そして書きたい事書いてたらいつのまにか五千文字超えてました…
楽しんでいただけると幸いです
ではどうぞ!
第2話
「しお〜〜〜ん、ご飯できたよ〜」
昨日少し夜更かししてしまっていたらしい俺は朝の日課の時間に遅れ琴音の俺を呼ぶ声で目が覚めた
俺達の家は二階建てで一階にリビング、キッチンなどがあり二階が俺達個人の部屋がある
空き部屋などもありその部屋はどうするのかとルー母さんに聞いたが「将来子供ができるかもしれないでしょ?」とニヤニヤ顔で言われたもちろん言われた側の俺と琴音は顔を真っ赤にした
リビングに着いた俺は琴音に話しかける
「おはよう琴音、今日の朝飯なんだ?」
ちょうど皿を並べ終わった琴音はこちらを振り向きながら話す
「おはよう詩音!今日は焼き魚に味噌汁だよ…って詩音やっぱり朝は寝癖すごいねホワイトライオンみたいだよ〜」
ホワイトライオンってなんだよと思ったが俺は髪が白髪で(子供の頃は黒髪だった)おまけに寝癖が激しいのでそう言われてもしょうがないルー母さんに笑われるのなんてしょっちゅうだった
「しょうがないだろ朝はこうなっちまうんだから飯食ったらなおすよ。それより食べようぜ飯が冷めちまう」
そう言って俺達は席に着いた
『いただきます』
ルー母さんに拾われてから最低限のマナーは魔法より先に教えられたので最早挨拶等はやらないとむず痒い
ご飯を食べていると琴音が話しかけてくる
「やっぱりルーお母さんいないと静かだね詩音」
「俺からしたら朝から騒がしくなくていいけどな、朝からあのテンションだと疲れる」
と俺はぶっきらぼうに答えた
「そんなこと言って寂しそうに見えるけどな〜私は少し寂しいよルーお母さんがいないと」
「ま、仕事ならしょうがないだろっとご馳走まさでした。朝飯作ってくれたし皿洗いくらいはするよ」
「いいよ私がするから、それより詩音は髪を直して来て今日から新しい学校なのにそれじゃしまらないから」
うっそれを言われちゃ何も言い返せないな今日は琴音に甘えよう明日からは日課の後にシャワーも浴びるから大丈夫だろ
流石に毎日朝の家事をさせては気がひけるからな
「わかった、ありがとな琴音」
そう言って俺は髪を直すべく自室に戻った
琴音サイド
髪を直しに自室に戻る詩音を見送った後私は皿をあらっている
そしてそれが終わるとーーーーーー顔から火が出そうなくらい赤面した
私大丈夫だったよね!?普通に会話できていたよね!?
な、何とかいつもどおりに話せてたと思うけど…思うけどぉ、これが毎日続くの!?
幸せだけど心臓にわるいよぉ…
詩音は普通にしてたよね、私そんなに魅力ないかな?ちょっと自信無くしそうだなぁ…
でもまだ初日だし、時間はあるはず、頑張らないと!…うぅ頑張れるかなぁ///
ゴン!!
私がそこまで考えていると急に二階からそんな音が鳴った
「詩音大丈夫?何かにぶつかったような音がしたけど」
私は階段まで行きそう声をかける
「だ、大丈夫少し転んだだけだ!」
少し動揺したような声が詩音から返ってくる
明らかに転んだだけででる音じゃなかった気がするけど
「気をつけてね詩音、もうすぐ出るから準備忘れずにね!」
私は既に準備を終わらせていて後は詩音を待つだけだった
「あぁ分かったすぐ降りる」
今の声違和感を感じたけど本当に大丈夫だったのかなぁ?
詩音サイド
俺は自室に戻り髪を直した後…顔が赤色に爆発した
ちゃんといつもと同じで琴音と話せていたよな!?
二人暮らしを意識すると余計に気まずくなるな…なるべく普通に接していたが
くっ!ルー母さんが居ないだけでここまで違うのか?果たして耐えられるだろうか?
にしても琴音のやつ最近ますます可愛くなっ…だめだこれ以上考えたらまともに顔を見れなくなる落ち着け俺!
ゴン!!
ヒートアップしそうだった頭を床に叩きつけて何とかクールダウンさせる俺
「詩音大丈夫?何かにぶつかったような音がしたけど」
一階から俺を気遣う琴音の声が聞こえた
「だ、大丈夫少し転んだだけだ!」
少し声が上ずってしまった
「気をつけてね詩音、もうすぐ出るから準備忘れずにね!」
「あぁ、わかったすぐ降りる」
それに俺の隣にいては琴音は不幸にしかならないだろう…
冷静になった頭はそんな余計な事を考えてしまう
気持ちを切り替え素早く準備を済ませた俺は琴音の待つ二階へと向かった
初めて見る琴音の制服姿に顔を赤くしたのは言うまでもない(心なしか琴音の方も赤くなってた気がしたが)
琴音と一緒に家を出た俺達は駒王学園に向けて歩き出す
「高校生活か〜なんか楽しみだね詩音!」
うきうきが抑えられないのか興奮した様子で俺に話しかける琴音
「ま、実際中学の頃と何も変わらないだろ知り合いがいないくらいだ違いがあるとすれば」
「ま〜た詩音はそういうこと言う本当は楽しみのくせに〜」
図星を突かれ顔を琴音のいない方へそらす俺
実際浮かれていたのは事実だ夜更かししたのは未知の土地での高校生活に期待があったからもある
チラッと琴音の方を見るとしてやったり顔でニヤリとしていた
くそ俺ってそんなに顔に出やすいのか?
「他の人にはわからないと思うよ、分かるのはルー母さんと私くらいじゃないかな〜」
「ナチュラルに人の心読むのやめろよな」
「長い付き合いですからそれぐらい分かりますよ〜」
そう得意げに言う琴音
駒王学園が近くなってきたせいか周りには多数の新入生と思われる生徒達で行き交っていた
周りから注目を受けている気がするがなんでだ?
「「このリア充が)」
「(入学式早々イチャイチャしやがって…爆ぜればいいのに)」
「(さてはアンチだなおめー!)」
…明らかに最後の方関係ないの混ざってたきがするが、おおよそ俺と琴音の会話を聞いてカップルだと思った奴等がいるんだろう
俺たちにとっては普通の会話でも第三者から見ればそう思われるのもしょうがないか
「しお〜ん?」
俺が考え込んでいると心配になったのか琴音が話しかけてくる
「ん?あぁ少し考え事してただけだ気にしなくていいぞ」
「詩音がそう言うなら気にしないけど…あっ
学園見えてきたよ詩音!」
そう言って琴音は俺の手を掴んで…ん!?
「ちょっと待て琴音!」
「いいから早く行くよ詩音!」
そう言って俺の手を掴んだまま走り始める琴音
たまに琴音は周りの事が見えておらず天然が出るところがある
周りの視線が嫉妬から殺意に変わった気がしたーーーー
校門を入りしばらく走っていた俺達は唐突に止まった琴音によって急停止した
「あっ…手」
今更手を繋いでることに気がついたのか顔を赤くした琴音
「…いいから行くぞ」
俺の顔も琴音と同じく赤くなってるだろうだが今は我慢だ
今度は琴音の手を俺が引いて入学式会場と思われる体育館へ向かった
体育館にたどり着くと俺は琴音の手を離した。流石にこのままではまずいと思ったからだ
琴音の方は残念そうに見えたのは流石に俺の勘違いだろう
入学式が始まり校長の話が終わると生徒会長がステージの上に立った
ん?この魔力…人間のものじゃないな…恐らく悪魔
魔王の妹がいるくらいだし生徒会長がそうでも不思議はないのか?もしかするとあの人がそうかもな
生徒会長の話も滞りなく終わりクラス分けが行われた
「詩音!クラス一緒になれたね!」
体育館を後にし琴音と合流した俺は割り振られた教師へ向かっていた
「そうだな」
(むぅ、もう少し嬉しそうにしてくれてもいいじゃん詩音のば〜か)
俺の素っ気ない態度が気に入らなかったのか頰を膨らませ俺の事を睨んでくる琴音
…可愛いな
俺がジーっと見てると恥ずかしくなったのか頰を赤らめ顔を伏せられてしまった
それから教室へ向かっている間沈黙が続いた…居心地が悪い…
そんな中タイミングがいいのか悪いのか教室に着いた
「琴音、教室着いたぞ」
俯いたままの琴音の背中を軽く叩きしらせた
「あれ?もう着いたの?ありがとね詩音全然気づがなかったよ」
そう言って教室に入ろうとする琴音を俺は呼び止めた
「琴音」
「ん?」
振り返った琴音の顔をしっかりと見ながら俺は思ったことを正直に言う
「さっきは悪かったな…俺も琴音と同じ教室なのは…その、嬉しいよ」
恥ずかしさから顔が熱を帯びる俺は基本的に感情を表に出すのを苦手とする節がある。だけど身内くらいにはそういうのはなしにしていかないとな
「…もう気にしてないからいいよ、私こそごめんね!さ、この話おしまい!教室はいろ?」
いつもの調子に戻った琴音は教室の中に入っていった俺もそれに続いていった
教室につき暫く琴音と話していると先生がやってきてホームルームの時間となった
先生の自己紹介が終わり各々の自己紹介が始まった
俺の番になり席を立つ
「柊詩音です…えっとこっちに引っ越してきたばかりなのでまだわからないことも多いですがよろしくお願いします」
無難な挨拶の後軽くお辞儀をした
拍手が流れず沈黙が場を支配した
『………イ…』
い?
『イケメン来たーーー!!』
いきなりの大音量で耳をとっさに塞いだ俺
「(身長もそこそこあるしなんか幼さ残る中世的な顔立ち…いいわね!」
「(癖っ毛もなんだか可愛らしいわね!)」
「(やらないか?)」
小声でヒソヒソ話し始める女子を尻目に俺は席に座った…俺がイケメン?そうか中学時代男子がいない中学に通っていたんだな
大方白髪の髪が珍しいのもあるんだろう
琴音の方を見るとOKサインが出ていたので自己紹介自体は大丈夫だった筈だ
次の男子が席を立ち自己紹介を始めた
「俺の名前は兵藤一誠!好きなものはおっぱいで夢はハーレム王だ!これからよろしくな!」
は?今こいつなんて言った?
場が凍ってるのに気づいていないのか満足そうな笑みを浮かべ兵藤と名乗った男子は席に座った
静まり返っている中男子の自己紹介が終わり女子に移ったがそれでも教室の雰囲気が変わることはなかった
そんな中琴音の番になる
「柊琴音です!引っ越してきたばかりですが早く皆さんと仲良くなれればと思っています三年間よろしくお願いします!」
凍っていたのを溶かすような笑顔で自己紹介をした
琴音の笑顔に見惚れている男子も少なくない、そして琴音は俺の方を見て言い表せない顔をした…なんでだすごく嫌な予感がする
「因みに詩音と同居してます!あっ兄妹とかじゃなくて血は繋がってません」
なっ!!?
『…ええええええええええ!???』
琴音のやつなんでそんな事を!?実際その通りだがもっと言い方ってもんが!
「はいはい落ち着いて落ち着いてまだ自己紹介終わってないから席につこうね?」
騒ぎかけた教室を先生が納めた
その後も自己紹介は続きホームルームは無事終わった
授業が始まるまで少し時間があり俺と琴音は男子と女子の両面から質問責めにあった
琴音のやつ俺の為にやったのか?
俺は初対面の人に対し無愛想な喋り方をする事が多いらしい
年上なら良いのだが(母さんの仕事上年上の人と話す機会が多かった)同級生となるとどうもそうなってしまうらしい
俺がそうなるのを知っている琴音は俺が話しやすくなるように配慮してくれたのかもしれない
手段はもう少し考えて欲しかったのだが…琴音の方を見ると慌てふためいていた
ま、琴音のやる事が空回りする事はたまにあるからもう気にしないが
結局今日1日は質問されて終わった
ようやく学校が終わり解放された俺と琴音は家に帰っていた
「いや〜凄かったね詩音!わたしびっくりしちゃったよ〜」
「そう思うんならあんな言い方しなければ良かったろうに…いくら俺のためとは言え自分の身も削ってどうする」
「え?」
立ち止まりキョトンとした顔で俺の方を見る琴音
「え?っじゃなくておれが話しかけやすいようわざとやってくれたんだろ?まぁ多少強引だったかもしれないけどな」
「え〜あ、うん!そうだよ!詩音同級生の友達とか中学の頃あんまりいなかったでしょ?それで…だよ!迷惑だったかな?」
「いや実際話すきっかけにもなったし助かった…ただ今度からは気をつけてくれ心臓に悪い」
「う、うん」(本当は詩音を見る女子の目が好意的だったからなんだけど…うぅ私って独占欲強いのかな〜)
何やら複雑な顔をしている琴音だったがすぐに元に戻った
「詩音気づいたよね?」
「あぁ、生徒会長の事だろ?そして同じクラスの奴に一人、人間じゃない何かを持ってる奴がいた」
「兵藤一誠君だよね?」
「そうだ。まだ気配がはっきりとしてないがあれは恐らく神器だしかも意思を持ったな」
神器とは人間にだけ宿る三種族に対抗しうる力を持った武器の事だ
「まだ本人が自覚してないって感じだよねあれは」
「そうだろうな〜堕天使らへんの奴等に絡まれないといいけど、ま、もしも何かあったら俺が助けに行く」
最近堕天使が神器について色々と調べてるって話をルー母さんから聞いたし何事もなけりゃいいんだけどな
「もうそこは『俺たちで』でしょ?わたしも戦えるし詩音一人だと何するかわからないもん動く時は言ってね?」
「分かってるよ一人で勝手な真似はしねぇから」
「本当にだからねよし家到着!すぐ夕ご飯作るから先にお風呂入ってくれば?」
家の鍵を開けつつ琴音に言われた
「いや、朝作らせたしおれが作るよ。琴音の方こそ先に入ってこいよ流石に女子より先に風呂に入るのは気がひける」
「う〜ん分かった!じゃあこれからは朝は私、夜は詩音って事にしようかな?ルー母さんがいた時は帰ってくるまで待ってたから私が作ってたけどそっちの方がいいよね?」
「了解、んじゃ作ってくるな〜」
そして俺はキッチンに琴音はお風呂に入るための準備をしに部屋へと行った
別れて数分後朝のような悶着があったと言うのは完全に蛇足だろう
こうして俺達の高校生活はスタートした
いかがだったでしょうか?
個人的には朝の場面が書いてて楽しかったです
いやぁ純情っていいですよね!
お気に入りとうろくしてくださった
VEGETTOさん、瀬笈葉さん、イシュリーさん、ニャン吉さん、やかあらさん、Akuto0813さん
ありがとうございます!
とても嬉しいです!
感想、誤字脱字報告お待ちしてます!
ではまた次回!