Fate Grand Order ~歴史を紡ぐ者~ 作:牧弥潤巳
再会と始まり
龍斗「ここは・・・そうだ!俺冬木に!」
周りを見ると全ての建物が崩れかけて辺りが炎が包んでいた。
龍斗「・・・どういう事だよ。【あの時】はここまでにはならなかったのに。」
キャッ!
龍斗「あ?」
小さな悲鳴が聞こえた。俺はそこへと走り出した。
―――――――――
???side
???「ちょっと大丈夫?」
???「ごめんね。ちょっとつまずいただけだから。」
???「それにしてもここどこだろう?」
私達は辺りを見渡したけど、建物は全部壊れかけてた。もうここは街じゃないよ・・・
???「私達、誰かにここまで飛ばされたんだよね?」
タッタッタッタッ
???「?足音?」
???「穂乃花、気を付けて。」
私は少し身構える。ただでさえ、わけのわからない場所に来て混乱してるのに、また大変な事になると考えると怖くなる。
???「来るよ!」
???「ひぃっ!」
龍斗「・・・おいおい冗談よせよ。」
???「・・・え?」
するとそこには・・・私の友達がいた。
―――――――
悲鳴が聞こえた場所まで行くと何故か俺の知り合いがそこにいた。
龍斗「松原、日暮?お前ら、なんで・・・?」
穂乃花「り、龍君?」
香奈「龍斗君こそなんで?カルデアってとこに行ったはずじゃ。」
龍斗「いや、実はな、ギュウ・・・あ?」
穂乃花「・・・」
龍斗「いや、なにしてんのお前。」
下を見ると松原が俺に抱きついていた。
穂乃花「だって・・・また会えたんだもん。」
香奈「龍斗君。穂乃花結構寂しがってたから、少しそうさせてあげて?」
龍斗「はいはい・・・って、言いたいところだが。」
二人「?」
こいつらは知らないみたいだが、俺にはわかる。
龍斗「・・・いつまでこそこそと見てるつもりだ?」
???「あちゃー。バレちゃった?」
香奈「だ、誰!?」
???「あー!待って待って!敵じゃないよ!こっちは君に用があって来たんだよ。剱崎龍斗君。いや、【存在するはずのない騎士】様。」
・・・驚いた。まさかそれを知っていたとは。
龍斗「・・・ほう。そう言うことか。」
穂乃花「存在するはずのない騎士?」
香奈「なにそれ?」
龍斗「お前、名前は?」
カルマ「僕はカルマ。まぁこの名前、この人の真名をちょっといじってつくったんだけどね。」
龍斗「・・・剱崎龍斗だ。さて、早くここから移動するぞ。」
香奈「え!?ちょっとその人は?」
龍斗「敵ではない。多分な。」
カルマ「フフン。」
龍斗「ほら。お前も行くぞ。いつまでしがみついてる。」
穂乃花「だってぇ。」
松原をほぼ強引に引き剥がそうとするが、なんとも力が強くて離れない。
カルマ「・・・ねぇ、そこの短い茶髪の子?」
香奈「?私?」
カルマ「もしかしてあの長い髪の子ってさぁ・・・」
香奈「・・・やっぱりわかりますよねぇ。実は穂乃花って龍斗君にゾッコンなんですよ。まぁ当の本人は分かってないみたいですけどね。」
カルマ「君も大変だね。」
香奈「・・・まぁ。そうですね。」
・・・あいつらは何を話してるのだろうか?・・・おっと。この感じは。
カルマ「!これって・・・」
龍斗「やっぱり仕掛けてくるか。」
穂乃花「どうしたの?二人とも。」
カルマ「・・・どこ?」
龍斗「・・・!上だ!」
上を見るとそこには人影が写っていた。
カルマ「こっちからも来るよ!」
地上からは大量の骨軍団が迫っていた。
龍斗「上は任せる。」
カルマ「なら下はそっちだね。」
するとカルマは槍を取り出した。すると上空から無数の剣が飛んできた。
カルマ「そらっ!」
カルマが槍をふるうと業火が放たれ、剣を焼き尽くした。
龍斗「フン。」
俺はギターケースから剣を取り出し骨軍団へと向かう。そして手慣れたように軍団を切りさばいていく。
???「・・・ほう。ならば。そちらを狙うまで!」
再び上空から無数の剣が飛んできた。しかし、対象はカルマではなく、松原と日暮だった。
カルマ「しまった!二人とも!危ない!」
だめだ!【宝具】を使っても間に合わない!しかし二人に剣が当たることはなかった。
マシュ「お二人とも。怪我はありませんか?」
穂乃花「えっと・・・」
香奈「あなたは・・・?」
マシュ「説明は後に。・・・!」
再び来る攻撃をしのぎきった。
―――――――――
カルマ「・・・へぇ。これは驚きだ。まさかこれで三人目とは。しかも、人為的に成功したとは。」
龍斗「・・・はぁ。面倒なことになりそうだ。まさかマシュまで・・・」
マシュ「先輩。お怪我は?」
龍斗「ねぇよ。これでも・・・」
香奈「これでも?」
龍斗「いや、なんでもない。」
穂乃花「そ、それより!」
全員「?」
穂乃花「あなた!龍君とどういう関係なんですか!?」
困惑した顔で何故かそんな事を聞く松原。正直聞いてどうするよ?ただ先輩って呼ばれてるだけなのに。
マシュ「どういう?先輩は先輩ですけど。」
香奈「あぁ。そんな真面目に答えなくてもいいですよ。穂乃花。考えてもみなって。」
穂乃花「?」
香奈「あの龍斗君が自分から彼女とか作ると思う?」
穂乃花「それは・・・な、ないかも。」
香奈「でしょ?」
・・・なんだろう。何故かあの二人に貶されたような気がする。
龍斗「・・・とりあえずここから移動しよう。またいつ襲ってくるかわからない。」
俺は妥当な判断を提案した。いや、正直あの時口走ろうとしたことを聞かれる前に手をうった、と言ったほうが正しいのだろう。
龍斗「(あの時・・・これでも【あの人】に鍛えられたから、なんていえないからな。)」
――――――――――
これは、2004年1月30日の出来事である。冬木に一人の女性が訪れていた。
???「ここが【聖杯戦争】が起きた場所かぁ。・・・?ここだけ焼け野原になってる。」
そこにはボロボロになった姿でなにかをしている少年がいた。
???「あれ?男の子?」
女性は少年に近づく。
???「ねぇ、僕?何してるの?」
???「・・・」
少年は女性の問いには答えず穴を掘り、人を埋めていた。
???「これは・・・お墓?まさか、僕が一人でやったの?」
???「コクリ」
少し頷いた少年。
???「ここにいた人を弔ってあげてるのね。」
???「・・・みんな、死んだら同じ、ただの骸だから。」
???「・・・」
女性は少年を哀れみの目で見る。その年でこんな事をするような時代なんだと悲観していた。女性はすぐにそれをやめさせた。
???「僕、お名前は?」
心太「遠坂・・・心太。」
???「優しい名前。・・・けど、この惨劇を背負って生きていくなんてさせられない。そうだ!」
心太「?」
???「君は今日から・・・剱崎龍斗と名乗りなさい!」
心太「・・・」
そして、女性は手元から刀を取り出し少年に向けた。
心太「!?」
武蔵「私は宮本武蔵。君はいつか、大きな希望になる。」
心太「?」
武蔵「だから君に・・・私の剣を教えてあげる。」
それが遠坂心太の
剱崎龍斗の始まりだった。
龍斗「(俺が希望になる・・・本当にそうなのか?)」
冬木第一章でした。きんモザキャラで好きなキャラクターの穂乃花と香奈を導入しました。それではまた!