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「貴方の夢、とってもモフモフしてるのね。食べづらいわぁ」
いや知らんし。
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変な夢を見た気がする。
たぶん気のせいだろう。
さて。
すくすくは朝起きると増えてることが多い。
今日はどうかな?
「きゅー」
やっぱ増えてた。
おはようニューモフモフ。
帽子と眼鏡をかけた茶色いすくすく。
幻想郷の住人を模している筈だが、比較的現代風な外見のモフモフだ。元はどんな人だろう?
「きゅー……!」
そう考えていると、すくすくが何か念じ始める。すると、身体全体が浮遊感に包まれた。
と言うかホントに浮いてる。
超能力か。すごい。でもおろして。
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「どもーナナスケさん!文々。新聞ですよー!」
開店早々、文さんがご来店。ご苦労様です。
幻想郷に来て間もないころから、新聞は取っている。 インターネットのない世界にとって新聞は貴重だ。
すくすくたちもたまに読んでいる。
「きゅーきゅー」
「きゅー!」
新聞購読後、意見交換を始めるすくすくたち。頷いたりする仕草もあるから、意志疎通はできてるようだ。
「相変わらず可愛いですねぇモフモフですねぇ」とすくすくたちを撫でる文さん。
文さんのお気に入りはすくすく影狼。モフモフ感が知り合いに似てるからだとか。
「ナナスケさんミステリアスですよねー。面霊気程ではないですが、感情をあまり表に出しませんし。ここは1つ、取材も兼ねて色々教えてください!」
Q.まずはお名前と年齢を。
A.ナナスケです。21。
Q.できれば本名を教えてもらえると…
A.黙秘。
Q.なぜ喫茶店を?
A.子供の頃からの夢です。
Q.好きなすくすくは?
A.みんな大好き。
Q.ろくろ首の女性と仲が良いと
お聞きしましたが、どういった関係で?
A.仲の良い友達です。
Q.手を繋いでる写真がこちらにありますが。
A.仲の良い友達です。
Q.1回のみならず、2回3回も激写しましたよ?
A.仲 の 良 い 友 達 で す 。
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いろいろ聞かれた。疲れた。特に後半。
「きゅー」
すくすく咲夜がお茶を持ってきてくれた。とても助かる。
「いやぁーありがとうございます!良い記事が書けそうですよ! 特に後半! 新聞には私の
気にするし是非とも書かないでほしい。
ばんきさんが来てくれなくなってしまう。
文さんのメモ帳爆発しないかなぁ…とか思ってたら、別の形で願いが叶った。
白いモフモフが一瞬のうちに文さんのメモ帳を奪い、ビリビリに破いたのだ。
モフッ……これは、すくすくもみじ!
「きゅー!」ビリビリー
「あややややっやややぁ―――っ!?? 」
慈悲は無し。
やったれもみもみ。
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文さんが半泣きで店を出た後、阿求さんがご来店。
阿求さんはお店を開いて以降、毎日来てくれている。皆勤賞ですよ。
「だって癒されるんですもん!」
嬉しい限りである。
せっかくなので、新入りのすくすくもみじに接客させてみる。
「きゅー?」
「あ、新しいすくすくさんですね。モフモフー」
「きゅー♪」
「ああー……かわいいよぉ……」
いつ見ても、阿求さんとすくすくのやり取りは和む。
こういう日常が、いつまでも続くことを願うばかりだ。