【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜   作:ちょっつー

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『光の国の奴らへの復讐の時だ!!』

 

 ベリアル銀河帝国。別の宇宙(アナザースペース)へ飛ばされ、その地でベリアルさんが築き上げた、構成員の殆どがダークロプスゼロやレギオノイドといった()()()()()()()の帝国と呼ぶには歪な組織。

光の国への復讐だけを目標として、アナザースペースに住まう人々を蹂躙し、支配することで恐怖のどん底へと突き落とした、一大帝国。

 

『ベリアル!受けてみろ!!これが、俺たちの!!光だッ!!』

 

 一度はゼロを正面から下したベリアルさんは、その姿をアークベリアルへと変貌させ更なる絶望へと落とそうとしたけれど……。ノアの奇跡、アナザースペースに生きる人たちの光によってその野望は潰えた。

 

 無尽の軍勢に復讐すべき相手、彼女を見ていると何故だかベリアルさんのことを思い出してしまう。復讐という闇に呑まれていたころのベリアルさんを……。

 

 

 


 

 

「ん……ここは……?」

 

「良かった、目が覚めたのねおじさま」

 

「アリ、スちゃん……ペンテシレイアたちは……?」

 

黄金卿(エルドラド)へ戻ったよ』

 

 目を覚ますと、木々が薙ぎ倒されたジャングルの中にいた。そうか、ペンテシレイアの一撃を受けて気を失って……それで……。連れて行かれたりはしなかったのか。

 

「そうだ!立香ちゃんたちは!?」

 

『行方知らずさ。まあ、バイタルに異常は見られないから無事であることは確認済みさ』

 

「そうか。それなら、よかった……」

 

 アリスちゃんが手当してくれたおかげで立ち上がれる。立香ちゃんの安否……いや。

 

「黄金卿は、あっちか……」

 

「どうするの、おじさま?」

 

「ペンテシレイアと……戦うよ。全力で」

 

『博樹さん!?駄目です、せめて先輩たちと合流してからでも遅くはないはずです!!』

 

「…………似てるんだ、彼女……」

 

『似ている?それは……ベリ、アルさんと……ですか?』

 

 頷く。確かにアマゾネスの軍の戦うのなら立香ちゃんたちと合流してからのほうがいいことは明らかだ。ーーーーだけど、嫌な予感っていうのかな?あのヘラクレスも一緒に流されていったのがどうにもきかかいだ。

 

「見返したい相手がいて、貪欲なまでに力を求め、憤りのない怒りを募らせ続けている。やり方はどうあれ、その願いは何処までも純粋だ。ーーーーだから止めたい、止めてあげたい」

 

『純粋……。相手に復讐したいと、見返したいという彼女の願いがですか?』

 

 黄金卿へ向かいながらマシュちゃんと話をする。彼女の疑問、復讐という感情を純粋と呼ぶのは間違いなのではないのかという至極当たり前の疑問。

 

「ライダーの宝具がヘラクレスを縛り上げたあの時、復讐を果たす絶好の機会だったんだ。バーサーカーの狂気に呑まれていたならその狂気に身を任せれば願いは叶っていた」

 

『確かにそうです!ですがペンテシレイアはその直前、自分の頭を殴打したことで正気に戻り、戦いを中断させました』

 

「自分の力で、軍を率いて成すべき願い。他の誰かに邪魔された形で叶えていい願いじゃなかったんだ。それだけ曲げたくない、真っ直ぐな願いなんだ。善も悪関係ない、叶えたいって気持ちはさ、ただただ純粋であるものだと思うんだ」

 

『どんな形であろうと、願いは純粋……』

 

 

ーーーーそんな純粋な願い。こんな間違いだらけの世界の間違った認識で叶えていいものじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴様1人で何のようだ」

 

「決闘の申込みだ。ペンテシレイア」

 

 黄金卿にある玉座の間。本来いるべき部下たちが1人もいないことに少しの疑問を感じながら、玉座に座っているペンテシレイアに決闘を申し込む。

 

(立香ちゃんたちとも連絡がついた。いいかい、彼女たちが玉座へ辿り着くまでが君のタイムリミットだ。それで決められないのなら諦めることだ)

 

「君の間違ったその認識、正面から殴り飛ばす」

 

「ーーーー待つのは性に合わなかった所だ。いいだろう、その決闘受けてやろう」

 

「行くぞ!!ベビアル!!」

 

「ヴェアッ!!」

 

 アリスちゃんの宝具によって生み出されたベビアルが光へと変わり、その光が私を包み込みその形を強固な(スーツ)へと変わる。スーツから流れ込んでくるベリアル因子が私の中にあるベリアル因子と結合し、その力を膨れ上がらせる。その姿を見たペンテシレイアは驚愕した顔から笑みを浮かべると「こちらも、本気でいかせてもらう!!」といい高らかに吠えると、玉座の外から地鳴りのような咆哮が響いてくる。

 

『ペンテシレイアの霊基数値が上昇して……これはーーーーメガロス(ヘラクレス)に匹敵する勢いです!』

 

「王とは強き者されど孤独に非ず。たとえ正気でなくとも、必ずその咆哮(こえ)に答えよう」

 

ーーーー刹那。この姿になっていなければ、そしてあの時ロボと戦った経験が生きている。一瞬で詰め寄ってきたペンテシレイアの攻撃に合わせるようにナイザーを振るい相手のククリナイフとぶつかる。

 

「ーーーーッ!疾いね」

 

「ほう……。いいだろう、何処までついてこれる!!」

 

「はっ!君がぶっ倒れるまで、何処までだってついていってやるよ!!」

 

 立香ちゃんたちはもうすぐそこまできてる。まあ、元々この力の活動限界は3分間だ、その間に……決着をつける!!

 

「「はあああああああッッ!!!!」」

 

 超接近戦を仕掛けてくる相手にナイザーは武が悪い。ナイザーをしまい、カイザーベリアルがそうしたように両手の爪を鋭く伸ばし格闘戦へと持っていく。

一挙一動、相手の動きを捉え捌き、その先を読んで攻撃を繰り出す。高速で戦闘を繰り広げながら同じかそれ以上の速度で頭を回転させる。

 

「オ・オ・オ・オ・オ・オ・オッ!!!!!!」

 

「グウウっ!!ハアアアアアアアッッ!!!」

 

 

 

 

 

 


 

 

 

「博樹さん!!」

 

 ようやく着いた!沈んだと思ったら竜宮城にいたり、そこで生きていたダユーと交戦。玉手箱っていう切り札とメガロスと名付けた規格外のヘラクレスを味方につけることに成功し、地上に戻ってきたらこれだもん。

 

 博樹さんが一人でペンテシレイアと戦っている。その言葉を聞いて私たちは急いで駆け出した。エルドラドにつくと咆哮を上げ続けるアマゾネスの軍がいあたからそこはアストルフォとデオンに任せ私たちは玉座へと辿り着いた。

 

「ほお、こいつは相当な疲弊してるじゃねえか」

 

「彼女相手にここまで……!」

 

 外から見た眩しいほどの金の建物造の面影が見えないほど、玉座の間は2人の激しい戦闘によって見るも無惨に破壊されていた。

その中心、息も絶えたえ博樹さんの纏うスーツは所々その形を維持出来ず肌が露出しそこから血が流れ、ペンテシレイアも同じように身体中から血を流していた。

ーーーーッ!!ペンテシレイアがこっちを!!メガロス(アキレウス)を捉えた!!

 

「アアアアァキレウスゥウウウウウウウ!!!!」

 

「お前の相手は私だろッッ!!!!」

 

 その認識の間違いによって狂気に染まりこちらに向かって襲い掛かろうとしてきたその顔を博樹さんが思い切り殴り飛ばした。そのまま博樹さんは倒れたペンテシレイアが態勢を立て直す前に彼女に接近しその胸ぐらを掴みあげた。

 

()()()()()()()()()()()()()()姿()なんだろ!()()()()()()()()()()()()に報いるための願いなんだろ!!それなのに相手をちゃんと見ないなんてそんなの君が憎むアキレウスと一緒だろ!!!!」

 

「ーーーーッ!!愚弄するなぁああああ!!!」

 

「そう思うなら!!!!今目の前で君と戦ってる、私を見ろ!!!!」

 

 ゴンッ!!と鈍い音が響く。博樹さんが身体を思い切り反らしてペンテシレイアに頭突きをかました音が。

アキレウスというその名前を聞くだけで憎悪を募らせる彼女の性質を利用することで彼女の意識を自分に持って行かせることで正気を取り戻そうとしたんだ。

 

「くっ……」

 

「なんだかわかんねえが今がチャンスだ!やっちまえメガロス!!!」

 

「ーーーー!ライダーまっ!」

 

(今だ!!)

 

 メガロスの制御。強力な魔力資源である玉手箱を使い、シェヘラザードがコロンブスとメガロスを魔術的に繋げることで楔として役割を担っている。いくらメガロスの霊基パターンが私の契約したヘラクレスと同じものだとしても今彼に明確な命令を送れるのはコロンブスだ。

頭突きをくらいよろけ、博樹さんとの距離が出来た彼女にトドメを刺そうと即座に命令を下すコロンブス。止めようとしたけど止められなかった……ん?博樹さん、何を……?

 

「すぅぅぅぅ。ハアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!」

 

「ああ?おい何でこっち向いて」

 

デスシウム光線!!

 

「博樹さん!?!?」

 

 トドメを刺そうと飛び上がったメガロス。あろうことか博樹さんはそんなメガロスに向けて光線技を直撃させた。意識の外からの攻撃、そして魔術で縛られているからこその思考の低下によってメガロスがその光線を避けることできるはずもなく。壁にめり込むように叩き込まれた。

 

「はあ……はあ……どうだい……?あんな好きだらけの技、むざむざ直撃するような相手だったかい?」

 

「ーーーーーーーーふっ。()()()()()、姉上の仇か……」

 

『認識が戻った?』

 

 今までずっとヘラクレスのことをアキレウスだと認識していたペンテシレイアの認識が正常になってる。博樹さんはずっとこれを狙っていたの……?光線を撃って全ての力を使い尽くしたのか纏っていたスーツは消え、立っているのもやっとらしく膝立ちの状態でペンテシレイアと向かい合う。……そうか、彼女ももう限界なんだ……。

 

「願いの成就のためにこの地に立ったというのに、肝心のこの目が曇っているとはな……。笑えるな」

 

「もし勝てて、その後に間違ってたって気がついたら……すごい嫌な気分になるだろう?」

 

「ハハハ、そんなことのために……これだけの馬鹿をやったのか貴様は……」

 

「どうにも君が友達に似ていたものでね……」

 

 力を貸してくれる大勢の部下、アキレウスが美しいとそう言った時よりも前の姿。戦士として全力で戦うには全てが整ったいたのに、肝心のアキレウスが何でいないんだと嘆き……。そして自分の暴走を止めて見せた博樹さんへ感謝を述べてペンテシレイアは退去していった。

 

『ペンテシレイアの霊基反応、消滅しました』

 

「博樹さん!!」

 

「ーーーー立香ちゃん。まだ、倒す相手が残ってるよ」

 

「へ?」

 

 倒れそうになる博樹さんに駆け寄り、その言葉が届いたのと同じタイミング。ドンっ!と何かが打ち出された音とその音を弾くようにキンっ!と金属を叩く音が聞こえ振り向いた。

すると、フェルグスくんが私のことを守るように立っていてその先には銃をこちらへ向けた、コロンブスが顔が歪むほどの笑顔を浮かべていた。

 

「そこはちゃんと死んどいてくれよ。なあ?相棒♪」

 

 

 

 

 

 

 





レジライ戦は……飛ばします!!
 今年のバレンタイイベのレジライ(カロン)の活躍とか見たりと実際もうヘラクレスデスシウム光線でダウンしてるのとか踏まえると……ね?もう勝ちみたいな盤面なんですよね。ごめんねレジライ……声もやってることも大好きだよ……もうしかしなくても奏章Ⅲで出て来たりしない?なんかカロン関係でフラグ立ってませんか?
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