【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜 作:ちょっつー
今章からある理由によって地の文のほうが少し変に感じるように書いています。決して間違いではないのでそこに関してはご理解いただければと……。
感想、評価お待ちしてます。
見直すは見直すのですが間違いに気づけないだめ作者なので誤字脱字があったら報告いただけると…………あなたのカルデアにモルガン陛下が!!
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まあまあまあ、なんてことでしょう。
さいしょにであってしまったのね。
さいしょだからであってしまったのかしら?
そうね、おじさまはきっとそういうほしのめぐりあわせをしているんだわ。
でもね? きをつけてないといけないわ。
たすけようとしてはいけないわ。
すくおうとしてはいけないわ。
そのこのてをにぎるのは、だれであろうとふかのうよ
『いいかい博樹くん。よく聞いてくれ』
時間神殿での戦闘は人類史側、カルデアの勝利となり、カルデア内部も落ち着きを取り戻した状況で聞かされた今現在の私の容体。
ウルトラマンベリアルと同化していなければ生命維持すらままならない状態であったこの身体は、ベリアルが去り際にこの身体に残していった【Bの因子】の力によって保つ、否、強化された。
『この人理修復に旅の中で君とベリアルがずっと同化していた。それに加えて巨人化、果てには怪獣化までして見せた。そんなキミの身体が可笑しくならないわけがない』
私の血、骨、肉、果てはDNAの一片まで溶け込んだ因子は、この身体を常人からかけ離れたものへと強化させた。
因子はギガバトルナイザーがキーとして起動し、ただの人間を一瞬でサーヴァント相手でも善戦出来てしまうレベルまで引き上げてしまう。
『健康になったからと言って油断してはいけない。元々、ベリアルの使っていた力は負の方面にベクトルを向いていたんだ、使いすぎてどこか異常をきたしてしまう不安は多いにある』
ダ・ヴィンチや他の者たちの意見は最もで、時間神殿の崩壊の影響かこれまで何度か微小特異点が確認されたが、そのどれもに私の参加は認められなかった。
ベリアル以外で本契約していたナーサリー・ライムが座に還ってしまったことは勿論だが、私の性格上絶対にベリアルの力を使用するという信頼からレイシフトを認められることはなかった。
他の者たちの心配は理解出来たため不満はなかったが、今回は話が違ってくる。
『ベリアル!? ベリアルの反応です! 特異点からベリアルの反応をキャッチしました!!』
『ベリアルさんの!?』
新たに出現した新宿の特異点。その場所でベリアルの反応が検出された。確認された反応からベリアル本人ではないことは確かだが、私はそれを聞いてあの時ベリアルが言っていた言葉を思い出していた。
(ベリアルさんが言ってた“後始末”ってこのことだったのか?)
『強大すぎる力は、その大元が消滅しても多大な影響を及ぼす。その後始末、任せるぜ』そう言って、私にギガバトルナイザーを託し消滅したベリアル。
あの時はウルトラマンベリアルに成り代わろうとした愚者、魔神柱ベリアルのことだと思っていた。
けれど、あの者を倒した後も手元に残り続けるギガバトルナイザーの存在のこともあり、それは間違いだったと気付かされた。ベリアルはこの事態すら予測していたのだ。未来を見通す目を持っている訳ではないのにここまで見通していたことに恐怖を超えて畏敬の念すら覚える。
『行きます、行かせてください! ベリアルさんの力が悪用されているならそれを止める。この力を託されたのはそのためだと思うんです!』
『……仕方がない。ベリアルのこと、そしてウルトラマン関係について誰よりも知識を持っているのはキミだ。今回の特異点攻略への参加を認めよう。
ただしだ、君は立香ちゃんと違い契約したサーヴァントが1騎もいない状況。個人の戦闘を極力避けるためにも立香ちゃんと行動を共にするように』
藤丸立香は100を超える英霊たちと契約を交わして、時間神殿での戦いの後もカルデアに残ったサーヴァントたちがいるため彼らの力を借りることが出来る。それに反して私はナーサリー・ライムがいないため自分の身を守るにはベリアルの力を使わなければいけない。必ず使わなければいけない場面は訪れるが、それ以外では極力使わないために出されたのが藤丸立香との同行だった。
『やっっっっと分かった!! 毎度毎度レイシフト先が不安定だったのはベリアルの所為だと思い込んでいたが博樹くん君本人の問題だな!!』
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!! どうすればいいんですか、この相手!!」
その誓約はレイシフトしてすぐに破られる事になった。私のレイシフト適正は藤丸の100%と比べると低いため、レイシフト時に問題が生じてしまう。
今まではベリアルの存在によって不安定だと思われていたのが間違いであったことがここで判明した。
そんな私がレイシフトした先に遭遇したのは、3mは優に超えているであろう巨大な狼と、その狼の背に跨る首無しの騎士。
新たに出現した特異点を修復するためにレイシフトを行い辿り着いたのは、その巨大な狼が
「GAAAAAAAAA!!」
狼は私の事を認識すると、牙を突きつけ噛み殺した男性を投げ捨て、声を上げながらなりふり構わず襲いかかってきた。
絶対に逃がさないという殺気と、狩りの邪魔をされて機嫌が悪いのか強い“憎しみ”を向けて襲いかかってくる相手に対抗するために、こちらもギガバトルナイザーを呼び出しベリアルの力を目覚めさせる。
「ス──はあっ!!」
魔術師が魔術回路の路を開くのに似た感覚で解放されたベリアルの因子は、私の爪先から髪の毛の一本に至るまで満たすと、先ほどまで捉えられなかった狼の動き今度は捉えることが出来る。
力を目覚めさせたと言うのに相手を完全には捉えることが出来ていないということは、相手の速度が相当なものであることを意味している。
(だけど、反応出来ないほどじゃない!! 来たッ!!)
「GAAAAAAA!!!!」
建ち並ぶ建造物を足場に、爪を立てながらコチラに飛び掛かってくる狼に合わせてギガバトルナイザーを振るい、向かってきた前足と衝突する。
「ッ……重い……!!」
『うおっ! 何だコレ、霊基の反応が変だ! アイツ、1体のサーヴァントのくせに2体分の霊基反応が確認できる! なんだこれ? システムのバグかなんかか!?』
狼の前足を受け止めることは出来た。だが、巨体通りいやそれ以上の怪力に圧し潰されそうで身動きが取れなくなってしまう。
通信機から相手の情報が聞こえてくるが、今はそちらに意識を裂く暇は……
『…………』
「────!! だぁあああ!!!」
「GUッ!!?」
狼の上に跨っていた首無しの騎士。気づいたころにはヤツがコチラに向けて騎乗時でも扱えるように長く作られた先端が鉤爪状に湾曲している剣を振り落として来ていた。
回避を優先した結果。私は肩が傷つくのを覚悟の上で、狼の前足を受け止めているギガバトルナイザーを一瞬で消し、相手の懐へと飛び込んだ。
その時右肩に爪の一本が深く差し込んできたが、痛みに思考を回すくらいならばと右手による全力の拳を狼の腹に直撃させることに成功させた。
だがしかし、このまま続けていては敗北するのは明らか。それを理解した私は再度ギガバトルナイザーをその手に持つと先ほどの一撃で身体を宙に浮かせた狼に向かって容赦なく光弾を叩きこむ。
「はああああッ!! 吹き、飛べええええ!!!!」
────身動きの取れない空中。腹部に攻撃を喰らい思考に一瞬の揺らぎが出来たその一瞬に叩きこまれた一撃は普通ならば成功する。そう、普通ならば……
「Grrrrrrr……!!」
「なんだあれ、マントから剣みたいなのが伸びてる……」
直撃する寸前、首無しの騎士の外套が伸縮した鋭利な刃物のようなものに変わり、それを建造物に突き刺すことで自身と狼の起動を強引に変え、こちらの攻撃を避けて見せた。
先ほどのように建造物を足場にした狼は、私のことを”嚙み殺す弱者”から”脅威ある獲物”へと変えたのか、一踏みで足場にした建造物を破壊するほどの力を込めてコチラを狙ってきた。
『────ずい!! ──ろ、ひ────ん!!』
まず、伸縮自在の外套が私の事を捉えようと向かってくる。それを何とか捌きながら地面に光弾を放ち相手の視界を遮らせていくが、あちらの方が上手だった。
槍のように鋭く尖った外套は狼の牙が深く刺さり脳からの信号が届くのが遅くなってしまっている右腕に狙いを定め、私の腕を貫いてきた。
「ぐぅあああああッ!!」
『…………』
右腕を封じられた後は速い。2本、3本、4本と枝分かれのように増えた騎士の外套は私の四肢を貫いて身動きが取れない状況を作り出す。
すると、捕えたぞと言わんばかりにその口に騎士が持っていた剣を加えた狼が自身が最大加速に到達できる最短の地点で唸り声を上げていた、『狩りはこれで終わりだ』と言うように……
四肢は封じられ、カルデアとの連絡を取る通信機は壊れ増援を頼ることは出来ない。このまま狼の最大スピードで振るわれた剣によって首を斬られて死んでしまう。
死ぬ……? 嫌だ、嫌だイヤだイヤだイヤだ!! 何か方法はないのか、この状況を打開できる何かが! きっとある筈だ、生きるためにそれを探さなくては!!
「Ahooooooo!!!!!!」
「クッ…………! (
「キャンキャンキャンと、うっさいのよこの犬っころ」
『GUッ!?』
強運、命運、ウルトラマンベリアルをその身に宿し、人理焼却事件を解決に導いた者の持つ運命力というものが引き寄せたのか?
コチラに駆けだそうとしていた狼の眼前に突如として
「たく……。こんな訳も分からない所に飛ばされて、漸く会えた顔見知りがマスターちゃんじゃなくてアンタとか……。ホント、ツイてないわね私は……」
「ジャンヌ、ちゃん……」
そこに立っていたのは救国の聖女ジャンヌ・ダルクの贋作者。キャスタージル・ド・レェが聖女をないがしろにした国と人類への復讐を刻み込まれ聖杯によって作り上げられた『贋作』のサーヴァント。
ベリアルによって特異点となる聖杯を自らの物とし、藤丸立香と契約したことで
「これも縁ってヤツなんでしょうね。ベリアルがいなくなって雑魚になったアンタのこと、助けてあげなくもないわ」
ジャンヌ・オルタはそう言うと自らが立っていた建造物がコチラの立つ道路に向かって倒れてきた。
私の方もそうだが、狼たちもこれは想定していなかったのか反応することが出来ず、建造物は私と狼を分断させるように落ちてくれた。
そのお陰で首無しの騎士の外套も抜けて自由になったが、さすがに四肢を貫かれてまともに立っていられるわけはなく、倒れてしま……
「とっ、派手にやられたわねえ。アイツがアンタん中にいた時じゃ絶対に見られないものだったから何だか気分がイイわ!」
「……ごめん、ジャンヌちゃん……」
「フンッ、無駄に意識があると持っていくこっちも疲れますからアンタはさっさと寝てなさい」
────こうして、予期していなかったがこの特異点での最初の戦闘は敗北に終わった。
ジャンヌ・オルタが助けに入ってくれなければ完全に死んでいた戦い。
来るとは言ってない。
【Bの因子】
ゼットで言及されているデビルスプリンターそのもの。このfate宇宙にはウルトラマンが存在したことがなかった、そもそもデビルスプリンターが届くほどの距離になかったため今までその影響を受けてこなかったが、時間神殿での決戦でベリアルが消滅した際にこの地球に拡散されてしまった。
時間神殿が全ての時間軸と繋がっていたため亜種特異点でもその因子が確認されている。
【メインサーヴァント】
立香ちゃんの場合は
マシュ(出撃不可)
モードレッド(?)
アステリオス(?)
ジャンヌ・オルタ(新宿)
??????(???)
と言った感じで何故だかカルデアに残らずにジャンヌに関しては新宿に飛ばされていた。このことについては話が進むにつれて。
博樹のメインサーヴァントであるナーサリー・ライムも現在不在中。
Twitterとかよりも何故だかハーメルンの活動報告の方で呟いてたりするんでそちらも見ていただいたらと……