Fate Grand Order ~歴史を紡ぐ者~   作:牧弥潤巳

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説明~カルデアについて~

龍斗「いいか、今からこの状況について説明するぞ。」

 

二人「うん。」

 

龍斗「ここは特異点Fと呼ばれてる。特異点とは、人類史の流れとはまた違った流れ。本来起こるはずのない出来事が起きている場所だ。」

 

穂乃花「歴史通りにいかなかった場所なんだよね?」

 

龍斗「そんなとこだ。で、これを歴史通りの流れに戻すのが人理継続保障機関カルデア・・・俺が行ったところだ。」

 

香奈「ここの特異点の原因はその【聖杯】ってやつが関わってるんだよね?」

 

二人もある程度の知識がついたようだ。そんなところで俺はある質問をする。

 

龍斗「・・・さて、お前らがどうやってここにこれたのか説明してもらおうか?」

 

穂乃花「私達、いつも通り学校に行ってたんだけど・・・突然炎に包まれて全部が壊れていったの。」

 

香奈「その時にフォルネウスとフェニックスが助けてくれて。」

 

龍斗「フォルネウスとフェニックス?」

 

──────────

穂乃花side

 

私達は今学校へと向かっている。けど、私はどこか寂しい感じがあった。理由はわかっている。

 

剱崎龍斗君・・・いつもクールで、周りをちゃんと見てて、どこか悲しそうな目をしている。

 

私はそんな彼に惹かれていた。でも、カルデアって場所に行ったっきり連絡もない。

 

寂しいよ・・・

 

香奈『龍斗君今頃カルデアで頑張ってるんだろうなぁ。』

 

穂乃花『そうだね・・・また会えるんだよね?』

 

多分今の私はすごくしょんぼりしてるんだと思う。

 

香奈『穂乃花ってホントに龍斗君が好きだよね。』

 

香奈ちゃんからの突然の爆弾発言に顔が熱くなっていくのがわかった。

 

穂乃花『え!?えーっと・・・///』

 

ボォォォォン!!

 

突然街が炎に包まれて行った。

 

香奈『なにこれ!?』

 

穂乃花『いきなり街が炎に。』

 

すると炎が私達にも、襲ってきた。

 

二人『キャァァァ!!』

 

でも私達に炎がかかることはなかった。

 

???『大丈夫ですか?』

 

???『ったく、バルバトスの野郎、人間を守れなんてふざけたこと。』

 

どこかから声がすると思い目を開けると。

 

穂乃花『・・・人魚と』

 

香奈『・・・赤い鳥?』

 

???『誰が赤い鳥だゴラァ!』

 

香奈『ひっ!』

 

鳥さんはいきなり怒りだした。香奈ちゃんはびっくりしている。

 

フェニックス『俺にはフェニックスって名があんだよ。あ?』

 

???『ごめんなさい。フェニックスは少し短気なところがあるもので。』

 

フォルネウス『私はフォルネウスと申します。』

 

穂乃花『・・・フォルネウス?』

 

フォルネウス『私達があなた方をこの消された時間から守ったのです。』

 

香奈『消された時間?』

 

フォルネウス『【聖杯】によってあなた方が住む時間が焼却されてしまったのです。』

 

焼却された?どういう事?全く訳がわからないよ。

 

フェニックス『まぁ、そのままなのも困んだろ?このままならお前らはおっちんじまうからな。』

 

【死ぬ】という言葉を聞いた時、一瞬だけど香奈ちゃんも目を見開いた。

 

穂乃花『死んじゃうの?』

 

フォルネウス『フェニックス!・・・しかし、私達があなた方に憑依すればそれは免れます。』

 

香奈『憑依?とりつくってこと?』

 

フォルネウス『そうです。そしてある場所へと飛ばします。』

 

穂乃花『ある場所って・・・?』

 

フォルネウス『一人、人間に憑依している我々の仲間がいます。そこへ合流してください。そうすれば身の安全は保障されます。』

 

香奈『内容はいまいちわからないですけど・・・憑依しても大丈夫ですよ?』

 

穂乃花『香奈ちゃん!?』

 

香奈『向こうが私達に憑依させろっていうことは、そうしないと自分達も危ないってことですよね?』

 

フェニックス『はっ!同情か?』

 

香奈『そっちも安全になってこっちも安全になるなら、両方得でしょ?』

 

・・・確かに両方安全になるんなら大丈夫かも・・・?

 

フェニックス『ハハハッ!面白れぇ!気に入ったぜお前。望み通りお前に憑依してやる。』

 

赤い鳥のフェニックスさんは香奈ちゃんへと入っていった。

 

フォルネウス『まったく・・・そこの少女?構いませんか?』

 

穂乃花『えっと・・・はい!』

 

フォルネウス『では・・・』

 

香奈『これからどうするの?』

 

フェニックス『お前らを2004年に飛ばす。』

 

香奈『2004年!?それっていわゆるタイムスリップってやつ!?』

 

フェニックス『そんなとこだ。そこで奴とあう。』

 

香奈『やつ?』

 

フォルネウス『先程言った、仲間が憑依している人間に会うのです。』

 

穂乃花『その人もタイムスリップしてるの?』

 

フォルネウス『えぇ。・・・それではいきますよ。』

 

フェニックス『舌噛むんじゃねぇぞ!』

 

二人『キャァァァ!!』

 

突然私達は光に包まれた。

 

────────────

 

穂乃花「・・・って感じで私達もここにきたの。」

 

香奈「きたときには本当に頭が痛くて・・・」

 

ロマン『ちょっ、ちょっと君達!』

 

穂乃花「だ、誰!?」

 

龍斗「ドクターロマン。カルデアの医者だ。」

 

ロマン『今、フォルネウスとフェニックスって言わなかった!?』

 

香奈「い、言いましたけど。」

 

ロマン『君達の言うそれは、ソロモン72の魔神の二柱だぞ!』

 

穂乃花「ま、魔神!?」

 

龍斗「・・・そういう事か。」

 

穂乃花「きゃっ!」

 

香奈「なに?」

 

フォルネウス「私達を知っている者ですか。確かに私達はソロモンの魔神です・・・そして、私達は彼を探していたのです。」

 

ロマン『彼?』

 

フェニックス「こいつだよ!」

 

龍斗「・・・やっぱりお前の知り合いだったか。」

 

バルバトス「フンッ!」

 

穂乃花「ば、化け物!?」

 

龍斗「ま、第一のコメントはそれだよな。嫌われてんぞバルバトス。」

 

バルバトス「人間に嫌われたところでなにも感じんぞ。」

 

ロマン『バルバトスだって!?ソロモンの魔神が3体も。』

 

────────

 

オルガマリー「・・・さて、そろそろそっちも説明してもらえる?あなたは一体何者?なんでデミサーヴァントになってるの?」

 

龍斗「・・・そうだな。こっちも話さないと始まらない。」

 

龍斗「・・・俺の名前・・・剱崎龍斗は簡単に言えば二つ目の名前。・・・本名は・・・遠坂心太。遠坂一族ってやつの息子だ。」

 

オルガマリー「遠坂一族!?」

 

穂乃花「なにそれ?」

 

龍斗「魔術の世界で結構名の高い一族らしいぜ。親父が呼び出し食らった時にはめんどくさいってまだガキの俺に愚痴ってたくらいだし。」

 

香奈「それはそれでいろいろ問題が・・・」

 

日暮は呆れているが、安心しろ。それを思い出した俺も呆れてる。

 

龍斗「で、俺の生まれた場所が・・・ここ・・・冬木だったんだよ。」

 

香奈「ということは龍斗君が【聖杯戦争】ってやつに巻き込まれたって・・・」

 

龍斗「・・・俺の親父は、聖杯戦争の参加者だった。サーヴァントの戦いに偶然巻き込まれた俺は致命傷を負った。けどその時に親父が助けてくれた。・・・自分の命を犠牲にして。」

 

穂乃花「そんな・・・」

 

龍斗「その時、親父が召喚したサーヴァントは俺に自分の力を渡した。『俺なら、きっと自分ができなかった事をできるかもしれない』って。・・・その時に、最悪の出会いが起きた。・・・力を貰った時にバルバトスも入っちまったんだよ。」

 

カルマ「最悪の偶然だね。」

 

龍斗「で、こいつは俺を喰らって、自分の肉体を取り戻そうとしている。こっちから追い出そうにもできなくてな。」

 

事情を話していると松原がある質問をしてきた。

 

穂乃花「ちょっ、ちょっと待って。もし喰われたら・・・龍君は、どうなるの?」

 

龍斗「・・・死ぬと言った方が早い。」

 

穂乃花「・・・!」

 

大きく目を見開いた。だが、ある程度の語弊があるため一応説明する。

 

龍斗「正確に言えば、俺の精神が消滅する。簡単に言えばこいつが俺の体を乗っ取るってことだ。」

 

改めて話すと相当ぶっ飛んでる話だよな。みんな理解するのに時間がかかっているように見える。

 

龍斗「・・・とまぁ、これが俺の過去と現在までの経緯だが、わかったか?」

 

全員「・・・」

 

ここにいる俺以外の全員が愕然とする。

 

フォルネウス「・・・そろそろ私達は戻りましょう。」

 

フェニックス「・・・はっ!」

 

フォルネウスとフェニックスは二人の中へと戻っていった。

 

バルバトス「それほど衝撃を受けることか?人間とはやはりわからん。」

 

龍斗「わからない事をするのが人間だ。だから知ろうとするんだ。」

 

バルバトス「・・・俺には関係ない。いつか喰われるお前もな。」

 

バルバトスは俺の中へと戻っていった。

 

穂乃花「そんなの・・・ひどいよ・・・」

 

松原を見るといかにも泣き出しそうだった。

 

龍斗「!・・・悪い。少し外の空気吸ってくる。」

 

歩く速度を早める。

 

・・・現実とは非常に残酷なのである。どんなに否定しても、覆そうとしても、必ず現実の二文字が邪魔をし、理想や幻想を跡形もなく打ち砕く。松原のあの顔を見て戸惑った。何故あの時──────

 

いつかは喰われると知っているのに。

 

 

 

 

 

 

消滅すると知っているのに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを否定しようとしたのかを。

 

 

 

そして何故

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静かに涙を流しているのか、自分にもわからなかった。

 





今回はここまでです。シリアスを入れてみました(入れたつもりです)次回はいよいよあいつが出てきます。それではまた!
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