東方半鬼伝   作:りすも

5 / 11
日常回な為短いです。

霞サイドです。


誤字等ありましたらよろしくお願いします。


日常回〜3.5話〜

私の名は霞と申します。

私の家には2人の同居人がいます。

 

1人は旦那である秋の助

 

彼とは寺子屋からの付き合いです。いつもおちゃらけて慧音先生から頭突きを喰らっては泣いていたことは今でも思い出しては笑っています。

 

寺子屋を卒業して3年して再び彼を見た時、本当に驚きました。

あんなに不真面目だった秋の助が真面目に御札をつくっているんですもの。

 

私は聞きました。

 

「何故御札なんて作っているの?」

 

すると彼はニコニコして

 

「俺には霊力があるからさ!この御札を使ってみんなを守りたいんだ!」

 

その言葉に惚れてしまいました。顔が暑くなって彼を見ることも出来なくなってしまったのです。

 

それから私は彼の側をなるべく離れないようにしました。

何故?好きだったから。

 

そんな彼を里の皆は気味悪がって追い出しました。私は里の皆を恨んだりはしませんでした。

常人離れしたものが気味悪がられるのは普通だから。

 

だけど私は彼について行きました。いつだって彼を支えるために…。

 

 

もう1人は妖怪であり、鬼である縁下 青群です。

 

彼女は旦那を救ってくれた恩人です。最初私が彼女を見た時『ついに私の人生は終わった』と思いましたが、秋の助を置いていけないため全力で命乞いをしたところ、彼女はそんな気は無いと言ってきたので大喜びしました。

 

そしてその後酒を飲んでいると彼女は私達の護衛をするというのです。

驚きましたが嬉しかったです。だってこれで秋の助が死ぬ確率が減るのだから。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「なーに、書いてんだ?」

 

「ひゃぁ!?青群さん!?

ダメです!見ちゃダメ!」

 

 

私がそんなことを日記に書いていると青群が後から除いてきたため慌てて閉じる。

やはり、この人は綺麗だなぁと思う。白い片角に藍色の髪…こんな人を嫌うなんて昔の鬼達の目は節穴だったのだろうね。

 

そして、私がガルルルルなんて唸ってると『分かったよ…』と少ししょぼくれて椅子に座る青群さん。カワイイ1面も持っているためずるい。

 

「あーいたいた。

青群さん、ちょっと山菜採りに行きたいんですけどついて行ってくれませんか?」

 

 

奥の部屋から秋の助が出てきて青群さんにそう伝えると、『分かった』と一言、そして羽織を正す。

 

かっこいい一面も…これが去ってやつですね…

胸と言い性格といい容姿といい世界は不平等です神様。

 

 

「秋の助…霞はどうする?このまま1人というわけには行かないだろう?

慧音も最近妖ろうの動きが活発になっていると聞いたばかりだ。」

 

 

私は青群さんの誘いを全力で拒否する。私自身、あまり動ける方では無い。だから彼らの邪魔をしてしまうだろうと首を横に振る。

 

それでも青群が聞くので

 

 

「仕方ありませんね…見てくださいこの上腕二頭筋!!!」

 

 

私は二の腕がだらんと耐える腕を見せる。ふふふ、これで大丈夫だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何が上腕二頭筋だ!ただの二の腕自慢じゃないか!」

 

「なかなかフニフニしてたよ。」

 

 

ただ今絶賛抱えられ中です。なんでです!?

いい筋肉だったでしょう!?このスリムであり、かつ筋肉の程よくついた…

 

はい…無いですね…

 

現実逃避タイムしゅーりょーです。

夢は儚いものだね。

 

私は山菜の種類なんてわからないから全て秋の助に任せる。その間はずっと青群さんの隣にいた。

だってこの人…間違えた。鬼の近くにいれば私も強そうでしょう!?

 

え?無理がある?

 

はーい。了解でーす。ただ単に妖怪にいつ襲われてもいいようにしたいるだけでーす。

 

秋の助が山菜採りを終えて青群さんが口を開いた。

 

 

「ちょっと行きたい場所があるんだけどいいかな?」

 

 

もちろんですとも!どこだろう?

普段お世話になっている分少しの我儘はいいでしょう?

うんうん!秋の助も同じみたいだ。

 

 

「大丈夫ですよ〜!」

 

「ふふっじゃあ行こうか。」

 

「え?ちょ!?」

 

 

青群さんは私達を抱えて妖怪の山へ入っていく。それはもう凄いスピードで!

あれは人生で2度は体験できないね〜。

途中彼女が何匹か小さい妖怪殺していたけど…

いや私は何も見てません!

 

 

「着いたよ。ここは結構危ないから私から離れないでね。」

 

 

青群さんが私達を下ろしたので顔を上げる。

 

 

「すっごい…」

 

「あぁこれは…」

 

 

目の前に舞い散る楓の葉。その色は燃えるような紅葉色。

楓は地面一杯に敷かれており、楓の木々はあちらこちらに並ぶ。

 

これが妖怪の山の景色か…綺麗だなぁ…

 

そう思うと来世は妖怪でもいいかもしれない。

いけない!私は今を生きないとね!

 

 

「楓は私にとって思い出深いものなんだ…。」

 

 

そう言った青群さんは少し悲しみと懐かしみの混じったような顔をしていた。

全く…あなたにそんな顔は似合いませんよっと!

 

 

「えっ!?ふふっくすぐったいよ。」

 

 

私は青群さんの脇の下をくすぐる。やはり鬼でもそこは聞くんだなぁと以外に思った。

 

 

「ふぅ…そろそろ戻ろうか?」

 

 

青群さんがそう言って私達を抱えて下山する。

私は未だにあの楓の景色が頭に残っていた。

 

そして夜3人で酒を飲み交わす。

 

 

「あひゃひゃ!いやぁ…ずるい!ずるいでしゅ青群さん!あんな景色見れるなんてぇ!」

 

「ふふふっよく分からないけど、ありがとうとだけ言っておくわ」

 

「なんでしゅかそれ〜!」

 

そういった時の青群さんの幸せそうな顔は忘れないだろう。

まぁ私の記憶はそこで途切れていんですけどね!

 

 

次に私が起きたのは秋の助との敷布団の上だった。

 

 

「全く…何してるんだよ。飲みすぎダメ。」

 

「分かっているよぉ!ところでさぁ…」

 

「なんだよそんなニヤニヤして…」

 

「子供つくる?」

 

 

言っちゃった!!!

何故か今日は行けると思ったんだよね〜青群さんなんか泥酔からの爆睡だからね…

ちょ!?寝顔をかわいすぎ!

 

 

「べっべつにいいけど…なんで今日?」

 

「そういうの男は気にしちゃダメなんだよォ!

そんなことより…子供の名前は青群さんに付けてもらお?青群さんはもう私達の家族なんだし!」

 

「あはは、確かにな…あの人にはお世話になってばかりだ…何かプレゼントでもしたいな…。それに子供ができたならあの人みたいになって欲しいな…」

 

「だから!そのプレゼントが子供なの!!」

 

 

その夜色々とありました。

妊娠をした私は途中色々とありましたが、無事子を産むことに成功しました。

 

名は『楓』

 

名前を聞いて確信しました、この子は青群さんみたいに優しい人になるなって。

 

 

 

こんな日々がずっと続くことを祈ることしか今はできないけど…

 

 

いつかはこの生活を続けられる力を身につけるつもりです!

 

 

 

 

 

そしてこの子を守るために…。




明るい子って好きです。なんだかんだで元気になりますよね。

この話は結構2章で大事になってくる気がします。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。