――― GSチャット ―――
@( 罪)
>ちょっと聞いてくれ
>夢の中にゆかりん出てきた
>今までもあったけど今回はヤバイ
>超リアルだった
>少女臭した
>ああああああかわいかったよゆかりいいいん
@ナナスケ2号機
>よかったね
@( 罪)
>この喜びは分かち合うべきだ
>そういえばアカウント変えた?
@ナナスケ2号機
>マアネ
――――――
口は災いの元ってね。昨日は死にかけた。
というか死んだんじゃないかな。三途の川見えたし。船頭さん寝てたけど。
そして、死の淵から目が覚めたら、またすくすくが増えていた。
「………」
でもこの子、なかなか鳴かない。
片翼銀色のモフモフ、鳴こうとすると何故か口を両手でポフッと押さえるのだ。
「……(キュー)」
しかし、よく聞くと鳴いている。
口を押さえる意味は一体。
「きゅー!」
「ナナスケさん、おはようございます」
朝ごはん後、すくすくたちと食後のお茶を啜っていると、阿求さんがすくすく妖夢を抱えてやってきた。
すくすくセラピーのお陰で、胃の調子はかなり良くなったらしい。
お礼にと言うことでお饅頭を頂いた。後ですくすくたちに上げよう。
お礼と同時にお願いをされた。
阿求さんが書いてる本にすくすくのことを詳しく書きたいようで、その為にウチにいるいろんなすくすくに会いたい、と。
断る理由もないので、すくすくのたまり場となっている部屋に案内する。
「きゅー?」「きゅー」
「きゅー!」「きゅー!」
歓迎するように寄ってくるすくすくたち。
「ナナスケさんのお宅は天国だったんですね!」
阿求さん、ご満悦。
しかしお前たち。警戒心のかけらもないな。
「これから出掛けてくるので、よかったら俺が帰ってくるまですくすくたちと遊んでやってください」と頼んだら即答でOKしてくれたので、ちょっとお出かけ。
目的地は本屋さん。
人里内だから俺一人でもいけるのさ。
「いらっしゃいませー」
入り口の暖簾を潜ると、たくさんの本が所狭しと並んでいる。
鈴奈庵だったか。一度来てみたかったんだ。
料理のレシピ本とかないかなー、と眺めていると妙なものを発見。
本と本の間にモフモフが挟まっている。
これは、もしかして、もしかすると。
「きゅー!」ジタバタ
抜け出すため必死に手足をじたばたさせている、魔女帽を被った黄色いモフモフ。
まりさだ。すくすくまりさ。
ひょいっと助けたら、すごくなついた。
すくすく、ちょろい。
もしかしてお店で飼っているすくすくだろうかと思い、念のため店員の小鈴ちゃんに聞いてみると、
「うちにこんな可愛い子がいたんですね! もしかして、これが噂のモフモフ? 」
とのこと。阿求さん経由ですくすくの事は知っていたようだが、飼っていたわけではない模様。
責任をもってお持ち帰ろう。
ついでに気になった本も数冊借りる。
すくすくって本読むのかな?
「きゅー!」
読むっぽい。
すくすく用の本も借りていこう。
またモフモフさせてくださーい、と小鈴ちゃんに見送られながら本屋を後にする。
家に帰ると阿求さんがモフモフに埋もれていた。
「……これは違うんです」と赤くした顔を両手で隠しながら弁明する阿求さん。
「きゅー」と阿求さんの頭の上で鳴く見慣れないモフモフ。
あ、これ阿求さんのすくすくだ。
いつの間に現れたのかと阿求さんに聞くと、少なくとも俺が帰ってくるまで、すくすく阿求の姿は見なかったと。
……阿求さんの頭から生えたのでは?
いや流石にないか。
うーむ。
すくすくの謎は深い。