【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜   作:ちょっつー

55 / 160
ご唱和ください我の名を!! ウルトラマンゼーーット!!
 そんなことよりもギャラクシーライジングって!! モノクロにするとアトロシアスに見えるあのボディなんなんですかね? 

 作者はやるかどうかも分からないこの作品の2部の妄想をしながら新章ごと進めていく変態。
オリュンポスの敵はウルトラマンの敵としても変換しやすかったので違う意味でも楽しかったです。

感想、評価お待ちしています。

誤字脱字、ご指摘ありましたら気兼ねなく


5

パンッ!! 

 

「何の真似だ、貴様?」

 

 ライムちゃんが眠るように本の姿に戻り、博樹さんの腰当てに下げられ一息つこうとしたその時、耳をつん裂くような銃声が私の横を通り過ぎた。

 その銃弾は迷いなく博樹さんを狙って放たれた様だけれど、表に出てきたベリアルさんが銃弾を握りしめて止める。

 

『なななな何をやっているんだい()()()()()()()!! せ、説明が遅れたかも知れないが彼は…………味方と言っていいのか分からないが少なくとも敵ではない!!』

 

「敵、味方など関係ありません。彼は重体です、ラーマ貴方と同じ程の……です」

 

 ドクターの慌てようから振り向くこともなく、誰が銃弾を撃ち出したのかは分かった。 まあそれ以前にこんな突飛な事するのは1人、いやあと2人ぐらいいるか。

 そんなナイチンゲールさんは博樹さんの事をラーマさんと同じくらいの重体だと自信を持って言い放つ。 

 

 重体って、博樹さん全然元気だけど……なんで? 

 

「貴方……そう、()()ですね。その身体に無茶をさせる腫瘍は」

 

「ナイチンゲールさんっ!!」

 

 私やほかのみんなの静止の声も聞かず、銃を連射しながら博樹さんの事を蝕む腫瘍と判断したベリアルさんへと接近していく。

 まあ、如何にサーヴァントの持ってる銃だったとしてもベリアルさんに傷を付けるどころか、着弾する前に超能力か何かで止めて地面に落としていく。

 

 けど、何だろうベリアルさんのあの目……ナイチンゲールさんの事を見ていないような……? 

 

「明言します。 貴方はその身体の持ち主を蝕む腫瘍、病気です。大人しく治療を受けなさい!!」

 

「────邪魔だ、今用があるのは貴様ではない」

 

「っ!? ナイチンゲールさんっ!!」

 

 接近したナイチンゲールさんだったけれど、ベリアルさんがひと睨みするだけで地面に叩きつけられてしまう。

 その勢いで背負っていたラーマさんが宙に投げ出され、その首をベリアルさんが掴んだ。

 

「シータとか言ったな、貴様が探して止まない存在は」

 

「────っ!? お前、はっ!! 会ったというのか!? 余の妃シータに!!」

 

「ああ、会った。 檻に囚われ、何も出来ず為すための力も持っていないヤツにな」

 

 べリアルさんはシータさんに会ってた。ていうことはレイシフトした場所が監獄島だったのかな? 

 シータさんと出会ったはずのべリアルさんが彼女のことを連れてきてない、助けていないことを知ったラーマさんがその身体にむち打ちながら「何故助けなかった!」と叫ぶけど、べリアルさんは聞く耳を持たずラーマさんの口を閉ざす。

 

「救う、助けると宣うその女のことを、貴様はどう思っている? オレはそれを問いにきた 」

 

「なに……っ!?」

 

「その傷を癒すためか? 己が力を振り回すためか? 何のために貴様は、あの女を救おうとする」

 

「あな……たは……っ!!」

 

「口を開くな、黙っていろ」

 

 ラーマさんのことを刺激するその言葉を閉ざそうと、ナイチンゲールさんがベリアルの力に抗おうと立ち上がろうとしたけれど、その頭をベリアルさんが踏みつけて黙らせる。

 傷を癒す、大英雄であるラーマさんの力を振るう……けどそれは私たちカルデアが望んでることであって────

 

「それは違う!!!」

 

「ほう……、ならなんだというんだ」

 

「お前の言うそれらは全て"目的"であって"過程"であって、余の"望み"ではない!! 余がシータのことを求めるのは────『愛している』からだ!!!」

 

「…………」

 

「力などいらない! 玉座など誰にでもくれてやる!! 余はシータが、シータだけいてくれればそれだけで良かったんだ!! だからこそ、もう一度会えるかも知れない微かな希望に、奇跡に懸けてこの地へと降り立ったんだ!! 余はっ……余はっ「もういい、十分だ」ガ……ッ!!」

 

「「ラーマさんっ!!!」」

 

 ラーマさんの心からの叫び、願いを聞いたべリアルさんはその言葉を最後まで聞かずに満足したらしく、マシュの方へとラーマさんを投げ飛ばす。

 踏み付けていたナイチンゲールさんの事は手も足も使わないで私たちの方へ突き飛ばしたベリアルさんは、心底楽しそうな表情で「ハッハッハッハッハッハ」と大声を上げて笑い出す。

 

「お前も同じようだな()()()っ!! お前も()()()と、()()()と同じ瞳をするか!!」

 

 瞳? それにあの女って言うのはシータさんの事だとしても、アイツって言うのは……? 

 ラーマさんの決意、覚悟を決めたその瞳を見て何かを感じたのか笑う今のベリアルさんを見て、私は彼が話で聞いたような最低最悪もウルトラマンのようにはどうしても思えなかった……。

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

『『ハアッ!!』』

 

 あの時、次元の狭間で行われたリクくん(ジード)とベリアルさんの最後の戦い。

 ベリアルさんが歩んできた闇の道を戦いの中で共有し、彼が感じた悲しみ、怒りや憎しみを理解したからこそその心を受け止めたリクくん(ジード)

 

『伝わってくる……怒りがっ、悲しみが…………っ!! 』

 

 だけどねリクくん。君だけじゃないんだ、君がベリアルさんの記憶を共有したようにベリアルさんもリクくんの記憶を見ていたんだ。

 いいや、記憶を見なくたって知っていた、彼はリクくんの事をずっとずっと見ていたんだから……

 

 他の子ども達よりも強い力を持って生まれてしまったばかりに孤児院には馴染めず、引き取って貰った愛崎家でも"愛情"を知らないリクくんは心からの笑顔を見せなかった。

 そんな環境を作り出したのは自分自身だ、だからこそリクくんは自分のことを憎むと、ベリアルさん自身が光の国へ宿している怒りと同じほどの感情をぶつけてくるのだと、そう思っていたんだ。

 

『何度も何度もっ、あなたは生き返り……その度に、深い怨みを抱いて……っ!!』

 

『(なんだその目は? その瞳に何を映している? 怒りでも、怨みでもない……!! その瞳に映る感情はなんなんだっ!!)』

 

 そう、あの時リクくん(ジード)が見せたその瞳こそがラーマさんとシータちゃんが見せてくれた相手の事を想う、力強いその瞳と同じもの。

 けれど、ベリアルさんはその瞳に込められた想いが何なのか分からなかった。だからあの2人に興味を示したんだ。

 

『疲れたよね……っ。 もう、終わりにしようっ!! 』

 

『分かったようなことをいうなあああっ!!!!!!! 』

 

 あの時の拒絶は確信だ。抱き締めてくれたその自分よりも細い身体を抱き返してしまったら自分は光へと戻ってしまうと……。

 だけどそれはベリアルさんの決めた覚悟とは違うもの。リクくんを『ジード』というヒーローにするために、消える事を……伸ばされたその手を拒絶する事を選んだんだ……。

 

『ジーーードォォォォォッ!!! 』

 

 ジードの事を想うベリアルさんにその"心"も、ラーマさんとシータちゃんそしてリクくん(ジード)が映した瞳と同じモノだという事を、ベリアルさんはまだ知らないんだ。

 だから知りたい、理解しようとする。"愛"っていう()()()()()()()()()()()()()()()……。

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 あの後、()()()()()()()()()()()()を説明することでナイチンゲールさんの暴走を止めて貰った私たちは、話し合って二手に分かれて行動することになった。

 まず、立香ちゃんたちの方は当初の目的の通り、ラーマさんとシータちゃんを再会させてあげるためにアルカトラズ島へと。 そして私の方はと言うと、ジェロニモさんたちサーヴァントと一緒にこの特異点を作り出した原因である敵が近くの街でパレードを開くという情報を頼りに暗殺を仕掛けにいくメンバーとで別れた。

 

 ベリアルさんの事だからそのままラーマさんの方について行くものだと思ってたけど、あの瞳をラーマさんも見せたことで、どうやら既に2人への興味は失くしていたらしい。

 

「呵々ッ! まさかここまでの強者がいようとはなっ!! この地に喚ばれた意味があったと言うものよっ!!」

 

 そんな折、街へと向かう最中に私たちの目の前に1体のサーヴァントが立ち塞がってきた。自分の身長以上の長さはある槍を携えた彼は、どうやら敵という訳ではない。

まあ、だからと言って簡単に通してくれるんだったら私たちの前に現れた理由がない。「強い相手を探してこの荒野を彷徨っていた」という彼は、他のサーヴァントのみんなには目もくれず一目でベリアルさんが強者だと判断し勝負を挑んできた。

 

 珍しくベリアルさんもその挑戦を了承すると、他のみんなは邪魔だとギガバトルナイザーを使って吹き飛ばし勝負が始まった。

 

「人の身ひとつで、ここまで技を極めた奴がいるとはなぁ!! 」

 

 李書文と名乗ったサーヴァントの放つ槍術は、夢の中で何体もの怪獣やべリアルさんと戦ってきた私でも、その動きが捉えることが出来ないほどのものでべリアルさんすらも一目置いている。

 だからなのか、李書文を相手取るベリアルさんは私と同化してからこれ迄の中で1番戦うのを楽しんでいる。

 

「フッ! ハアッ!!」

 

「シッ!!」

 

 ベリアルさんの攻撃的で直線的な棒術とは違う、2メートルは超えている長い槍をまるで手足の様に自由自在それでいて驚く程精密に扱いベリアルさん相手に互角の攻防を繰り広げている。

 相手が魔術などの小細工を使って来ないからベリアルさん自身もエネルギー弾などは使わずに戦っていく。

 

「認めてやる李書文。 貴様は……面白いっ!!」

 

「クッ!! 何のっ!!!」

 

 槍と棒のぶつかり合いが何度も何度も続き、どちらも決定的な一打が与えられず続いたその打ち合いを破ったのはベリアルさんだった。

 自身の心臓目掛けて振るわれた槍を右手で掴み取ると、ギガバトルナイザーでその槍を吹き飛ばした。 そうしたベリアルさんは瞬時に李書文の顔面目掛けて爪を向けれど、李書文はその爪目掛けて拳を振り上げ攻撃を逸らしたかと思ったその瞬間、彼の身体一瞬ぶれたかと思うと、肩が触れ合う距離まで近づいてきた。

 

「良いぞっ!! もっとだ、もっと見せろ!! 生を賭けて磨き上げたその“才”を!! このオレにぶつけてこい!!」

 

「呵々ッ! ならば見せてやろう我が八極! 己が限界に牙を剥き続けた愚か者の極致を!!」

 

 もうベリアルさんの手にギガバトルナイザーはなく、両手で、全身で李書文の全力を受け止めると笑顔を浮かべ、李書文も自身の全力を打つけることの出来る最高の相手を前にしてか笑みを隠さずにその拳を振るった。

 

「──百の奥義ではなく、一の術理を持って、敵を打ち倒す。これ无二打(にのうちいらず)!! はあああっ!!!!!」

 

 

 

 




【べリアルが求めていたもの】
シータの瞳を見てからずっと追い求めていたモノの正体は最後にジードが見せた瞳。 愛情を知らないべリアルでは理解出来なかったことを、博樹と同化したことで彼の家族へ向ける思いなど知っていくことで理解を深めていっている最中。
次の標的は~~~あの狂った女王様!!

【ベリアルさんのデレポイント】
ラーマさんとナイチンさんの事を吹き飛ばすときちゃんと立香ちゃんたちのいる方へ飛ばしている。
昔(特にゼロダークネス時代)だと興味無くした瞬間容赦なく殺すからね♪

【李書文】
 制限付きだとしても人間体ベリアルさんと互角で渡り合える数少ない英霊。
自分の限界を定めず才を磨き続けた格闘能力だけだったら英霊でもトップクラス。
特撮で例えるとゲキレンジャー5人+理央様を一人でこなしているみたいな人だから強いのは当たり前
アンブレイカブル・ボディ、オネスト・ハート、ファンタスティック・テクニック、アイアン・ウィル、アメイジング・アビリティ、猛きこと獅子の如く。強きこと、また獅子の如く。 流石にラブ・ウォリアーまでは……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。