よかったら読んで行ってください( *^艸^)
???「やめろ!!やめてくれ!!頼む…っ!!」
男の声が荒地に響き渡る。
男はひどい怪我をしており、立つこともままならないようで、一人地べたに這《は》いずっていた。
対峙して、女を羽交い締めにした男が高笑いを上げている。
男はピエロの様な仮面を付けている。
女は何故か沈黙している。が、片足に穴を開けられており、力がろくに入らない様だ。
???「っくははは!哀れだなぁ、たかが一人の女の為にそこまで必死になるとは!つくづく面白い男だ」
ピエロの男が地べたに這いずる男を見据える。
???「気に入った!この女を殺したらどんな反応をするのか、気になってきたぞ」
その言葉を聞き、男は青ざめる。
対して、女は冷然とした表情を見せている。
???「や、やめろ!!憎いのは俺だろ!!そいつは関係な」
???「いや、関係あるね」
男の言葉を遮り、仮面がニヤリと笑った。
???「お前に関係している、その時点でそいつは関係者だ」
???「そんな…」
男が唖然とした表情をみせる。
男はそれを見て、まるで子供の様にはしゃぎだした。
???「いいねぇいいねぇ!その表情!!さっきまで不敵な笑みを浮かべてた奴の顔かよ!?ええ!?」
男がギリッと歯を食いしばる。
男はピエロに鋭い眼光を向けた。
???「おお!怖い怖い!まるで、縄に縛り付けられて殺される事を知った虎の様な眼だ!!」
男の高笑いが荒地にこだます。
???「あははは!もうこの女殺っちゃおう!!この男がどんな表情を見せるのか、今すぐ見たくなった!」
不気味に笑い、何処から出したのか、ナイフを持ち振り上げる。
それをみた男は青ざめ、必死に体を動かす。
???「やめろ!!やめてくれ!!」
???「信次…」
女が唐突に口を開いた。
すると、彼女は透き通る様な優しい声で、
ーーーあなたは、生きて
直後、彼女から血がシャワーの様に吹き出した。
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信次「っ!!」
そこで、目を覚ました。
息は荒くなり、汗もびっしょりかいている。
夢だと気付き、深いため息をついた。
あの日から、この夢を頻繁にみる様になった。
理由は分かっている。あのピエロの男、
道化師に対する憎しみだ。
あいつは、私の愛する人を殺した。私に対する好奇心だけで。
許せない、許せない、許せない。
そんな思いが胸の中を覆う。
信次「…いかんな。」
自分のくらい心に気付き、気持ちを落ち着かせる。
ここで憎しみにとらわれてはあいつと同類になってしまう。
信次「…行くか。」
俺は深い深呼吸をし、テントから這い出る。
俺は今、あの輩を探し、旅をしている。一向に進展などないのだが。
だけど、俺はあの道化師を見つけ出さなければならない。
あいつは、「お前に関係している。それだけでそいつは関係者だ。」と言った。
もしかしなくても、家族も殺される。
それに、愛する人の仇も討たなければならない。
唐突だが、もし、これを見てる奴がいたら、問おう。
お前の中の道化師は、いるだろうか。
もしいるのだとしたら、殺してしまえ。
手遅れになる前に。
そして私は
ーー家族を殺すため、捜索を再開した。
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