赤き龍の宿りし少年   作:blackcat☆

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ちなみにヒロアカの二次創作書いた理由は読んでて書きたくなったのと、YouTubeでのヒロアカのMADを見てからです。あれはマジで最高。

指摘があったので小説のタイトルをちょっとだけ変えました。


聞かなければならないこと

どこかのビルの屋上に俺とオールマイトは着地した。

 

「全く!階下の方に話せば降ろしてもらえるだろう。私は時間がないのでマジでこれで!!」

 

「待ってください!!」

 

「待たない!」

 

俺は、今このチャンスを逃したくないんだ!聞かなきゃならないんだ!!

 

「個性がなくても、ヒーローは出来ますか!」

 

「っ……」

 

よし!オールマイトが止まった!

 

「個性のない人間でも、あなたみたいになれますか!」

 

「個性が……!?」

 

「個性がないせいで…そのせいだけじゃないですけど、ずっと馬鹿にされてきて、だからかは分からないけど、人を助けるってめちゃくちゃカッコイイって思うんです…!」

 

俺の思いが届かなくてもいい…!俺は、この人に聞きたい!

 

「恐れ知らずの笑顔で助けてくれる!あなたみたいなヒーローに俺もぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!??」

 

顔を上げるとそこには骸骨みたいな人がいた。いや、髪が金髪ってことは…!

 

「萎んでる!?オールマイトが萎んでる!?」

 

「よく私がオールマイトってわかったね。確かに私はオールマイトさ」

 

『劇的ビフォーアフターだな……』

 

「…恐れ知らずの笑顔、か……」

 

なぜここまでの体に…?それに栄養がしっかり取れてない体だ。なぜここまで…?

 

「見られたついでだ少年。間違ってもネットには書き込むな?」

 

そう言ってオールマイトが服をめくった。そこには普通にはありえないほどの傷跡と手術の跡があった。

 

「5年前…ある敵の襲撃で負った傷さ」

 

「酷い…!」

 

「呼吸器官半壊、胃臓全摘。度重なる手術と後遺症で憔悴してしまってね。私のヒーローとしての活動時間は今や1日約3時間程なのさ」

 

「5年前…毒々チェーンソーの事件ではないですよね……」

 

「詳しいな。あんなチンピラにはやられはしないさ!」

 

やっぱり違うんだ。つまり表沙汰にはなっていない事件ってことなんだ。

 

「これは世間には公表されていない。公表しないでくれと私が頼んだ」

 

なぜそう頼んだか、俺には分かる気がした。

 

「人々を笑顔で救い出す“平和の象徴”は決して悪に屈してはいけないんだ」

 

「ッ……!!」

 

「私が笑うのはヒーローの重圧、そして内にわく恐怖から己を欺く為さ 」

 

そうだ。やっぱりそうだった。オールマイトも、一人の人間だ。ただ、個性が強くて、心が人一倍強い人間なんだ。

 

「プロはいつだって命懸けだよ。『“個性”が無くとも成り立つ』途轍もじゃないが…口に出来ないね」

 

「…………」

 

「人を助ける事に憧れるなら警察官って手もある。『敵受け取り係』なんて揶揄されちゃいるが、あれも立派な仕事だ!」

 

オールマイトはよろめきながら立ち、扉を開ける。

 

「……夢見るのは悪いことじゃない。だが…相応に現実も見なくてはな少年」

 

そう言ってオールマイトは立ち去った。

 

「……やっぱり、ドライグの言ってた通りなんだね」

 

『あぁそうだ。戦うのであれば、必ず命をかけることがある』

 

「うん……でも、オールマイトは口には出来ないって言ってた。可能性は十分あるってことさ」

 

『フッ、いい顔をしているな相棒』

 

「そうかな…?まぁ、これからもよろしくな、ドライグ」

 

『あぁ、よろしく……おい、なんか聞こえないか?』

 

「え?」

 

耳を澄ませ、周囲の音を聞く。すると、遠くから爆発の音が聞こえる。

 

『そういえば言い忘れていたが……』

 

「……嫌な予感しかないんだけど、なに?」

 

『あのヘドロ男が入っていたペットボトル、落ちてったぞ?』

 

「…………それを早く言えよぉぉ!!!」

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