【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜   作:ちょっつー

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新宿エピローグです。
早いような気もしますが仕方ない。多分チュートリアル的な立ち位置なので

感想、評価お待ちしてます。


エピローグ

「5回、いいや新宿での変身を含めるとあと4回だ。わかったね?」

 

「…………はい」

 

 新宿特異点攻略から数日が経った今日。ベリアル融合獣バーニング・ベムストラに変身して突如として現れた怪獣ベムラーを倒した博樹さんだったんだけど、変身が解けた瞬間に身体中から血を吹き出して倒れてしまうという事件が起きた。

 

 どうやら、博樹さんの持っている怪獣カプセルには彼の中にあるベリアルさんの因子を増幅させる力があるみたいで、融合獣に変身して巨大化までできたのはそのおかげだったらしい。

 

 だけど、その負荷は凄まじいもので、ベリアルさんとずっと同化していた博樹さんでもああして倒れてしまうほどだ。

 

 今ダ・ヴィンチちゃんが注意しているのも博樹さんのことを思ってのこと、提示した回数以上の変身をしてしまうと身体がどうなるのかわからない、最悪の場合また眠り続けることになるって、次は一生。

 

「ま、お説教はここまでだ。教えてくれるかい? 2017年まで一度として観測されたことのなかった怪獣が、あの新宿に姿を現したそのワケを」

 

「あ〜、その〜、ベリアルさんのせいというか〜なんというか〜」

 

「ベリアルさんの……ですか?」

 

「勿論、ベリアルさん本人は関係ないんだけどね? 問題なのは彼の細胞の破片、私の身体の中やベビアルを構成しているものと同じベリアル因子が関係してるんだ」

 

 怪獣が出現したのはあの時間神殿での戦いが原因だと、博樹さんは言う。

アトロシアスとなってゲーティアを倒したベリアルさんだけど、現界しているのもぎりぎりだったあの状態は文字通り身を削りながらの戦いだった。

 

 消滅し、時間神殿に散らばった因子を吸収した魔神柱ベリアルは博樹さんが倒したんだけど、そこからが問題だった。

 

「アイツは時間神殿にある全てのベリアル因子を吸収したと言ってたけど、正確には間違いなんだ。崩れ行く時間神殿の隙間からあの空間を飛び出した因子は、時間神殿の消滅の余波で様々な時代の宇宙に飛び散ってしまった。あのベムラーはそんな因子に惹かれてやってきた一体」

 

 一つの破片でも怪獣を凶暴化させてしまう、それに加えてその破片は誘蛾灯に集まる虫のように、怪獣を引き寄せてしまう性質があるのだという。

 

 ただ安心なのは、博樹さんやベビアルのベリアル因子と違って外気と結合して結晶になった不純物の状態だからベリアルさんの模造品を作って暴れさせるなんていう最低なことは出来ないみたい。

 

「勝手に兄弟増やされても、彼が困るだろうしね」

 

「何かいいましたか博樹さん?」

 

「いいや、話の続きをしようか。 ベリアルさんから聞いた話だと、私たちの住むこの宇宙にはこの地球以外には生命がいない。すごく特別な宇宙みたいなんだ」

 

「その話が本当なら怪獣が出現したことと矛盾していると思うんだが?」

 

「そうなんです。だからベムラーは()()()()()()()()()()()怪獣なんです」

 

「「別の宇宙……?」」

 

「そう。サーヴァント・ユニヴァースだっけ?謎のヒロインちゃんが来たっていう……あれとおんなじ感じだよ!」

 

「シュタッ! 謎のヒロインではなく謎のヒロインXですので!お間違いなく!で、私になにかごようですか?」

 

 あああああ、生き残った魔神柱の問題もあるのにもう何がなんだかわかんないよぉおーーーーーーベリアルさんのバカーーーー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記憶(メモリー)媒体(データ)に異常あり

 

 

計画を実行段階に移行する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!」

 

 怖い夢、悪夢を見ていた時のように全身汗でびしょびしょだけどそんなこと関係ない。

起き上がると、僕はすぐにペガとレムのいる中央ルームへと足を踏み入れる。

 

「『!?』」

 

「2人とも聞いてほしい! あの!…………ああまただ!!」

 

 以前よりもはっきりと視えるようになったから今度こそは思ったのに!

ベリアル、父さんに手を差し伸べた女の子の顔が、盾を持った女の子の名前が、まるで霧の中に隠されてしまったみたいにぼやけて出てこなくなる。

 

「さっきまで、本当にさっきまで覚えてたのに……!」

 

「リク……。また、ベリアルの夢を見たの?」

 

「ああ、けど今回は今まで見たいな断片的な、少しだけ見えたとかじゃないんだ。はっきりと、まるで父、ベリアルと同じ目線になっているみたいな」

 

『以前まで見ていた夢が遠くから様子をみる観察型に夢だったのに対して、今回は自分がその中の1人になったかのような体験型の夢を見ていた、と?』

 

「そうそれ!多分そうなんだ、きっと近づいているからなんだと思うんだけど……ああもう思い出せない!」

 

 いくら思い出そうとしてもどれだけ頑張っても思い出せないことに苛立ちを感じていると、心配そうな目でペガが僕のことを見ていることに気づいた。

 

「な、なんだよペガ」

 

「ねえリク。やっぱりベリアルがいたっていう地球に行くのやめにしない?」

 

「なっ、何言ってるんだよ!」

 

「ベリアルの夢を見るようになってからリク、すごく辛そう」

 

「ーーーー!」

 

 辛そう、僕が? そんな風に思われてるなんて、思いもしなかった。

レムもそのことについてはペガと同じなのか反論しようとしないし……。

 

「キミは自分の運命を乗り越えた。 けどその後も戦いは続いてる」

 

「…………」

 

「怪獣を倒すことはウルトラマンとして仕方ないかもしれない。けどデビルスプリンターや並行同位体のベリアルは?他の人たちに任せてもよかったじゃないか! だから今回だって」

 

「期待、してるんだ」

 

 ペガが僕のためを思って言ってくれてることはわかってる。けど、だからこそ僕はぼくの本心をペガに教えることにした。

 

「誰かが助けていれば、闇に堕ちなければとか、もしかしてって何度も思った。一度だけでもいいから、ゼロとセブンのように肩を並べて一緒にって……。だけど、闇に堕ちなくてもベリアルは力に溺れてしまう、その可能性を見てしまった」

 

『並行同位体のベリアルですね』

 

「感じ取ったベリアルの力も、何度も見る夢も、僕のことを騙そうとしているのかもしれない」

 

 そう言いながら思い出すのは、あの二人の女の子。

顔や名前は思い出せないけど、それでもベリアルが……父さんのように接していたあの子たち。彼女たちの笑顔が嘘じゃないって、信じたいんだ。

 

「夢に出てくる人たちがベリアルに向ける信頼の眼差しは、偽りなんかじゃないと思うんだ。だから……会いたい、会ってゆっくり話がしてみたいんだ」

 

 辛くて苦しいのは、僕には向けることのなかったソレを与えている、貰っている人がいることをしって心がぐちゃぐちゃになってしまった結果だ。

 

 それとは別に、そんなベリアルとなら話が出来るんじゃないかって期待してるんだ。幼稚園や学校であったことを食事の時にうれしそうに話して、それを笑顔で聞いてくれる親子のように、……湊家のようにはいかないかも知れないけど……。

 

「ウルトラマンキングも気づいていない。あの宇宙に行くにはゼロでも厳しい。そんなチャンス、2度とないかも……いいや絶対にないから行きたいんだ」

 

「…………ジーッとしてても、ドーにもならないから」

 

「決めるぜ!覚悟!ってね」

 

 二人で顔を見合わせて笑い合う。うん、大丈夫。一人になったってこの絆は、絶対に忘れない。僕の心のなかでずっと光り輝くたいせつなたからものだ。

 

「僕には帰る場所がある。絶対に戻ってくるさ」

 

「うん、戻ってこなかったらリクの持ってるドンシャインのグッズ、全部ペガのものしちゃうから」

 

「なっ!おいペガ!それはないだろ!!」

 

「へへーん知らないよーだ。ペガって名前書いておくから!」

 

「そんなことしたら価値が下がっちゃうじゃないか!おい、待てペガ!影に隠れるなよ!!」

 

『やれやれですね』

 

 

 




本当のところを言うともっと邪ンヌを活躍させたかったし、アルトリアオルタやデミヤとも絡ませたかった。しかしながらロボをどうにかすると考えると他に何かしている余裕はないな。それに始まりということもあってベリアルスーツに融合獣と出さなきゃいけないものも多かったのでファントムや新シンはなくなくカット。

次の章あたりかたベリアルさんと旅をしていたから、ゲーム本編とは少しだけ心の在りかたが違う藤丸立香を描いていきたいと思ってたりします。

それではみなさま、更新はまたいつになるかわかりませんがジード5周年の年なので早めに投稿したいと考えてます。

 次回は海の底で会いましょう!(ちょうどアーケードに実装されましたね!!)
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