ちなみに本編だよ?
「日向はクリスマスの予定はどうかしら?」
「いきなりなんだ?」
犬吠埼家のリビング。
彼女達と夕食を共にした日向へ風が唐突に問いかける。
「クリスマスは予定がなければ勇者部でパーティーをするんです。日向さんも来てほしいんです!」
隣に座っている樹が日向の体を揺らす。
「クリスマス、か」
日向は少し考える。
赤龍軒はクリスマスに予定はない。
町内会はクリスマスムードだが、今回は天火星亮に予定があるらしく、大神と日向はフリーだった。
「特に予定はないな」
「じゃあ!」
「あぁ、参加することにしよう」
「やった~!」
「樹、はしゃぎすぎよ」
「お姉ちゃんだって、頬が緩んでいるよ!」
嗜める風だが、その顔は緩みに緩み切っていて異性の前へ出してはいけないだろう。
日向はどうかって?好きな相手だから良いのだ。
二人の楽しそうにしている姿を見て、日向も小さな笑みを浮かべる。
だが、知らなかった。
日向の前に立ちはだかる【サンタコス】という強大な敵の存在を。
勇者の森。
そこへ日向は足を運ぶ。
この森は特別な結界が施されており、普通の人は愚か大赦の人間がやってくることはない。
日向が踏み込むと大地を揺らしてゴウタウラスが姿を現す。
「ゴウタウラス、傷はどうだ?」
問題ないというようにゴウタウラスは吼えた。
「そうか、他の仲間の様態はどうだ?」
ゴウタウラスの言葉に背後から人型の姿をしたギガバイタス、ギガフェニックス、ギガライノスが姿を見せる。
ギガフェニックスとギガライノスに至っては元気よく手を振っていた。
小さく日向も手を振り返して奥に向かう。
彼の手には花束が握られている。
彼が歩むのは勇者たちが眠る場所。
「ここで眠っていたんだな」
日向は建てられている墓のようなものへ順番に花束を置いていった。
「柄にもないことはするものじゃないな」
「三百年もまたしているんだ。これくらいは当然だろ」
「お前か」
振り返ると流星光が立っていた。
「やれやれ三百年も待たせるとはお前も罪な男だな」
「殺されても仕方ないな」
「そんな楽な方法、アイツらは選ばんだろう」
「……話がある」
日向の言葉に流星光は無言でついてこいと顎で促す。
二人の間に会話はなく、木々が生い茂る深い場所へやって来る。
「ここならいいだろう、話をしようか」
「……俺が話すのは天の神のことだ」
「ぶれないな、貴様は」
「当然だ。俺は復讐を果たす」
「やれやれ……花束じゃ許されないだろうな」
「……」
互いににらみ合う日向と流星。
しばらくして折れたのは流星光だった。
「仕方ない。天の神を倒す方法だが……一つだけある」
「あるのか?」
「これだ」
流星が取り出したのは金色の戦斧。
「なんだ、その斧は?」
「ナイトアックス……遠い昔、ある存在を滅ぼすために作られた武器だ。コイツを貴様が使いこなすことができれば天の神の核を潰すことができるだろうな」
日向はナイトアックスを掴もうとする。
直後、電撃と爆発によって日向は吹き飛ぶ。
「やはりこうなったか」
ため息を零す流星の傍で日向は立ち上がる。
「どういうことだ!?」
「お前の体内にあるアースが原因さ」
「アース?」
「地球に存在したギンガの森に住まう人々が使えた力だ」
「その力が俺に宿っているというのか?」
「覚えはないか?体から沸き起こる炎のような力の存在を」
流星に問われて日向は思考する。
「確かに覚えがある」
「その力があると拒絶反応が起こり、所持したものは電撃と共に大ダメージを受ける」
「……つまり、俺には使いこなせないと?」
「方法は一つ、アースを捨てる事だ」
「どうすればいい?」
「その方法は――」
「メリークリスマァス!」
パァンパァンと鳴り出すクラッカー。
勇者部の室内はクリスマスの飾り着けがなされ、友奈達が用意したクリスマスツリーが置かれている。
机には大きなクリスマスケーキ、お菓子、そしておいしそうな料理が置かれている。
日向はそんな部屋で頭にちょこんとクリスマスデザインのとんがり帽子をかぶっていた。
クラッカーを鳴らしたのは風と友奈。
日向の向かい側には大神、そして鶴姫が着席している。
「落合」
大神は真っ直ぐに日向を見ていた。
――助けてくれ。
その目は日向へ助けを求めていた。
小さく日向は頷いて。
――諦めろ。
必死に助けを求めている大神へ日向はそういった。
「大神先生、何を見ているの?」
助けを求めていた大神へ鶴姫が声をかける。
いつもの忍装束と異なり彼女はサンタコスという姿をしていた。
ミニスカートで少しヘソがみえそうでみえないそんなデザインのコスチューム。
顔は帽子などで隠すようにしているが真っ直ぐに大神を見ていた。
その目はとても暗く、冷たい。
ギュッと大神の腕を抱きしめているがミシミシと力が強くなっていた。
「いや、別に、何も……」
「そっか、そうだよな!あ、これ食べようよ!」
「あっちは大変だな」
「日向さぁん」
――こっちも人のことは言えないが。
心の中で思っていると園子がニコニコと日向の腕に抱き着いている。
すりすりと日向の腕に顔をこすりつけていた。
園子もサンタコスチューム、ではなく、トナカイのコスプレだった。
着ぐるみのようなモコモコした服装で触れてくる部分も暖かい。
「日向さん」
園子を引きはがそうと考えていた時、日向の片腕に小さな衝撃がくる。
横へ視線を向けるとニコニコと微笑んでいる東郷美森がいた。
ちなみに彼女はサンタコス。気にしていないのか、ヘソが丸出しになっており、風曰く「凶器」がくっきりとみえている。
「はい、あーん」
笑顔を浮かべてケーキを載せているフォークをこちらへ差し出してくる。
「東郷、俺は一人で食べられ――」
「あーん」
瞳から光を失った目で東郷は日向を見つめる。
断れば、恐ろしい目にあうことは身をもって知っていた。
日向は大人しくケーキを頬ぼる。
「あ~わっしー、ずるいんだぁ」
「そのっちもやればいいじゃない」
瞳から光を戻して笑顔を浮かべる東郷に園子は頷いた。
このやり取りは我慢できなくなった夏凜(サンタコス)と風(トナカイコス)が割り込むまで続いた。
「ふっふっふっ、さぁ、プレゼント交換の時間よ!」
何やら不敵な笑みを浮かべている風。
「何で不敵な表情を浮かべているのよ。アンタは」
「わかっていないわね。夏凜は、これは戦争なのよ」
「その通りです!」
風の言葉に激しく同意する樹。
二人の態度に夏凜は首を傾げる。
「むふふふ、頑張るんだよ~~」
「結城友奈!頑張ります!」
「その意気よ!友奈ちゃん!」
その後ろで園子、友奈、東郷も燃えていた。
「え、何で!?」
「考えるな。お前はまだまともでいてくれ」
戸惑う夏凜の横で事態を知っている日向は肩を叩く。
「(プレゼントは当然のことながら日向も用意している。中身は知らないけれど、私が手に入れる!)」
「(いつもは呆れるところだけれど、私だって日向さんのプレゼント欲しいもん!頑張らなきゃ!)」
「(日向さんのプレゼント~~、どんなものかわからないけれど、欲しいんだよ~。できれば私のプレゼントは日向さんが受け取ってほしいなぁ)」
「(プレゼントかぁ、どんなものなんだろうなぁ。日向さんの考えたものだから、私達の誰に当たっても困らないものかな?)」
「(ふふふふ、女には負けられない勝負があるのよ。必ず手に入れてみせる。もし、可能なら友奈ちゃんのプレゼント、どちらにしても私の友奈ちゃん、日向さんコレクションに新しいものが得られるわ)」
何を考えているか手に取るようにわかる。
日向は静かにため息を零した。
くじ引きの結果、日向のプレゼントは夏凜が手にする。
尚、プレゼントの中身は可愛いぬいぐるみだった。
勇者部たちが楽しんでいたころ、大神は鶴姫に追い詰められていく。
「友奈」
楽しい時間の最中、日向はちょんちょんと友奈(サンタコス)の肩を叩く。
「日向さん?」
「話がある……少し外に出ないか?」
「はい!」
笑顔を浮かべる友奈は周りを見る。
風の騒ぎに巻き込まれていて気付く様子はない。
頷いた友奈は日向と共に外へ出ていく。
廊下を歩いて外が見える場所へ出ると冷たい風が頬を撫でる。
「くしゅん」
「風邪をひくぞ」
日向が友奈の首へマフラーを巻いた。
「暖かい…………それに、日向さんのにおいだ」
「臭いか?」
「そんなことないです!幸せになれる気分です」
「そうか……」
日向は友奈をまっすぐに見つめる。
何も言わずに沈黙した時間が過ぎていくことから次第に友奈は緊張していく。
「結城友奈」
「はい!?」
素っ頓狂な声を上げる友奈は戸惑ってしまう。
「こういう時、どういえばいいのか悩み、考えた……だが、こういう時はシンプルが良いのだろう」
「は、はい……」
「……結城友奈」
顔を赤らめる友奈に日向は顔を近づける。
「――俺はキミを愛している」
日向は告白と同時に友奈へ口づけをした。
もし、スーパー戦隊が絡んで新たな戦いがあるならどれがいい?
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パワーレンジャー
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リュウソウジャー
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ルパパト