ラブライブ!if-モシモノ世界、カガヤク未来-   作:あさと

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忙しい+二期と色々展開が被っておりプロットを書き直していたところ、大幅に更新が遅れてしまいました。すみません。
しかし!ついに!ついに!あの九人が!やっと!19話にして揃います!!
そしてユイトの運命やいかに!?


19話 「それ以上でもそれ以下でも…」

「え……」

突如現れたA-RISEの三人に対し、戸惑うユイト。

「一体何が起きているのですか!?」

A-RISE見たさに集まった人混みを掻き分け、海未が教室の中へ飛び込む。

「海未ちゃん待って!」

それに続いて、穂乃果達も教室へ入る。

そこで、A-RISEのセンターに立つ少女が口を開く。

「私はA-RISEのリーダー、綺羅ツバサよ 。今日はあなたに提案……いいえ、お願いがあって来たの」

「お願い……?」

お願いとは、先程のUTXへの誘いの事だろうか。しかし、μ'sの彼女達ならまだしも、何故よりによって俺なのだろうか。

 

「それは私から説明しましょう」

騒ついていた生徒たちが一瞬で静まる。教室に入って来たのは、一人の女性だった。

「この学校は、次の文化祭で入学希望者数が一定以上集まらなければ、来年には、『本当』に廃校になることが行政で決定されました」

歳は三十ほどだろうか、知的な美人秘書といった印象を覚えるその女性は表情一つ変えずに、そう宣った。

「来年!?」

「俺たち卒業できるんじゃなかったのかよ!?」

「てかアイツ一体誰だよ!」

A-RISE見たさに集まった野次馬が再び騒ぎ立てる。

 

「昨日理事長が言っていたのはそのことだったのでしょうか…」

日舞や弓道で鍛えているはずの海未の顔も、それだけでなく、μ'sのメンバー全員の顔が蒼白になっていた。

 

「話しが逸れましたが…そうですね、私はUTX学園理事長とでも名乗っておきましょうか」

 

「なん…だと…」

本物のトップスクールアイドル、A-RISEが目の間に現れたでだけでも、これ以上の驚きはないはずなのに、

UTX学園のオエライサンが現れるとは……びっくらこいた。

 

驚くギャラリーを無視して、UTXの理事長は続ける。

「来年にはここは、廃校になり、ここの生徒は、UTXに入学することになるでしょう。現在UTXは女子校ですから、共学への準備のため、男子を一名試験的に一週間後から早期入学させることにしました」

 

「もちろん、『A-RISE専属プロデューサー兼作詞家』としてね」

ツバサが続ける。

 

「ちょっと待ってください!どうしてあなた達が風間君のことを知っているんですか!?」

穂乃果が叫ぶ。

そう、そこなのである。

何故俺の存在を知っているのだろうか。

 

「それは簡単な事よ、あなた達が投稿した動画、曲の開始時に右上に表示されるのは何?」

UTX理事長が穂乃果に、逆に尋ねる

 

「えっと~…作詞者と作曲者だにゃ~」

「ラ…ラブライブでは、表示が義務付けられているんです…」

凛と花陽が答える。

 

「そういうことね……」

真姫も、髪を指で巻きながらそう呟く。

ダジャレじゃないよ。

 

「そう、風間ユイト、あなたは才能があるわ。ウチに来ない?ウチにはコネもあるから、進路も就職も融通が効くわ。

そして何よりも、あなたには、A-RISEを今、そして未来にも無い、最高のスクールアイドルに育てて欲しい。今は荒削りだけれど、ウチにくれば、ここよりもいろいろな事が学べるのよ。こんなお遊びなんて辞めて、ウチで『本物』のアイドルを育てて欲しいの」

 

「理事長さん…それはありがたいお言葉ですが、生憎、俺たちは本気なんですよ」

 

「ユイト!そうです!言ってやってください!」

珍しく感情を露わにした海未が叫ぶ。

そして、刹那の静寂。ギャラリーも、息を飲む。

「ああ…!

理事長、綺羅さん、あなた達の言葉は嬉しい……だが…断るッ!

俺たちはオトノキの廃校を止めて見せる!」

キリッ!と効果音をつけたいようなドヤ顔でユイトは叫んだ。

 

「それは残念ですが…もう廃校は決まったようなものです。廃校が完全に決まれば、ここは老人のための福祉施設になります。ほとんど生徒もいない学校を都の予算で支えるよりも、困っているお年寄りの為に使った方が有意義でしょう?それはここの理事長も承諾したことです」

 

「お母さん……」

ことりが俯く。

 

静かに、しかし力強さを孕みながら、ユイトが口を開いた。

「確かに有意義ですよ……。

だけどね…俺はそれと同じくらい大事なものを昨日見つけたんです。

それは……」

 

「音ノ木坂です!」

口を開いたのは、穂乃果だった。

「私たちは小さい頃から育って来たここが大好きなんです!」

海未がそれに続く。

「お母さんも、お婆ちゃんも大好きなオトノキを、音ノ木坂を守りたい!」

ことりも想いをぶつけた。

 

 

「フ…笑わせないで下さい、さっきも言ったでしょう、もう廃校は決まったようなものです。お遊びは辞めて、諦めてください」

そう…入学希望者が少ないことも事実。その言葉を、俺たちは唇を噛みながら聞くしか無かった。

 

「まだ…諦めてはいけません!」

教室に、力強い声が響き渡った。

「生徒会長…副会長に…お母さん!?」

そこには、生徒会長、綾瀬絵里。

副会長、東條希。そして、

音ノ木坂学院理事長であることりの母親の姿。

 

「あなたも廃校の件は承諾したはずです!

今更どうして!?」

UTX理事長はこのイレギュラーな出来事に、苛立ちを隠せないでいた。

 

「ええ、承諾はしましたよ。

『次の文化祭までに入学希望者が増えなければ廃校』でしたよね?」

 

「まさか……!?」

狼狽するUTX理事長。

 

 

「そうね…私もμ'sに入れてくれないかしら?」

 

「ウチも入るで!μ'sは九人。それ以上でもそれ以下でもダメなんや!」

 

「会長…副会長…!」

 

ユイトの目には、生徒会長、綾瀬絵里と「これでどうや?」とでも言いたげに親指を立ててウインクをする副会長、東條希の力強い二人の姿が映っていた。

 

 

 




読んでくださりありがとうございました。
今後は早く更新できるよう頑張りますので、あたたかくてながーい目で応援していただければ幸いです。
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