それは見える世界だけではない・・見えない世界も例外ではない
俺は幽霊族の生き残りゲゲゲの鬼太郎 ではなく
妖怪により生み出された妖怪 鬼太郎の弟 鏡影鬼太郎だ
因みに年は生後一週間だ
鏡に潜む妖
一週間前
幽霊族最後の生き残りゲゲゲの鬼太郎は以前知り合った妖怪鏡爺のところにいた
鏡じじいはがしゃどくろ撃退に手を貸してくれたお礼といい鏡コレクションを鬼太郎と目玉親父に見せていた
「これは魔鏡といってじゃな、覗いた人の未来の姿を見せるんじゃ」
「ほう、そんなものを持っておったのか。これはレア物じゃぞ」
「でも父さん。妖怪が見ても意味がないんじゃ・・・?」
妖怪はどんなに長生きしても年は取らないので意味がない
魔鏡を妖怪が覗いても変化はない
「まあ・・しかしレアなんじゃぞ?」
鏡爺のコレクションは多種多様な鏡が鏡の世界にあり、ある意味万華鏡のようだった
「そしてこれが昔、大正時代にとある地域で都市伝説になった反影鏡じゃ」
その鏡だけには布が被せてあり妖気を放っていた。
鬼太郎の妖怪アンテナはすぐに反応した
「父さんこの鏡、妖気を放っていますよ!」
「ふむう・・この鏡は確か・・」
「そうじゃ!この鏡はのう!妖力を持っておってのう、この鏡に映った者と同じ姿をした分身を作り相手を殺し殺した相手になり替わらせる危険な鏡なんじゃ。だから誰も映らせないよう布を被せておるんじゃよ」
そんな危険な鏡をなんで持ってるのか疑問に思い鬼太郎は質問した
「壊そうとは思わなかったのか?」
目玉親父の問いに鏡爺は
「勿体なく思っての。」
以外な答えだった
そんな話をしている内に時間は過ぎ夕暮れになっていた
「じゃあ僕は帰るよ。」
「達者での。鏡爺!」
「今度は姉ちゃん達も誘って来て欲しいな」
(どこまでスケベなんだこの爺は)
と思いながら鬼太郎と目玉おやじは帰っていった
その後、鏡爺は自分の鏡の世界に帰ろうとした
だが
「なんでじゃ!?鏡の世界に行けない?」
鏡爺が先ほど鬼太郎と目玉おやじを帰す為に一旦外に出た間に鏡の世界に入れなくなっていた
「どうなっとるんじゃ?これは・・・」
『教えてやろうか?今、何が起こっているか・・』
その時目の前の鏡から声がした
「誰じゃ!?お主!」
『俺は雲外鏡』
『お前が持っている鏡を全て奪いに来た』
「なんじゃと!?わしが何百年もかけて集めた鏡を!返せ!!」
『たく、これでも苦労したんだぜ!ここに入るために。あのがしゃどくろまで利用したからな!』
「な・・!?がしゃどくろじゃと!?」
『そうだぜ!どうやってあの骸骨妖怪が鏡の世界に入れたと思ってるんだ!俺が手引きしたんだよ。ここで暴れさせこの世界にひずみを生むために。お陰で難なく入れたぜ!お前が入れないよう俺は鏡の世界の入り口を閉じる。じゃあな・・ハハハハ』
そう言うと雲外鏡は鏡から消え、その鏡には鏡爺が映るだけだった
「き・・鬼太郎に知らせなければ!!」
鏡爺はすぐさま鬼太郎を追いかけた。そして事情を話し、早速鬼太郎は雲外鏡を対峙しに行った
「父さん、鏡の世界にいる雲外鏡をどうやって探すんですか?」
「奴は鏡爺の鏡の世界に入るため、がしょどくろを利用しひずみを作ったんじゃろ?ならばそのひずみを利用するのじゃ!妖怪アンテナを使い雲外鏡の妖気を探るのじゃ!」
「はい、父さん。」
早速鬼太郎は雲外鏡と鏡爺が話していた鏡から妖気を感知しそれと同じ妖気を辿った
そして鬼太郎達は古い紫の鏡を見つけた
「ようし、ここからはわしの仕事じゃ!鬼太郎」
そう言うと鏡爺は紫の鏡から鏡の世界を開くことに成功した
「今じゃ鬼太郎!!」
「はい、父さん!!」
鬼太郎達は鏡の世界に突入した
雲外鏡の妖気を妖怪アンテナで探知しとうとう見つけた
「くくく・・・来たな!ゲゲゲの鬼太郎」
「お前が雲外鏡だな」
「お前がどれだけ強かろうがこの鏡の前では無意味!!」
そう言うと雲外鏡は鏡爺が大事にしていた鏡映った人と同じ分身を作りだしその人を殺し成り代わらせる恐ろしい鏡・反影鏡を鬼太郎に見せつけた
「まずい鬼太郎!!」
「ぐっ!!」
鬼太郎は身構えた。反影鏡から自分の分身が現れ自分を殺しに来ると・・だが
「?どうした?何も出ないぞ!?」
何も起きなかった。慌てふためく雲外鏡に鬼太郎は安堵し髪の毛針を飛ばした
「髪の毛針!!」
放たれた髪の毛針は雲外鏡に命中し粉々に砕け散った
だが
「馬鹿め!それは分身だ!」
鬼太郎の背後から声がした
鬼太郎が振り向くと雲外鏡がそこにいた
「こっちもだよ」
今度は左から、右から全方位雲外鏡に囲まれていた
「どれが本物か分かるまい!!」
「どうしたら・・」
「鬼太郎耳を貸せ!」
焦る鬼太郎に目玉親父はこの場を打開する提案を耳打ちした
「分かりました父さん!鏡爺隠れてろ!」
「分かった!」
雲外鏡は鬼太郎にだけ囲んでいたので鏡爺は難なく隠れられたが雲外鏡にとって鏡爺はどうでも良かった
「覚悟しろ鬼太郎」
「それはお前のほうだ!」
そう言うと鬼太郎はジャンプした。ちょうど視界に自分を囲んでいた雲外鏡が全員入るくらいに
「髪の毛針!!」
まるで豪雨のように髪の毛針が降りそそぎ、雲外鏡の分身は瞬く間に粉砕され1体だけ残った
「ば・・馬鹿な!!」
「後はお前だけだ」
そう言い、鬼太郎は右手を鉄砲のように構え、指先に霊力を集中させ幽霊族秘伝の技を繰り出した
「指鉄砲!!」
霊力の籠った弾丸が雲外鏡に直撃した
「ぐわあああ!!!こんな・・・はず・・じゃあ・・」
雲外鏡は今度こそ木っ端微塵に粉砕された
「やりました父さん」
「うむ。さすがはわしの息子じゃ!」
雲外鏡を倒し安心した鬼太郎と目玉親父だが・・・
「おや?反影鏡は何処じゃ?」
鏡爺は雲外鏡から盗られ、先ほど利用された反影鏡を探していたが・・見つからない
「何!?反影鏡がないじゃと!?」
目玉親父は驚愕した
それもそうだろう・・なにせあの鏡は映った人と同じ姿の分身を作り出しその相手を殺しその人に成り代わる・・危険な鏡
その鏡に鬼太郎と鬼太郎の髪の中にいた目玉親父も映ったのだから
元の世界
最初に鏡爺が雲外鏡と話していた大きな鏡に波紋が出現し手が出現した
手から頭、胴体、脚・・体の全てが波紋から出てきた
出てきた人は前髪が右目を隠すほど長く、髪色は灰色で背は鬼太郎を超え、犬山まなより少し高いくらいだった
彼は反影鏡により生み出された。鬼太郎と目玉親父の力と知恵を持った存在
『鏡影鬼太郎』
「ようやく出てこれた・・・また会おう・・兄さん。」
幽霊族の力を持った怪異・鏡影鬼太郎はこの日誕生した
町で女の子達が切りつけられる怪事件が勃発したそうだ
犯人は奇妙な問いかけをする謎の美女!?
次回鏡影鬼太郎『口裂けの怪異』
新たな世界の扉が開く