【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜 作:ちょっつー
といっても気持ちを小説に戻すためにベリアルレポート2から
ルーブのフィギアーツが発表されるたびに、ベリアルさんやマグニフィセントはいつ出るんだろうと思い悩む日々……。 でもきっとダークネスヒールズのイベントで発表されるはず! (アーリーも出して! カラータイマー付け替えでジードにも出来るヤツ!! )
んなわけでよろしくお願いします。
感想、評価下さると気分が高揚します。
誤字脱字、ご指摘ございましたら迷わず言ってください。
可笑しい……ボクは何度も画面に映るカルデアにやって来たばかりの宮原博樹さんのデータを見ながら首を捻らせていた。
次の特異点の特定を職員に任せ、いっときの休憩を取らせてもらっているこの時間の中で、ボクは宮原博樹さんに起きた変化に驚いていた。
レイシフト適性──レイシフトするのに必要不可欠なこの適性を持っている存在は極めて少ない。 その中でも立香ちゃんは適性率100%という驚異の数値を叩き出した。 適正値が高ければ高いほど、レイシフト先で存在証明による乱れが起きにくくなるからこそ、この人理修復の旅の中で立香ちゃんはとても頼りになる存在だ。
けど、けどだ……
宮原博樹さんが最初に測定されてでた値は90%前後、そのはずだった。けど、彼にべリアルが憑依召喚されてから、数値が明らかに高くなっている。そうじゃなきゃカルデアの計測から逃れることなんて不可能だ。
特異点にいることはわかっていても正確な居場所がわからないなんてことは立香ちゃんのように適正が100%の人間にしか不可能だと言われてる、それを彼は可能にしたんだ。
彼の能力がベリアルを召喚したことによって向上した? もしくはベリアル本人にもレイシフトに対しての適性があった? そんな馬鹿な話があってたまるか
立香ちゃんたちから離れ、カルデアからの連絡を遮断したべリアル。彼がその間何をしていたのかは、ジャンヌオルタから聞いた話でしか知ることが出来なかった。それだってにわかには信じられないことだ。
サーヴァント2体を倒し、その後に5体のサーヴァントを相手に傷ひとつつけられずに無双したという。
確かにベリアルは強い、強すぎると言っても過言じゃないほどに特異点Fでボクたちに見せつけた。
けど、5体だぞ? 5体ものサーヴァントを相手にして無傷で勝利するなんて誰に言われたって信じられるものか!!
それに加えて、ベリアルはジャンヌオルタが聖杯によってその霊基を変化──聖杯転臨──が起こることが予め分かっていたかのように行動したという。 詳細まではジャンヌオルタからはどんなに聞いても分からなかったが、他のサーヴァントは一瞬のうちに消滅させたのに反して、ジャンヌオルタだけはじわじわと追い詰めるように攻撃を加えて行ったという……。
そのおかげでジャンヌオルタを始めとした8体のサーヴァントをカルデア側に引き入れることが出来たけど……それだって契約を行った立香ちゃんにそれ相応の負担がかかることになった。
聖杯そのものと霊基が溶け込んだジャンヌオルタと契約したことによる前代未聞の“8体のサーヴァントとの同時契約“ Aチームですら、いや現在の魔術師のですら出来るかどうか分からないそれを、立香ちゃんは成し遂げた。
大量の魔力が流れ込んで来たことで約1週間もの間眠り続けることになってしまったけど、カルデアの魔力に置き換わったことを踏まえてもその間に契約が途切れることはなく、今も問題なく続いている。職員もサーヴァントのみんなも戦力の向上だと前向きに捉えてはいるけど……油断は出来ない。
ベリアルが何故それを行なったのか、その事に対しての答えがまだ出ていない。 戦力うんぬんのことを言うのなら正直言ってベリアル1人で事足りているんだ。
もしかしたら聖杯を使って何かを企んでいるのかも知れない……その実験のために立香ちゃんたちを利用して……?
考えていても仕方がない、ベリアルの動向にはくれぐれも注意しておこう……。
「ふう………… 」
「あっドクター! ここにいらしたんですね? 」
「うわあっ!!! ま、ままままマシュ!! どどどどどうしたんだい? 」
「? いえ、これから先輩のお部屋で宮原博樹さんからお借りしたウルトラマンティガを観賞するのでドクターもどうかと思いまして 」
「ああああそうか!! ティガ、ティガか……。 ボクは以前見たことがあるから遠慮しておくよ ははは 」
2章の予告を活動報告の方で更新してますのでよかったらそちらもどうぞ。
1章の中でもありましたが、眠りについている宮原博樹は“ウルトラマンベリアル”が辿って来た歴史を見るとになります。 なので必然的に次は…………
独自設定
※魔術回路がまだ未熟だった立香ちゃんは、同時契約によって魔術回路が常人を遥かに超えたレベルで開いた。その事によって複数のサーヴァントと同時契約を行なっても弊害が起きない。 炉心である回路は広いけど魔力の出し方も使い方も覚えずに強制的に開かされたため魔術は魔術礼装を着た状態でしか使えない。