前話の反動でNEWモフはなし。
でもモフモフはしてます。
――― GSチャット ―――
@ゆかりん(14)
>ナナスケ、今日お店はお休みよね?
@ナナスケは砕けない
>そうですよー
@ゆかりん(14)
>今からそっちにお客様が行くわ。
>アカウントを更新したくなかったら
>ちゃんとおもてなしをしてあげてね♪
@ナナスケは砕けない
>酷い脅迫を見た
@ゆかりん(14)
>それからもう1つ。
>お客様に私の名前を出しちゃダメよ
@ナナスケは砕けない
>?
――――――
「おじゃましまーす!」
「だ、大丈夫なの蓮子?」
「大丈夫大丈夫。入口にあんな可愛い人畜無害なモフモフがいたぐらいよ? 安全よ! たぶん!!」
「とっても不安だわ……」
俺と同年代ぐらいの、黒髪と金髪の二人組が来店。会話から察するに、ただのお客様ではなさそうだ。紫さんが言っていたのはこの二人のことだろうか。
見たところ、かなり現代風な服を着た二人である。幻想郷では逆に珍しい。
「きゅー?」「きゅー!」
「きゅー」「きゅー」「きゅー!」
物珍しさなんかお構いなしに歓迎体勢のすくすくたち。遊んでほしいと言わんばかりに二人に飛び込んで行く。
警戒心さん、たまには仕事をして。
「うおっ! モフモフの波が来るわメリー! 飛び込むわよ! 」
「ええっ!? ちょっと待っ……きゃーっ!」
モッフ――ンと、すくすくの大群に飲み込まれる二人。
でもなんか、幸せそうだった。
――――――
「ありがとうございます。お茶菓子までいただいてしまって……」
「うまっ!! メリー、これスッゴい美味しいわよ! あ、紅茶おかわりいいですか?」
「蓮子……少しは遠慮して……」
構へん構へん。今日は貸し切りみたいなものなので、好きなもの頼んでください。お代は前払いで貰ってるしね。
外来人のメリーさんと蓮子さん。
サークル活動中に謎の生物を追っていたところ、気づいたら幻想郷に迷い混んでしまい、さ迷っていたら
きっと原因は紫さん。けど、何か理由があってのことだろう。深く考えないでおこう。
「きゅー」
「それにしても変わった生物ですね、こんなにモフモフな触感初めてだわ」
「ねぇねぇメリー、このモフモフ私に似てない? 眼鏡取ると、ほら!」
「きゅー…」
「蓮子。モフモフちゃんが困ってるわ」
返してー…と、短い手を伸ばすくすく菫子。超能力は使わないのね。
外来人と言っていたが、二人も東方projectに出てくるキャラクターなのだろう。それでも同年代に変わりはないので、とても接しやすい。
すくすくたちもみんな2人に懐いている。すくすくこいしなんてメリーさんの頭に乗って楽しんでるし。気づかれてないけど。
ところで、二人はこれからどうするんですか?
「そりゃ、
「きゅー!!」
「私たち、元々
そう答える2人。サークル活動満喫してるなぁ。
俺は幻想郷に来てから大学は辞めたようなものだし、ちょっと羨ましく思える。
まぁ、今は今でとても満足してるけどね。
「きゅー!」
うん。お前たちのお陰だ。モフモフ。
二人がお店を後にする際、良い旅路を祈って焼きたてのパンプキンパイをプレゼントした。がんばれ秘封倶楽部!
――――――
「紫様。何故あの2人を幻想郷に? 」
「可愛い娘には旅をさせるものよ。でも、そろそろ時間切れ。今頃、可愛い私が外に返してあげてるわ」
――――――
「おおっ、野生のモフモフ発見よ。 今度はメリーに似てるわ」
「あら本当。 ナナスケさんに届けた方がいいかしら?」
「きゅー!」