俺が7歳のとき、つまりイルミは5歳だった。
そのときとあるマフィアから暗殺依頼が届いて暗殺に慣れるには丁度よいと家族からあれよこれよと流されて流星街に行くことになった。
街のものでは無いが最近好き勝手に暴れ回って人を殺しているらしい
母さんは「まぁ!私の故郷なのよ!カイちゃん!!カイちゃんなら心配いらないわね!」
と同じことを10回ほど捲し立てて話してくるので正直参った
「行ってこい」
「気をつけてのぉー」
俺の家族は誰も止めないらしい
まぁ、罪のないものまで殺してるのなら仕方がないと荷物を纏めて廊下を歩いているとイルミが立っていた。
「兄さん、行くの?」
「あぁ」
「そう」
イルミは顔は無表情であまり感情は読めないがその分オーラに出るらしい
「早く帰ってくるよ」と頭を撫でれば目を細めた
________辺り一面ゴミだらけ
出来れば今日のうちに現れてくれるといいんだが…
まぁ、適当な所で寝ればいいかと思考を働かせて歩くうちに視線を感じた
「(うん、つけられてるな。オーラからして子供…俺とあまり変わらないか少し下かな…数は7)」
よそ者に厳しいとは聞いてたけどお金狙いかな?
でも暗殺に巻き込むわけにはいかないしね。今のうちに離しておくか
「出ておいで」と微笑みながら静かに振り返ると舌打ちと共に黒髪の少年が出てきた
_正確にはナイフを振り下ろしてきた
「おー、元気だね。的確に首を狙うとかセンスいいなぁ」
「…俺じゃなかったら死んでたよ」
変形させた手でナイフを払い左手で拘束
後ろに回り込んでいた賢そうなもう1人の黒髪も右手でいなす
「フェイ!」
フェイと呼ばれた小柄な少年を掴んだまま5m後退。
「目的は?」
リーダー格なのだろう、後ろにいた黒髪が答えた
「……食料だ。俺はクロロ・ルシルフル。貴方が掴んでいるフェイタンを返して欲しい」
ゴミ山に隠れていた残りの5人も人質を見捨てられないのか警戒しながら出てきた
「__いいよ」
さらっと答えた俺に彼等は目を見開いた
正直そうな子は「…は!?」とまで口にしている
手に抱えていたフェイタンという少年をそっと地面に下ろし
「ほい」と背を押した
「…オマエ何考えてるね」
鋭い目付きで威嚇するフェイタンにフッと声を漏らして笑ってその頭を撫でた
「俺は別に君たちを殺しに来たわけじゃないよ。仕事以外の殺しはしないんだ」
「仕事?」
警戒を少し解いたのかクロロが尋ねた
「俺はカイ。人を探している。元マフィアでこの辺の人を殺しまくってる男を知ってる?」
「あぁ、俺達の近くに住んでいたやつも1人やられた。…シャル、何か知らないか?」
金髪の少年がちらっとこっちを見ると
「俺はシャルナーク!」と笑った
「確か名前はロナード・マルクスでこの前道を歩いてた男の人を殺害。その後それを見た女性も1人殺してる」
「そいつのせいで私達はあまり自由に動けなくて食料に困ってるんだよ。あたしはマチ。いきなり襲いかかったのは許してくれないかい?」
「あぁ、気にしてないよ」
「私はパクノダよ。よろしく」
「俺はフィンクス。カイ、強いな!フェイタンがあっさりやられるとはな」
「うるさいよ。殺されたいか」
「俺はフランクリンだ」
「あと俺たちの住処にウヴォーギンとノブナガがいる」
「なるほどね、食料で困ってるんだろ?あげるのは全然構わないんだけど、頼みがあってさ」
「なんだ?」
「俺をお前達の家に少し居候させてくれないかな?その男を見つけるまででいいからさ」
「クロロどうする?」
「いいんじゃないか?別にそれぐらい。コイツ強いしな!」
「フィンクスには聞いてないね。単純馬鹿はこれだから困るね」
「あぁん?」
「二人とも落ち着きなよ。俺もいいと思うよ?食料に困ってるのは事実だし」
「あたしもいいと思うよ」
「そうね、私も異論はないわ」
「ああ、俺も構わない。俺達に危害を加える気は無いようだしね」
「ありがとう、助かるよ」
ちょっとした世間話をしながら彼等の家に辿り着くと2人の体格のいい少年が居て仲良くなったカイだった
「俺はノブナガ。よろしくな」
「その刀カッコイイな!ジャポン出身なのか?」
「おお!多分な」
「ははは!俺はウヴォーギンだ!クロロから聞いたが強いらしいじゃねぇか!後で戦おうぜ!」
「また今度な」
__そのころイルミは兄のことを考えながら兄の標的の男に少し同情するのであった
「あーあ、可哀想。兄さんは人殺しは全然好きじゃないけど一般人を殺しまくるキラーには容赦ないんだよね」