【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜   作:ちょっつー

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やっと!やっとベリアルさんをこの姿に変えることが出来たあああああ!!!
実は2章のころくらいから7章のティアマト戦ではこうしたいという想像が出来てたのでやっと形に出来て嬉しいです!

 感想、評価お待ちしてます

誤字脱字、ご指摘ありましたら気兼ねなく

「ほう、ならばその時にはもう我の出番はなかったという訳か……」

「い、いや違います!その時はまだ活躍する予定だったんです!予想以上にベリアルさんが強すぎて!」




22

「やっちゃえ!! バーサーカーぁああああああああ!!!!!」 

 

(ああ……美味かったな、血を一つ舐めただけでこうまで酔ってしまいそうだとはなあ。酒呑、お主がいっていたのはこういう事だったのか?)

 

 立香の声援を一身に受けながらティアマトへ向かっていく茨木は、かつて酒吞童子に言われたことを思い出していた。

『茨木、アンタはうちらにとって一番甘ーいもんが何か、まだわからへんのやね』という日常の中で交わした何気ない一言を、

 

(酒吞から振舞われた名酒、豪酒よりも喉が焼けるほど熱く、今まで喰ろうてきた菓子よりもとろけるほど甘い……。立香の血は、それほどまでに美味かった)

 

 人の肉の味こそが鬼にとって最も甘く蕩ける酒の肴。きっと酒呑童子はそう言いたかったのかも知れないが、茨木が出した答えは違うものだった。

茨木は今まで人の肉を喰ってこなかったわけではない、生きるために幾人もの肉を喰ってきた。だからこそ、人肉がどんな味をしているのかは理解していた、はずだった。

 

(恐れも何も抱かず、ただ吾のことを思って差し出された……それだけで、こうまで味が変わるか……)

 

 今まで喰らってきた人の肉と立香とでは決定的に違う部分が一つだけあった。 

恐れを抱いていたか、抱いていなかったか。ただそれだけ……。

 

 誰であろうとこれから自分が死ぬと分かっていたら、目の前の鬼の餌になると分かれば恐怖を抱く。時には生贄として何も知らない幼子が与えられる時もあったが茨木はそういう子は食べようとも思わなかったからこそ、彼女にとって肉の味は『人の恐怖の味』でしかなかったから他の鬼のように好きにはなれなかった。

 

 だが、立香は違った。彼女は茨木に一切の恐れを抱かず、むしろ生きてほしいという願いを込めてその腕を差し出した。

差し出された腕がどれだけ魅力的に見えたか、歯を立てて噛みつこうと思ったかわからない。

 

(うむ、やはり指一本でも貰っておくべきだったか? 惜しいことをしたな)

 

 

[Aaaaaaa----!!!! ]

 

[[[ヨコセ! ヨコセ! セイハイ! ヨコセ!!]]]

 

 そんなことを考えていると、鎖を引きちぎって口が開放されたティアマトが叫び、その叫びに反応して無数のラフムが産み出される。

狙いは分かり切っている、キングゥと茨木の持つ二つの聖杯だ。ベリアルさんの復活を恐れている彼女にとって更に力を増すことが出来る聖杯は無理してでも手に入れたい。

その証拠にティアマトが一気に産み出したラフムは茨木とキングゥへ向かって突撃してくる。

 

「はっ!! 雑魚が……邪魔をするなああああ!!!」

 

「ティアマト、貴女は生むべき子を間違えた。現に、彼ら僕らを止めることはできない!

 

『凄い……一瞬でラフムが灰になった。 ティアマトと同じ、いいやそれ以上だ! 聖杯との同調で言えば茨木童子が完全に上をいっている!』

 

 炎の腕となった右手を払うだけで白炎がラフムを包み込み灰へと還す。聖杯をずっとその身に宿し、隠し続けてきたことで聖杯と自身の霊基の同調ならば3つの聖杯を取り込んだティアマトよりも上をいく茨木と、生きてきた時代、エルキドゥが最も愛したこの地、ウルクの大杯を取り込んでいるキングゥにとってラフムがどれだけ強かろうが敵ではない。

 

「茨木! 僕の鎖に乗れ!」

 

「ふっ、扱いを間違えるでないぞ!!」

 

 崖から飛び降りるとキングゥが作り出した鎖の道へ降りた茨木がティアマトに向かって走っていく。アナ(ゴルゴーン)の巨体を迂回しながらの移動のため、彼女の隙間から鬼炎を放ちティアマトに浴びせていく。

 

[GAaaa----!!!! ]

 

「やはりこの程度では効きもせんか……」

 

 ティアマトが無数の光線を放つと、ティアマトとキングゥの2人がかりで相殺し、効かなくても相手の気が散るように大量の鬼炎をぶつけ続ける茨木。

 

[GAaaa----!!!! ]

 

「んなっにぃっ!?」

 

「ぐあっ!! 翼の形を、変えられるのか……」

 

「茨木っ!キングゥ!!」

 

 このまま続けていればベリアルが目覚めるまでの時間を稼げると思ったが、ティアマトはそれを許さなかった。

肩当状に生えた翼を展開させ飛び立つのではなく、その翼の形を腕に変えそれぞれの腕で茨木とキングゥの事を掴んできた。

 

 突然の変化に2人とも対応が遅れてしまい捕まってしまったが、潰されないように必死にこらえている。

 

《b》[--------!!!! ]

 

「----ッ!? やらせません!!」

 

 2人が囚われたことに動揺した隙を攻撃し、アナを少し後退させたティアマトは大きく裂けた口を限界まで開きそこに極大の魔力が溜まる。

真体になった今光線を放つのに充電の必要がなくなったティアマトは、ベリアルにはなったものを1本に収束させた光線を放とうとする。

 

『ウルクへ還ることを放棄したっていうのか!? 不味いぞ、あれをまともにくらったらウルクはおろかこのメソポタミアの大地全てが焦土と化してしまう!!』

 

「複合神性、融合臨界……! 私に人を守る気持ちを……化物である私を人間臭くしてくれたこの地を、もう貴女の好きにはさせません!!すべてを溶かせ! 【強制封印・万魔神殿(パンデモニウム・ケトゥス)!!】

 

 ティアマトの光線を迎え討つために、アナも宝具を解放させる。

深い紫の触手がゴルゴーンとなった彼女の巨体を包みこみ、女神としての最後の名残を放棄し、最後に行き着くなれの果てである『ゴルゴンの怪物』を一時的に実体化させる。

 

 怪物となった彼女から放たれた光線がティアマトのそれとぶつかり、その行く手を阻む。

後ろに控えている立香たちですらマシュの宝具で守っていなければ直ぐに消滅してしまうほどの威力のそれを、アナは必死で押しとめようとする。

 

『----これで、私が持っている全ての令呪はアナちゃんに託した。私たちがいない間、みんなのことを守ってあげてほしい』

 

『オレの力も注いでおいた。 無様は晒すなよ、アナ』

 

「まだ、まだあああああああああっ!!!()()()()!!!!」

 

 アナの光線にベリアルのものであろう黒い雷が交わりその威力を増す。ティアマトの最大出力をほんの少しだけ押し返すがそれだけではまだ足りない。

けれど、今のアナは愛すべき2人の姉まで喰らい一人孤独に英雄に殺される運命となった化物とは違う。

 

「舐めるなあああああッッ!!!!」

 

「茨木ちゃん! キングゥ!!」

 

 茨木とキングゥの両者が、聖杯の魔力を限界まで開放させることでその腕から脱出する。

茨木はそのまま下へと落ち、キングゥは魔力を更に解放させながら空へと向かって飛んでいく。

 

「ウルクの大杯よ。砕けゆく僕の体、あと少しだけ力を貸しておくれ――――

 

 ティアマト神の息子、キングゥがここに天の鎖の筐を示す!」

 

 ティアマトを中心に地面の彼女の巨体を上回る陣が形成され、そこから無数の鎖が出現して空へと向かうキングゥへと追従する。

キングゥを中心にその鎖が束なり、巨大な一本の鎖へとその姿を変え、アナの宝具と並ぶようにしてティアマトの光線に迎え撃つ。

 

「母の怒りは過去のもの。いま呼び覚ますは星の息吹----【人よ、神を繋ぎとめよう(エヌマ・エリシュ)----!!!】

 

[--------!!!!GAAAAAAAAAAA!!!!!! ]

 

「分かっているさティアマト神。諦めろと言いたいんだろう?僕たち2人の宝具を使っても、これを消すことは不可能だからと……」

 

「あとは任せましたよ! 茨木ぃいいいいいいい!!!!!」

 

「はああああああッッッ!!!!」

 

 周囲の黒泥全て炎で焼き尽くし、自分が立つその場だけ水を蒸発させて足場を作った茨木は、ティアマト神の懐で彼女自身も燃やし尽くしてしまいそうな量と熱度をもった炎を魔力の解放と共に解き放つ。

 

「貴様に浴びせるには十では物足りん!! 我が身燃え尽きるまで、この炎熱の拳受け続けろ!!!【大江山大・大・大・大・大炎起ぃいいいいいいい!!!!!!】」

 

[GAAッッッ!!!! -----!!!!!]

 

 舐めていた。いくら聖杯を持っていようとベリアル以外は歯牙にもかけない矮小な存在。現に女神が全権能を以てしても自分には傷一つつけることが出来なかった。

だからこそ、最後に自分の目の前に立ちはだかったこの3体の人間擬きの存在たちも直ぐに片が付くと、全ての生命の母である驕りが仇となった。

 

 霊核を燃やしながらも茨木はその拳を止めず、何発も何発も殴り続けていると60mを優に超えるティアマトの巨体が浮き始めた。

それでも止まらずに殴り続け、次第にティアマトのその巨体が傾き始める。

 

「がああああああああッッッ!!!ウルクにぃぃ!!」

 

「この地に、当たらなければっ!!」

 

「私たちの負けじゃない!!」

 

 このメソポタミア全体を焦土と化してしまうティアマトの最大出力の光線も、目標に当たらなければ意味がない。

なら簡単なことだ、ティアマトの標準を逸らせばいい。アナとキングゥが時間を稼いでいる間に、茨木の渾身の技でティアマトの光線が空へと向ける位置まで持っていく。

 

 作戦というには余りにも粗末なもので、茨木の攻撃でティアマトの身体が持ち上がるのかも確証はなかったが、3人はその賭けに勝って見せた。

身体を持ち上げられ強引に光線の標準を空へと変えられたティアマトはエネルギーを全て吐き出し、メソポタミアを焼くことが出来なかった。

 

『は、はははは。 あのティアマトの巨体を傾けるなんて……。 けど……2度目は無理だ……、3人の霊基はもうまもなく消滅してしまう……』

 

「…………母さんへの復讐は適わなかった。けど、最後の最後でウルクを守れたのは……よかった……」

 

「----二人とも、一人にはさせませんよ。 一緒に沈みましょう……ふふ、身体が大きくて嬉しいと思ったのは初めてです。」

 

「----マスター―――!!!! 受け取れぇえええええええ!!!!」

 

 全てを出し切った茨木が立香へ向けて聖杯を、キングゥの方もマシュに向かって自身の心臓の代わりにしていたウルクの大杯を投げ渡す。

キングゥも、アナも、茨木も霊基が擦り減るまで魔力を出し尽くしもう身体を動かすこともままならない。そんな状態で、アナが2人の事を抱きしめるようにして海へと沈んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[Aaaaaaaaa------!!!]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よくやった。これで、()()()()()()

 

 これで邪魔するものはいない。残っているカルデアのマスターもそのサーヴァントたちも自分に抗うだけの力は残されていない。

その喜びを表すように叫びを上げたティアマトの声を、()()()()()

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

「「ベリアルさんっ!!」」

 

 茨木ちゃんとキングゥの残してくれた聖杯を回収し、もう時間を稼ぐ術がないと思っていた私たちの前に、ベリアルさんがティアマトの背後からその姿を現した。

けどその姿はずっと見てきたウルトラマンの姿とは少し違っていて、【両手の爪が赤く、以前よりも鋭く長いものになっていて、右目には何かの攻撃で負傷した傷が痛々しく浮き上がっている。そして一番特徴的なのは()()()()()()()()()()()()を羽織っていることだろう】

 

 

「テメエら時間だ! 今こそオレの元に来やがれ!!」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

「ギルガメッシュ王。必ずや、このウルクを守って見せます」

 

「ふん、我はここで見ているからな。 皆の者! この我に恥じぬ戦いを見せてみろ!!」

 

 

 この地に生き残った民たちが集められたその場で、一人、また一人と倒れその身体から飛び出た緑の光がベリアルのいるペルシャ湾の方へと飛んでいく。

 

 

「冥界の女主人エレシュキガルが権限を持って解錠するわ!さあ、立香たちに勝利の風を吹かせて御上げなさい!!」

 

 冥界でも同じような事が起きていた。 エレシュキガルの槍檻に囚われていた魂たちが檻から解放されると一目散にエレシュキガルが開いた地上への門の方へと飛んでいった。

 

 

 

 


 

 

 

 

「綺麗……」

 

「なんと面妖な……、ですが、温かい」

 

「緑の光が、ベリアルさんに向かって集まっていきます」

 

 空から、地面の底から、そして海面から飛んできた緑色の光がベリアルさんにの中に入っていく。

どれだけの数の光が集まっているのかは分からないけど、ベリアルさんの全身が緑色の光を放ち始めるのを黙って見ているほどティアマトも馬鹿じゃない。

 

[Gaaaaaaaa------!!!]

 

『ティアマトの攻撃が来る! 避けるんだベリアル!!』

 

「今のオレの邪魔を出来ると思うな! ティアマトォおおお!!」

 

 ティアマトが放った光線を自分の全身が隠れるようにマントを翻るだけて弾き飛ばしてしまうベリアルさん。

そしてそのマントが消えたかと思ったら、ベリアルさんの姿が更なる変貌を遂げていた。

 

「ハーッハッハッハッハッハッハッハッ!!! まさか、またこの姿になる時が来るとはなあ」

 

 その姿はもうウルトラマンとしての原型が残っていない。 集結させた緑の光が結晶化したものなのか背中には緑色の結晶が何本も突出しており、人間に近い姿は捨て2足歩行のドラゴンに似た巨体へと変わったベリアルさん。前にもこの姿になったことがあるのか、その姿になったことを喜びながらティアマトへと歩いていく。

 

[------aaaaaa!!!]

 

「どうしたティアマト。このオレの姿に絶望しているのか? だが!! ()()()()()()()()()

 

 終わりじゃない?そう思っていると、怪獣になったベリアルさん(アークベリアル)のことを海面から伸びてきた()()()が縛り上げ身動きが取れないようにする。

 

「あれってキングゥとアナちゃんの!?」

 

『ケイオスタイドに呑み込まれてティアマトの眷属に?……って、この状況でそんなわけないか』

 

「さあ、行くぞお前たち!! 本当の絶望ってヤツを、教えてやる!!!」

 

 蛇と鎖がベリアルさんを縛り、そのベリアルさんを茨木ちゃんの白炎が包み込む。ドクターの言う通りはたから見るとあの3人がティアマトの為にベリアルさんのことを止めているように見えるけど、そうじゃない。 

 

 その鋭い爪で炎を切り裂くようにして現れたベリアルさんはさっきの怪獣の姿から更に進化したような見た目へと変わっていた。

【トゲ状へと変わった結晶が何本もついた翼のような4つの突起物。両肩と両膝に怪獣の禍々しい顔が付いた赫い(あかい)鎧を纏う怪獣となった】ベリアルさんがそこに立っていた。

 

 

「これが貴様の最後の戦いだ。心してかかれ、ティアマト」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「----!?…………父さん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




禍々しい怪獣の姿へと変貌を遂げたベリアルさんとティアマトの最終決戦が始まった。
このメソポタミア中の魂、そしてあの3人の力が加わったベリアルさんに負けはない!!

 え?最後に決めるの私!!?うそでしょ!
次回、Fate/Grand Order〜Bの因子〜
「キボウノカケラ」

ジーっとしてても、ドーにもならない!!







【禍々アークベリアル】
使用カプセル:アークベリアル、マガオロチ
キメラべロス以外で唯一ベリアルが表に出ているベリアル融合獣。
フュージョンファイト限定融合獣。
フュージョンライズ中は謎の光で守られてるのでは?カイザー→アーク→禍々に進化していく欲張りハッピーセットがやりたかったため今回はこんな演出を……

 当初、ティアマト戦はキメラべロスか禍々アークベリアルどちらかにしようと決めていたため2章でどちらにも必要なカプセルの進化前を生成していたのはその名残。

 魔獣に変えられた人間たちの魂が集まった結果キメラ要素の強いファイブキングカプセルが~とか、英霊たちの力をゾグに注ぎ込んでゾグ第二形態カプセル生成しようとか色々案を考えていたんですが結果禍々になりました。

 どうして茨木、キングゥ、アナの3人から生まれるのがマガオロチなのかについては次回話せれば。


【〇〇〇】
余りにも強大な力を手に入れたため次元も時間も飛び越えて、ほんの少しだけ感じ取ってしまった。それでも微弱だったため因子問題かな~くらいで済ませてる


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