【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜   作:ちょっつー

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感想、評価お待ちしてます。

描写は書きません。きっとみなさんの頭の中にあの音とシーンが勝手に流れてくるはずなので





 

『やっぱり普通の人間と違って頑丈やねえ。ほら段蔵、その坊のことはようつれてき』

 

『衆合地獄殿……』

 

『貴女は何を考えているのですか』

 

『ふふふ、な〜んも。うちは楽しいことしたいだけやからねえ。ああそや、起きてるかどうか知らんけど教えとくな?虹の神さんの名前、ニジカガチ言うんやて。虹の蛇の神さんなんてそら大層な名前や思わん?』

 

 村正さんの結界が破られ、そこから飛んできた水の様なものが僕の身体を貫き、気を失いそうな時に聞こえてきた会話。ああやっぱり立香たちが言っていた通り、段蔵さんは()()()()だったんだ。だけどあの目、敵対する事が嫌だって苦しんでいる目だ……。

 

『すみません。すみません……段蔵のせいで……』

 

 ああ、謝らないで段蔵さん……君が謝る必要なんて……ないんだ……。

 

 

 

 

「はっ!!」

 

「起きたかリク。痛むところはないか?」

 

 目を覚まし起き上がると、外から聞こえる雨音と、鉄を叩く音が耳に届く。攻撃を受けた箇所は包帯が巻かれている。

 

()()()()()()が攫われた」

 

「ッ!!早く助けにいかなくちゃ!!」

 

「立香たちが行ってる」

 

 なんでそんな冷静にしてられるんだ!そう言おうとしたけど寸のところで止める。あの二人の事を大切に思う村正さんが落ち着いていられるはずがない。それでも打たなきゃいけない何かがあるんだ。

 

「…………ニキチッチさん。僕が眠ってる間のこと、教えてもらっていいかな?」

 

「いいぞ。はじまりは段蔵がお前のことを背負ってきたことからだな」

 

 傷を受けた僕に慌てる中で、おぬいちゃんは血を流すために水を汲みにいった。行ってしまった。すぐに気がついたけどその一瞬でおぬいちゃんは衆合地獄の手に渡ってしまう。どうにか取り返すためにみんな戦ったけど、突然の襲来で刀が届くことはなかった。

 

「僕のせいだったのか……」

 

「違うぞ。奴らの侵入に気がつけなかったオレたちにも非はある。 おぬいと田助を人質に、奴らは裏山に来いといい立香たちは向かった」

 

 そうこう話をしていると、村正さんが最後の仕上げを終わらせた。短刀かな?それを村正さんはニキチッチさんに差し出す。

 

「急場も急場だ。職人としちゃあ欠陥も欠陥の刀だ、使いどころ間違えんなよ」

 

「ああ、この一撃。必ず決めるぞ」

 

「よし!急いで支度して立香たちに追いつくぞ!!」

 

「うん!!」

 

ゴオオオオオオオオオオ!!!

 

 風の音……?じゃない!!!これは意思を持つ獣の咆哮だ!!

庵から飛び出すと、昼間には降っていなかった大雨と風が襲いかかってくる。

 

「旦那あそこでさぁ!!」

 

「あれが……虹の神……!!」

 

 立香たちが向かったであろう裏山。その真横に山と同じくらいの巨体が動いていた。ゴモラやレッドキングのような二足歩行の怪獣だけど、身体を纏っている岩のような物は甲冑のようにも見える。虹の神、ニジカガチ……!

 

(僕が!……でもおぬいちゃんと田助くんが)

 

「リク!おぬいと田助は儂らに任せろ!あの化物の相手、お前さんに任せていいんだろ!」

 

「最後の令呪をきれ、リク」

 

「え?」

 

「衆合地獄、アイツはオレが倒す。そしておぬいと田助も救うぞ!出し惜しみはなしだ!!」

 

 そうか!あの刀だ、あれがニキチッチさんの言っていた勝つ準備。その準備が出来たから英霊剣豪を、衆合地獄を斬ることができるって断言したんだ。なら……託そう、全部を!

 

「いくぞ村正!我が愛馬よ!!」

 

「……よーっし!ジーッとしてても、ドーにもならねえっ!!」

 

「ユー、ゴー!」

『ジュアッ!』

「アイ、ゴー!」

『ヘアッ!』

「ヒア、ウィー、ゴー!!」

【フュージョンライズ!!】

「決めるぜ、覚悟!!」

「はああっ!はっ!!」

「ジーーーーーードッ!!」

【ウルトラマン!!】

【ウルトラマンベリアル!!】

 

【ウルトラマンジード!プリミティブ!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

「ハアッ!!」

 

……

 

『なんて硬い鎧なんだ!びくともしない』

 

 地上の大気を吸い取り、積乱雲へと変化させていたニジカガチに変身と同時に得意の跳び膝蹴りを喰らわせたジードだったが、その強固な鎧に守られた身体は非常に硬く、ジードの攻撃一つではびくともしない。

だが、自分を邪魔するものだと認識したのか、ニジカガチはジードを敵と認識し動きだす。

 

 ゴオオオッ!!

 

「クウッ!!ガアッ!!」

『なんだこのパワー!やっぱり……神様だっていうのか!!でも!!」

 

 突進を受け止めようとしたがその力に押し負け吹き飛ばされてしまう。ジードはすぐに体勢を立て直すと、両腕を顔の前でクロスさせ勢いよく振り下ろし、咆哮の衝撃波を繰り出す。

 

 

ハアッ(レッキングロアー!!)

 

 ゴオオッ!!

 

 大気を吸うことが出来るなら放出することも出来る。ニジカガチは辺りの木々や岩ごと大気を大きく吸い込み迫ってくる衝撃波に向けて巨大な空気砲を放ってきた。空気砲といってもただの空気の塊ではない、台風と同じく渦巻き状の空気がレッキングロアーにぶつかり、消滅させジードに襲いかかる。

 

ジェアッ!(ジードクロー!)

 

 ベリアルの爪を模したジードの近接強化用武器、ジードクローをその手に呼び出し胸の前に構え、左手をクロスさせる。少し後方へ下がるよう一回転し、クローを真上に上げ、空気砲とは逆の回転をかけながら突進する。

 

ハアアアアッ!!

『コークスクリュージャミング!!』

 

 ドリルのように回転し赤雷を纏ったジードは、空気砲を突き破りその勢いのままニジカガチに突進する。さしものニジカガチも、この攻撃なら……。

 

コオオオオ

 

 身体を守る鎧の外皮よりも硬い、頭部を突き出しコークスクリュージャミングを耐え、その間にまるで別の生き物のように自在に動き出したニジカガチの剣のように鋭い尻尾がジードを切り裂き、攻撃を中止させた。

 

「グッ!ガアアッ!!」

『強い……!!ならこれでどうだ!!』

 

 功を急いだ。ニキチッチや他のみんなを信じていたとしてもこの世界に来て、最初に交流した。自分のことを兄と慕ってくれるおぬいと田助のことが心配で堪らなかった。だからこそリクは2本のカプセルをリードし、超絶撃王剣の二つ名を頂く聖剣を呼び出す。

 

【我、王の名のもとに!】

「変えるぜ運命!はぁああああ、ハッ!!」

『ジィィィィドッ!!』

【ウルトラマンジード!ロイヤルメガマスター!】

 

「ハアっ!!」

 

ゴオッ!?

 

 

 形態変化と共に振り下ろされたキングソードの一撃がニジカガチの強固な鎧にダメージを与える。彼のウルトラマンキングの力を有したジードの王としての姿。黄金のアーマーを纏い、赤い裏地を持った黄金のマントをはためかせるその姿は正に威風堂々。神すらも跪かせる、王の姿。

 

 ゴオオアッ!

 

「フッ、ハッ!!」

 

 ゴゴオ、ゴオオオアッ!

 

「ハッ!ハアアッ!!」

 

 ニジカガチの攻撃。振り下ろしてきた爪をキングソードで受け、払い攻撃へと転ずる。相手も負けじと剣の尻尾を自在に動かし反撃してこようとするが、その攻撃すらも受けとめ斬り払い、ニジカガチに剣による連続攻撃を浴びせる。

 

「ハアアッ!!」

『これで終わりだ!ニジカガチ!!』

 

【解放せよ!宇宙最強の力!!】

【アン、ドゥ、トロワ!!】

『ロイヤルエーーーーンド!!!!』

 

 杖のように持ち直したキングソードを掲げ、光線技を放つ要領で左腕とクロスさせて撃ち出されたロイヤルメガマスターの超必殺光線。大嵐で視界すらままならない暗闇の世界を黄金の光で照らしてしまうほどの光量と熱量を持ったその一撃がニジカガチへと向かっていく。

 

ゴオオオ!ゴオオオオオオオオオオッッッ!!!

 

 ただ無防備に受ける訳が無い。今までの攻撃とは違い、この光を浴びたらいくら自分であっても無事ではすまない。それを理解したニジカガチは自ら空に作りだした積乱雲を一息で全て吸収し、それを超分厚い嵐の壁として光線の直線上に生み出した。

 

「ハアアアアアア!!」

『そんなんで、止められるもんか!!』

 

ゴオオ……ゴオッッッ!!

 

 それがただの雲ならリクの言う通り止められるか筈がない。だが、この嵐の防壁は神が創り出したものだ。水は巨大な氷の礫となり幾重にも作り出し壁となり、止むことのない千の雷が襲い掛かりロイヤルエンドの威力を何処までも落としてくる。それでもリクは、ジードは押し負けまいと力を振り絞り光線をニジカガチへと届かせた。

 

ハアア………。フアッ!?

『嘘だろ…………耐えたっていうのか!!』

 

ゴオオオオオ……

 

 ニジカガチは耐え抜いた。勿論唯ではすまず鎧のような外皮は所々砕け、罅が入っている状態だが耐え抜いてみせたのだ、宇宙最強の力を地球というちっぽけな星の神が。驚きを隠せない中、ニジカガチはさらなる変化を見せる。

 

 【御目見(おめみえ)】。今度はこちらの番だと言わんばかりに、顔だと思われていた顔面の鎧。その鎧が二つに割れ後頭部へ展開するとニジカガチの真の顔を覗かせた。極彩色に彩られた蛇の顔、悍ましいとも凄まじいとも、美しさすら感じる凶悪なその顔は、まさしく虹の蛇と呼ばれる神であることを知らしめてくる。

 

ゴアアア!!ゴオオオオオオ!!

 

「ジュアッ!!ハアっ!!」

『まずい!!ブラザーズシールド!!』

 

 嵐が消滅し、赤い月がニジカガチを照らす。咆哮と共に額の結晶体が強く、強く光り輝くと七色の破壊光線がジードめがけて放たれた。その光線から放たれる威力、その強大な力を感じ取ったリクは直ぐにキングソードに”6兄弟カプセル”を挿入し、ウルトラサインとウルトラ文字で描かれた魔法陣のバリアを展開し光線を防ぐ。

 

「グッ、ハアッ゙!」

 

ゴアアアアアッ!!! 

 

 キングの力を受け止めた虹の嵐は、6兄弟のバリアすらも突破する。ベリアルがフュージョンライズしたキメラベロスの熱線すらも防いで見せたそのバリアを砕き、威力を衰えさせることもなくジードに直撃してしまう。

 

ガアアアッ!!

 

「カハッ!!っはっはあっ、はあっ……!!」

 

 ジードへの変身が解除され、ニジカガチが更地にした大地にリクは叩きつけられた。余りのダメージに立ち上がることもままならず、ニジカガチを見上げることしか出来ない。

 

「……っ、クソっ……。届かな、かった……」

 

コオオオオオ……

 

 展開した鎧を元に戻したニジカガチは、倒したリクに目もくれずゆっくりと、その脚を土気の町がある方へと向かわせていった。

 

 

 

 

 

 

 

 




ロイヤルメガマスター
 TVシリーズ最強フォーム。ベリアルとウルトラマンキングのカプセルを使用してフュージョンライズする形態。数あるウルトラマンのタイプチェンジの中でもキングの力を有している唯一無二の姿。見た目は結構個人差別れると思ってる。
個人的にはTVで見た時はあまりカッコよさが分からなかったが、ステージショーなどで暗いステージの中スポットライトに当てられたロイヤルメガマスターを見てカッコ良さを理解させられた。本当にカッコいいのでロイメガダサイ思ってる人は見た方がいい。


今回の更新はここまでです。
次回ニキチッチvs衆合地獄から一気にラストまで駆け抜けたいと思いますのでお待ちください。

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