神だーー!!ひゃーひゃひゃひゃ!!
現世と来世との境界なため妖気が溜まりやすい丁字路に棲んでいる
しかしこの俺はとある人間に封印されてしまった
屈辱だーー神であるこの俺が人間ごときに!!
丁字路は妖気が溜まりやすく、そして溜まる分だけ俺の力になる
その為妖気を封じる魔除けの石を置かれてしまい力を失っていきとうとう封じられてしまった
それから何百年も封じられ妖力も枯渇してしまいもうこのまま一生封じられたままかと思った
だが・・・
「数百年ぶりの現世はどうだ?邪神 辻神。」
魔除けの石を破壊しこの俺の封印を解いたらしいな。
この・・ちゃんちゃんこを着た青年?なんか古臭いな
「誰だ?お前・・・」
「俺は鏡影鬼太郎。人間に仇名す妖怪だ。」
鏡影鬼太郎?誰だそりゃ?まあいい封印を解いてくれてありがとな
だが・・・
「知るか雑魚が!!!」
俺は助けてくれた恩人の鬼太郎とかいう男を殺そうと襲い掛かった
だが
この男は瞬時に躱し、道に置いてある鏡に逃げ込んだ
てかなんだこれ?棒みたいなのに鏡がついているが・・なんの為にあるんだ?
「じゃあな、辻神。一反木綿にそっくりな邪神。ぞんぶんに人間に災いをもたらせ」
そういうとその男は鏡から消えた
逃げやがった・・・
俺はその鏡を割った。
「くそ・・・力が完全に戻ればあんなやつ・・・・しかしなんだ?これが現世?随分と道が黒いな・・道も壁でしきられていて狭い・・」
俺は空を飛び上空からこの町を見渡した
復活した直後は気づかなかったが現在真夜中のようだ。だが町を照らす提灯?みたいなのが辺りを照らしていやがる・・・どうやら数百年で人間は技術を発展させたらしい
「面白い。この眩い世界を俺の力で暗闇に埋め尽くしてやる・・・ふははははは!!!」
こうして邪神 辻神は数百年ぶりに復活しこの世界に災いを起こし、徐々に力を取り戻していった
辻神が封印されていたのは鹿児島県のとある道辻
それは鬼太郎の仲間である一反木綿のふるさとだが
辻神により町の人々が次々に倒れているという事件が起きたのなら妖怪ポストにも手紙が届きカランコロンと下駄を鳴らしやってくる
だが今回は一反木綿に乗って上空から飛んできた
町に鬼太郎が到着すると辺り一面染みのようなものが浮き出ておりその染みは町の人々にまで影響が及んでいた
「鬼太郎・・これは・・」
「はい、父さんどうやらこの染みは今回の件と関係があるようですね」
上空で観察していた鬼太郎と目玉親父、一反木綿だったが突如、町のほうから巨大な紫色の妖気の塊が襲い掛かった
「な、なんだあれは!?」
「鬼太郎。とりあえず逃げるばい!」
そういうと一反木綿は襲い掛かってきた妖気の塊を躱し、すかさず鬼太郎は髪の毛針を放った
「髪の毛針!!」
「痛ってー!!」
髪の毛針が妖気の塊に炸裂した瞬間、町から声がした
よく見ると妖気の塊は町からまるで生えているかのように伸びていた
「父さんこれは・・・」
「鬼太郎!まずは霊毛ちゃんちゃんこであのこびり付いている妖気を払うのじゃ」
目玉親父に言われ、鬼太郎は霊毛ちゃんちゃんこを使い謎の物体にこびりついている妖気を払った
すると謎の物体の正体が分かった
「父さんこれは・・・」
「これは・・手じゃ!妖怪の手じゃ!!」
「手!?」
上空で鬼太郎達を襲ったのは膨大な妖気がこびり付いた手だった
見た目はひらひらした布のようだが片手だった
「お前ら一体何してんだ!!」
すると地面からさっきよりもでかい妖気の塊が現れ鬼太郎達を見下げるまで浮上してきた
へばりついた妖気は徐々に滴り落ち本来の姿を現した
「こ、・・こ奴は辻神じゃ!!」
「辻神!?一反木綿にそっくりだ」
「おいどんはこんな顔じゃなかばい!!」
『辻神』
「あやつは妖気が溜まりやすい道辻に棲む妖怪じゃ。じゃがまさかここまで巨大だとは・・・」
「鬼太郎・・・?お前、あの時の」
「?」
「俺の封印を解いた生意気なガキか・・・いや顔は似てるがあの時より小さいな・・」
「まさか鏡影鬼太郎か!」
「あやつまた・・・」
「どうやら知り合いのようだな。まあいいお前らを倒しストレス発散するか!!」
「鬼太郎どん!今はあの偽物を倒す事が先ばい!!」
「分かった、行くぞ!辻神!!」
「あいつとは違って逃げないんだな。」
一反木綿は鬼太郎を乗せた状態で辻神に向けて突撃した。まるで山のようにデカい辻神だがその攻撃は至ってシンプル。手を伸ばし捕まえる・だが一度捕まれば一貫の終わりなので攻撃を躱しつつ接近した
「でかいばってん、あの手さえ注意したら問題なかとばい」
一反木綿の飛行能力で難なく攻撃を躱す
「指鉄砲!」
鬼太郎の指鉄砲が辻神めがけて放った
辻神はそれを腕で防ぐが指鉄砲の威力は強く、辻神の腕を破壊した
「ぐわああーー!!」
「よし、あと一息!」
鬼太郎が辻神攻略まであと一歩のところだが
場面は辻神が封印されていた道辻に変わる
辻神は妖気が溜まりやすい道辻から妖力を蓄えるがたった数日で山に匹敵するほどの大きさになるわけではない。この大きさは辻神とて初めての事だった
ではなぜ辻神はここまで強くなったのか
それは・・・・
「ジパング・ヨウカイ・ツジガミ・・オレノ・・マリョク・・ビブ・・」
フードがついている黒いロングコートを羽織った人物がそこにいた
顔はフードを被っており顔は見えないが
その人物は人差し指を突き上げ、紫色の火を作った
そして道辻にある黒い宝石に注ぎ込んだ
「クロク・・・ク・・セキ・・アク・・」
声が途切れ途切れに呟きながら彼は注ぎ込んだ後何もせずに突っ立った
場面は戻り片腕を破壊された辻神。鬼太郎があと二発撃てばもう片方の腕を破壊し無防備な状態になり止めをさせる・・・
だがそこで異変が起こった
「指鉄砲!!」
鬼太郎の指鉄砲が辻神に放たれたがそれは当たることは無かった
なぜなら辻神が消えたからだ
「消えた!?」
「後ろだ。」
突如鬼太郎の背後から声が聞こえ、それと同時に鬼太郎と一反木綿は叩かれ地面に叩きつけられた
「ぐわっ!!」
「ひゃあーー」
一反木綿から離れてしまい、鬼太郎と目玉親父も吹き飛ばされてしまった
「俺様には頼りになるスポンサーがいるんだよ。」
「辻神・・一体お前になにが・・・」
「お前に破壊された腕もすぐに復元できるのさ」
辻神はそう言うと鬼太郎の指鉄砲で破壊された腕を一瞬で修復した
「くっ」
「次はどうする?」
辻神の巨大な手が鬼太郎を潰した
「あ?」
かに思えたが目玉親父を救出した一反木綿が鬼太郎を間一髪で拾い上げ逃げた
「父さん、一反木綿!」
「鬼太郎。ここは一旦逃げ作戦を立てるぞ!」
「はい、父さん!」
一反木綿は町から逃げるがそんな姿を辻神が逃すわけがないのだが、なぜか辻神は逃げる彼らをただ見てるだけだった
「追ってこない?」
町から少し離れた山奥に鬼太郎達はカラス達を呼び寄せ、仲間を呼んだ
目玉親父と一緒に作戦を考え対辻神に向けて行動を開始した
「鬼太郎・・今回の件、黒幕がおるぞ。」
「分かってます父さん」
『俺様には頼りになるスポンサーがいるんだよ。』
辻神があの時言っていた言葉を思い出し、鬼太郎は気を引き締めた
時は鏡影鬼太郎が辻神の封印を解いて三日目のころ
実は辻神は全く力を復活することが出来なかった
「ちくしょう!なぜ!なぜ力が復活しない!?」
道辻には妖力がこの時はあまり無く辻神の妖力は枯渇していたのだった
しかしそんな辻神にも救いの手が基、怪しげな人物が現れた
「ジパング・ヨウカイ・ツジガミ・・オマエニ・オレノ・チカラヲ・アタエテヤロウ」
「誰だテメエ・・」
「オレハ・イカイ・カラキタ・ソンザイ・・」
その人物は片言でぶつぶつと話し力を渡した
「ウィザードマン・ジード」
ウィザードマン・・直訳すると『魔法使いの男』
彼の目的は一体
そして鬼太郎と辻神が最初に戦った次の日
鬼太郎は一反木綿、猫娘、小泣き爺、砂かけ婆、ぬりかべというオールメンバーで向かった
ねずみ男だけは呼ばれなかった
「よく来たな。また俺様に殺されにやって来るか・・・」
「辻神行くぞ!」
鬼太郎は一反木綿に乗り、上空から攻撃した
しかし攻撃が当たる直前、辻神の体が霧散し背後だったり真下だったりと瞬間移動並みの回避能力と行動力だ
攻撃を当てるどころか一瞬で距離を詰められるので鬼太郎、一反木綿は間一髪で躱す
だが、鬼太郎も逃げるだけではない。実はこれは作戦で
鬼太郎が辻神を引き付けてる間に他のメンバーが辻神の言うスポンサーとやらを探し、できれば倒す、無理なら妨害し辻神が倒されるまで足止めをするのが今回の作戦だった
「道辻を探せ!どこかに辻神に妖力を供給される場所があるはずじゃ!」
「分かった!いくわよ!ぬりかべ!」
「ぬーりーかーべ」
「鬼太郎が奴を引き付けている間に何としても探し出すんじゃ!!」
「小泣き、たまにはいいこと言うじゃないか!」
猫娘達は手分けして探したが、意外にも早く見つかった
なぜなら染みがたくさんある場所を探していったら普通にあったからだ
黒い宝石が埋め込まれた道辻に立っているフード付きの黒いロングコートを羽織った男がいた
「あんたが辻神の言っていたスポンサー?」
「ジパング・キャットヨウカイ・・・・カ・・・カベ・・ジジババ・・」
「砂かけよ、あやつちょっと失礼な事言っとらんか?」
「片言じゃからな。わし等には想像を超える力を持っているかもしれん。気をつけろよ!」
「何がキャット妖怪よ!しゃれた仇名付けないで!!」
猫娘は獣のような形相で襲い掛かった
だがその男は体制を全く変えず真横にスライドするかのように移動し躱し、そして攻撃を躱され無防備な状態の猫娘を蹴りつけ壁に蹴りつけた
「がはっ!!」
「猫娘!おのれ、喰らえ!痺れ砂!!」
砂かけ婆は男に向けて痺れ砂をかけるが男は上空に飛び上がりそのまま静止した。上空で
「これじゃあ砂をかけられん!!」
「――つう・・」
「おお、大丈夫か?猫娘!砂かけ、あやつは一体?」
「分からん!日本の妖怪じゃないことは分かるが・・・」
「バイバイ・・・ジュツ」
男はそう言うと2人に増えた
「え?どういうこと!?」
「2つになりおった!」
2人になった男のうち1人は猫娘達に襲い掛かり、もう1人は道辻にある黒い宝石に向かった
「しまった。こっちが足止めされた」
猫娘が驚いてしまったが目の前に襲い掛かるもう1人の方を対処するのに精いっぱいだった
「こうなったら!ぬりかべ今じゃ!!」
小泣き爺はここでぬりかべを呼んだ。すると宝石の方へ向かう男の前にぬりかべが地面から現れ男の前に立ちはだかった
「カベ・・ジャマ・・」
「ぬりか・・べ!!」
ぬりかべは背後へ倒れ道辻ごと黒い宝石を潰した
「!!クロキ・・キ・・・コワ・・タ・マリョ・・フカ・・タイヒ!」
男は増やしたもう1人を消し、魔法陣を上空へ作り出すとその中へ入り消えていった
「なんだったのかしら?」
「じゃがこれで辻神の力を抑えられた!後は鬼太郎に任せよう!」
場面は鬼太郎と辻神に戻る
「待て!!」
「髪の毛針!」
辻神は霧散し攻撃を躱すと一瞬で鬼太郎の前方へ移動した
「無駄だ!俺様を倒すことは出来ない。この俺は不死身に・・ん?」
ここで辻神は気づく自分がいる場所が辻道どころか、あの町から離れてしまっていることに
「おおっと、少し遠くに来てしまったか・・・いったん戻るとするか」
そう言うと辻神は霧散した、だがすぐに戻ってしまった
「あれ?戻れない!?」
「猫娘たちがやってくれたか!」
「なんの事だ?スポンサー!おい、ウィザードマン!!何してる!!」
辻神は大声で叫ぶが何も起こらなかった
「ウィザードマン?それが黒幕の名前か」
「どうやら鏡影鬼太郎でも名無しでもなかったようじゃな」
「あ。」
「これで終わりだ!辻神!!」
鬼太郎は指鉄砲を放ち辻神を打ち抜いた
「こ・・これで終わると思うなーーーー!!!」
辻神の体が打ち抜かれ消滅仕掛けた瞬間辻神の怨念が黒い塊となり鬼太郎に襲い掛かった
「こいつまだ!!一反木綿逃げろ!」
「言われなくても!!」
黒い怨念の塊が鬼太郎に襲い掛かろうとした
だが、それは急に止まった、そして何故か鬼太郎とは逆方向の方へまるで吸い込まれるように引き込まれていった
「な・・お前は」
辻神の怨念が吸い込まれた方を見るとそこにはさっき猫娘と戦っていた男がそこに立っていた
上空に立っていた
「お前がウィザードマン」
その男は片手を出し魔法陣を作り出しており辻神の怨念はその魔法陣に吸い込まれていった
「ウィザードマン・ジードダ・ジパング・ヨウカイ・ゲゲゲ・キタロウ」
「お前は一体・・」
「・・・サラバ・・ジパング・ボーイ」
そう言うと男は背後に魔法陣を作り出しその魔法陣へ消えてしまった
人間にも妖怪を倒せるものがいる
人間の天敵が妖怪なら、妖怪の天敵はあいつだろうな
兄さんを襲う謎の人間!その正体は!?
次回鏡影鬼太郎『妖怪退治の専門家』
新たな世界の扉が開く