【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜   作:ちょっつー

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お待たせしました。
 何故か最近謎にお気に入りしてくれる人が増えてるな〜と思ってたんですけどシンマン効果なんですかね?

それ以上にギャラファイのジード&ベリアルさん関連がどうなるのか楽しみで仕方ない今日この頃。
あれ復活したってことはジードあれになってくれるんですかね??

 感想、評価お待ちしてます。


1

「博樹さん! 昨日ありがとうございました!」

 

「今の自分があるのは博樹さんのおかげですから!」

 

「今度飲みにいきましょうよ、俺奢りますよ!」

 

 

 

…………ぁ

トプンッ

 

「カハッ! (ここは……!)」

 

 ()()()()()()()()そんな謎の感覚と()()()()()()()()気がしたけれど今はそれどころじゃない。

突然叩きつけられたような衝撃と呼吸が出来ない苦しさを感じながら、水の中へと強制的に落ちていく。

 

「ガボボッ! (立香ちゃん!)」

 

 見れば一緒にレイシフトした立香ちゃんも同じようで、BBの介入でサーヴァントがいないことはわかっているから逸れないようギガバトルナイザーを使って立香ちゃんのことを引き寄せて抱きしめる。

 

[皆さんは世界の崩壊を食い止めるために集められた。128人の魔術士(マスター)勇者(サーヴァント)です

 

 声が頭の中に響く。これから向かうセラフィックス、いいや既に()()()()この世界のことをまるでゲームのチュートリアルのように説明を始めた。

 

 自らの生を優先するために殺し合う出口無き戦場────電脳空間を模した新生快楽浄土。

【霊子虚構世界・SERIAL PHANTASM】

女性の身体が一つの世界になっている、通称SE.RA.PH(セラフ)という場所だと。

 

「わっ、わっ、吸い込まれる!!」

 

「離しちゃ駄目だよ立香ちゃん!」

 

 女性の身体に近づいていくと、頭の方へと引き寄せられる。

どうなるか分からないから、立香ちゃんのことを守るように抱きしめながら、頭へと飛び込んでいく。

 

「────! とっ、ほっ! ほっ!」

 

 頭をすり抜けると、見たこともないエネミー。牛のような黒い異型エネミーと紙から切り取ったような薄っぺらい、影が立体になったような異型エネミーが敵対してる? いいや、同じ個体だからって仲間意識はないのか、影同士、牛同士ぶつかり合ってる。

 

 そんな場所に落ちてしまうため、立香ちゃんのことを守りやすいように少しでも端の方へ移動できるように、ギガバトルナイザーを先に地面へ接地させて、それを弾くようにして端の方へと飛んだ。

 

「見たこともない、生き物?」

 

「ここがどこで、いつ襲ってくるかもわからない。後ろに下がっていて立香ちゃん」

 

「ムッ────。それより逃げたほうがいいんじゃ、博樹さんだってあんまり戦わないほうがいいんだし」

 

「わかってはいるけど……そうは言ってられないみたいだっ!」

 

 立香ちゃんの言う通り逃げ道がないか探しはするけど、エネミーが暴れまわっているせいで道がどう続いているのか確認できない。 それに、コチラのことを認識したのか牛のエネミーが口を大きく開き草食動物とは思えない尖った牙で噛みついてこようとしてる。

 

 影のエネミーもヘシアンのように自身の一部を鋭利にさせて私たちを突き刺そうとしてくるけど、幸いなことにどっちのエネミーもそこまで強いわけじゃないから私でも充分対処可能だった。

 

「はあっ! どうだい立香ちゃん?」

 

「ん────。! 博樹さん上っ! 何か飛んできてる!!」

 

 私がエネミーを倒している間に立香ちゃんには此処から先に続く通路か何かがあれば見つけて欲かったけど、彼女の指差した方に視線を向けるとまるでコマのように回転する……刀かな? が飛んでくるのがわかった。

 

 その刀はまるで意思を持っているかのように辺りにいるエネミーを切り裂き、倒していく。もしかして味方……ッッッ! いいや違う!! 

 

「立香ちゃんは頭を下げていて! ……ふぅ。はあっ!!」

 

 敵味方とか関係なく、そこにいる存在全てを斬り捨てるよう設定されているのかな? 私たち以外のエネミーを全て倒した刀は最後はお前だと言わんばかりに私たちに向かって回転を緩めず接近してくる。

 

 高さ的にも立香ちゃんなら頭を下げれば避けられるし、刀が回転しているのとは逆向きにギガバトルナイザーをぶつけるのにも邪魔になってしまうから好都合。タイミングを見計らい、手に力を込めて横薙ぎにナイザーを振るうことで刀を吹き飛ばすことに成功した。

 

パシッ! 

「へー、大通連を弾き飛ばすとかただの人間にしてはやるジャン!」

 

「だ、誰あれ……?」

 

 弾き飛ばした刀を掴み取り、親しげに話しかけてきたその少女。

スカートは袴風な感じだけど黒襟の白ブラウスに肩からかけている鞄のあの感じは……。

 

「立香ちゃん! サーヴァントもコスプレってするのかな?」

 

「えっ! ……魔女とか勇者とか水着とか……あとサンタが許されてるから女子高生のコスプレもありなんじゃないですか?」

 

「そっか……そうだようわっ!?」

 

「コスプレじゃないし……。へ、何? おっさんそんなに脱落したいん?」

 

 流石に女子高生の英霊がいるはずないだろうと立香ちゃんに確認していると、件のサーヴァントが脳天目掛けて刀を振り下ろしてきた。

 

 軽口を叩いてはいるけど緊張を弛めることはしていなかったから受け止めることができた。それに、彼女が敵を倒してくれたおかげで進みべき道も見つけた私は立香ちゃんにそちらへ行くように目で伝える。

 

「────逃がすワケッ!」

 

「こっちの台詞だ!」

 

 因子を活性化させ立香ちゃんの方へ飛んでいく刀を、受け止めている刀を弾きその勢いでナイザーをそちら向けて光弾を放ち吹き飛ばす。

 けど、それだけで終わらなかった。策があるのか彼女は私に向けてニヤッと犬歯を見せた笑顔を見せると空いている手を動かし始める。

 

「それだけで、アタシのこと止められるワケないっしょ!!」

 

「刀が炎に!? 立香ちゃん!!」

 

 弾き飛ばした刀の刀身部分が燃え上がり、焔へと変化したそれが立香ちゃん目掛けて向かっていく。流石にそこまでは予測できなかった。

立香ちゃんにもっと遠くへ逃げるように名前を呼ぶけど、当の本人は向かってくる焔を待ち構えながらカルデアの魔術礼装の上着を脱ぎ始めた。

 

…………もしかして! 

 

「すうぅぅ。はああああああっっ!!」

 

 衝撃吸収やある程度の攻撃の威力を軽減してくれるカルデアの魔術礼装を頭から被るようにして焔に向かって走り出す立香ちゃん。威力を軽減するっていっても0になるわけじゃないし、サーヴァントの攻撃なら尚更。 それでも逃げることじゃなくて敵に突っ込むことを選んだってことは……。

 

「ハハハ! 火廻に突っ込んでくるとかオモシロいじゃん!!」

 

「こっちのこと、忘れてもらっちゃ困るんだけど!!」

 

「ッ! 面倒、しつこい男は嫌われるって知らないん、おっさん!」

 

「妻には嫌われていないから平気さっ!」

 

 もうおっさんって呼ばれる歳だからそっちは訂正しない。今は少しでも立香ちゃんへの注目を減らす。そのためにナイザーによる連撃で相手の動きを抑え続ける。

 

「まっ! 相手のほう向いてなくたって、どこにいるかなんて丸わかりだしっ!」

 

「!!」

 

「そう来てくれると、思ってた!!」

 

 こちらを向いたまま焔を切り抜けて走ってきた立香ちゃんに刀が突き刺さる。

けど、サーヴァントならそれぐらいのことはしてみせると読んでいた立香ちゃんは、カルデアの魔術礼装を前に突き出しそれを貫通させることでほんの少しの時間を作る。

 

 魔術礼装を壁にすることで刀の軌道を見てから躱せるようにし、敵の懐へと飛び込んだ立香ちゃんは()()()()()()()()()()

 

「【ガンドッ!】」

 

「ッ!? う……っそでしょ!」

 

「よぉっしっ!博樹さん!」

 

「オッケー立香ちゃん!」

 

 倒せないことはわかってる。わかっているからこそ立香ちゃんのガンドで身動きが取れなくなった相手の土手っ腹に思いっきりナイザーを叩きつけてこのエリアよりも先へと吹き飛ばすことにした。

 

「キ────!! こ、今回は油断しただけだし! 次は絶対ぜ〜ったいこの第四天魔王の娘! 爛漫吹雪く華のJKセイバー、【鈴鹿御前】が、アンタたち二人のハートぶち抜いてあげちゃうシ!」

 

 私たち二人を睨みつけながら遠くへ飛んでいったJK? セイバーを名乗る鈴鹿御前。これまでの経験からああいうタイプは本当に報復しようとしてくるから気をつけないといけないけど……。

 

「「イェイ!」」

 

 パチンッとハイタッチしてマスター2人だけで何とか相手サーヴァントを退けることに成功したことを喜ぶことにした。この特異点SE.RA.PHの情報がなにもない状況だから腰を下ろして休むことは出来なそうだけど。

 

「あちゃ〜綺麗に穴開いちゃってる。魔力通せば直るかな?」

 

「まさか炎に向かって突っ込んでいくとは思わなかったよ。すっごい度胸だね立香ちゃん」

 

「ははは〜、鈴鹿御前の隙をつくならこれしかないな〜って思って。どうです、スカサハ師匠に更なる修練をつんでもらい! メイヴちゃんにほ〜んの少しだけ魅了を教えてもらったことでパワーアップしたガンド! 他はどうあれこれだけなら一流の魔術師にも引けをとらないって言って貰えたんですから!」

 

「おお〜すごい。私はベリアルさんの力に頼りっぱなしで魔術の方はからっきしだからな〜」

 

「いやいやいや、サーヴァントと渡り合えてる時点で博樹さんおかしいんですって」

 

「何よ、この状況」

 

 二人でお互いのことを褒めあっていると、まるでドラマで夫の浮気現場にばったり遭遇してしまった妻のような、もう後ろに効果音で【ガ~ン!】って音が聞こえて来そうなほどの落ち込みと驚きが交じった声が聞こえてきた。

 

 振り向くとそこにいたのはとても綺麗な女の子。顔が、スタイルが、とかじゃなくて()()()()()()()()()()()彼女自身の造形美が、とても綺麗に見えた。

 

 そんな彼女はまるで棘のように先端が尖っている鉄脚をカツカツと鳴らしながらコチラへと接近してくるけれど、なぜだか攻撃に備えなくていい。彼女から鈴鹿御前のような()()()()()を感じなかったからそう思えた。

 

「あ、アナタが頼れるのは私だけじゃなかったの! どういうことか説明して()()()()()()

 

「へっ!? な、なんで私の名前……ていうか誰?」

 

 

 

 




新宿の時のように、変わる部分だけ変えて〜ってやろうとしたら変化するところばかりなcccコラボ。
まだ全部書き終えてはいないんですけど既に新宿より話数あるんですよね……?
知ってます?これ、イベントシナリオなんだぜ……

今回の章サブタイトルも新宿と同じように今章のヒントのようなもの……。
まあ、電脳とウルトラマンっていったらねえ?
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