【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜   作:ちょっつー

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 "ウルトラマンジード"そして地球人としての名前は"朝倉リク"。ベリアル復活のための贄として生み出された、ベリアル因子を持ってして生まれた"ベリアルの息子"。筋書き通りに進む自分の運命に翻弄されながらも、相棒のペガッサ星人のペガやウルトラマンゼロなど様々な仲間と協力し文字通り運命をひっくり返したウルトラマン。これはそんな彼の、新たな運命の物語。

 

 

 

 

 

 僕────朝倉リクは困惑の中にいた。

父さん────ウルトラマンベリアルの力を感じ取り、イメージで見た地球のある次元へと向かう途中、通ろうとすればそれだけで死に至る次元の壁を前に停滞していたはずだったんだけど。

 

「……!!なんだ、ここ? ペガ!! レム!!」

 

 気がつくと、そこは身体の自由が効かない黒光りする嵐の中だった。さっき打開策が見えなくて眠ったはずだったのにどうして? ペガやレムの名前を叫んでも誰もいない、ジードに変身しようにもライザーには手が伸ばせない。

 焦りで思考がまとまらない。どうすればいいんだ!?

 

「────ッ!?なんだ……これ……?ジードの顔?……違う、これは……」

 

 突然右手の甲の痛みがはしった。動けない状況で目をそちらへ向けると見たことのない刺青? 紋様が入ってる。

ジードの横顔かと思ったけど違う、これは父さんの顔だ。父さん譲りの目つきの悪い瞳だけど色以外に一つだけ違う特徴があるんだよね! ……それで判断するのもなんだかあれなんだけど……顔の中心に近い方が裂けているからこれは父さんの顔だ。

 

『自然の権化! 文明を白紙へ進ませる我らが神!!』

 

 なんだ? 流れてくるイメージ? 見たことのない光景が嵐の隙間から覗かせる。嵐でよく見えない……なんだあれ? 神さまって何のことをいってるんだ。

 

『お前はどこか我が子に似ているように思う。……あの子も、お前のように育っているとうれしいんだがな』

 

『縁を切り、定めを切り、業を切る。(オレ)が求めたのはそういう怨恨の清算だ……。お前にはソイツができる。信じろ、今に至ったお前自身が歩んできた道を』

 

「僕に言ってるの?あっ、まって君たちは……うわああああ!!」

 

 何かを僕に伝えようとする声。誰なのか確かめようとしたら嵐が消えて、視界に映ったのは青空が広がっている。え、まってこの落ちてる感じ……。

 

「っと。まさか空から人が落ちてくるとは思わなかったな」

 

「へ?あ、ありがとう……ございます……」

 

 このまま地面に落ちてしまうと思ったら誰かが抱きとめてくれた。戸惑いながら感謝を述べ、降ろしてもらいその男の人と向き合う。

 

「僕はリク、朝倉リクです。あの助けてくれてありがとうございます」

 

「気になさんな。その様子を見ると、お前さんが(オレ)をこんな辺鄙な所に呼び出したマスター……ではねえ見てえだな」

 

「ますたー……?って何ですか?」

 

「ああ?その手に令呪が刻まれてるってのに何にも知らねえってのか?…………あ〜仕方ねえか」

 

 右手の甲に出来たこの紋様とそのマスターっていう言葉が繋がってるみたいだ。彼────村正さんは田んぼがあるなら近くに村か何かがあるっていうことで探しながら教えてくれるって言ってくれた。どうやら僕みたいに()()()()()()()鹿()を知ってるらしいかららしいけど……?

 

「えーっとつまりこの令呪があると村正さんみたいな昔の英雄の影、サーヴァントを召喚することができてそれを使役するのがマスター!ってことでいいんだよね?」

 

「おお。まあ儂のように何の因果かマスターの召喚もなしに呼び出されちまう()()もいるみたいだがな」

 

「ふ〜ん」

 

 マスターに令呪、英霊……。何処かで聞いたことがあるような気がするんだけどなぁ……なんか、()()()()()()()()()()()()()()()みたいな感じだ。頭の中に空っぽな部分が突然出てきたみたいな……。

 

「あ、じゃあ僕も何か英雄を召喚出来たりするってこと? 例えば……ヒーロー(正義の味方)とか!」

 

「…………ソイツはやめとけ。知識も何も持ってねえ奴が()()()()()呼び出そうとしたら余程の大馬鹿者くらいしか応えたりせん」

 

「そっか……」

 

 ドンシャインを!と思ったけどダメなのか……。ん?そう言えば歴史に名を残した偉人が英霊になるって言ってたっけ……。特撮番組のヒーローじゃ駄目か。

 あ、そうこう話してたら本当に村があった。え、あれって……!!

 

「────ッ! ああっ!? おい小僧!!」

 

「やめろっ!!!」

 

 遠くからでも見えた2メートルは軽く超えた甲冑をきた化け物。その化け物が怯えている人に刀を振り下ろそうとしてたんだ。そんなことさせない! 僕は普通の人にはない力を使って全力で大地を蹴って化け物を蹴り飛ばした。

 

「大丈夫ですか?はやく逃げてください!!」

 

「あ、ありがとうございます!!」

 

「オオオオオオオオオッ!!!!」

 

「たくっ、無策に突っ込んでじゃねえぞリク!!」

 

 助けて人が家の裏へと逃げていってくれたのを見届けると、さっきの倒せなかった化け物が今度は僕に刀を振り下ろそうとしていた。だけどそれはいつの間にかその手に鍔のない刀を持った村正さんが斬りふせてくれた。

 

「ありがとう村正さん!」

 

「礼はあとだ。リク、お前少しは戦えるか?」

 

 さっきのキックを見て僕も戦えるとわかってそう言ったんだ。僕はゼロやゼットみたいに人間サイズのウルトラマンに変身することは出来ない。ならゼットライザーだ!

 

「はあ!」

 

「ほう、扇の武器たあ洒落てるじゃねえか!」

 

 ウルトラゼットライザー、光の国で開発された変身兼武器としても扱える扇状のアイテム。ギャラクシーライジングになるためのメダルはハルキさんたちに渡したから今はないけど武器としてなら扱える!

ジードの時のように身体全体の防御力が高いわけじゃないから相手の攻撃をよく見て、避けて、斬りつける!!

 

「よっし! 倒せる!!」

 

「リク! 儂はこっちを片付ける! そっちは任せるぞ!」

 

「はい!」

 

 僕たちが来る前にこいつらは暴れていたのか……少なくない犠牲者が出てる。────っ! 赤ちゃんの泣き声! こっちか!

 

(あの日泣いている君を見つけたのは、私なんだよ)

 

「やらせるかああああっ!!」

 

 赤ちゃんを、いいやもう一人いる。2人の子どもを守るために覆いかぶさっている女の人の背中には大きな切り傷が。近くに男の人が倒れてるところを見るとあの2人は……。

許せない、怒りを爆発させ化け物に飛び膝蹴りをかまして遠くへ吹き飛ばす。

 

「田助、だいじょうぶ! だいじょうぶだから……」

 

「────!!! はあああああああ!!!」

 

 泣きながら下の子を必死であやすお姉ちゃん。お母さんが亡くなってしまったことを理解して自分も悲しいはずなのに……。お前だけは絶対に許さない!!

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「お姉ちゃんたち〜こっちこっち〜!」

 

「強いね、おぬいちゃん」

 

「そうね。いいおじさんとお兄さんがいたってあそこまで笑顔になるんだもの、あの子自身の心の強さも相当なものよ」

 

 今回の異変の中心だと思われる土気へ向かう途中の道。おぬいちゃんに道案内をしてもらいながら村正さんから聞いた話を思い出していた。物心ついていない田助くんは仕方ないけど、目の前で両親が殺されてしまうのを見たのに笑顔でこちらへ手をふるおぬいちゃんの心の強さに素直に関心しながら、謎のマスター・朝倉リクのことを考えていた。

 

「カルデアにはいないのよねそのリクって子は」

 

「うん。全員の名前を知ってるわけじゃないけど日本人でマスター候補に選ばれたのは私ともう一人の博樹さんだけのはず」

 

 爆発に巻き込まれたマスターの誰かが奇跡的に……ていう可能性も考えたは考えたけど以前ドクターが言っていたことを思い出してその線はないと思う。ハーフの人とかだったらどうしよう……それなら仕方ない?けど村正さんは顔立ちは日本人のそれだって言ってたし……。

村正さんとおぬいちゃん二人の話を聞く限りだと悪い人ではなさそうだし、英霊剣豪の事を調べるために土佐にいるっぽいからあってから考えよう!

 

「そういえばその刀。村正さんから預かったんだね」

 

「ええ。残念だけど今の未熟な私の刀じゃ英霊剣豪を斬ることは不可能。おじさまの刀の力、借りさせていただきます!」

 

 ”千子村正”伊勢国桑名の伝説の名工。その銘の刀は”徳川に仇なす”妖刀と呼ばれるように、家康公の祖父を斬り父・息子・家康本人すら傷つけた逸話がある。千子のその名は初代その人だという。

 

 そんな村正さんは願い……一生を刀に込め続けてきた想いはただ一つ。”縁を切り、定めを切り、業を切り、怨恨を清算する”そんな究極の一刀を目指し続けた刀だから、英霊剣豪を斬ることができた。

 

(英霊剣豪……。”鏖殺”の宿業を背負った悪鬼、奴らは自分たちのことをそう言ってた)

 

 死なずの怪物。いくらサーヴァントが死者の影法師と呼ばれようと首を切れば、心臓を貫かれたら普通は死んでしまう。だけど奴らは違う、首を切っても上半身が吹き飛ばされようとも瞬く間に再生し命の鏖殺をはじめる。

 

 そんな彼らを、最後まで襲いかかってきた胤舜……ランサー・プルガトリオを斬ること出来たのが宿業からの解放を想い続け打ち続けた村正さんの刀だった。

 

「あっ! ごめんなさい!」

 

「すみません、こっちも急いでて……っておぬいちゃんに田助くん?」

 

 考え込んでいたらいつの間にか土気に着いてたみたいで誰かとぶつかっちゃった。ん? あれ、今この人おぬいちゃんと田助くんって、2人のこと知ってるみたいな言い方しなかった……?

 

「にいちゃま!」

 

「君が……朝倉、リク……」

 

「ん?うん!2人は……おぬいちゃんたちの知り合い……かな?」

 

 私と同じような洋服を着てるって話だったのに着物を着て、お団子がのった天秤棒を担いでるこの人が……私と同じマスター? え、な、馴染みすぎじゃない!!

 

 

 




朝倉リク
 誰の仕業なのかわからないが下総に引き込まれる際に以前夢で見たベリアルとカルデアに関する記憶がすっぽり抜けている。誰の仕業かはわからないが。
立香ちゃんが下総に迷い込んでから博樹さんの令呪が消えたため時系列がおかしいがそこも誰かさんの仕業。

 専用武器の鉄パイプ(笑)を持っていないが元の身体能力が人間離れしていたり武器としても扱えるゼットライザーがあるのでそれなりには戦える。生身戦闘でも最初の一撃は跳び膝蹴りから、これはマスト。
ウルファイでゼロが普通に武器として使っていたので別にアクセスグランテッドが必要とかメダルをスキャンしなきゃいけないとかはないっぽいのでそこを採用。
 あの形態になるための3枚のメダルは所持していない(運命の衝突前なのか、その後ゼットにまた返したのかとかとか)

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