鬼童丸とは別名・・・鬼童・風吹丸 地獄に封印されし大妖怪。大逆の四将の一体
彼らが動くのならあの男も動く
とある山奥にある祠
そこに仮面をつけた男。不人が現れた
「これか・・・妖怪土蜘蛛が封印されし場所は。」
そう言うと不人は手に持っていた小槌を祠目掛けて叩きつけ、帰っていった
「三十物語・土蜘蛛」
すると祠にヒビが入り、地面が揺れだしながら巨大な足がはい出てきた
その姿は巨大な蜘蛛の胴体を持ち、顔は虎のように牙を生やした異形の姿をしていた
「グオオオオオアア!!」
『土蜘蛛』
復活した大妖怪土蜘蛛はそのまま山を下り人々が棲む町に向かっていった。だが土蜘蛛の前に一人の少年が現れた。
「妖怪土蜘蛛!貴様を倒す!!」
彼の名は石動零。鬼道衆最後の生き残りであり、人間に害をなす妖怪を狩るもの
神野悪五郎との戦いから一週間後、鏡影鬼太郎こと俺は町を散策していた。人間には目をくれずとある妖怪についての情報を収集していた。妖怪百物語についてだ。最も、妖怪百物語は妖怪の名前ではなく、儀式名みたいなものだがな。
ここ最近活動を停止していた妖怪が再び動き出すことが増えていたのだが当時の俺はめでたい事だと特には気にしてはいなかったが・・・口裂け女の佐紀美や敵だった茨木童子は百物語の一人、鬼童丸により負傷してしまった。父親の酒呑童子を殺すのが目的だったようだが仲間を傷つけられて黙っている俺ではなかった。
あの神野悪五郎とかいう謎の妖怪の口車にあえて乗り、兄である鬼太郎(まだ話し合っていない)と陰陽師の安倍刻堂(正直嫌だが)と協力せざるを得なかった。
しかもどうやら兄さんは今回の件の他にも閻魔大王から任務を与えられているようだ。地獄に封印されし大妖怪・大逆の四将の魂を全て地獄に連れて行かないといけないらしい。
名無しとの一件で魂が消滅した猫娘を助けるための契約だ。
大逆の四将の一人。鬼童・伊吹丸は何故か百物語の鬼童丸として暗躍していたので兄さんにとっては一石二鳥のようだが、俺にとっては奴は佐紀美の仇だ。できれば俺が先に見つけケジメをつけてやる
そう思っていながら町を散策していたら妖怪アンテナが妖気を察知した。
妖気を追っていくと町はずれの山道に何者かが戦った後があった。
木々は滅茶苦茶に破壊され道は荒れ果てており妖気が漂っていた。
「なんだこの有様は・・・ここで争いがあったようだが。この妖気・・・」
辺りに漂っていた妖気は複数感じ取れた。一つは強い妖気だったがもう一つは妙だった。複数の妖怪が密集・・否、封印されているかのような感じだった。
「この近くに何か封印されていたのか?」
「そこに封印されていたのは妖怪土蜘蛛だ。」
「!?」
と、いきなり背後から声がしたので振り向くとそこには陰陽師・安部刻堂と鬼太郎がいた。
「兄さん。それに陰陽師までいるとはな。」
「鏡の鬼太郎。今回はお前は味方ってことでいいんだよな。」
「神野悪五郎という妖怪から手紙が来てな。安倍刻堂と鏡影と僕で百物語を止めろと依頼が来た。協力するかどうかここではっきりしてもらおうか」
「協力するさ。仲間が一人やられているんだ。妖怪にまで手を出す奴らを放っておく訳にはいかない。」
「信用・・・していいんだな?鏡の鬼太郎?」
「・・・・鏡影鬼太郎だ」
「話は纏まったかの?」
と兄さんの髪の中から親父が出てきた
「妖怪土蜘蛛は手ごわいぞ!この場にいる全員が協力しないと勝てんぞ!!」
三人の協力・・・それは人間を懲らしめるよりも、妖怪退治よりも難しそうだった。
石動零と土蜘蛛との戦いは結果から言えば決着はつかず、土蜘蛛は穴を掘って逃走し、石動零は糸に絡まれてしまい土蜘蛛を追いかけることが出来なかった
「くそ、逃がしたか・・・だが奴は町に向かっていた。なら近くの別の町に行ったかもしれない。奴を探すか」
石動零は一つ目坊の力を使い土蜘蛛を探した。
「見つけた!だがなんだ?他にもいるな。鬼太郎と陰陽師?そして背の高い鬼太郎?」
現場の状況に疑問を持ったがとりあえず行ってみようと石動零はその場所に向かった
場面は変わり、鬼太郎と安部刻堂と鏡影鬼太郎は地面を潜り移動していた土蜘蛛を妖怪アンテナで見つけ、鬼太郎の髪を地面に突き刺し土蜘蛛を捕縛し体内電気で痺れさせると地面から土蜘蛛が飛び出してきた
「これが土蜘蛛か。でけえ!」
刻堂が言うように土蜘蛛は三人より圧倒的にでかく、その巨体で三人に襲い掛かった
「リモコン下駄!」
鬼太郎はリモコン下駄を飛ばし土蜘蛛を攻撃するが土蜘蛛の体は固く下駄は弾かれてしまった
「髪の毛槍!」
今度は髪を槍状に硬化させ土蜘蛛を突き刺そうとした。だが土蜘蛛は糸を吐き髪の毛槍を拘束し鬼太郎の髪での攻撃が出来ないようにした
「しまった!」
「兄さんは下がってろ!」
鬼太郎は戦闘を中断し鏡影鬼太郎が土蜘蛛を攻撃する
ちゃんちゃんこを右手に巻きそのままパンチを放った
土蜘蛛は糸を吐き動きを止めようとするが、刻堂が鏡影鬼太郎に襲い掛かる糸を起爆する札で防いでいた
「余計なことを」
「今回だけだ。」
鏡影鬼太郎はそのまま土蜘蛛の顔面を殴った。
土蜘蛛は体勢を崩し転倒してしまった
一方、髪を糸で拘束され攻撃が出来なくなった鬼太郎の所へ刻堂は近寄りサバイバルナイフを取り出した
「その髪大丈夫か?」
「粘ついてて取れない」
「だったら髪を伸ばせ。俺が髪ごと切ってやる」
「何!?」
「自由に伸ばせるんだろ?」
そう言われ、鬼太郎は髪を伸ばし刻堂は糸に絡まれた髪だけをばっさり切ってしまった。
それもサバイバルナイフで荒々しく切った
「痛い!!」
「我慢しろ。また生えるんだろ?」
鬼太郎と刻堂とのやり取りの中、鏡影鬼太郎は髪で土蜘蛛を拘束し体内電気を浴びせていた
(本当だったら人間に害をなす妖怪は助けるんだけどな。けど他の妖怪にまで危害を加える妖怪は見過ごすわけにはいかない)
体内電気を浴びせられる土蜘蛛だったが電気になれたのか立ち上がり、怪力で鏡影鬼太郎の髪を千切り襲い掛かった
「こいつまだそんな力が!?」
咄嗟の出来事に対処しきれず鏡影鬼太郎は土蜘蛛の体当たりに直撃し吹っ飛ばされてしまった
その状況を見ていた刻堂は
「おい、どうやら土蜘蛛を怒らせたみたいだ。今度は糸なんか吐かず、俺達に突撃してきたぞ。」
「なんでそんなに余裕なんだ?」
「もう手は打ってある」
刻堂の近くに土蜘蛛が来ると土蜘蛛の足元から結界が出現し土蜘蛛を拘束した。
刻堂が鬼太郎の髪を切る前に仕掛けておいた罠だ
「後はこの結界に封印したら俺達の勝ち」
だが土蜘蛛の怪力はその結界すらも破壊してしまい前足で刻堂を吹っ飛ばしてしまった
「ごはっ!!」
「刻堂!こうなったら・・指手っ・・」
鬼太郎は指鉄砲を放とうとするが土蜘蛛による攻撃をかわすのがやっとで霊力を指に溜められない
「このままじゃあ」
だがその時発砲音と共に土蜘蛛の動きが止まった
「ハア・・ハア・・俺を忘れるなよ」
「鏡影!」
土蜘蛛の隙を突き鏡影鬼太郎の指鉄砲が命中した
「安部の一族秘伝陰陽術『五行』!!」
動きが止まった土蜘蛛を今度は刻堂が攻撃する
構えを取り、前に五行の紋章を出現しそこから光線を放った
「ギャアアア!!!」
光線は土蜘蛛に直撃し胴体に風穴を開けた
「これで終わりだ。指鉄砲!!」
鬼太郎の指鉄砲は土蜘蛛の蟀谷に命中し、大妖怪土蜘蛛は倒れた
かに見えたが、土蜘蛛は暴走し辺り一面を破壊し暴れだした
「化け火招来!!!」
とどこからか声がし、炎の塊が土蜘蛛目掛けて飛来した
飛来した炎の塊は土蜘蛛の胴体に入り内部から燃やし尽くした。そして中から「怨!」
と声がすると土蜘蛛の妖気は胴体に収束し一人の男が現れた
「お前は石動!!」
鬼太郎は以前鵺との戦いで彼と会っていた。鵺の正体はむじなだったが彼は命乞いをするむじなを取り込み自分のものとした
「鬼太郎・・まさかお前がいるとはな。」
「石動零。」
とある異空間
「時は来た。」
「セイヨウ・・・・ヨウカイ・・テイオウ・バックベアード」
不人とウィザードマンが上を向き空間の裂け目から出現する巨大な目に対し敬意を込め話をする
「フハハハハハッ!」
『バックベアード』
「初めまして。日本妖怪諸君。いや、君はポルトガル出身だったかね?ウィザードマン・ジード?」
「ナカミハ二ホンダ。」
ポルトガル代表:ウィザードマン・ジード
「初めまして、アメリカ代表:バックベアード議長。」
日本代表:一物語・不人
「フフフ・・・これより極悪妖怪サミットを開催する。」
アメリカ代表兼サミット議長:バックベアード
西洋から襲来する黒い影
こいつは俺が倒す
次回から新章開幕!
次回鏡影鬼太郎『妖怪大統領』
新たな世界の扉が開く