【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜 作:ちょっつー
少し遅いような気がしますが皆さんは星5交換は誰を交換しましたか?
作者は恒常で持っていないのはアルジュナ、アキレウス、オジマン、石像の4基。
この中なら性能面も鑑みても、色々な部分も考えてもオジマン一択でしょうね。
不夜キャスの宝具を5にしました。
感想、評価お待ちしてます
誤字脱字、ご指摘ありましたら気兼ねなく
「────我が絶招、届かなかったか……」
「いいや、お前の拳は確かに届いていた。
李書文の放った拳。生涯を賭けて鍛え上げたというその洗練された一撃は、ベリアルさんの言う通り私たちの心臓へと届いていた。
一撃必殺のその攻撃を受けても尚、平然と立っていられるのは拳が直撃する寸前にベリアルさんが
拳が届いた時にはウルトラマンの姿になっていたから私に伝わったのはほんの少し痛いぐらいの感覚が来たぐらいだったけど、それだって本当に凄いんだ。
ウルトラマンの姿になったベリアルさんに痛みを与えるなんて……サーヴァントだからってこの人ならダダやバド星人くらいなら倒せるんじゃ?
「その変容、その姿こそがお主の本当の姿か……」
「フッ────3分だ」
ウルトラマンへとなった姿をみて驚きはするけど、決して戦意を失ったりせず次はどう動けばいいのか考える李書文。
そんな彼の姿勢がますます気に入ったのか、嬉しそうに首を鳴らしながらその鋭利なって爪を3本突き立てる。
「面白いものを見れた礼だ。3分間だけ、このオレの本気を貴様に見せてやる。 殺しはしないが……精々壊れないよう、耐えてみせろ」
「────呵々っ! この拳がどれだけ通用するのか……胸を借りると思って試させてもらおう!!」
ずっと、自分の生涯を賭けてまで磨き上げた拳のその先が見える。英霊になっても自分の限界を定めない李書文にとって、至高とも言える3分間が始まった。
────時間は少しだけ、2組で別れたその日の夜……。
「………………ふう。あ、マシュもしかして起こしちゃった?」
「いいえ。先輩は剣を、振るっていたんです?」
野営地から少し離れた場所、辺りが見渡せる開けたその場所で立香はナーサリーから貰った“ヴォーパルの剣”を鞘に入れたまま振るっていた。
無言で剣を振るっていた彼女は、マシュの存在に気がつくといつもの人懐っこい笑顔を浮かべて近づいてくる。
「嫌な夢見ちゃってさ、せっかくこの剣貰ったし振るってたら何も考えないで済むかな〜って、ほらよく本であるみたいにさ」
「先輩も……夢を見たんですか?」
どうやらマシュも立香も目が覚めた理由は同じらしく、先に起きた立香はその夢のことを忘れる為に身体を動かしていたようだ。
同じ理由で起きたのだと知った立香は、マシュを連れて近くの岩場へと移動して話をする。
「…………ベリアルさんにさ『お前は用済みだ』〜って捨てられる。今日ラーマさんがやられたみたいな事が私自身にも起きる。そんな夢見ちゃってさ」
「私も同じです! ベリアルさんに捨てられる。そんな事ない! ……そう、信じたいんですけど……」
「最低最悪のウルトラマンって知っちゃったもんね。……それに、博樹さんとの同化のことも」
マシュは静かに頷く。 それは2人がベリアルのことを知った、知ってしまったからこそ生まれた悩み。博樹から聞いたものではあるが、ベリアルが行なって来た数々の悪行、非道な行いに思うところがあるのか、つい考えてしまう。もしもベリアルが敵になってしまったらと…………。
そしてもう一つは博樹とベリアルの同化についてだ。執拗に迫るナイチンゲールを前に、博樹との同化を解いてみせた。その時に分かったのが、ベリアルと博樹はどちらか一つが欠けてもいけない存在だということ。
肉体が完全に消滅し、赤黒い球体の姿で召喚されたベリアルは博樹と同化していなければ現界を保てない。そして博樹に至ってはあの爆発によって身体の5割以上が使い物にならないなっていたことが発覚し、ベリアルが同化していないと生命活動を維持することが難しい身体なのだという……。
「……生前は確かに最低最悪のウルトラマンだったかも知れないけど、今は違うんじゃないかなって剣振るいながら考えてたんだ」
「今は違う……ですか?」
「モチロン、皆を助ける正義の味方になったって訳じゃないよ? むしろベリアルさんにそんなの似合わないしね。 最低最悪のウルトラマンかも知れないけど、私たちは一緒に旅して回って来たベリアルさんの事を知ってる」
星を見上げながら話をする立香に伝えたいことが分かったのかマシュも立香に続いて話をする。
「怖くて、厳しい。ですけど、背中を押してくれました。 この盾をどう振るえばいいのか、敵に対してどう立ち向かえばいいのかを教えてくれたのは、ベリアルさんでした」
「何を考えてるのかし、何をするのか分からない人だけど、確かに私たちのことを助けてくれた」
フランスでは、ローマでは、オケアノスでは、ロンドンではと2人はベリアルと歩んできた旅路を話し合った。
「本能寺とかテェイテ城の時なんてさ〜」
「はい、あの時も」
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「止めないのか? お前の事だ、夜更かしは健康を害する! とか何とか言うと思っていたんだがな」
「両者とも1度は睡眠をとっているようですのでまだその時ではないかと…………それに」
マシュとりつかの会話を木陰から見守りながら聞いているナイチンゲールとラーマ、そして重体のラーマを抱き上げているアステリオス。
実はこの3人、立香が一人で剣を振るっていた時から見守っていた。
そんな中、ナイチンゲールは仲良さそうに話している2人を羨望の眼差しで見ているようだった。
「もしかすると、彼女たちがベリアル…………彼を治療する特効薬なのかも知れませんね…………」
「とっこうやく……? マスター と マシュ が クスリ? 」
「────今のは失言です、忘れなさい。 立香っ! マシュっ! いつまで起きているのですか、強制的に眠らせますよ!!」
「ははは、慕われているんだなベリアルは」
「う ん。 ボクが この 姿になれたのは ベリアルの おかげ、だから 」
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「…………………… 」
スゴいという言葉しか、出てこない…………。
結論だけ言うと、李書文はウルトラマンへと姿を変えたベリアルの攻撃を3分間耐え抜いた。 李書文は、ベリアルさんが殺さないと言ったその一言が真実であると理解した上で、心臓と脳への防御を捨て自身の技の全てを使ってベリアルさんの攻撃に縋り付いていった。
その一撃一撃が致命となるベリアルさんの攻撃を手が、腕が砕けようと、足が折られたとしても「四肢が残っているなら諦めるには至らない」言い切り、その痛みを表に出さずに耐えて耐えて耐え続け、彼からすれば永劫とすら思えるほどの長さの3分間を耐え続けた。
「ははは、笑いしか出ないとはこの事だな。数千年と生きてきたが、これほど迄の強者が存在しようとはな」
「コイツは面白い。治療しておけ、影の女王」
「この儂をよもや足に使うとはな。まあよい、久方ぶりに心躍る戦いを見せてもらった礼だ」
ベリアルさんが視線を向けた先、誰もいないと思われたその空間が歪んだと思うと、まるでバキシムが出てきた時みたいに空間が破れてそこから全身黒タイツで身を包んだ女性が姿を現した。
「お主ならばこの儂を殺すことが出来ようが……此度はこの異常を正す方が先決だ、我慢するとしよう」
女性はベリアルさんへと向けていた殺気と両手に携えていた槍をしまうと、倒れている李書文に魔術による治療を開始する。
ベリアルさんが壊し過ぎたからなのか、治療の時間が長くなることを見越したベリアルさんははじき飛ばしたナイザーを呼び寄せる。
「なんだ、行くのか?」
「お前は
彼女にそう伝えると、ベリアルさんはジェロニモさんたちが向かっていった街の方へと飛んでいく。
「ふふっ、そうか。儂ではあの馬鹿弟子を殺すことは叶わないか…………。 さて、弟子をとるには久しいが異邦の者たちはこのスカサハを楽しませてくれるかな?」
「あっはっはっはっは!! 愚か、哀れ、惨めねえ貴方たち!! たったそれだけに戦力で私に、私のクー・フーリンを暗殺しようだなんて笑わせてくれるわ!!」
コノートの女王。この特異点を作り出した原因でもあるメイヴが、ネロの大魔術宝具『招き蕩う黄金劇場』によって作られた玉座に座りながら嘲笑っている。
ネロの宝具に誘い込み、弱体化した相手を打ち倒すその作戦は聖杯によって“王”であることを願われたクー・フーリンともう1人……
「『
インドの大英雄、授かりの英雄であるアルジュナが立ち塞がり、形勢が逆転していた。
宝具によって有利な状況であるにも関わらずクー・フーリンに圧されるネロ。ジェロニモ、ロビン、ビリーの3基で挑んでいると言うのに物ともせず一撃一撃が宝具級の威力を誇る矢を放つアルジュナ。
「あははははっ!! どう? これが永遠王の力!! たった1人で覇を唱え、国家を成立するに足る武力!! 貴方たちのようなちっぽけな英霊たちなんかじゃ到底敵うはずがない絶対の王よ!!」
「グググっ!! そんな者、王の資格などっ『面白い事やってるじゃねえか』──っ!? この声はっ!!」
「へっ!? 何よこれ、アルジュナっ! アンタがやったの?」
自分が酔狂しているクー・フーリンへの感情をメイヴが爆発させていると、ネロが作り出したこの黄金劇場に火の手が上がり始める。
ネロたちが何かをした素振りは見せなかった、ならば炎を操るアルジュナが? と声を上げるメイヴだったが、如何にアルジュナであろうと真名開放させた炎神の咆哮を使ってもこの大魔術は破壊出来ない。
ならば誰が? そう考えていると火の手が最初に上がった黄金劇場の入り口。誰も出られないように強固に閉ざされたその扉を壊して誰かが入ってくるのが見えた。
「────ソコっ!!」
『はっ、小賢しい』
千里眼のスキルにより誰よりも先にその存在に気付いたアルジュナが爆炎を纏った矢を放ったが、小賢しいとその一言だけ言ってその矢を片手だけで受け止め、握り潰してしまう。
『唯1人で覇を唱え、他を圧倒し屈服させる。確かにその力は国家を、
「…………ベリアル」
「あのアルジュナの矢をいとも簡単に制するなんて、どんな化け物だよ奴さん」
彼──ベリアルは、
「だが、憎しみでも妬みでもねえ
博樹さんは李先生ならダダやバド星人に勝てるかもと言ってますが、多分李先生なら人間サイズに変身出来るウルトラマンたち相手でも互角に打ち合えそう。
今回はあまり話が進んでいないような気がしますが、ベリアルさんの弱点を晒す?為にも必要な回。
弱点が2つほど露見したベリアルさんだけど……これ弱点かなあ?
本文に関係ないですが、作者は王特攻が付こうが付かまいが異聞帯の王は全て不夜キャス(真名は隠しときます)でトドメを刺すというよく分からない縛りをしているレベルには不夜キャスが大好きです。
ロシアと中国の王が大変だったことだけは伝えておきます……
生存能力の高さと味方全体にガッツ付与、そして特出した王特攻という宝具。選ばない訳がない