【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜 作:ちょっつー
スーツの皺の再現度やルミナスユニットによる瞳とタイマーの輝きの恰好良さ。ギガバトルナイザーの内部には青のクリアパーツを使うことで小さいところでも再現度を上げるという素晴らしい出来。 好きしか詰まってないですね……。
感想、評価お待ちしてます
誤字脱字、ご指摘ありましたら気兼ねなく
初代様「我の出番は何処だ……?」
「────────」
「────シドゥリか」
「お体が冷えますよ」
ギルガメッシュが
「────よもや、民たちがここまで生き残るとはこの我の目ですら見通せなかった。お前も、我の隣にはいなかったからな」
「王一人残し、ウルクは完全に滅びを迎える。────ですが、彼女たちの奮闘によってそれは免れました」
「最後のこの地点にこれだけの人間が残るとはな。ベリアルに、そしてカルデアの者たちには感謝しなければいけないな」
ギルガメッシュが千里眼で見た未来。それはティアマトによってウルクが完全に滅びるという終焉の未来だった。
最後の夜になるこの日には残っているのはギルガメッシュただ一人となり、その彼もウルクともどもティアマトに吞み込まれてこの時代が消滅する。
自分だけが知る未来を彼は民たち全員に伝えた“ウルクは半年の内に滅びる。これは変えられぬ結末だ”と……。
だが、蓋を開けてみればどうだ。立香たちカルデアの尽力とベリアルの決死の足止めによってウルクの滅びが確定するこの日
「────まだ終わっていない。まだ、ウルクは立て直せる」
「どこまでお付き合いします。我らが王、ギルガメッシュ」
────決められた結末は、運命はもう、狂い始めている
「実は、王の小耳に挟んでおきたいことが」
「む、なんだ。言ってみろ」
「生存している民たち全員、
「声だと?」
「これで、終わりです!!」
[アアアアアア…………]
マシュの攻撃によってラフムが砂のように崩れて消滅したのを確認して、直ぐにドクターに通信を繋ぐ。
夜が明けてから直ぐにラフムたちが巣くっているエリドゥへと赴きラフムを片っ端から倒し来た私たち。さっきの一体がこの場所に巣食っていた最後の一匹だったみたいでドクターから次のする行動の連絡が届く。
『────うん。今のでエリドゥにいたラフムは全滅した。よし! 立香ちゃんたちは全員で直ぐにペルシャ湾に向かってくれ! あと数分もしないうちにコクーンが消滅する』
ウルクは弁慶さんとレオニダスさんを中心に残った兵の人たちが守ってくれているからそっちは気にせず、私たちは休む間もなくケツァ姉さんから借りた翼竜に乗ってティアマトが封じられているペルシャ湾へと向かう。 まあキングゥは自分で飛んでるし、茨木ちゃんはアナちゃんが呼び出したペガサスに乗って移動してるから翼竜に乗ってるのは私とマシュ、それに牛若丸の3人だけなんだけどね。
『いいかい? ティアマトの足止めはイシュタルとケツァル・コアトル、後ジャガーマンに任せて君たちは1体でも多くのラフムを倒すことに専念するんだ。みんな、体力のほうは大丈夫かい?』
「はっ誰にものを言っておる!」
「私も、まだまだ戦えます」
「先よりも大量の首を斬り落として見せましょう!」
「不肖マシュ・キリエライト! まだ盾を振るえます!」
「…………」
このノリにキングゥは乗ってくれなかったけどエリドゥでの戦いで一切苦戦した様子もなかったから大丈夫だって勝手に思っておく。
翼竜の上ではあるけど一息つくことが出来た私たちは、ペルシャ湾海岸の観測所があった崖から待ち構えるためにそこに降りる。
「ここからでもコクーンが見えるね」
「ティアマトはそれだけの巨体を誇っているということでしょう」
「っ! コクーン上部から罅が入っています!!」
『────何だ、これ?』
「ちょっと、何よコレ……」
「これは、聞いてませんネ~」
「んにゃあああああああ!! こんなのどうやって止めろってんだ馬鹿ヤロー!!」
[Gaaaaaa──────Laaaaaaaaaa────────!!!! ]
コクーンに罅が入るや否や、極大の光線を放つことでコクーンを消滅させてティアマトがその姿を現した。
しかし、コクーンに囚われる前の巨神状態ではない。囚われている間にティアマトはその姿を変性させていたのだ。
顕現した時の面影を残しながら、口は首下まで不気味なほど大きく裂け、2本の角は頬下まで同化し十字に発光する亀裂の出来た瞳には怒りしか映っていない。
人間的だった細腕は今では見る影もなく、肉食獣のような獰猛な爪を持つ獣の手へと変わり、その肩には肩当状に巨大で禍々しい翼が生えた。
膝を落とし、四足歩行へと移行したというのに巨体さが失われていない所を見ると、更にその大きさを増してることが伺える。
そんな恐ろしくも女神としての美しさを残した怪獣は、メソポタミア全体を震え上がらせるほどの叫びをあげた
「恐竜時代まで自分の霊基を回帰させたってとこ?」
「これはもう神性ではなく、紛れもない神の体デース。どうしますイシュタル、マスターたちと合流して策を練り直しますか?」
「────そんな悠長なこと言ってる時間すらないでしょ! やるわよコアトル!! なにが神の体よ、金星の女神の本気見せてやるわ!!」
『
「じゃ、じゃああれが……ビーストⅡの本当の姿!!」
出現と共に大地を揺るがす叫びに耳を抑えていると、黒く染まった海がケイオスタイド-呑み込んだすべてを自分のものへ浸食する黒泥-が津波のように襲い掛かってくる。
呑み込まれるわけにはいかないから翼竜に乗りなおす。
「っ!? この速度だとすぐにでもウルクに到達してしまいます!」
「今はそっちの事を考える余裕なんてないだろ! ウルクのことはギルや他の奴らに任せておけ!」
キングゥの言う通りだ。私たちがどうにかしようとして、この泥をどうにか出来るわけじゃない。
ここは王様たちのことを信じて、私たちは私たちのやるべきことをやる!!
「ティアマト神、体内からラフムを排出! こちらに向かって飛んできます!」
『ままま、まずは落ち着くんだみんな! イシュタルとケツァル・コアトルの攻撃が止まるまでラフムを倒し続けるんだ!』
落ち着けって言ってる本人が一番落ち着いてないドクターのお陰で逆に落ち着くことが出来た。
あの竜体となったティアマトの登場は確かに脅威だしとてつもなく危険だけど、私たちはコチラに向かってくるラフム掃討を開始する。
「【絶望を砕き続けろ、その欠片は希望になる】だもんね、アナちゃん?」
「はい! ウルクへは指一本でも触れさせません!!」
[[[[[[[シャハハハハハハハハハ!!! ]]]]]]
空を覆い尽くさんばかりのラフムの大群を、鎖を幾重にも重ねて網状にしたものを作って進行を阻み、アナちゃんの放つ石化の魔眼で石となったラフムたちを茨木ちゃんが鬼の手で砕いていく。
牛若丸に至っては小舟と小舟を飛び移って渡り歩いた逸話は嘘じゃないとばかりに、ラフムからラフムに移りながらその首を一切の不備なく斬り落としていく。
「焦ってる……? いや、怯えてる……?」
「? 先輩、何か気になること、でもっっ!」
マシュがラフムを対処しながら私に話しかけてくる。指示を出さなくても十分なほど動いてくれているから、私は思考を巡らせながら周りを観察していると、まだ遠くに見えるティアマトの表情から怒り以外に焦りや怯えのような感情が汲み取れたような気がした。
もしかしてティアマトはベリアルさんに怯えてる? この黒い海を作り出した本人であるティアマトだからこそ、この海に沈んだベリアルさんが何かしていることを感じ取り、だからこそベリアルさんが目覚める前に全てを終わらせようと焦ってるんじゃ……?
「ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいのだわ! あ、ああああんなのに勝てるはずがないわ!」
冥界で立香たちの戦闘を見ているエレシュキガルは、竜体へと変貌を遂げたティアマトを見て顔を青ざめて諦めた表情を見せる。
(ッ! ティアマトの直轄の眷属ってところかな? だけど、キミたちのようなものには僕が負けるはずがない!)
(僕じゃない、僕たち! だよキングゥ! マシュはみんなの防御を中心に! 強化ラフムは一体一体ずつ確実に倒していくよ!)
(雑魚どもは私にお任せください! ネズミ一匹だろうと通しはしません!! 【壇ノ浦・八艘飛び!!】)
ティアマトの真の姿を見ても、大群の中に紛れているティアマト直轄の眷属である強化されたラフムが現れようと一歩も退かずに戦い続ける立香たち。
そんな彼女たちの熱気にやられたのか、両頬をはたいて自分を叱咤させ冥界からでも出来ることはないか考え始める。
「眷属たちの力を使った攻撃を冥界から地上へ浴びせる? 出来なくなはないけれどガルラ霊たちはウルクを守るために総動員しているし……。私一人が地上に赴いたところで何の足しにもならないだろうし……。イシュタルやケツァル・コアトルの攻撃でもあのティアマトの事を止めることが出来るのは持って数時間だけでしょうし……ん?」
どうにかしようにも冥界を任されている関係上、誓約による縛りから中々策が思いつかないエレシュキガルが頭を抱えながら歩いていると、ふと声が聞こえてくる。
『……れ……う……』
『わ……ち……ウ…………る……』
「この一帯って、特異点が作られてから死んでしまった人間たちの魂を保管していた場所よね。どうしてここから声が?」
声のする方へと歩いてみると、そこには地上で死んだ魂を保管するための籠が並ぶ場所。そこに並ぶ槍檻からいつも聞こえてくる呻き声とは違う。はっきりとした言葉が聞こえてきた。
この冷たい冥界の中で囚われた魂は皆、蘇ることや解放されることを諦めその魂を弱弱しく燃やすだけだった筈だが、エレシュキガルの目に映るのは今まで一度としてみたことのない光景だった。
「魂がこんなにも光輝くなんて……いったい何が起こっているのだわ?」
『オレたちも……戦う……』
『私たちも……ウルクのために……』
『守る……ウルクを……この地を……守る……』
「守るって言ったって、貴方たちが戻れる体はもうないし。 残っていたとしても貴方たちの力じゃ足手まといになってしまうだけよ!」
もうただの人間がどうにか出来る状況ではない。地上に疎いエレシュキガルでもそれが分かっているため戦う意思を示す魂たちを鎮めようと声を上げるが、彼ら彼女らは冥界を仕切るエレシュキガルの言葉に耳も傾けずその魂の輝きを大地の色へ、
『戻るんじゃ……ない……!』
『一緒に……戦うん……です……!!』
『ちからがないぼくたちでも……たたかえるって……きこえたんだ!!』
『『『『『『だから
「ええええええ!! どういう事なのだわああああああ!!!!」
「これで、終いじゃああああ!!!」
ドゴォオオンッ! と言う爆音と共に私たちは、合計で11体もいた強化ラフムのうちの最後の一匹を倒し終えた。
その間にラフムたちの進行を許すことはなく、合計で1億を超える数のラフムを倒したってドクターが言ってたっけ?
けど、全部が全部順調に進んでるってわけじゃなかった。
『みんな! そろそろ2人が稼いでくれた時間が切れてしまう! どうだい立香ちゃん、ベリアルが目覚めるような予兆はあるかい?』
「ない、まだ何も……。まだラフムの数が足りないのかな?」
[Gaaaaaa──────Aaaaaaaaaa!!!! ]
イシュタルとケツァ姉さん2人による女神の権能を完全開放させた宝具の攻撃でも、出来たのは数時間ティアマトの動きを封じることが出来ただけ。
だけって言ってもそれが出来ただけでもすごいんだけど、2人はそれで完全に魔力を消費してしまい消滅してしまったのか、生き残っていたとしても戦線復帰は不可能に近い
ケツァ姉さんが使役していた翼竜も消えてしまい、今は泥に呑まれていない高台の方へと移動しそこで戦闘を繰り広げていた。
『ベリアルを待っている時間もない。頼みの綱だった女神二人の攻撃でも出来たのは数時間の足止めだけ……万策「まだです」』
もう元人間ラフムはいないんじゃないかってくらい倒したはずなのに、海に沈んだベリアルさんがガタノゾーアに倒されたティガが復活したように上がってくる様子はない。
このままじゃ何にも出来ずにティアマトの侵攻を許し、ウルクや王様がティアマトに呑み込まれてしまう。
そんな時に声を出し、高台の端の方へ歩いて行ったのは戦闘でマントも無くなってしまったアナちゃんだった。
「昨日の内に鮮血神殿に行っておいてよかった。 あそこに残された
「あ、アナちゃん!」
「あ、あ、アナさんが崖下に落ちて行ってしまっ!!」
『マシュ、キミが驚くのも無理はない。 こちらでも観測できた……そういう事かアナ。まさか君がその姿をとるなんて……!』
「ベリアルと
私たちが敵対していた時のゴルゴーンと同じ巨体だけど、全然違う。白い僧衣に金色に輝く翼はまるで天使を思わせるほど神々しい姿を……って、ゴルゴーンは女神か!
「アナタとして活動させられた恨みを……と言いたい所ですが。ウルクのみんなを、この地で出来た友たちを守るためにこの力を使いましょう!」
[Aaaaaa────!!!! ]
アナちゃんの魔眼が海面を石化させることでティアマトの動きを制限し、無数の髪の毛から伸びる蛇たちがティアマトに絡まり、その動きを強引に止めにかかる。
それだけでは駄目なことは分かっているから、アナちゃんは口から光線を放ちながらティアマトに接近してその肩を掴み、押し返そうとした。
けど、竜体になったティアマトの力は凄まじアナちゃんの巨体に物ともせずに逆に押し返そうとしながら口を大きく開き、ベリアルさんを倒した時のような極大の光線を放とうとしている。
「アナちゃん!!」
「クッ!!」
「僕のことを忘れてもらうのは困るなあ、ティアマト!」
[GU────!!!! ]
光線が放たれるという瞬間、何十本もの鎖がティアマトを縛り口を塞ぐことで口の中で光線が暴発。ティアマトが怯んだその隙を逃さずに髪の蛇に加えて、更に鎖が加わって完全に動きを封じることに成功する。
「自分でも馬鹿だとは思っているけど、僕も守ると決意したからね! ここから先は通さない!!」
[Uuuuuu────Zyaaaaaaaaa!!!! ]
すごい! すごいすごい!! アナちゃんとキングゥの合わせ技でティアマトの動きを完全に止めることに成功した。
これならベリアルさんが目覚めるまでの間持ちこたえることが出来るかも知れない!!
[────────]
「 へ?」
「ッ! 立香ぁ!!!」
油断や、慢心はしてなかった。たとえティアマトの動きを止めることに成功したとしてもそれは一時的なものでイシュタルたちと同じようになるかも知れない可能性も視野に入れてた。
だからティアマトがどんなことをしてきても対処するように心掛けていたのに────反応できなかった。
「茨木ッ!! はあああああああ!!」
「…………クっ、しくじったな」
「茨木ちゃん! 右腕が……右腕が!!」
ティアマトの超極細の光線。ほんの一瞬だけティアマトと目があったと思ったその瞬間には私目掛けて放たれたそれを茨木ちゃんが【仕切り直し】のスキルで助けてくれたんだと思う。
戦闘から離脱すること、絶望的な状況をリセットできる可能性を持ったスキルのはずだけど、ティアマトの余りの技の速さに茨木ちゃんがその右腕を犠牲にしてしまった。
直ぐに応急手当を何度もかけて回復するけど無くなってしまった右腕は生えてくるはずもなく、私はどうすることも出来ない。
(何か、何か出来ることはないか! 右腕の代わり……私の右腕! が代用できるわけないだろうし……少しでも茨木ちゃんの事を回復させる方法があれば……ッ!)
「茨木ちゃん!」
「ん?」
「
「────ッ! お前は……何を……」
茨木ちゃんは鬼。鬼にとっての主食は人の肉で、怪我とか傷を治すには人肉を食べるのが一番効率が良いって酒吞ちゃんが言ってたことを思い出した私は支給された制服の左肩から下を破り捨てて右腕を痛みで蹲る茨木ちゃんの前に差し出した。
「私の腕なんかじゃ足しになるかどうかも分かんないけど、茨木ちゃんのこと助けられるな「フンッ!」アダっ!!」
「まったく……吾も舐められたものよ……」
茨木ちゃんは私の腕に噛みつこうともせず、左腕で私の襟首を掴むと角の生えたその額で思いっきり私に頭突きをしてきた。
突然襲ってきた衝撃と痛みに後ろに飛ばされてしまい、何するのって言おうと立ち上がろうとしたら私の目の前に来た茨木ちゃんがその指で私の額を拭ってきた。
茨木ちゃんの赤い指でわかりにくいけどその指にはしっかりと赤い血が付いていて、それを見て私の額から血が流れてることに気づいた。
「ああ、不味い。 今まで何度も人の肉を喰ろうてきたが、ここまで不味い血の味がしたのはお前が初めてだ」
「茨木ちゃん……?」
「差し出された所でこんな不味い肉喰えたものではないわ馬鹿者が。貴様はそこで精々吾に魔力を送るだけでいいわ」
私の血を舐めた茨木ちゃんはわざとらしくそう言うと、私たちに背を向け右腕がないままティアマトへと向かおうとしている。
「魔酒! 牛若ぁッ! また同じ技こんとも限らん。終ぞそこの馬鹿な
「茨木ちゃん!!」
『いいか、先に話した通り吾と貴様に上下の関係も、主従もない。わかっていような』
そういう条件で仮契約を結んだはずなのに、現に今の今まで茨木ちゃんは私の事を一貫して立香としか呼んでくれなかった。そんな彼女が今私のことをマスターって
「さあ! その手に刻まれている令呪で吾に命じろ
「────ッ!!! 令呪を持って命ずる……茨木童子ぃぃいいいい!!! 」
私の事を認めてくれた。こんな不甲斐ない私の事をマスターって呼んでくれた彼女に願うのはティアマトを退ける事なんかじゃない!
この地に呼ばれてから今の今までずっと“ヒト”を守るためにその力を使い続けていた。だから私は
だから!!
「私に
「────。フッ、フハハハハハハハ!!! そうだ、それでこそ吾が主と認めるに相応しい大馬鹿者だああああああ!!!」
私の願いが魔力となって茨木ちゃんに届き、それに応えるように大きな声を上げて茨木ちゃんが魔力を解放させる。
けど、それはカルデアから送られた令呪一個分じゃ出せないほど大量の魔力が茨木ちゃんから噴き出してる。
『そうか……
「茨木さんは最初から、ずっと聖杯を隠し持っていたということですか!」
『ああそうだ。いくら宝具を使っても魔力切れを起こさないから不思議には思っていたんだ。だけどまさか聖杯を隠し持っているなんて! 反応が一切なかったから気付きもしなかった!』
一つ一つが膨大な魔力炉心としてこの地に送られた4つの聖杯。3つは既にティアマトの手に渡り最後の1つはキングゥもこのメソポタミア中探し回っても見つけられなかったって言ってた。
その最後の1つをずっと持っていたのが茨木ちゃんだったんだ!
内に隠していた聖杯を解放させ、その膨大な魔力を自身ものにした茨木ちゃんはなくした右腕を炎の腕を作ることで代替えし、ウルトラマンの手と遜色ないほど巨大な手を左右どちらも作り出し、背中から燃え上がる炎は緋色に燃え上がるソレではなく、更に温度を増したことを表す白い炎となって姿を現した。
そうだ、これだ。いいや違う! あの時以上の炎を纏った茨木ちゃんが私に鬼とは何なのかを魅せてくれる。だから私も最大の応援を、私の事をマスターって呼んでくれた茨木ちゃんを
「やっちゃえ!! バーサーカーぁああああああああ!!!!!」
茨木ちゃん、アナちゃん、キングゥ。
人でなしの3人が人を守るために戦ってくれたこの数十分は決して無駄なんかじゃない!
メソポタミア中の魂が一つに集まるその時、人類悪をも超える禍々しいまでの絶対悪が目を覚ます!!
次回、Fate/Grand Order〜Bの因子〜
「魂の軌跡!《/xbig》
ジーっとしててもって、ベリアルさん何その姿!?
【4つの聖杯】
魔術王がベリアル対策としてメソポタミアに送った魔力炉心として使用する4つの聖杯。神代であるため“女神の近くに落ちる”ことしか出来なかった。ゴルゴーン、ケツァル・コアトルは普通に手に入れ、エレシュキガルは冥界を閉じる鍵のような役割となった。
最後の1つは女神であるイシュタルの元へと落ちたのだが、グガランナを落とした焦りやらいろいろが混ざった結果見つける前にエビフ山にいた茨木童子が聖杯を手にするに至った。
【竜体ティアマト】
ジュラ紀まで霊基を回帰させたティアマトの真なる姿。
ゲーム本編のように冥界まで落とされて弱体に弱体を重ねられた上で出した苦し紛れの最終決戦態ではなく、魔術王の送ってきた3つの聖杯も完全に取り込んだことでその姿に至った。
本来ならば更に霊基を回帰させることが可能だが、ベリアルという不確定要素があるためもっとも戦闘が得意とするこの姿をとっている。
実際これ以上戻ると魚類から微生物、最終的には塩水に回帰するため攻撃手段を失ってしまう。
感想、評価お待ちしてます
「首を出せい」
「いや、ちょ初代様まって!確かにベリアルさんいるから一切出番作らなかったのは悪いと思ってますけど首は、首だけはぁああああああ!!!」