漆黒が仕える! ー親衛隊 異界の地で斯く国防せりー   作:YJSN

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第1話 親衛隊の帰属

ー門が開く約一年前 帝国領 某地にてー

 

とある遺跡の地下深く...

途轍もなく古く、年月が経ち、壁の砂岩でできた石はボロボロ。

通路のいたるところの壁に訳のわからない文字や記号 マークが示されてる。

 

そんな中を、一人の国家元首 皇帝が近衛兵と共に歩く。

もう入口から1,2時間は歩いてるであろうその遺跡の中を歩く。

 

ひたすら迷路のような遺跡の中を歩き続ける皇帝が持つのは 死者の書。それに記されている細かな道を鍵に道を歩んでいく。

 

最初にこの遺跡の死者の書に書いてある道とは別のルートに地形の把握、そして未開拓の土地として探索を行おうと地図を取ろうと行った者は、帰らぬ人となった。

道中もかなりのトラップに十数名が犠牲となった。

 

それでも皇帝は何の遺憾も示さず、進む。

 

何もない通路の暗闇の中を松明と魔法による少しの明かりで進む。

 

して、やがて目的の場所に着いたのだろう。

 

暗くて見えないが、どこか大きな広場に出たのであろうそこは帝国の庭園にも匹敵する広さを誇る。

 

その広さに、暗くてよく見えないが石の像のようなものが何体も隊列を揃えて佇んでいるように見える。

 

よく見てみると、左右に灯をともす松明が間隔よく置かれていた。

 

「...明かりを灯せ...。」

 

そう皇帝が言うと生き残った近衛兵達がトラップに怯えながらも左右の松明に順序良く火を灯していく。

 

すると段々と全容が見えるようになり、奇妙な形をした鉄帽を被った真っ黒の制服の兵士たちが、ある一点を見つめているのが見える。

 

顔や皮膚はミイラ化しており、骨だけのような兵士たちが一点を見ている。顔を上げ、異常な程に見つめている。

 

「...衛兵、ここで待っておれ...。」

 

そう皇帝が告げると、近衛兵は通って来た通路の警戒を行い始める。

 

コツ...コツ...コツ...

 

皇帝が前の兵士たちが一点を見ている方向へと近づいていく。

何があるのか、何を見ているのか。

興味本位と皇帝としての威厳を保ちながらゆっくりと近づく。

 

すると、程々近くまできたのち、ぼんやりと一人の兵士が見えてきた。

 

それは他の兵士と違い少し背が低く、鉄帽ではなく丸い円型の帽子を被り、奇妙な鉤十字のマークの腕章を他の兵士と同様に身につけた、かつては少年だったであろう顔が伺える子供であった。

 

その子供だけ左手を腰にかけ、右手を何故か高く掲げている。

 

それを凝視する周りの兵士たち。錆びた鉄の筒をもった兵士たち。

 

「...始めるとするか...。」

 

皇帝は意を決したように呟き、近衛兵に警戒をさせながら、ゆっくりと黄金で出来ているかのように輝く死者の書を開いた。

 

そして、数ページ開くと、通ってきた通路の左右に描かれていた奇妙な文字や記号と同じ物を読んでいく。

 

「Ghuatge fameerßä......」

 

繰り返していくうちに、どこにも隙間などないのに、風が吹く。

 

近衛兵達は異様な光景に警戒心をさらに増す。

 

そうした状態が数分続き、ある節を読み上げるところになると、皇帝は声を張り上げだす。

 

「Yattöwei Yattöwei Yattöwei!!!! Yattöwei!!!! Yattöwei!!!!」

 

そう叫んだ。

 

 

 

すると、風が増していく。周りに黒い砂...否、空間の歪みのようなものが見えてくる...。

何かおぞましい、生理的に受け付けられないものを感じるそれは、明かりを灯す炎を弱め、周囲の石の兵士へと染み渡っていくように見える。

 

そして、一番前のその少年に、一際激しく染み込んでいく。

 

「うっ....ヴォェ...。」

 

近衛兵達は堪らず嘔吐している。

 

皇帝は何食わぬ顔でその時を待つ。

 

...

 

......

 

.........

 

数分の沈黙の後、

 

 

 

 

カラン...ガンッ...ガンッ...

 

と、前方の少年...だったものから音が鳴り始める...。

 

 

ガンッ...ガンッ...バリッ...

 

音は次第に大きく鳴り響き、近衛兵は畏怖しながらも構えの姿勢をとる。

が、

 

「得物をおさめよ...。」

 

そう皇帝が宥めると、渋々近衛兵達は自らの得物を鞘にしまった。

 

ガァァァンッ

 

その時だった。その少年が石の像だったように固まっていたその少年が、動き出した。

 

「●X#•\*%^#{][!!!!」

 

訳のわからないドス黒い声で叫ぶ。周りの兵士たちも、スーッ ハッ スーッ ハッと息を吹き返したように呼吸を行い、鉄の筒を肩に掛け、少年に向けて右手を高く掲げ出した。

 

すると少年は入り口で警備をしていた近衛兵を見ると、

 

 

 

 

一瞬で彼の元まで 移動した

 

黒い霧のようなものを体の周囲に巻きつかせながら

 

そして、近衛兵の首を掴む。周りの近衛兵は恐怖で顔が引きつっており、動作ができない。

 

掴まれた近衛兵は苦しそうに顔を歪ませている。

周りのミイラのような兵士たちは微動打にしない。

 

すると、少年はそのボロボロの得体の知れない皮膚で出来た口を大きく開き、

 

「ヴォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

そう近衛兵に叫ぶような仕草をすると、黒い霧が近衛兵と少年の口を繋ぐようにして現れ、

 

少年へと近衛兵の肉を吸い取るかのように吸引する。

 

「グガ...アァ.......。」

 

兵は声にならない阿鼻叫喚を出し、萎れていった。

そして、恐らく死んだであろう。

ミイラのように細くなり、肉体はボロボロになった近衛兵であった亡骸が少年から手放された。

 

一方、少年の方は肉体が回復したかのように復元され、その美貌が露わとなる。

 

それをジッと見つめる皇帝に少年は気づき

 

 

「......何の用?」

 

と、子供らしい声で聞いた。

 

 

これが彼ら(帝国)と、我ら(SS waffen)の、初めての出会いであった...。




これが多分元にした男の娘キャラの子
https://goo.gl/images/4zBZjd

これがモブ親衛隊隊員
https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcSG5iT6zIh4zFFjNL4oyGGobLLo4V-sXbV90TTJlGmgqRDrYhM

これが男の娘が纏ってる制服だと思う
https://goo.gl/images/Wpu6Ba

これがミイラの状態のだいたいの容姿
https://goo.gl/images/CQnwN1
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