モフモフ幻想郷   作:アシスト

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俺氏、偉人に会う。

 

 

 

最近、少し悩みがある。

 

すくすくは俺のことを敷き布団だと思っているのか、朝起きるとお腹の上で眠っていることがある。

 

別に寝苦しいとかはないし、それだけ俺になついてくれているのだろうと思えば嬉しいのだが、すくすくたちを起こさないように自分が起き上がるのは大変なのだ。

 

 

一昨日はすくすく白沢。

 

昨日はすくすくもみじとすくすく影狼。

 

今日はすくすく……なんだこれ。

 

 

「きゅー」

 

 

耳とは別にピョコンと立ってる毛と、ヘッドホンが特徴的なモフモフ。ヘッドホンにはひらがなで『わ』と書かれている。

 

 

…………わ??

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

ああ、『わ』って『和』だったのね。

なるほど。良いセンスのヘッドホンだ。

 

 

「ふむ、なかなか趣のあるお店ですね」

 

「太子様! 我はこの『おむらいす』なるものが食べたいです!」

 

「布都。あまりはしゃいではいけませんよ」

 

 

元気いっぱいな少女と、高貴なオーラを放った女性がご来店。

 

ヘッドホンと髪型からして、あの人があのすくすくの元となった人物だろう。女性だが、第一印象はカッコいい人だ。

 

少し話をしてみたら、ヘッドホンの人はかの有名な聖徳太子様なんだとか。女性だったとはびっくり。きっと6面ボスなんだろうなぁ。

 

「きゅー」

 

つまり、お前はすくすく聖徳太子だったわけだ。聖徳太子をモフモフする日がくるとは……。1モフ1万円の価値がありそう。

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

「稗田嬢の勧めでね。ここのところ異変続きだったから、たまには休息も良いと思いまして。確かにここは癒されますが……」

 

「ふおおお! 太子様がモフモフしておられる! モフモフしておられる!!」

 

「きゅー」

 

「まさか私のすくすくまでいるとは。布都、少し落ち着きなさい」

 

 

大暴走している布都ちゃんを宥める神子さん。布都ちゃんはすっかりモフモフの虜になってしまったようだ。

 

オムライスも綺麗に平らげてくれたし、サービスで出したプリンも美味しそうに食べてくれた。

 

幸せそうな顔を見ると、喫茶店を開いて良かったと心から思う。

 

 

お前もそう思うだろうすくすく……ん?

 

 

「きゅー!」

 

 

布都ちゃんが食べたオムライスのお皿に座る、変わった被り物をした白いモフモフ。

 

「おや、布都のすくすくもいたのですね。いつの間に」

 

お皿の上とは布都らしい、と言いながらすくすく布都を撫でる太子様。

 

 

 

……6面ボスレベルの人でも気づけないほど、新しいすくすくはどこからともなく現れるようだ。

 

ホントどこから来てるの君たちは。

 

「きゅー」

 

なるほど。わからん。

 

 

 

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