよな。不良のグループだった俺らに、しつこく話しかけてきてたっけな」
出席番号27番 自律(自律思考固定砲台)
「…まさか機械が生徒とは思わなかったでしょう?」
「ええ…、というかこのクラスがすでに個性的で、なかなかついていけないわ…」
「殺せんせーは機械である私も、一人の生徒として扱い、成長させる、怪物みたいな教師です」
「いや怪物そのものだけど」
「機械はプログラムされたことしかできません。ですが殺せんせーは、私にプログラム外のことを教え、私は開発者に逆らってそれに準じました。殺せんせーは世界で初めて、AIを調教した存在かもしれません」
「いや言い方」
出席番号28番 堀部糸成
「奴はやばい。みんなの半分の期間しか居なかった俺でもわかる。ものの見事に俺まで取りこんだ」
「それは、それほど殺せんせーが偉大な存在だから?」
「違う、奴は弱点だらけで目立ちたがりで、何かとアホをやらかすような奴だ」
(ボロクソ言うわね…)
「…だが、だからこそかもしれない。俺を育てた親も、俺に力を与えた奴も、奴以上に俺が心を許した相手にはならなかった。恩や力は、人の心を許させる材料にはならない。アホで抜け目だらけな奴のような存在が、それに当てはまるんだと思う。…そして奴はそれを願ってあの姿になった」
「…ところでお前ら」
「はい?」
糸成が声をかけ、菫子が顔を上げる。
「今まで出席番号順に、俺らのクラスメイトに聞いてまわったって言ってたが、目的の情報は揃ったのか?」
「それはもう、ばっちり…」
…いや、待てよ?よくよく考えたら…。
「…どうせあいつら、他の奴と被んないように極端な例を挙げて、核心的な話をしてきてないだろ。あの姿になった理由とか、月の破壊の真相とか」
「…そうですね」
菫子が固まってそう答えると、糸成はため息を吐き、地面に置いていた鞄を手に持った。
「俺が全部教えてやる。ただし部外者には聞かれたくない。場所を変えよう」
「…わかりました。して、どこで?」
「この近くならカラオケがいいだろう。音量をデカくしてやれば誤魔化せる」
こうして糸成に誘導されて、菫子と紫はカラオケにて、事の真相を全て知った。
「さーて、どうしましょうか…」
「どうでもいいけど、私の家に上がり込むのやめてくんない」
縁側で頬杖をついて悩む紫に、霊夢は嫌そうな顔でそう言った。
「一体何に悩んでいるのよ」
「さっきも言った通り、殺せんせーは『殺せんせー』になってから、これといった悪事は働いていない。それどころか月を壊したのも彼じゃない。それはいいのよ」
「じゃあそれでいいじゃない。もう終わり」
「終わりじゃないわよ」
紫が持っていた疑問は、殺せんせーが危険な存在であるかということ、それともう一つ、
「何故このゲームが執り行われた、って事よ」
「それは殺せんせーも言ってたでしょ。暇を持て余した神々の遊び、って」
「…そんなこと言って、霊夢。あなたもこの件を嗅ぎ回ってたじゃない。守矢神社にまで行ってたりと」
「…私には超絶ウザい、紫によく似た人形があったことを忘れてたわ」
深くため息を吐き、霊夢は紫の隣に座った。
「何も手がかりは無し。神奈子と諏訪子にも無理言って調べさせてるけど、そんなゲームがあることぐらいしか、神々も知らないって。どうやら元々、神々が思いついたんじゃなくて、一人の神が始めたゲームに大勢の神が目をつけただけらしいわ」
「ならその、ゲームを始めた神が、全てを知っているってことかしら?」
「そうね…、この真相には、神全体じゃなくて、特定の神だけが関わってるみたい」
ただもうお手上げよ、と霊夢は後ろにごろりと横たわった。
「私にできることはこれ以上はない。かと言っていつもの異変のように突っ込んでも、神の世界相手だと歯も立たないだろうし、巫女としての私の立場もやばくなる。どうしましょうかね…」
「では、どうもしない、というのはどうでしょうか」
「は?」
この声は紫の声ではなかった。寝転んだ霊夢を上から見下ろす、その声の主は、
「は?…は?何であなたがここに…」
「お久しぶりですね、博麗の巫女。相変わらず雑に巫女の仕事をこなしているようで。…こら、そこのスキマ妖怪、露骨に嫌そうな顔をしない」
よりにもよって、幻想郷の閻魔様、四季映姫だった。後ろには移動用(タクシー)の小町が手を振っている。
「何で幻想郷の奴らはこうも、無断で人の家に上がり込むのかしら…」
そう言った霊夢に対し、紫は本気で嫌そうな顔で映姫を見た。
「あなただって私のこと嫌いでしょ」
「ええ、あなたと話すのはとても疲れるので嫌です」
「なら来る必要はないわよね?」
「私も好きで来ているわけではありません」
「あーもう、うっさい!どうでもいい時にろくでもないこと言わないの!」
静かに言い争いを勃発させる紫と映姫を、霊夢が無理矢理押さえ込む。そして気を取り直し、映姫に向き直る。
「…それで、さっき言ったことをもう少しわかりやすく、言ってくれないかしら」
何もしない、という意味がよくわからない。打つ手がないからもう諦めろ、という意味だろうか。
「別にそれ以上でもそ以下でもありません。ただ今日はゆっくりと寝ればいい話です」
淡々と述べる映姫を、霊夢が睨むように見つめる。やがて、また心底面倒そうに、再び寝転がる。
「…その言葉通りに捉えるから、それでいいわよね?」
「ですから、そう言っているのです」
「いいのね?私、しっかりと寝ちゃうけど、それでいいのね?」
「しつこいです。それではもう失礼します」
「あのー、今日の私のセリフ無いんですけど」
謎の訴えをする小町を無視し、映姫は足早に博麗神社を後にした。
「次の挑戦は明日からだ」
「はぁ…」
相変わらずの自称神の宣言を、殺せんせーはあまり気が乗らずに聞いている。
「なんだ、流石に嫌になったか?」
「いえ、そうでないのですが…。自称神様は、何をそんなに焦っているのですか?」
「…そんなことはない。挑戦の日程の間隔が短くなっておるのは、それ程にんきがあるということだ」
「いえ、そうでもなく…」
殺せんせーは、いつもの顔で、さらりと指摘した。
「ひどく、動揺しておられるので」
「!?」
声だけでわかる。自称神は今、何故か非常に動揺している。殺せんせーに対してそのような態度は示すはずがない。となると、
「もしかして、左遷ですか?不当解雇ですか?」
「サラリーマンみたいに言うな。…隠しても仕方がない。確かに先程、動揺するようなことがあった。しかしそれはお前に言うようなことではない」
「そうですか…。あまり気を落とさずに」
「だから左遷でも不当解雇でもない」
殺せんせーが軽く流したので、すぐに本題へと戻った。
「特に特記事項や変更点はない。心構えだけしておくように」
「わかりました」
自称神との対話が終わり、殺せんせーは幽々子に目を向ける。
「というわけで、明日はしばらく留守にします。帰ってきたらまた妖夢さんの修行から入ります」
「負けてくる前提で話を進めるなよ」
幽々子の横で妖夢がそうつっこむ。それに対し幽々子はのんびりとした様子で、「行ってらっしゃ〜い」と手を振った。
殺せんせーが立ち去った後、幽々子はボソリと呟く。
「…そろそろかしらね」
「…?何のことです?」
妖夢が聞き返すと、幽々子はフフッと笑い、こう答えた。
「別に?なんとなく言ってみただけよ」
3Eのメンバーは、あともうちょっとだけ出てきてくれます。期待しててね。
最終章に突入するか、お遊びを挟むか悩んでましたが、投稿頻度の劣悪ぶりから、もう読者さんを待たせるわけにはいかないと感じ、次回から最終章に突入します。ばら撒いておいた伏線を回収するつもりですが、回収し損ねたのがあったらご指摘ください。
次回から前書きにゲストを招いて、ちょっとだけ解説してもらおうかと思います。