ゴブリンスレイヤー:ワンイヤー・ビフォア   作:ダラ毛虫

4 / 5

別作の展開に行き詰まると、ダイスを転がすだけで話が作れる本作は楽しーなー、と思ってしまうわけで……


………………!?




サード・クエスト

 冒険者になり、1ヶ月。

 少年剣士、少年戦士、少女野伏の3人一党(パーティー)は、幾つものゴブリン退治を請け負った。

 小規模な巣穴や、数匹のはぐれなど、比較的危険性が少ない依頼を狙い、経験を積んでいく。

 

 だからこそ、それとは今まで、遭遇したことはなかった。

 

 

「あれは……」

「初めて見るな……」

「トーテム、っていうの、よね」

 

 シャーマンが居る証、トーテム。

 個体にもよるが、駆け出しの冒険者よりは上手(うわて)の呪文遣い。

 対策は、呪文を唱え終わる前に仕留めること。

 

「要するに、わたしの矢が頼りってことね!」

「ああ。期待してるよ」

「ま、俺が槍をぶん投げる、つぅ手もあるからな。気負うなよ」

「それ投げた後、どうするつもりよ?」

「棍棒でぶん殴って、ゴブリンの武器を奪う」

「2人とも、お喋りはそのくらいにして、行こう」

「おう」

「見張りは2匹ね」

「俺たちが投石紐(スリング)で、向かって左の奴を」

「お前が弓矢で右を、だな」

「了解。外さないでよね」

「練習はしているんだけどね……」

 

 自信なさげに苦笑した少年剣士が、深呼吸して、表情を引き締める。

 少年戦士が、見張りのどちらかを仕留め損なえばすぐに飛び出せるよう、左手に槍を持ちつつ、投石紐を振り回す。

 少女野伏は弓を構えて、故郷に居た頃も暇さえあれば、冒険者になってからの1ヶ月間は休みなく繰り返してきたのと同じく、弦を引き絞り狙いをつける。

 

 

 ゴブリン退治の、始まりだ。

 

 

 

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

 

 

 

 洞窟に潜り、途中の敵は、特に問題なし。

 横穴を少女野伏が発見して、辿り着いた巣穴の最奥。

 

 

 ゴブリンシャーマンが、自身の玉座の間として掘り広げさせたその空間は、松明の光が奥まで届かないほど、巨大だった。

 

 人間の目では、暗闇に何が居るのかは見えない。

 一方、ゴブリンは夜目が効く。

 

 ましてや、目印になる松明を持つ冒険者など、良い的だ。

 

 

「ちっ!」

 咄嗟に少年戦士が、飛び掛かってきたゴブリンを槍で横殴りにし、広間の奥、微かに呪文が聞こえた位置と自分との間に入り込ませる。

 

 直後、電撃の矢が盾にされたゴブリンに突き刺さった。

 

「無事か!?」

「……っ! 少し痺れただけだ! 問題ねぇ!」

 

 広間の奥の闇は、人間の目では見通せない。

 だが、魔術が発動する瞬間、確かに光った。

(あた)っれぇッ!!」

 その位置、ゴブリンシャーマンが居ると思われる場所目掛けて、少女野伏が矢を放つ。

 

 くぐもった悲鳴が聞こえたが、戦果を確認する余裕はない。

 

「広間の入口まで下がれ! 俺たち2人で壁になる!」

「シャーマンがいそうな所に矢を射かけろ! 外れても牽制になる!」

「わかった!」

 入口から数歩踏み込んでいた一党は、襲ってくるゴブリンを振り払いながら後退する。

 前衛の隙間から、味方に当てないようにだけ注意して、矢を連射する少女野伏。

 矢が岩肌にぶつかった音、肉に突き刺さった音、そしてゴブリンの悲鳴が聞こえるが、呪文の詠唱らしきものは聞こえない。

 それでもとにかく、矢を放つ、放ち続ける。

 もしも《火球(ファイアボール)》などを使われたら、それだけで、この一党は壊滅しかねない。

 今襲ってきているゴブリンも巻き込むかもしれないが、味方を撃つ程度ゴブリンは気にしないと、これまでの経験で知っている。

 

 だから、隙を作るな。

 とにかく射って射って、呪文を唱える暇を与えるな。

 それだけを、考える。

 

「こいつで……!」

「最後だ!」

 

 そうしている内に、襲いかかってきていたゴブリンが、少年2人により全滅した。

 どうにか2人並んで武器が振れる幅の通路なら、ゴブリンが来るのは正面からのみ。

 2対2、多くても同時に4匹を繰り返せば、いつかは終わる。

 

「結局、呪文は……最初の1発だけか……」

「油断はできねぇけどな……。よし、予備の松明に火が点いた」

 不意打ちを警戒しながら、片手で作業をした少年戦士が、燃える松明を広間の中へと放り込む。

 少年剣士が、盾を縛り付けている方の左手で持っている松明と合わせて、周囲を照らす。

 

「…………何だ。死んでたのか……」

 

 照らし出されたのは、人骨を組み上げた玉座についたまま、喉、両目、口、左胸に矢を受けて絶命している、ゴブリンシャーマンの死骸。

 

「どれが致命傷かもわかんねぇな、これじゃ」

「いやいや! あんな暗闇じゃ、倒したかどうかわからないじゃない!?」

 完膚なきまでに殺され尽くした有り様に、うへぇ、と声を漏らした少年戦士に、少女野伏が食って掛かる。

 

「……伏兵は……いない、か」

 騒ぐ仲間を余所に、淡々と周囲を警戒する頭目(リーダー)

 一応、2人も視線は油断なく巡らせて、武器を構えているのだが。

 どうにも、心身の疲労を誤魔化すためか分からないが、空気が緩みそうになる。

 

 

 

 広間を隅々まで調べ、隠れていた子供のゴブリンを仕留める。

 

 生き残りは、ゴブリンも、拐われた女性も、居なかった。

 

 




そろそろ次回辺りに中規模行けるかなー、と



【クエスト判定】

3d6:4,2,6

剣士・無傷
戦士・無傷(前回5でクエスト判定+1)
野伏・次回クエスト判定+1

合計依頼達成数:3


( ̄ー ̄)<ぅゎιょぅι゛ょっょぃ

2回連続クリティカルって、何やこの娘……
6+1で、実質7、か……
よかろう、ボーナス付けたろうやん←思い付き



【ボーナス判定】
クエスト判定が7の場合に、依頼達成後に1d6で判定

1:1度だけ負傷判定に+1(使い捨てアイテム取得)
2:自身がフォローする時のみ負傷判定+1
3:自身の復帰判定を2回振れる
4:自身の負傷判定を2回振れる
5:自身のクエスト判定を2回振れる
6:自身の全判定を2回振れる


1d6:4
スキル取得:自身の負傷判定を2回振れる

今後、少女野伏の負傷判定に限り、2d6で高い方の目を採用します
1ゾロ(スネークアイズ)? 致死です(無慈悲
まあ致死からの死亡or瀕死も2d2になるので有情有情

なお、少女野伏がフォローする際も、2d6です
良かったな男共、危なくなっても助けてもらえるぞ
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