【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜   作:ちょっつー

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 ベリアルの力は、立香たちのいる地球よりも遙か遠くの宇宙にも届くほどの強大なものだった。

 すでにその力は感じなくなったが、もしもがあるかもしれない。
だから、彼は動き出す。


???

「きたか、()()()

 

 威厳のある声が、ベリアルの息子にして心優しき光の戦士【ウルトラマンジード】のことを呼ぶ。

かつて光の戦士時代の父ベリアルがウルトラの父や母と会話を交わした、光の国が一望できる高台。そこに降り立ったジードのことを迎え入れたのは、宇宙警備隊大隊長にして最高司令官も務める光の国の誰もが憧れ、”ウルトラの父”と呼ばれている()()()()()()()()だった。

 

「ウルトラの父。緊急の用っていうのは……」

 

「ケンと呼んでくれてくれて構わない。彼の息子であるキミにはそちらの名前で呼んでほしい。用と言うのは君も察しがついているだろう。ベリアルのことだ」

 

 “デビルスプリンター”。怪獣を凶暴化させ、宇宙各地に混乱を巻き起こしている因子。その正体はベリアルが宇宙中で暴れ回った際に散らばった細胞の破片。

彼の息子であるジードは自分の手で決着を付けなければいけないという使命を持って宇宙中を回っていた中で彼、ウルトラの父から緊急の要請があった。

 

「…………ここで話すもなんだ。私についてきてくれ」

 

「あっ、はい! (やっぱり、ウルトラの父も父さんのあの力を感じ取ってたて、ことだよね……)」

 

 親友によく似た瞳の形をしたジードに優しく微笑み、光の国を見守るある星を見上げながら、ケンはジードに自分の後ろについてくるように歩き出した。

 

(きっと、キングも感づいてはいるのだろう。だが、あの方にベリアルのことは任せられない……)

 

 

 

 

 

 

 

「────で、ジード。キミはどう思っている?」

 

「どう?」

 

 ケンがジードを連れてきたのは、光の国でも最高峰のセキュリティを誇る自身の家だった。幸いにも妻であるウルトラの母は別の宇宙へ向かっていたため、今はケン以外だれもいないため、彼はジードと話をするために招待したのだ。

 

 光の戦士は基本的に食事をしなくていいのに、豪勢に盛り付けられた食べ物の山があるところを見ると最初からジードのことを連れてくる気満々だったようだが……。

 

「キミも感じ取ったはずだ。闇を捨てずに光を受け入れ、究極へと至ったキミの父の力を」

 

「…………やっぱり、ウルトラのち、ケンさんも気づいていたんですね。父さん、ベリアルのあの力を……」

 

 あの力。光の国があるこの宇宙から遠く、遠く離れた先にある平行宇宙に存在する地球で産声を上げたベリアルの鼓動。自分も感じ取れた力の波をジードもまた感じ取ったと確信していたからこそ、ケンはジードのことを呼んだのだ。

 

「ベリアルとずっと戦い続けてきたゼロにも聞いてはみたが、彼は違和感のようなものを覚えただけだと言っていたが、キミは違うだろう?」

 

「……はい」

 

 この人に隠し事は無理だと悟ったジードは、すべて話すことにした。ウルティメイトファイナルにもよく似たベリアルの究極の力を感じたこと、そして最近になってよく見るようになった夢のことを……。

 

「その夢で、ベリアルは人類の味方をしていたんです。名前や容姿はよく覚えていないんですけど、2人の女の子と自分と同化した男の人と一緒に世界を守るためにいろいろな世界を守る旅をしていたんです……」

 

 世迷言だとわかっている。ベリアルが誰かと、しかも力のない人間の女の子と一緒に世界を守る旅をするなんて有り得ない。絶対にあるはずがない、ベリアルはあの次元の狭間で眠っているんだ。と思っていても、その夢があまりにも現実味を帯びていたから確実に夢なんだという確証が得れなかった。

 

 そんな時に感じたのがあの力だ。闇の力しか振るわない、振るえなくなったはずのベリアルがどういう訳か光の力も使って誰かを守るために力を使っているのを感じ取ってしまったのだ。夢が現実だったんだと思うには余りにもタイミングが良すぎた。

 

「そうか。キミはそこまで感じ取れていたのか……」

 

 自分では感じ取れなかったベリアルのことを話すジードにほんの少しの羨ましさを感じながらも、何か納得したように頷いたケンは、テーブルに()()()()()()()を置いた。

 

「え? これって……ゼロ? それにこれは……?」

 

()()()()()()()()()() ()()()()()()、そして()()()()()()()()()のカプセルだ。どちらも伝説のウルトラマンであるノアの力を持っているカプセルだ。ヒカリに作ってもらったこれを、どうかキミに受け取ってほしい」

 

 元々ウルトラカプセルは、ヒカリがベリアルの猛威に対抗するために光の戦士が使用できるように作り出したものであるため、ケンが持っていることに不思議はないが、今は二つの力をリードさせて強化させるジードライザーの上位互換ともいえる、3つのメダルを使用して使用者を強化変身させるゼットライザーが開発されたため、カプセルの開発は中止になっていたはずだ。 それをケンはわざわざヒカリに頼んででもこの2つのカプセルを作らせたのだという。

 

「キミがいうその地球、宇宙に行く途中に大きな壁のようなものが存在する。キミの乗る宇宙船ではその壁を突破することは不可能だ」

 

 ジードがやってくる前に、ケンは既に調べていた。光の戦士が向かおうにも遠く離れたその宇宙はどこにあるのか。結論だけ言えばその宇宙は見つからなかったが、光の国で観測出来ている平行宇宙より先には壁のようなものが存在しているという調べがついていた。 

 

「この2つの力を使ったキミでならその壁を突破することが出来るはずだ」

 

「え? て、いうことは……」

 

「ああ、向かってほしい。行って、確かめてきてほしいんだ。本当にベリアルが光を知ったのか、受け入れることができたのかを……」

 

 復活していたら倒せじゃない。ただ見てきてほしいとケンはジードに託した。

ベリアルのことを誰よりも知っている彼なら、彼の力を感じ取って必ずやその宇宙に辿り着くことが出来ると信じて。

 

 ジードは少し迷いながらも、ケンから渡されたそのカプセルを握りしめると、彼の事をじっと見つめる。

 

「分かりました。行って、確かめてきます! ……父さんの真意を!!」

 

「ああ、任せた。若きウルトラマンにして、ベリアルの息子であるキミに」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっしっ!!」

 

「帰ってくるなりどうしたのリク。いっつも本なんて読まないのに……」

 

「いいだろ別に、これから向かうところは昔の偉人や英雄が活躍してるはずなんだ。少しでも頭に入れておいたほうがいいと思ってさ」

 

「ふ~ん……。あっ、ペガこの人知ってるよ! ()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

()()()()()()()()()()()()()()か……。確かに! 剣を使うところとかライハに似てるね! 性格もライハみたいに怖かったりしたのかなぁ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くしゅん!! すすっ、う~んこれは誰かが私の噂話をしてるのかしら? まっそれよりも今は目の前のうどんよね~♪ いったっだっきま~すっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




朝倉リク
 みんな大好きウルトラマンジード。時系列的にはZが終わった後くらい(ギャラクシーファイトで出番があるならそれが終わった後)。
ベリアルのカルデアでの旅を夢で追体験するように見るようになり、アトロシアス完全体の力を誰よりも感じ取った。その調査のため立香たちのいる宇宙、地球へと向かう。

 カルデアでの旅を見ていたが、いつも目が覚めると立香たちの名前や容姿は忘れてしまい。女の子が2人いたとかそれくらいしか覚えていない。

ウルトラマンケン
 自分の息子や孫よりも親友の息子に甘い宇宙警備隊大隊長。
ベリアルの力を感じ取れた一人であり、その調査をジードに任せるために2本のカプセルをヒカリに作らせた張本人。

 キングのことは心から尊敬しているが、ベリアルに対しての行いだけは余り受け入れられていなかったりする。(監獄に会いに行こうにも拒否されたりといろいろ)



おい!昨日完結したって言ってたろバカ!!なに続編一文字だって出来てないくせにこんなの書いてんだ!!

すいません許してください。でもこれだけは、期待させてしまうかも知れませんがこれだけはどうか……。


一体最後に出てきた女の人は誰なんだろう?



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