モフモフ幻想郷   作:アシスト

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9月6日ですくすく白沢は10周年! おめでとうございます!

これからもモフモフ書かせていただきます。



俺氏、褒める。

 

 

秋はとても落ち葉が多い。気がついたときには、すくすくめーりんが落葉の山に埋もれるほどである。

 

そのため、外の掃き掃除は1日たりとも欠かせない。すくすく咲夜に任せきりも悪いので、俺も毎朝手伝っている。

 

 

「きゅー!」ガサガサ

 

 

そんなある日、別のモフモフが埋もれていた。

 

短い両手足をじたばたさせながら。落ち葉の海を泳ぐすくすく。意外に楽しそうである。

 

持ち上げてみると、すくすく影狼やすくすくもみじに負けないほどモフモフしている。

 

少し毛がカールぎみで、緑っぽい色のすくすく。角も生えている。

 

 

狛犬かな。

 

「きゅー!!」

 

狛犬だって。

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

玄関に新しいマスコットが増えて数日後。

 

 

「よっ。また来たぞー」

 

「きゅー」

 

 

今日はこころちゃんがバイトにきた。

 

不定期とは言え、手伝いに来てくれるのはとても助かる。お客さんからも人気だしね。

 

 

「ふはは。 もっとほめてー」

 

「きゅー!」

 

 

そう言いつつも無表情。そんなところが可愛いらしく、妙な親近感を覚える俺である。

 

ところでこころちゃん。

頭に乗ってるそのモフモフは?

 

 

「来る途中、空から降ってきた。ふわふわのモフモフだぞ!」

 

「きゅー!!」

 

 

ポーズを決めるこころちゃんの頭の上に乗る、桃の装飾が付いた帽子をかぶった、空色のモフモフ。

 

すくすく天子。元気いっぱいである。

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

こころちゃんはバイトだけでなく、舞を踊りに来ることもある。

 

すくすくリバーの音楽に合わせ、すくすくたちと踊る『モフモフの舞』は喫茶店の名物になりつつある。

 

 

「私も踊ってみたいです。えいやーって!」

 

「きゅー!」

 

 

雨にも負けず風にも負けず、未だ皆勤賞が続いているモフリスト阿求さん。日本舞踊が似合いそうだけど、無理はしないでくださいね。

 

こころちゃんが来るようになってから、喫茶店とは思えないほど賑やかになったが、これはこれで楽しいからOKである。

 

 

 

 

そういえば、こころちゃんが来る日には必ず、とあるお客さんがやってくる。

 

 

「やはり、こころにバイトは早くないか……?」

 

「きゅー?」

 

「こころさんからやりたいと言い出したのです。それならば、やらせてあげるべきでしょう」

 

「きゅー!」

 

 

サングラスをかけ、文々。新聞で顔を隠しながら、こころちゃんを見守る神子さんと白蓮さん。

 

こころちゃんの保護者的存在なのだろうが……あの2人、あまり仲が良くないと噂で聞いたけども。

 

 

「それにほら。とても楽しそうですよこころさん」

 

「うむ、それはそうなんだが……あっ! こころがこっち向いた!」パシャパシャ

 

「こらっ! お忍びで来てるのですからバレたらどうするんですか!」パシャパシャ

 

 

すまーほで写真を撮りまくる2人。

 

 

超仲良しじゃーん。


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