【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜 作:ちょっつー
ベリアル本人も意識を失っていたため唯一知っているのはエンペラ星人だけだが、プライドの高い彼が自分の口から恥を話すわけはないため誰もベリアルの活躍を知る者はいない。
count the Life ベリアルによる攻撃−4 アステリオスの攻撃−2
ヘラクレスの残りライフ=6
ジードとかオーブみたいなサブタイの影絵が作れるような才能がほしい
感想、評価お待ちしてます。
誤字脱字、御指摘ございましたらよろしくお願いします。
「■■■■■………… 」
「う…………うぅ………… 」
約3mもあった身長は膨れ上がり、今やその身長は5mにも届くほど大きくなり、それに伴って筋肉も膨れ上がったアステリオスのその姿は最初見たときとは少しであるが変化していた。
背中を全て覆うほどの量の髪の毛は、身長が伸びるとともに大きく膨れ、まるで白く雲のように見えるが、所々毛先は雷のように鋭く黒みがかっている。 赤く変色した頭蓋から伸びた角の先端は発光した光のように白く変色するといった変化が見られる。そんなアステリオスは今、全身を血で濡らし、満身創痍といった様子でありながら同じく傷だらけとなったヘラクレスと睨み合っていた。
2人が行ったのは、純粋な拳と拳の殴り合いだった。 殴られれば殴り返す。避けず、離れず、ただどちらかが倒れるまで殴ることを止めないただの殴り合い。
しかし、黒き鋼の力によって覚醒したアステリオスは、その力を使い1つ、2つ、3つとヘラクレスの命を削っていった。
殺された攻撃に対して耐性を付けていくヘラクレスでも、人のみでは決して到達することの出来ないその力を耐える肉体も、その肉体を貫く剛力も出すことは出来ず、アステリオスのその純粋な拳だけで、最後の1つまで命が削られていた。
他の英霊が相手ではこうはいかなかっただろう。
『天性の魔』 生まれもって怪物であったアステリオスだからこそ持つことが許された人知を越えた筋力、そして耐久力があったからこそ、ここまでのことが成せたのだ。
「■■■■■ 」
「そうか──お前は負けを認めるというか、ヘラクレス 」
あと1つ。 この命が削られれば完全に死ぬという状況下のなかで、ヘラクレスは笑っていた。
互いに全力を出した戦いが出来たからなのか、大英雄とまで呼ばれた自分に正面から立ち向かい、あろうことか死ぬ寸前まで追い詰められたからなのかはわからない。 しかし、大英雄と呼ばれたヘラクレスは確かにアステリオスのことを勇しき者であることを認めた。
バーサーカーとして呼ばれたことを、ヘラクレスはむしろ感謝していた。 理性や知性が残っていたならば、英雄らしく策を講じ、目の前の存在をただの怪物として打ち倒していただろう。 そうでなかったからこそ、馬鹿らしく愚直なまでに真っ直ぐな殴り合いをこの英雄とすることができた。
だからこそヘラクレスはこのまま消えることを、死ぬことを選ぶのだ。 限界まで戦ったアステリオスにはもう、自分の最後の命を削ることは出来ないと悟ったからこそ、生前ですら1度2度味わったかどうかという満足のいく戦いを、付けられたこの傷を無かったことにはしたくなった。
そんなヘラクレスの考えを汲んだのか、ヘラクレスの名前を呼んだべリアルは、その手に黒い雷光を集める。
(ああ、それを使えば…………私のもつ全ての命を一撃で削ることが出来ただろう。 そう思わずには入られないほどの強大な力。 一体どれだけの時を刻めばソコに至れるのか )
その力は、如何に神へと至ったヘラクレスですら到達することが出来ないと分からせるほど絶対的な物だった。
こうして、12の命を持つ人類最強の英霊は黒雷に包まれて消えていった。
「べ、リア…………ル 」
「眠っていろアステリオス。 今はその傷を癒せ 」
消えていったヘラクレス、そして眠りについたアステリオスの胸から光の球体のようなものが出てくる。
その光がべリアルの元に届くと、その手には今までで見てきた黒いカプセルとは違う、
「…………何だこのカプセルは? 確かに起動している。それなのに何故存在が確認出来ない……? 」
────◇◆◇────
ウルトラ大戦争は、あれから私のよく知る歴史通りに辿っていった。
ゾフィーの父を殺されたケンは、超戦士の証を覚醒させエンペラ星人との一騎討ちの果てに追い返したこと……
ウルトラ長老たちが造り出した秘宝『ウルトラベル』の力で怪獣軍団を退け、その記念としてウルトラタワーが設立された。
この襲撃のこともあって宇宙の平和を保つ宇宙警備隊が結成され、エンペラ星人を退けたという多大な功績からケンは宇宙警備隊の初代隊長に任命された。
誰よりも深い怪我を負ったべリアルが目覚めたのは、そんな全てが終わった時だった…………。
『クソッ!! 』
べリアルとケン。どちらもエンペラ星人と激闘を繰り広げた戦士であるというのに、その扱いの差は正に雲泥といっていい。
ケンはエンペラ星人と引き分けという形で退け、名誉の傷を作った英雄に。
そしてべリアルは……怪獣軍団に負けて、死にたくない一心でプラズマスパークの所まで逃げおおせた負け犬扱い……。
『いつも厳しく叱ってきてたくせに、戦争では誰よりも早く負けたらしいぜ 』
『何が力こそが全てだよ。 必要なのはケンさんのような正義の心だっての 』
別に、名誉や栄光が欲しくてべリアルは戦っていたんじゃない。 けれど、目覚めた後の光の国はべリアルのことを白い目で見た。
元々素行が悪く、常々平和のためには力が必要だと他のウルトラマンたちに暴力によって訴えていたべリアル。
そんなべリアルも戦争では何の活躍も出来ず、怪獣に倒されてプラズマスパークの所まで逃げた負け犬と呼ばれるようになってしまった。
だから……だからこそべリアルは……より一層力を求めることに執着したんだ。
『力だ……力が欲しいっ! ケンも……エンペラ星人もっ! キングさえも越える絶対の力がっ!! 』
それが罪であることを理解していても、力を求めるべリアルにとっては関係のないことだった。
だからプラズマスパークタワーに侵入して、その力を手に入れようとしたんだ。
『越えてやる、オレを見下したアイツらを!! 』
だけど……プラズマスパークはべリアルに力を与えることはしなかった。
その心に巣食ってしまった悪の心、エンペラ星人に誰よりも近づき、その闇の力を受けても耐えた、耐え抜いてしまったべリアルの身体には、プラズマスパークが拒絶する闇の一片が芽生えてしまっていた。
その身を焦がす激痛が全身に走り、光を拒絶する身体になってしまったべリアルは、大罪を犯したという理由で光の国を追放され……プラズマスパークの光が届かない宇宙の果てへと消えていった…………。
────◇◆◇────
藤丸立香が清姫に本心を打ち明けてから少し経ち、一人船へと戻ってしまった立香を追いかけようと足を進めていた清姫。
わたくしにとって、その恋こそが始まりで全てでした。 屋敷の外に出ることすら許されなかったわたくしが出会ったあの人。 その人のことを想うだけで胸が焼けるように熱く燃えだし、あの人のことしか考えられないほどにこの脳は溶けていった……。
好き、好き。 好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
愛してる、愛してる。 愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる!!!
その想いで焼けるのならば、堕ちるのならば本能だと心の底から想った。 あの方もわたくしと同じ感情を、愛を持って想い焦がれているのだと信じてやみませんでした。
『生まれ変わりだとか、安珍さまだとか関係ない!! 私は私として、藤丸立香っていう一人の人間として清姫に名前を呼んでもらいたい、見てもらいたいの 』
あの時の安珍さまの言葉にわたくしが嫌いとする嘘偽りはなかった。
ああ…………ああっ、ああっ、あああっ!!
嫌だ……拒まれるのは嫌っ!! 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!
「憐れだな、蛇の娘 」
「あなたは……っ!! 」
音も気配もなく現れたこの男……べリアルでしたか? 安珍さまが彼のことを慕っていることは調査済みだったわたくしは、その顔を見ただけで炎の浴びせる。
「この程度の炎で嘘を拒むとは……嗤わせるな 」
「何……をっがはっ!! 」
わたくしの炎を意にも介さないこの男は、武器である棍棒を使いわたくしのことを地面に押し倒し、その先端で首を抑えられ声を出すことすら阻まれる。
「ハハハハハッ!! たかだか数十年しか生きただけの人間がそこまで汚れた眼を持つか 」
反論も、口から炎も吐き出せないわたくしの眼を見て、この男は意味の分からない言葉を吐き出す。
「嘘を何よりも拒絶する貴様が、嘘を好んでいるその様、実に滑稽だなあ!
──覚えていろ娘。自分だけの嘘で塗り固め、憧れ、慕い崇拝する。 そうやってアイツの真実から眼を背け続けみろ。 貴様は必ず、アイツを失う 」
わたくしが……嘘を好んでいる?
◆────
べリアルさんとアステリオスの2人が、ヘラクレスを連れて嵐の中へ姿を消してから、この嵐の中ではイアソンたちと戦闘を継続することが出来ないと判断した私たちは、近くにあった島でイアソンたちと決着を付けるための準備をしていた。
そこで私たちは、偶然だったのか分からないけど2人のサーヴァントと出会うことになった。
一人は生前イアソンのアルゴナイナタイに参加していたっていう弓の名手のアタランテさん。 そしてもう一人はイアソンにとって……ていうより持ってる宝具がなんだけど、その宝具アークに女神であるエウリュアレを入れることでこの特異点を破壊させることが真の目的なんだって
けど、そんな大事な役割だっていうのに当の本人──ダビデは何て言うか……軽い人だった。
まあ、それはそういう性格だからいいとして……。 イアソンの狙う契約の箱とエウリュアレ、その両方を有してる私たちを狙って、向こうは必ず仕掛けてくる。
それを逆手にとる形で、逆にイアソンから聖杯を奪い取ってこの特異点を終わらせる。 何だかこの旅で一番海賊っぽいやこのやり方。
べリアルさんもアステリオスもいない……だけどこっちの戦力は充分!!
「行こうみんな!! これが最後の戦いだ!! 」
力を求めた罪、光の国を追放されたベリアルは宇宙の果てへと姿を消した。
しかしそれはこれから起こる事件のただの前哨でしかなかった!!
次回ウルトマンベリアル列伝『黒き王の誕生』
Fate/GrandOrder ~Bの因子~もよろしくっ!!
・ジード最終話で言った「超えてやる、オレを見下したアイツらを!! 」というケンと並ぶ、戦闘能力だけならその時のウルトラ戦士一といっても過言じゃないベリアルさんを見下すって何? という事からウルトラ大戦争の後、こんなふうなことが起きたのかな〜と。
ウルトラ戦士は全員が全員清廉潔白なヒーローではない。 父がメビウスに地球行きを決めたりする事から地球に行くウルトラマンは基本性格が出来てる人が選ばれてるんだと思う。
まあ勘違いだからってアストラのこと殺そうとするからねウルトラ兄弟。
・EXアステリオス(仮称)はアステリオス×ミノタウロスのアステリオス寄りのフュージョンライズといった感じ。殺されたらその攻撃に対して耐性をつけていくヘラクレス、死ににくくなるからと言っても死なないわけじゃない+EX化アステリオスに対しての耐性を一から作っていかなきゃ行けない状況。 5回削られても仕方ないと思いたい。
・前半最後に出てきたカプセル。
この作品で初めて出てきた白いほうのカプセル。べリアルがいうには起動はしているらしいが、そのカプセルに何の、誰の力が込められているのかは分からないらしい。