モフモフ幻想郷   作:アシスト

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俺氏、羨ましい。

 

――― GSチャット ―――

 

 

@電脳獣ナナスケ

>紫さんって怒ると怖いね

 

@( 罪)

>そんなところも尊いだろう?

 

@電脳獣ナナスケ

>わかりかねる

 

@(#罪)

>なんでじゃ!!

>恋は盲目なんだぞ!

>好きな人なら怒ってる姿も可愛く見えるだろ!

 

@電脳獣ナナスケ

>…………確かに。

 

 

 

――――――

 

 

 

 

何度目かわからないが、小町さんに見逃してもらって何とか生還。

 

俺も悪かったけど、紫さんは容赦無さすぎだと思うねん。

 

 

「きゅーっ!」

 

 

うん。気を取り直していこう。

 

 

今日から本格的に冬スタイルでの営業だ。

 

お客様にこたつでくつろいでもらいながら、料理を食べたり、すくすくと戯れてたりしてもらうのだ。ミカンも無料提供するぞ。

 

入口の『臨時休業』の札を外して準備完了。

さて、今日はどんなお客様が来るかな。

 

 

「ここ、一緒に来たかったの。とっても可愛い小動物がいるのよ。うどんちゃんもきっと気に入るわ」

 

「そ、そうっすか………」

 

 

常連の金髪さんと、耳に水分が行き渡っていない優曇華さんが、カップルみたいに腕を組んで入ってきた。

 

……デートかな。デートだな。

 

 

「店員さん。『いつもの』お願いするわ」

 

 

承りました。お客様2名入りまーす。

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

「うどんちゃん。はい、あーん」

 

「…あ、あーん……」

 

「うふふ♪ おみかん美味しい?」

 

「は、はい……とっても……」

 

 

こたつでミカンを食べさせあいっこしている2人。とてもラブラブである。

 

金髪の女性は純狐さんと言うみたい。どこかで聞いたことある気がするけど……まぁいっか。

 

イチャイチャしている所失礼します。

こちら『いつもの』です。

 

 

「きゅー?」

 

「うどんちゃん。この子がね、とってもかわいいの。まるでうどんちゃんみたい」

 

「いや、それ私の……って、いつもので私が出て来るの!?」

 

 

純狐さんの『いつもの』とは、すくすくうどんげと季節のスイーツセット。純狐さんは本当に優曇華さんが大好きなのだ。

 

ちなみに、今日のスイーツは焼きプリン。温か甘いですよ。

 

 

「今度はうどんちゃんが食べさせてほしいわ」

 

「え゛。そ、それはちょっと……」

 

「    ダ     メ  ?   」

 

「……純狐さん、あーん」

 

「あーん♪」

 

 

言ってることもやってることも、どう捉えてもラブラブカップルのそれなのに、優曇華さん、悟ったような眼をしている。不思議。

 

 

「「きゅーっ」」

 

 

そんな優曇華さんの両肩に、すくすくが飛び乗る。

 

まるで励ますかのように、優曇華さんに頬擦りする2匹のモフモフたち。

 

 

「うう……モフモフのお二方は優しい……」

 

「「きゅー」」

 

 

凛とした紫のすくすくと、ほんわかした黄色のすくすく。優曇華さんの知り合いのようだ。

 

 

「まぁ、羨ましい。 私もうどんちゃんにスリスリしたいわ」

 

「お、お気持ちだけで嬉しいです……あはは……はぁ……」

 

「きゅー…」

 

 

もはや意気消沈の優曇華さん。心なしかすくすくうどんげも落ち込み気味。

 

 

恋は盲目。愛の形は千差万別なんだなぁ…。

 

 

 

――――――

 

 

 

「きゅーっ!!」

 

「き、きゅぅ……」

 

 

後日、当たり前のようにすくすくじゅんこが現れ、すくすくうどんげとイチャイチャしていた。

 

……すくすくの間にも恋って生まれるのかな?

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