【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜   作:ちょっつー

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1日だけでしたがランキングにこの小説が入っていました。
評価やお気に入りなどなどくださりありがとうございます。

結構前ですがベリアルが憑依している宮原博樹さんのイメージを活動報告の方であげています。
宜しかったらそちらもどうぞ。

前回でセプテムは終わり。 正直魔神柱がどう動くのとか書ける自信ないし!!

感想、評価などこれからもお待ちしてます。
明日の18:00あたりには3章の予告的な何かを活動報告の方であげる予定なのでよろしくお願いします!!


べリアルレポート3+α

第二特異点、ローマでの戦いが終わった。

ローマに特異点を作り出した原因であるレフ・ライノール。彼が姿を変えた魔神柱フラウロスはジャンヌオルタが多大な損傷を受けながらも、その宝具で止めを刺した。

 

マシュや立香ちゃんたちが今回も無事に帰って来てくれて良かった。

 

フラウロス…………ソロモン十二柱の一柱に数えられる1体だ。 ソロモンがこの人理焼却の犯人であることは考えられないけど、レフはべリアルのことを「同胞の名を騙る存在」だと言っていた。

 

もし、人理焼却を行う者が複数いる組織だと考えると、レフの言動からべリアルは完全に別個の存在だ。

 

だからと言って完全に信頼するのは有り得ない。 信用を得るための作戦かも知れない……別の目的で人理を焼却しようと目論んでいるのかも知れない……。

 

そもそも、ガリアの地で起きた惨状。 あれはべリアルが起こしたものじゃないのかと僕は睨んでいる。

 

確かにべリアル本人が見たこともないような怪我をしていたのは事実かも知れない。けど、それは宝具を出すことで起きた代償だと考えたらどうだろうか? それなら、山を1つ消し飛ぶだけの力が出せても可笑しくはない。

 

彼、べリアルの力は本物だ。 それだけは認めなければいけない。 べリアルが最後に戦ったあの英霊はアッティラ・ザ・フン、フンヌの王であの手に持っていた剣は軍神マルスの剣だ。

 

それに加えてレフによって埋め込まれた聖杯の暴走。 あれに立ち向かうなんて嵐の中に飛び込めって言っているようなものだ。

 

それだと言うのに、べリアルは胸の中心に丸い穴のような傷が出来ただけで聖杯を手に入れた。

 

 

それと不可解な点がもう1つだけあった。 ロムルスを倒した際に出てきた光の塊だ。

 

最初はロムルスほどの英霊だから魔力の塊が残ったものだと思ったけど、その光の塊は意志を持っているかのように飛んでいってしまった。

 

飛んでいった方角は、べリアルがアッティラを飛ばした方向と一致していた。

 

戻ってきたべリアルにそのことを言及してみたけれど、やっぱり教えてはくれなかったけど、彼は僕たちに隠れて何かをしていることだけは確証が得れた。

 

 

あと気になることがあるといえば、女神ステンノが残したあの言葉だ。

『巨人には気をつけさなさい』別れ際、彼女は立香ちゃんたちに確かにそう言った。

巨人……あの魔人柱と呼ばれた存在は名前の通り柱のような形をしていたから巨人というには違いがありすぎる。 北欧に伝わる霜の巨人や山の巨人、ギリシャではヘカトンケイルやサイクロプスなんかが伝承として後世に伝えられている……。 他に何かあるとしてもアッシリアの『セファールの白い巨人』何かだろうか?

 

人理焼却の犯人が巨人としてレフのような存在を支配していた? それともこれからの旅の間に巨人と呼ばれるほどの脅威が僕たちの前に襲いかかってくるのだろうか……。

 

 

────◇◆◇────

 

 

なんで、べリアルはあんなにも力を望んでいるんだ……。

 

どんなに道を踏み外しても、ウルトラマンとしての自分を捨ててでも、べリアルは絶対的な力を望んでいた。

 

何があったんだ。何があって彼は、闇に、力に溺れてしまったんだ。

 

過去が知りたい……べリアルの過去が……。

 

今の黒い巨人になってしまう前……光の巨人だった頃のべリアルのことを……私は知りたいんだ!!

 

 

 

────◇◆◇────

 

 

 

 

「…………… 」

 

ローマから帰って来たべリアルは、宮原博樹のマイルームで休息を取っていた。

 

そんなべリアルは、超能力を使って目の前にカプセルを3つ浮かせてそれを見ていた。

 

「アルテラ……アイツからこのカプセルが生まれることは予想がついていた。化物ではなく、天使としての顕現となったがな…… 」

 

第一特異点で手にいれたカプセル同様、黒色のカプセルは、その中心にべリアルが言った通り天使のよう美貌をもった存在が描かれていた。

 

第一特異点のカプセルと一緒に何処かへ消すと、残されたもう1つのカプセルを手に取った。

 

「ガイウスとロムルス……そしてアントワネットの復讐の心、と言ったところか? まさかこのような形で、過去のオレを見ることになるとはなあ 」

 

そのカプセルには、王のような威厳を感じさせる黒き戦士が映されている。

 

べリアルはそのカプセルを暫くみた後、目を瞑ったと思うと、自嘲気味に笑みを溢した。

 

「ふはっ、もう思い出せねえなあ。 ケンの野郎と戦っていたあの時の姿は…… 」

 

 

 

 

 




「「英霊!! カプセルナビ!! 」」

「では! なーーーーーいっ!!! 」

「うわっ!! どうしたのネロ!! 」

「どうしたもこうしたもあるか!! なあぜ!! ローマでの戦いだというのに、この余の出番が少ないっ!! 可笑しいではないかっ!! 」

「それは……まあ、ベリアルさんとネロって相性っていうの? 結構悪いじゃん? そこが原因なんじゃない? 」

「何をいうか!! あちらが勝手にこちらを遠ざけているだけだ!! 余はいつでもウェルカムである!! 」

「ど、どうしましょう。 ネロさんが来てしまったせいで英霊を紹介することが出来ません! 」

「どうしたマシュ 」

「あ、貴女は! カルデアに呼ばれてからベリアルさんに話しかけるタイミングを見計らってはいるものの何時も後一歩が踏み出せないアルテラさん!! 丁度いいところに来てくれました! 」

「ちっ! 見計らってなどいない!! ベリアルがいい文明なのか悪い文明なのかを確かめていただけに…… ん? これを一緒に読めばいいのか? 」

「「次回 、Fate/Grand Order〜Bの因子〜第3章 『ぼ く の な ま え』 」」

「次回もよろしくお願いします!! 」

「これがここの文明か……」



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