名もないエースの記録   作:numanuma

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この小説で至らぬ点など多々あると思いますが、何卒よろしくお願いします。


UC.0086 重力の底で‥‥

宇宙世紀0086年 一年戦争が集結し6年、デラーズ・フリートとの戦いから3年が経とうとしている時、北アメリカのとある連邦軍基地では‥‥‥

 

 

 

「はぁ はぁ」

「あと1周!! ペースを落とさずしっかりと走れ!」

 

この基地では新兵の訓練の厳しさでは有名な基地だ。いくら兵学校で勉強や体力作り、基礎的な動きができていてもいざ新兵となったあとの訓練とはわけが違う。 兵学校の首席や優秀生がこの訓練に参加しても、「厳しい」と口にするレベルだ。 

その分この基地からは優秀なパイロットが多数出ている。ここに所属していたということだけでも名誉なぐらいだ。

 

教官「ペース走終了だ!各自1900から予定通り入浴をおこない、2000からは夕食だ。時間に送れないように!解散!!」

 教官は時間にとても厳しく訓練もハードだ。ただ体調を崩したりした時はとても優しく見舞いにも来てくれるのだ。

 

タークス「いや今日もハードだったよな、ペース走は嫌いじゃないが」

ルータ「でも分かってて志願したんだろ?ここの基地をよ」

タークス「まあそうなんだけどさ、ここまでとはね」

ロゼ「1周2キロを30周、ラップタイムは誤差2分内ってきついぜ」

ルータ「そうだよな、まあ明日も頑張りましょうぜい」

 

彼らは今年入ってきた新兵。3人とも仲が良く、よく話しながら歩いていたりする。

タークス・ジガは三人の中でもリーダー気質な奴、真面目な性格でみんなを引っ張っていく。

ルータ・スデラは少しチャラいヤンキー気質、それでもしっかりとやる事はこなし、みんなを元気づけるムードメーカー。

ロゼ・ズルーンは真面目で細かい、この中で一番身長が低かったりする。

 

ー風呂ー

 

タークス「やっぱ風呂は生き返るわ‥‥あとお前筋肉突くのやめてくれねーか?w」

ルータ「わりいわりい、マッサージだよw」

タークス「いやマッサージになってねえよw」

ロゼ「二人とも何やってるんですか‥‥夕飯遅れますよ?遅れたら怖いですからね教官。」

ルータ「‥‥‥ロゼ、今何時だ?」

ロゼ「1945です」

タークス「結構まずいじゃねーか!早く着替えていくぞ!」

ルータ「俺体洗ってねえ!?」

二人「「馬鹿野郎!!」」

 

 

ー食堂ー

 

教官「お前ら結構ギリギリだぞ、もっと余裕みて行動しろよな」

タークス「すんませんルータが遅かったもんで」

ルータ「ちとまてなんで俺のせいにするんだ!?」

教官「まあいい、さっさと夕飯の準備をしろ」

 

 

ー自室ー

この基地では基本的に3人部屋だ。もちろんタークス、ルータ、ロゼの三人は同じ部屋である。

 

ルータ「いやー食った食った、なあ?」

ロゼ「ルータは少し食べ過ぎじゃないんですか?」

ルータ「いいんだよ!そんな事言ってっからおめえはチビのままなんだよ!」

ロゼ「なんですって〜!!」

タークス「よせ二人とも、明日も朝から訓練なんだぞ、早めに寝とこうぜ。」

ロゼ「そうだな、じゃあおやすみ」

ルータ「おう、おやすみ」

タークス「あぁ」

 

 

数日後

こんな毎日が続いていたある日の夜の事。三人は教官室に呼び出された。

ルータ「俺なんか悪い事でもしたっけか?」

タークス「知らねえよ、訓練も真面目にやってたろ?」

ロゼ「ルータなら何かやっていても不思議ではないですかね。」

ルータ「何だと〜???」

タークス「寄せ二人とも。こんな時間に騒いだら本当に怒られる。というかもう教官室の前だ。」

 

コンコン

タークス「タークスです」

教官「おう!入れ。」

タークス「失礼します」

教官「とりあえずまあ3人ともそこに座ってくれ。」

全員教官室に用意された椅子に座った。目の前に会議用テーブルとプロジェクタがある。

 

教官「とりあえずこの書類を見てほしい。これは最近における反連邦軍の活動数だ。我々が把握しているだけでも数が増えてきている。そこで地球連邦軍の上層部は普通の兵士ではなく、モビルスーツパイロットを増やす案が立案された。よって君達も明日からの訓練内容は、モビルスーツシュミレーターを使っての訓練となる。」

 

タークス「俺達もモビルスーツパイロットに‥」

ルータ「なんだかいきなりなんだな」

タークス「あぁ」

 

教官「とにかく君達もモビルスーツパイロットになってもらうってことだ。明日からの訓練内容が変更になるので注意しろ。」

 

3人「「「はい!」」」

 

教官「よし!解散」

 

ー自室ー

3人とも自室に戻り、資料を見ながら話を広げていた。

 

ルータ「おれもエースパイロットになって宇宙に行けるのかな?」

ロゼ「頑張り次第じゃないですか?」

タークス「そうだな。まあ頑張ろうじゃないか」

ルータ「そうだ!絶対エースパイロットになってやる!」

タークス「そのいきだ。」

 

こうして三人はエースパイロットへの第一歩を踏み出したのだった。




第一話終了です。もしも何かおかしな点などありましたら一言あると助かります。よろしくお願いします。

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