Fate Grand Order ~歴史を紡ぐ者~ 作:牧弥潤巳
作戦を話終えた後、しばらく俺達はカルデアスの前にいた。
穂乃花「今思ったんだけど。あの赤い地球が、さっき言ってたカルデアスなんだよね。」
龍斗「あぁ、あれを元の地球の形に戻すのが役目だ。だがお前らは大丈夫だ。ドクターにも頼んで、なるべく戦闘から回避させる。」
香奈「けど、代わりに龍斗君とカルマ君とマシュさんが・・・」
龍斗「・・・俺に関しては大丈夫だ。戦闘、斬り合いに関してならある程度はなれてる。」
穂乃花「・・・」
カルマ「けどどうやってそこまでの実力を?聖杯戦争は君に力を与えたサーヴァントの宝具による聖杯の破壊で終わったって聞いたけど。」
龍斗「確かにそうだ。そしてその後、俺は師匠に拾われて、稽古をつけてもらったんだよ。」
カルマ「師匠?」
マシュ「しかし、一つ気になる事があります。先輩は自分に力を譲渡したサーヴァントを知っていたのですよね。その時に何故宝具を使える状態にあったのですか?」
龍斗「それに関してはわからん。真名を知ってたからなのか。もっと別の理由があるのか。その二択だろう。」
ロマン「君たち、ここにいたんだね。」
龍斗「ドクターロマン。」
穂乃花「あ、さっき連絡してた人だ。」
ロマン「そうか。君たちとこうして話すのは初めてなんだね。僕は───」
自己紹介を終えたとき、ロマンはなんか不味そうな顔をしている。
ロマン「さて・・・ここで一つ問題がある。」
龍斗「なんだよ。」
ロマン「彼女達の部屋・・・どうする?」
龍斗「あるだろ?48人も呼んだんなら。」
ロマン「いや、実はねぇ・・・」
その時衝撃の事実を知った。
龍斗「使える部屋が4つだけ!?」
ロマン「まぁね。治療を終えたスタッフを部屋で安静にさせてたんだけど、結構部屋を使ったから。使えるとしても4つか限界だ。」
龍斗「・・・なら、マシュとカルマと日暮と松原が使え。」
穂乃花「龍君は?」
龍斗「廊下ででもねとく。」
マシュ「ダメです先輩。それは休息とは言いません。」
龍斗「けど4人が限界だからなぁ。」
穂乃花「なら・・・」
龍斗「あ?」
穂乃花「龍君と一緒の部屋にする!」
龍斗「・・・」
全員「・・・」
俺の思考は珍しくショートした。というより、爆弾級の発言だと予測した為、判断が遅れてしまった。
龍斗「はい?」
穂乃花「だ、だって、部屋が4つだけなんでしょ?龍君も休まないとだし・・・」
龍斗「いや、それなら普通にお前と日暮が一緒の部屋になればいいんじゃね?」
これはご最もであろう。
香奈「はぁ・・・」
龍斗「ん?なんだ?」
カルマ「剱崎君って色々と鋭いのにこういう類は鈍いんだね。」
香奈「全くだよ・・・」
何故だろう。正論を言ったはずなのに、呆れられてるような気がする。
龍斗「どういう事だ?」
ロマン「おや?これはもしかして・・・?」
マシュ「・・・」
ロマン「マシュ?どうかしたかい?」
マシュ「!い、いえ。何でもないです。」
その後それぞれが部屋に戻った後────
穂乃花「マシュさん!」
マシュ「?穂乃花さん。」
穂乃花「あの、もしかして・・・マシュさんは、龍君が好きなんですか!?」
マシュ「!え、えーと・・・好きとはつまり、人間的ではなく、異性としてという意味ですから・・・えっと─────カァァァ!!!///」
理解する度に顔を赤らめるマシュ。もう爆発寸前まできていた。それを見た穂乃花は知った。マシュも自分と同じだと。
穂乃花「・・・マシュさん。」
マシュ「は、はい!」
穂乃花「私・・・負けませんから!」
マシュ「え?」
穂乃花はその後部屋に戻った。だがマシュはなんの宣言かわからない。
マシュ「・・・今のは、何でしょう。」
偶然居合わせたロマニに聞く。
ロマン「俗にいう、ライバル宣言ってやつだね。」
マシュ「ドクター。ライバルとは・・・?」
ロマン「もちろん、龍斗君との恋仲関係の。」
マシュ「え!?///」
再び顔を赤らめるマシュだった。
────一方その頃
???「フフフ・・・これは、面白い子だ。この4つのリング・・・使えるかもねぇ。」
赤いリング、青いリング、緑のリング、黄色のリングを懐においていた。
???「彼なら多分・・・このエレメントリングを渡せるかもねぇ。さぁて。ここは、この天才が色々なリングを創ってあげよう。」
リング・・・指輪・・・魔術師・・・あっ(察し)
わかった方は分かった上で目を瞑って欲しいですね。
できるか!って人はコメントで答え合わせを(コメ稼ぎ乙です)
それではまた!