スーパー独自設定、入ります。
俺の持つ猫じゃらしを意気揚々と追いかけるすくすくが2匹。
「きゅー!」
「きゅー!」
すくすくちぇんとすくすくおりんである。にゃーんとは鳴かないようだ。
たまたまお店の近くで猫じゃらしが生えているのを見つけ、「幻想郷にも生えるんだなぁ」とその猫じゃらしをフリフリしてたら寄ってきた。
イヌ科はいたけどネコ科はいなかった我が家。
より賑やかになりました。
――――――
今日は特別なお客様がやってくる。
『モフモフソムリエ』
それがいかに柔らかくて、いかに滑らかで、いかにモフモフしているのか。そんなことを判断できる人がやって来る……と、阿求さんが言っていた。
こうしちゃいられないと、前日から阿求さんと共に全すくすくの毛繕いを行い、みんなのモフモフは100%中の100%状態。
さぁ、ドンと来い。
真のモフモフをみせてやる。
「喫茶店『モフモフ』……名前は100点ですが、私を満足させられるモフモフが、はたしているでしょうか……」
「ニャーン」
――――――
「―――素晴らしい」
全てのすくすくをモフり終え、モフモフソムリエことさとりさんが総評を語る。
「お燐のモフモフが至極なら、すくすくのモフモフは究極。どちらが
凄く褒められた。
よかったなお前たち。
さとりさんがすくすくたちをモフモフしている間、俺はお燐ちゃんをモフモフ。
「にゃぁー♪」
とても気持ち良さそうに鳴くお燐ちゃん。
なるほど、確かにすくすくとは違うモフモフ感。だがそれが良い。肉球のぷにぷに感もたまらん。
「……おや、お燐がそこまで気持ち良さそうにするなんて。よほどのモフテクニックをお持ちのようですね」
俺も褒められた。照れる。
俺もすくすくも上機嫌なので、さとりさんにはいっぱいサービスをしよう。ついでに、地底で喫茶店の宣伝もお願いしてみようかな。
手土産として、すくすくアリス特製の色とりどりのマカロンをプレゼント。地底の皆様で召し上がってください。
「……新しいモフモフと出逢え、とても満足できました。今日は素晴らしい一日です。ナナスケさん」
そう言うと、お燐ちゃんを抱っこして席を立ち、一礼する。
「良いモフを、ありがとうございます」
こちらこそ。
良いモフを、ありがとうございました。
――――――
「うにゃぁー…♪」
「そんなに気持ち良かったのですか、お燐」
「(あの手付きは反則ですよぉ……あんな心地良さ、アタイ初めてでした……)」
「む……それは聞き捨てなりませんね。私もよりモフテクニックを磨かないと……」
「(また撫でられたいなぁ……)」
――――――