テテテー テー テーテテテテー♪
テテテテテテテテテー♪
「「「きゅー!!!」」」
おはよう。
朝から元気だね君たち。
すくすくリバー三姉妹。
タミフル…じゃない。プリズムリバー三姉妹を模したすくすくたち。昨日増えました。
しかしあれだな。
すくすくが増えると食費も増える。
すくすくは少食とはいえ、お金は有限だ。
塵も積もればなんとやら。このペースで増えると金欠になるのも時間の問題。
これは早く計画を進めないと。
「きゅー…」グゥー
うん。
その前にごはんタイムだ。
・ ・ ・ ・ ・
個体差はあるが、すくすくはとても器用。
特にすくすく咲夜。
元がメイド長と言うだけあって、俺がすくすくのご飯を作っている隣で、短い手を器用に使いながら卵焼きを焼いている。すごい。
とても美味しい。すごい。
お皿洗いまで手伝ってくれる。すごい。
ご褒美にモフる。もふもふ。
さて、ばんきさんを待たせるわけにも行かないので、荷物をもって待ち合わせ場所に向かう。
今日のお供はすくすく影狼とすくすくばんきっき。さぁゆくぞ。
「きゅー…?」
安心してくれ。
人里内なら迷わない。
待ち合わせ場所には既にばんきさんがいた。
何やら顔が赤い。スマホ…じゃなかった、すまーほを触っていたようだが、何かあったのだろうか?
理由を聞いたらビンタされた挙げ句、すくすくばんきっきを取られた。解せぬ。
・ ・ ・ ・ ・
「アンタは真っ直ぐ歩けんのかいっ」と二度目のビンタをくらい、手を引っ張られながら霧の湖に到着。
名前の割には霧は出ていないが、人里や森のなかと比べると肌寒い。
半袖で来るんじゃなかった。
すくすく影狼で暖を取ろう。
「きゅー」
うん。モフモフでぬくぬくだ。
霧の湖に来たかった理由は3つある。
1つ目、すくすく探し。
2つ目、チルノを一目見ること。
3つ目、釣り。
でも最近気づいたことがあるんだ。すくすくは探さなくても向こうから寄ってくることに。
チルノに関しても、見れたらラッキー程度の感覚なので、今回は3つ目の目的を果たすことにする。
釣りをしよう。
レッツ・フィッシング。
タダで食料を仕入れるなら、これに限る。食べられるか否かはすくすくに判断してもらおう。
竿は2本持ってきた。ばんきさんにも勧めてみると「……まぁ、暇だし」と手に取ってくれた。
餌をつけて、糸を垂らす。
掛かるまですくすくをモフモフしながらばんきさんと駄弁るつもりだったが、もう既に糸が引いている。
早速当たりか。そーい。
ザッパーン
「きゅー!」
モフモフが釣れた。
マジか。
――― 2時間後 ―――
「きゅー」
「きゅー」
バケツのなかを気持ち良さそうに泳ぐ2匹のモフモフ。
一匹はさっき釣れたすくすくわかさぎ姫。ばんきさんの友達である人魚さんを模したと思われるすくすく。
もう一匹はかっぱっぱ、すくすくにとり。
気がついたらバケツのなかにいた。きっとキュウリが大好物。帰ったら与えてみよう。
魚もそれなりに釣れたが、湖に返すことにした。
すくすく影狼が釣った魚をクンクン嗅ぐと「きゅー…」と微妙そうな顔をして唸ったからだ。
どうやらお気に召さなかった様子。
今度は別のところで釣りをしてみよう。
ばんきさんも釣った魚を戻すそうだ。「友達に悪いから」と言っていた。
きっとここに住んでいると言うわかさぎ姫さんのことだろう。
せっかくだから会えないだろうかとばんきさんに頼んだが
「やめて。それだけはやめて。ホッッントにやめて。これ以上めんどくさくさせないで」
早口で断られた。うむむ。
・ ・ ・ ・ ・
結局、収穫はすくすく2匹のみ。
魚が獲れなかったのは残念だが、運がなかったと思って諦めよう。
さて、帰路なんだが。
「……え?また私に送れと?」
お願いします。何でもしますから。
すくすくと一緒に頭を下げ、1つ貸しという形でしぶしぶ送ってもらいました。
ばんきさんは一番目のお客さんとして招こう。
明日は人里で物資調達だな。
俺の計画のために。
――― GSチャット ―――
@ナナスケ
>ゆかりさーん
>ちょっといいですか。
@ゆかりん(17)
>あら何かしら?
@ナナスケ
>幻想郷で喫茶店を開きたいのですが
>特別な許可が必要だったりします?
@ゆかりん(17)
>喫茶店?
>なかなか面白い事を考えているのね。
>ご自由にどうぞ。
@ナナスケ
>あざます。
>あ、そうだ
>俺の友達がゆかりさんに
>会いたがってましたよ。
@ゆかりん(17)
>あら嬉しい
>夢の中にお邪魔しちゃおうかしら
――――――
すくすく喫茶『モフモフ』。
開店の日は、そう遠くない。
――――――
@ナナスケ
>しかしゆかりさん
@ゆかりん(17)
>?
@ナナスケ
>(17)はないッスよ
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――― チャット END ―――