【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜 作:ちょっつー
ジード関係は基本良いですし、去年の第一部だった『受け継がれる光 僕らの光』も好きです。
EXPOも素晴らしいの揃ってるんですけど……。
立香ちゃんとモードレッドの絆Lvの向上によりモーさん呼びになってます(ちょっと事情があって……)
高評価頂きありがとうございます!!
感想、評価お待ちしてます
誤字脱字、ご指摘ありましたら気兼ねなく
「いきなさい、スフィンクス!! この者たちに偉大なりし太陽王の裁きを!!」
「ああたく面倒くせえ!! 話聞けよこの間抜け者!!」
「まぬっ!! ファラオである私の前で外蓑で顔を隠すアナタのような不敬者に言われる筋合いはありません!!」
レイシフトした矢先、私たちを襲ったのは今回の特異点修復に同伴することになったダヴィンチちゃんとモーさんが言う通り先も見えないほどの勢いの砂嵐。砂漠地帯だった。
カルデアとの連絡も安定しないけど、ドクターが言っていた通り今回は博樹さんがちゃんと隣にいるけど、逆にその事に違和感を感じてるんだけど、どうやらレイシフトの方ははちゃんと成功していたみたいだ。
レイシフトした矢先に謎に手強い騎士やスフィンクスと戦闘になることがあったけど、モーさんやベリアルさんに鍛えられてるお陰で素の状態でもある程度戦える博樹さんがいてくれるから苦戦を強いられるってことはなく、私たちはダヴィンチちゃんのナビゲートの元、湖のある都へと向かっていたんだけど……
どうしてこうなってるのかなあ……
「ああっ!? 暗殺者にあっさり眠らされて攫われそうになってる王様のどこが間抜けじゃねえってんだよ!!」
「────っ!! やはり、私の失態を見た貴方たちを許すわけにはいきません!! 行きなさいスフィンクス!!」
髑髏の面を被った
彼女を起こそうとモーさんが何度も頬を叩いたりするから、こっちの事を敵とみなして攻撃してくることになってしまった。
今だって、砂嵐と真名を隠すために外套を纏いながら戦うモーさんと言い争いしてるし……
ニトクリスは寝起きで正常な判断が出来てないし、モーさんの方は彼女が起きた時に頭ぶつけられた事に怒ってるんだろうし……、何とか両方とも落ち着かせるいい方法ないかな~~
(度重なる特異点の修復、そしてベリアルの突飛な行動のせいかそんじょそこらの事では驚かなくなってしまった立香)
「四つ足の怪獣とも幾度となく戦ってきましたからね。遅れを取るつもりは……ないっ!!」
「そこの棍棒を振り回す男!! スフィンクスは怪獣ではありません!! 偉大なるオジマンディアス王の神獣です!! 間違いを悔いなさい!!」
「あ、すいません!! 。神獣……シェパードンや魔デウスのような存在ってことでいいのかな? あ、シェパードンは聖獣か! う~ん怪獣との区分がわからない」
「スフィンクスの数、さらに増大!! 流石にこの数を相手にするのは……!!」
「大丈夫。貴女の盾はいかな神獣であろうと砕けない」
倒されても倒されても復活してくるスフィンクス。ニトクリスの方はまさかここまで倒せるとは思っていなかったのか、慌てて増援を呼び出してきた。
ベリアルさんに鍛え上げられてる博樹さんもスフィンクスと戦えてるけど、流石にこれ以上数が増えるのはと思っていた矢先、砂嵐の先から1体のスフィンクスを切り伏せながら見知らぬ騎士が現れた。
「見るに見かねて口を出してしまいました。私はルキウス、主のいないサーヴァントです」
「ああっ? ルキウス?」
銀の隻腕をした騎士、自らをルキウスと名乗った彼はどうやら私たちが善意でニトクリスのことを助けたのを見ていてくれたらしく、誤解を解くのに協力してくれると言ってくれた。
あれ? 何故だか知らないけどモーさんの手が止まってる。ってああ!!
「モーさん! 前! 前!!」
「ああ? ったく邪魔すんなよ、なっ!! おい、ルキウスっつったな!! コイツのこと黙らせんの手伝え!!」
「仕方ありません。助太刀します!!」
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「う、ぐ。……私を山の民から助けてくれたこと、感謝しております。…………ごめんなさい。私の短気が、また……」
ルキウスさんの参戦のおかげで、ニトクリスが呼び出したスフィンクスは全て倒し。本人にもやっとこさ誤解をといてもらうことに成功した。
けど、ルキウスさんのあの腕『
ルキウスって真名なのかな?
「風よ、しばしその任を解くがいい。ニトクリスの名において、天空の見晴らしをここに!」
「嵐が止みました、先輩!! 空が────澄み渡るような、一面の青空です!」
話を聞くとどうやらニトクリスは天空の神であるホルスの化身であるらしく、その権能を使い砂嵐を巻き起こしたり、今みたいに雲一つない青空を作り出すことが出来るらしい。
助けてくれたお礼のために、私たちの事をここから二時間ほど歩いた先にある大神殿、らむ、らむせりうむてんてりうす? に連れて行ってくれるらしい。
「では、私はこれで。皆さんの旅に善き巡り合わせがありますように」
「いやいやいやいや、待てよおい」
「────! な、なんでしょうか? 私は大神殿には用事がありません。また、皆さんが行かれるのなら止める理由も……」
このままいつもの流れでルキウスさんも仲間になってくれるのかと思っていたけど、彼には彼の用事があるらしくこのまま別れることに……なると思ってたんだけど、そんな彼を引き留めたのはモーさんだった。
「何がルキウスだよ。馬鹿にしてんのか優等生」
「え?」
「剣の腕だって二流止まりだったお前が、わざわざそんな腕まで付けて何しにこんな場所にやってきたんだって聞いてんだよ!」
「モーさん、もしかしてルキウスさんと知り合いなの?」
「モーさん……はっ!! その乱暴な口回しに横暴な態度!! まさかアナタは!!」
「んあ? そういや
どうやらモーさんとルキウスさんは知り合いだったらしく、モーさんが外套を剥ぐのと一緒に彼女の正体に気が付いたらしいルキウスさんが驚いた顔でその名前を叫ぶ。
「モードレッド……卿……?」
「ああっ!? なんだよその態度は!! お前ふざけてんのか
あれ? モーさんの事を見たルキウスさん? ベディヴィエールさん? の反応が著しくない。まるで自分の記憶の中と一致しないものが現れて驚いているみたい……。
「い、いえ!! わ、私の記憶違いでなければモードレッド卿はその、もう少し目線が……その……それと顔立ちのほうも少し凛々しくなっているといいますか……本当にモードレッドなのですか?」
あ。そっか。今のモーさんって確か“短命を乗り越えた”モードレッドで、身長も150㎝くらいから170㎝くらいまで大きくなってるし、顔つきも大人っぽくなってるから昔のモーさんの事を知ってるベディヴィエールさんが困惑した表情を見せるのも仕方ないんだ。モーさんもモーさんで彼の態度が気に食わないのか怒り心頭だけど、さっきから後ろでニトクリスが「円卓の騎士……しかも2人も……!! どどどどどうしましょう! ああ、ですがファラオたるもの一度言ったことを曲げるのは……」って多分一番慌ててる声が聞こえてくる。かわいい
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「────と、いう経緯で異邦からの旅人をこの大神殿へと招待する運びとなりました」
「フフフフ…………ファハハハハハハハハ!!!! それでお前は!! 愚直にも余の大神殿に円卓の騎士を呼んだというかニトクリス!!」
砂漠を抜けた先に現れたトンデモ建造物。オジマンディアス王の居城にして宝具らむ、【
どうやらオジマンディアス王が支配していた紀元前の砂漠そのものがこの十三世紀に転移しているらしく、ドクターと連絡が取れないのもそのせいなんだという。
で、玉座まで連れてこられた私たちなんだけど、当のオジマンディアス王は…………
「ファハハハハハハハハハハハ!!! ファハハハハハハハハハハ!!!!!」
「ファラオ・オジマンディアス! どうかお収めください、客人がいらしています!!」
「これを笑わずしてどうする!! ファハハハハハハハハハハ!! おっと……」
ニトクリスの話を聞いて大爆笑してる。しかも今!! 首がズルってずれた! 本人はまったく気にしてない様子で笑ってるけど……周りにいるみんなにも同意を求めるように顔を向けると全員うんうんって同意してる。
「遅い!! 遅すぎるわ!! 貴様らが訪れる前に、この時代の人理は崩壊したわ!!」
「オジマンディアス王……!? それは一体……」
突然笑いを止めて叫びだしたオジマンディアス王は、この時代は本来なら聖地であるエルサレムを奪い合う戦いがあった。けど、その聖地奪還は起こらず、人理を完膚なきまでに破壊した者がいる。
オジマンディアスの持っている聖杯を私たちが確保したところで、この時代の歪みを作り出した存在────
「よし! ニトクリス!! 次はお前だ!!」
「はっ、ファラオ。覚悟はできております」
「お前はあろうことか円卓の騎士たちをこの余の大神殿へと招き入れた。その罪の重さ、招致しているな!」
どうやら、オジマンディアスたちにとってモーさんやベディヴィエールさんたち「円卓の騎士」は招かるざる客人だったらしく。その事を理解したうえでここへ連れて来てくれたニトクリスが罰を受けるのだという。そんなのって!!
「では告げるぞニトクリスよ! お前はそこな
「はい!! ファラオ・オジマンディアス!!」
「────え?」
聞き間違いかな? 今すっごくさらっとニトクリスを連れていけって言われたような……。ニトクリス本人も何も疑問に思っていないみたいだし、流石に気のせいだよね~~~。
え? 気のせいじゃないの?
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「いいいいやっほおおおおおお!!!!」
「も、モーさん!! 少し、スピードをおろろろろろ!!」
「こ、このような乗り物……! やはりスフィンクスのほうがああああああああ!!!」
大神殿を追い出された私たちは、ダヴィンチちゃんが作り出した万能車両オーニソプター・スピンクスに乗って砂漠地帯を進み続けているけど……
運転手モーさん、ガソリンとなる魔力も聖杯が中に入っているモーさんの物だからか、100㎞は出ているであろうスピードで爆走してた。
モーさんの運転が荒すぎて同行することになったニトクリスも含めて全員グロッキー状態になってる。
「も、モードレッド!! あの砂丘を超えるとこの時代“本来”の風景が見れる!! 一度止まってくれたまえええええ!!」
「ああっ!? いいやこのまま突っ切ってやるよ!!!」
「「「うわああああああああ!!!」」」
ダヴィンチちゃんの言葉虚しくさらに加速したバギーは砂丘を超えて大ジャンプする。そんじょそこらの絶叫マシーンなんかよりよっぽど怖い思いをする私たちの目の前に広がるその光景は、地獄そのものだった。
「これは……これが、十三世紀の中東なのでしょうか。 うぷっ」
「ううう……どれどれ……。気温48度、相対湿度0パーセント、大気中の魔力密度0.3ミリグラム……うえっ。うん、とても人間が生きられる環境じゃあないね」
色々な物が口から出てきそうなのを耐えながらこの惨状を目にする。 乾き切り、ひび割れた大地。魔術礼装ごしでも汗が出るほどに熱い大気。近くに倒れた木を触ってみたら砂のようにパラパラと砕け散ってしまうほどだ……。
「まったく無知にも程がありますね貴女たちは、これがこの地の有り様。オジマンディアス様の領地から離れたこの地は、まさしく地獄というに相応しい場所でしょう。貴方は知っていたのでしょう? ベディヴィエール」
「……はい。立香さんたちと違い、私が最初に召喚されたのはエジプト領ではなくコチラ側でした。人が……いいえ、生きとし生ける物全てを否定するこの地獄は、あまりに辛すぎる……!!」
「ヒ、ヒヒヒヒヒヒ!!」
「「「「!!!!」」」」
現状確認のために水分補給しながら立ち止まっていたからか、いつの間にか私たちは囲まれてしまっていた。 外套で身を包んだ人型のエネミーだと判断して、モーさんとマシュに指示を出そうとすると、博樹さんが前に出てそれを止めてきた。
「よく見るんだ立香ちゃん。あれはサーヴァントや化け物じゃない。ただの人間だ」
「えっ!?」
「博樹くんの言う通りだ立香くん。けど、こうなってしまってはヒトとしてもう駄目だ。話は聞いてくれるなんて理性は持ち合わせていない。さあ、どうするんだいマスター?」
どうすればいい。同じマスターである博樹さんに意見を求めるように顔を向けると、割り切りたくても割り切れない、微妙な表情を作っていた。
ああ、きっと私も同じような顔してるのかな? そう、思うと少しだけ手の震えが落ち着いて、みんなへ指示を出す。
「戦闘。────峰打ちで!!」
「了解しました!!」
「おっし! テメエらなんて素手で十分だ!! かかってきやがれ!!」
「(腕を震わせ、自分の中の恐怖と戦いながらも救いを求める……。マシュもそうでしたが、その恐怖から逃げずに奮い立つことが出来る。この二人は強いですね……)」
「間抜け者の次は怠け者ってか!! オレたちに着いてくるんだったらお前もしっかり働けニトクリス!!」
「んなっ!! ファラオに向かってなんですかその口の利き方は!! 私は怠け者などではありません!!」
次回でトラウマまで行きたかったので一気に進ませました。
【ベディヴィエールの逃げる。しかし、回り込まれてしまった!】
モーさんがいるんだ、逃すわけはない!!最初から仲間や!!
そして円卓2人も連れて来ちゃったせいでニトちゃんも味方に。
この章には作者の中でアーチャー1、2位を争うくらいに好きなサーヴァントが出て来てくれます