※作者のミスにより、9話のタイトルを訂正しました。
俺は音ノ木坂学院の風間ユイト。得意なことは俳句、毎年コンクールで入
選している。
でもそれ以外は平均(のはず)の、平凡な高校二年生だが...。
ライトノベル。
俺は最近これにはまっている。
しかし、ライトノベルというものは挿絵がちょっとアレなので、
学校で読むときには注意しなければならないのだ。
しっかりとブックカバーを付け、慎重にページをめくる。
現在俺が読んでいるのは女子小学生がバスケットボールをするというもの。
「……やっぱり小学生は最高だぜ…!」
挿絵に差し掛かると、周りの目を気にしてスルーしようと思うが、
つい見入ってしまう。
「風間君…少しいいですか?」
「なななな何でしょう!?」
死ぬかと思った。海末さん、急に声をかけないでくれたまえ。
「見たの?見ちゃったの?」
(海末さんはこういう絵に耐性はあるのだろうか…?)
「ええ、見てしまいました。
体操服を着た女の子が汗をかいて下着が透けている絵を
同じく汗をかきながら凝視している高校二年生男子のおぞましい姿を」
「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」
海末さん…えげつないです…。
「風間君…大丈夫ですか?」
返事がない……ただの屍のようだ。
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「それで、俺に何の用?」
「ええ、実は、μ'sが正式に活動を行うには、部室が必要だと思うんですが、
もうアイドル研究部というものがあって、部室をかしてもらえないんです」
「話はしたの?」
「ええ、貸してもらえるようお願いしたんですが、解散しろとかよくわからないことを
言われて…」
「だめだったのか…」
ぼっち先輩のやつ…素直じゃないなぁ。
「よし、もっかい行ってみるか…」
「え!?あの先輩と知り合いなのですか!?」
「ああ、ちょっとね」
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放課後
屋上にμ’sのメンバーが集まっていた。
俺、海末、ことり、穂乃果、真姫、花陽、ともう一人……
「君は……誰?」
よく目にするオレンジのショートヘアーの子だが、名前はまだ聞いていなかった。
「星空凛だにゃー!」
「にゃ?
にゃって、にゃんなんだ…じゃなくて何なんだ?」
「これは、凛の口癖にゃー」
なるほど…語尾に「にゃ」を付ける…斬新だ…!
よし、俺も…
「俺は風間ユイト、よろしくにゃー」
と言って手を差し出す。
「こちらこそよろしくにゃ!」
凛が、その手を強く握る。
…俺と凛は見つめ合い…。
「「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!」」
「ちょっと、ユイト!」
「はい!?なんでせう?」
凛と意気投合していたところ、真姫に呼ばれた。
「それ、ユイトはキモイからやめて」
なぜ俺だけ…しかも先輩なのに呼び捨て…。
「遊んでないで、早く行きましょう」
海末の言葉で、七人はアイドル研究部の部室へ向かった。
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「あのー!にこセンパーイ!」
「何?」
これまたダルそうな顔をしてにこが部室のドアを開けて出てきた。
「またアンタ達?しかもこんなの連れてきて…」
「こんなのとは失礼な!にこ先輩、部室貸してくださいよー」
「ほんとしつこいわね…まあいいわ、入りなさい」
にこの言葉で部室に入る七人。
部屋の中にある椅子に座った七人に、にこが語り始める。
「いい、アイドルとして大切なものは何だと思う?…ユイト!」
「え!?俺?……胸とかですかね…?」
ユイトに容赦ない七つの冷たい視線が突き刺さる。
「…正解は、キャラクタ―よ!」
「キャラクター!?」
海末やことり、穂乃果、凛、真姫は首をかしげている。
「こ、これは…伝説のアイドルミルキィホームズの武道館ライブDVD!?
すごい!……でも、こんなのどうやって手に入れたんだろう……?
店舗ではもちろん、通販でさえ、在庫が入れば一時間で完売してしまう
この伝説のDVDを……」
花陽も同じく首をかしげていた。
自他共に認めるアイドルオタク小泉花陽とは彼女にことである。
「これもある意味キャラクターだけど……まず人の話を聞きなさーーい!!」
「は!はい!」
「いい?本当のキャラクター作りってのは、こういうことよ!」
にこが咳払いをする。
「うっうー!右手をあげてハイターッチ!高槻やよ………間違えた…」
「俺はプロデューサーじゃない!!」
俺はなぜかにこに、そう突っ込みを入れていた。
最後まで読んでいただきありがとうござました。
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