学校が忙しくてと言い訳させてください(土下座)
ではどうぞ!
第4話
部屋に戻った俺は戦闘用の魔法着に着替える
着替えるといっても逐一服を脱いだりするのではなく専用の腕輪(正確にはゴツゴツしているものではなく首にかけるチョーカーのようなデザインだ)に魔力を通しスイッチを押し瞬時に着替えを済ませる
いついかなる時でも戦闘が行えるよう瞬時に着ている服から戦闘用の魔法着に着替えることはできるのがこの腕輪の利点だ
即座に着替えられるのならわざわざリビングから自室に戻らなくてもいいのではと思われそうだがそこはマナーだと言いたい(非常時にはその限りじゃないけどな)
服装は黒を主にしたコートに長ズボン、そして手には某ウルトラマンの主役も演じ心が読めない方のDAIG●のようなグローブをつけている(見た目はあれより数段地味だが)初めて琴音にこの格好を見せた時には「ブラッ●ーみたいだね」と言われたが俺は黒が好きなので気にしてはいない
今回は自宅から少し距離があるため空を飛ぶ事を選ぶ
普通そうすれば夜とはいえ人に目立つのだがそのための魔法着だ
この魔法着には隠魔法と呼ばれる魔法が付与されている隠魔法とは文字どうり一般人に見られないよう気配や姿を消す魔法だ(実際にはカメレオンのように周囲の景色に溶け込むと言った感じだが)
魔法は大昔から培われて来たものではあるが最近では世間一般には認知されないようになっている
理由は人間同士の争いに使われかねないからだ
ただでさえ年月を重ねるごとに兵器開発が行われている中で魔法という別の火種ができることを恐れているからだ
人と人との争いに魔法が使われないよう魔法が創られた時代から存在している組織、それがルー母さんや俺達が所属している【魔法協会】である
魔法協会には大きく分けて二つの役割がある
一つ目は魔法を悪用し私利私欲を肥やすものを捉え裁く事
もう一つは魔法が作られた要因にもなった災害【魔物】の討伐である
魔物はゲートと呼ばれる亀裂から人間達を自分達のいる世界(俺たち魔法使いは一般的に【反転世界】と言っている)に引き込み捕食する。ゲートについては未だ分かっていない事も多い現象だ
襲う理由としては魔力を得る為だと言われている
魔力を得た魔物は自身を強化し、より多くの人を襲う。そしてゲートからこちら側に侵入して来るのだ(長年の調査である一定量の魔力を得ないとこちら側に来る事は出来ないことが分かっている)そうなる前に駆除するのが俺たちの仕事だ
「さてと、着替えは済ましたし琴音と合流するか」
部屋を出て階段を降り、リビングへと向かうと琴音は俺より早く準備を済ませていたようでソファに座って待っていた
両足を交互にパタパタさせながら待っている姿はいつまでも見ていたいが仕事を放っておくわけにもいかない
「琴音、待たせたみたいだな」
俺が声をかけると琴音はソファから立ち上がり短パンを払うとこちらに振り返った
琴音の服装については後書きにてって後書きってなんだ?
とにかく琴音によく似合っている服装だ
「私もさっき終わったところだから気にしなくていいよ。それじゃ行こうか」
俺たちは家から出て服に魔力を通す、こうすることによって隠魔法を発動させる
なお隠魔法は魔物や三種族達には通用しない。あくまで一般人に見つからないようにするためのものだ(理由は魔物や三種族には魔力や気配などで察知されてしまうからだ)
実力者ともなれば隠魔法についても練度が高いので例外として見つからない事もある
隠魔法を発動させた後は飛翔魔法を使い空を文字通り飛ぶ。飛ぶ速度は注いでいる魔法量や、熟練度に比例している(ただ魔力を流しても制御できないからだ)
この魔法を覚えたての頃は酷かった。琴音と一緒になりこの魔法を使って飛び回った挙句に制御が出来なくなり二人で正面衝突した事もあった
だがこの魔法を始めて自分の思い通りに使いこなせる様になり、空から見た景色を見た時の感動は今でも忘れていない
昔のことを思い出しながらしばらく飛んでいると目的地である工場跡地に到着する
地面に降り飛翔魔法と隠魔法を解除する
「よしついたな、敵は…この中だな。行くぞ琴音」
「うん!」
魔力の気配を辿り敵の位置を把握した俺たちは工場の中へと入っていった
ーーーーー
工場の中に入ると大きな裂け目を見つけたここから魔物は人間をおびき寄せ捕食する
俺はその裂け目に近づき、とある魔法道具を取り出した
「あっちに行ったらいつも通りに行こう。琴音が遊撃で俺が前衛に回る。周囲の警戒を怠らずに殲滅だ」
「わかった、頑張ろうね詩音」
「あぁ、それじゃいくぞ【ゲート】」
俺は手のひらを工場に向け魔法を行使する
ゲートとはこちら側と魔物たちがいる世界を繋げる魔法で扉の様な形で出現する。使用には魔法道具を使って行う(手に嵌めておるクローブがそれだ)
なくてもできるのだが魔力を余計に使ってしまうため魔法道具に頼った方がいい
ゲートをくぐった先には俺たちが元いた世界が荒んだ様な光景が広がっていた。現実の世界そのままでありながら衰退したかの様な世界、だから反転世界と呼んでいる
その一角にライオンの姿を模したものがいた。こちらを警戒する様に睨みつけてくる
「こいつが今回の殲滅目標…油断せずに行くぞ」
俺は箒を手に持ち敵に近づいていくライオン型の魔物は俺が一定の距離まで来るとこちらに向かって爪による斬撃を放ってきた
距離がある状況での攻撃に俺は横に飛んだ。そうすると俺が元いた場所が奴が三本の爪で描いた斬撃の軌跡状に抉れる
(自身の攻撃に魔力を纏わせることにより斬撃を作ったのか)
遠距離での攻撃には魔法によって様々なやり方があるが今回の場合は純粋に魔力を纏わせ飛ばしただけだった
だが純粋ゆえに魔力量によっては凶悪なものにもなる
事実、奴が放った斬撃を見てみるとコンクリートが抉れていた
次々と斬撃を放つライオン型の魔物に対し俺はその斬撃を縦横無尽に動き回り時折箒に魔力を纏わせそらすようにして躱す
魔物も俺を捉えようと動く、それに合わせ俺はとある仕掛けを箒を使って仕込んでいく
そうしているうちに工場の隅に追い詰められた、正確にはそうなるよう誘導したのだが
「GRRRRRRRRR!!」
これを好機と見たか魔物が俺に向かって直接斬撃を放とうと近づき突然止まった
「かかったか」
俺はただ動いていたわけじゃない、動いている間に箒をワイヤーのように動かし相手の動きを封じるための罠を仕込んでいた
敵にバレないよう箒を操作し、罠を張るやり方は俺が得意としている戦法の一つだ
安全で確実に敵を倒すにはこうやって捉えてから攻撃を加えるのが安全で確実と言える
もちろんある程度の戦闘を経験したものには通用しないてでもあるが
今回の場合、まだ魔物のレベルが初期の段階だったのでこの戦い方を使うことができた
俺が束縛した魔物に琴音が接近し、拳による打撃を叩き込む
すると一撃だった筈の衝撃が四度、魔物に伝わる
【5combo】
そうすると琴音が殴った拳から機械の声が響いた。そして琴音の拳に魔力が溜まり、閃光と共に弾けた
その中からは獣の手のような黒を主張とした拳が形成されていた
「【
その状態でライオン型の魔物を殴ると先程の打撃とは比べものにならない程の衝撃が奴を襲った
そのまま工場の壁をやすやすとぶち抜き外へと出て行く
俺が追ってみるとライオン型の魔物は倒れており徐々に光の粒子となって消えていった
「相変わらずすごい威力だな」
魔物は一定のダメージを負わせるとこうして霧散する。一説によれば人間の出している正の魔力が魔物達の負の魔力を中和し、浄化しているのだという
「琴音、魔物は浄化されたぞ!明日も朝から訓練だから早く家に帰宅するぞ」
俺は工場の中にいた琴音を呼び合流する
「うん!今日も無事浄化できてよかったね詩音」
「あぁだがあの魔物のレベル、初歩とはいえ魔法を使っていた。という事は何人かの人達が奴に喰われていたって事だ。もっと早く発見できていれば…」
「そうだね…ある程度の魔力を持った魔物じゃないと発見出来ないのが歯がゆいところだね」
そう、魔法協会本部には魔物を探知する大型のレーダーのようなものがある。そこでは地球全体をリアルタイムでみることができそこから魔物の出現場所を割り出す事ができるのだがそれには一定の魔力を持っていないと探知できないという欠点もある
今ルー母さん達空間操作系統に属している人達がレーダーの小型化に挑んでいるがまだ半分程度しか開発できていないと言っていた
「…明日も朝から訓練だ。帰るぞ琴音」
気持ちが沈んだままではいけない、そうすることで亡くなった人達が生きかえる事などないのだから
出来る事と言えば少しでも魔物によって出る被害者を減らすことだけだ。歯痒いけどな
帰りは行きと同じでゲートを使えば帰ることができる
俺がゲートを使い扉を生成し、琴音が先に通り後から俺がゲートをくぐる
「………?」
ゲートをくぐる前、何か違和感を感じて辺りを見渡す。だがその違和感がどこからきているものかは分からなかった
「気のせいか」
気がかりではあるが今は置いておくほかない、こうして俺は今度こそゲートへと入っていった
???side
「危ない危ない、まさか魔力や気配を消した状態で気づかれそうになるなんてね」
詩音と琴音が立ち去った場所に一人の男、その男は二人の戦闘を遠目から観察していた
「それにしても…こんなところで会えるなんてね〜嬉しいよ
凶悪な笑顔をしながら男は言う
「おい、ファウストここでの用事が済んだのなら帰るぞ」
そうしているとそこに一人の女が現れる
「ん〜?アインちゃん!相変わらずいい乳してるね〜ちょっとも・ま・せ・て!!」
とファウストと呼ばれた男はアインという女性めがけて俗に言う●パンダイブを行う
「………ふん」
それに対してアインは回し蹴りをわざわざ魔力による身体能力強化を行ってした
当然ファウストは地面と平行に飛んで行って岩石に激突し止まった
激突した岩石もただでは済まず砕け散る。その中から無傷で生還したファウストは笑顔を絶やさぬままアインに話しかける
「いててて、ちょっとしたスキンシップだよアインちゃ〜ん!暴力反対〜」
「私はこれでも忙しいんだ、早く要件を済ませろそして早く金払え」
「分かったよ〜全くアインちゃんはせっかちなんだからなぁそんなんだと結婚適齢期逃しておばあちゃんになっちゃうよ?………うん、僕が悪かったから右手に持ってる明らかに不気味な剣を俺に振ろうとしないでね?冗談だから!用事も」
とここで男は言葉を区切り、戦闘が行われていた場所に一瞬で現れ魔物が消滅したところから何かを取り出し捕食した
そうしてまた女のところへ瞬時に移動して冷淡でありながら何処か柔らかい少し矛盾した笑顔を浮かべて言った
「今終わったしね〜んじゃ帰ろっか!」
「だがとりあえずお前は死ね」
「理不尽!!?」
この二人と詩音達が出会うのは少し先の未来、だが断言しよう、その出会いは決して幸福なものではないと言うことを
詩音side
ゲートを使ってこちら側に帰ってきた俺たちは裂け目の前で【クローズ】と言う魔法を使っていた。こうする事で裂け目を閉じる事ができる
魔物を倒してから行うのはそうしないと結局、また裂け目を作られてしまうためだ
「これでもう大丈夫だろう。裂け目は閉じた」
裂け目が完全に閉じた事を確認してから俺は琴音に報告する
「うんそれじゃあ帰ろっか、お風呂も入んなきゃだしお茶も入れ直すね!」
「そうしてくれると助かる。その前に依頼完了の電話を入れさせてくれ」
俺はポケットに手を入れるなおポケットの中は異空間となっておりそこから様々な道具を取り出したりしている
そこからスマホを取り出し連絡したくはないが火燕に電話をかける
「………おう詩音!!!」
電話に出て一言で耳にキーンとくる音量を出せるこいつはある意味すごいな、こちらとしては迷惑極まりないが
「ギャンギャン騒ぐな耳に響く」
「つれね〜なぁ詩音よぉ、んで魔物は浄化できたのか?」
「あぁ、完了した。それじゃ俺は切るからな」
「まぁまぁまてよ、最近魔物の活動が活発化してきているんだ詩音達の方でも気をつけといてくれ。最近じゃ三種族の方もきな臭いかんじだからな」
「分かった気をつけておく」
「俺としてはお前らの進展具合の方が気になるんだけどなぁぁぁ!」
「うるせえよ」
そう言って俺は電話を切った
「あははは、火燕君はどこでも元気いっぱいだね」
琴音は困った様な顔をして俺に声をかける
「あれはただ単に騒がしいだけだぞ、鶏だって騒がしいのは朝だけなのにあいつは年がら年中、時間問わずだからな」
気分が少し沈んでいた俺達にはちょうど良かったかもだけどな、あいつまさかこれを狙って?ってそれはないかあいつバカだし
「んじゃ今度こそ帰るか琴音」
「うん!!」
そうして俺達は家へと帰って行った
この日以降も依頼があれば仕事をこなし、高校生活も楽しみながら騒がしい一年生を過ごし俺達は二年へと進級した
いかがだったでしょうか?
次からはいよいよ原作スタートとなります
詩音と琴音がどの様な動きを見せるのかそしてファウストと詩音の関係とは?
次はもう少し早く投稿します()
言い忘れですが琴音の服装はsaoホロウリアリゼーションのフィリア服でへそあたりがしっかり隠れてる服装です