【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜 作:ちょっつー
今回で特異点F終了になります。
ここまでは1日更新でやってきましたが、オルレアンからは週2〜3くらいの投稿スピードに落とさせてもらいます。
誤字脱字、ご指摘など教えていただけると嬉しいです。
感想、評価もお待ちしてます。
『ぼく、うちゅうけいびたいみたいになるっ!! 』
これが、この身体の持ち主の始まりの記憶……宮原博樹だったか、オレが憑依した地球人の男の記憶……
この世界では映像媒体によってウルトラ一族の物語が伝わっている、そういう宇宙か……
……だが、アイツやこのオレについては伝わっていない世界……
『僕は、みんなを守るウルトラマンのような、そんな正義の味方になりたいです!! 』
ガキの時から持ち続けていた夢。笑われようと、貶されようと周りの有象無象に何を言われようとも曲げずに、ただひたすら夢に向かって進み続けた。
『僕は警察官になるよ。 ウルトラマンのように日本中は守れないけど、守れる範囲で人々を守りたいんだ。 』
特別なナニカがあるわけでもなければ、特出した能力も持ち合わせていない。
『有難い申し出ですが、本官は地域に寄り添う警察官であるため、この話は辞退させて戴きます!! 』
上に意味を持たず、ただ自分の夢だけを見て進み続けたバカ……それがこの男か……
────◇◆◇────
「あ、おはようございますベリアルさん 」
「ちゃんとノックはしたんですよ? ベリアルさん眠ってるみたいだったから…… 」
冬木の特異点から無事にカルデアへと戻ってきた立香たち。
ベリアルも少し遅れたがその手に聖杯を持って戻り、ロマニや他のカルデア職員が質問攻めしたが、それら全てを無視してマイルームで疲れを癒していた。
ベリアルは横になって眠るのではなく、武器を肌身離さず、足を組んだ状態で眠りマイルームに入ってきた立香とマシュの存在に気づけなかった。
「…………敵意も何も感じない奴らだな…… 」
「そういえば、ベリアルさんってウルトラマン好きなんですかっ? 部屋の至る所にフィギュアあるし 」
「ウルトラマン……? 」
「ああマシュは知らないっか!! ウルトラマンって言うのはね── 」
ベリアルのいるマイルール──宮原博樹の使うマイルーム──は最初他の部屋と同じで白色の殺風景な場所だった。 そんな殺風景だった部屋は今では、銀と赤の戦士や青色の戦士など沢山のウルトラマンたちのソフビ置かれていた。
「全てこの身体の物だ……知りたいなら、ここにある記録媒体でも勝手に見ていろ 」
「え、でもここの私物ってベリアルさんじゃなくて宮原博樹さんのじゃ……。 うおっ、ビデオにDVD、BD……もしかしなくても殆どのウルトラマン作品あっちゃったりするの? …………本物のウルトラマンオタクなんだ……宮原さん…… 」
宮原博樹の私物だと分かっているのに、ウルトラマンからこの世界で公開されているウルトラマンギンガsまでの全記録媒体を見て若干引きながら楽しそうに物色し始める立香の後ろからどのような物があるのか視線を動かすマシュ。
そんな2人のことを放って置いて、ベリアルは1人マイルームを出て行ってしまう。
「あっ!! これこれ、ウルトラマンメビウス!! これだけはリアルタイムで全話見た記憶あるから教えられるかも! 」
「先輩、ベリアルさんの姿がありません! 私たちも急いでブリーフィングルームへ!! 」
『特異点』
“この戦争が終わらなかったら ”
“この航海が成功しなかったら ”
“この発明が間違っていたら ”
“この国が独立できなかったら ”
人類の歴史を決定づける究極の
人理焼却を起こした元凶は“その過去が変わってしまえば人類の歴史が大きく狂う”とされる時代と場所。
狂った歴史が特異点と呼ばれ、その数は計測から7つあるとされた。
その歴史を正しいカタチへと戻すことが人類を救う唯一の方法なのだと集まった立香とベリアルへと伝えるロマニ・アーキマン
「レイシフト出来るのは立香くんと、宮原くんの身体持つベリアル、君たちだけだ。 」
レイシフト適性──世界各国を調べても48人しか見つからないほど希少な存在。 レフの爆破事故によって他のマスター候補は再起不能。
人類の未来を救うために、強制にも近いかたちでロマンは2人に語る。
ベリアルは何知らぬ顔をしているが、炎に包まれた街を見て、人がいとも簡単に死ぬ光景を初めて見た立香にとってその使命は、余りに重すぎるものだった。
「………… 」
「私は、一般人です。 魔術も使えなければ知恵もないです。…………けど、それが私に出来ることなら 」
ベリアルが沈黙を続ける隣で、立香は決意に満ちているようでどうすれば良いのか分かっていない、そんな顔を向けながら人理修復を行うと、いつまで続くのか分からない旅をすること決めた。
その立香の覚悟を隣で聞いたべリアルは、片手で立香の頬を掴むと自分の方へ顔を向けさせた。
「藤丸立香」
「ほへ、へりあるはん!?」
「貴様は無力だ。 ここにいる誰よりもだ。 知識もなければ力もない、死にゆく命があれば見過ごすことしか出来ない……いや
ベリアルは、カルデアにいる職員の誰もが思っていたことを包み隠さず言った。ここに生き残った職員は、マスター適正はないが選ばれた者たち。
『私のほうが出来る』『俺がやったほうがいい結果を生み出せる』立香を見てそう思ってるものが殆どだ。
「じゃ、じゃあさ。 私はどう、すればいいんですか? 魔術の使い方を覚えればいい? それとも戦術の勉強? 何をすれば…… 」
「進め 」
「へ? 」
「進めと、歩き続けろと言ったんだ藤丸立香。何もない貴様にできるのはそれぐらいだ。才あるものでもない、それが唯一お前に許されたものだ。 素人の貴様が付け焼き刃で何か覚えたとしてもそんなものゴミでしかない。 幸いここには貴様を守れる奴らが十二分に集まっている。後ろで悩み続けて、貴様はきさまの答えを見つけるように進み続けろ。その足を止めることは、このオレが許さない 」
べリアルは、魔術も何も出来ないままでいいと、今のままでいいから歩き続けろとそう言った。
言い切ると、べリアルはブリーフィングルームを後にした。
「歩き続ける……それが私に出来ること…… 」
「先輩……」
「よっし!! 行こうマシュ!! いつまで続くか分からないこの旅を!! 」
────◇◆◇────
ここではない何処か……
辺り一面には花が咲き誇り、美しくも儚さを感じさせる、夢を見ているように錯覚してしまうような世界。
その場所の中心にそびえる一本の搭から、一人の男性が何かを覗く
「こうして、彼女らの物語は幕をあげたと……。う~~む、どんなお話を紡いでくれるのかな? 」
「誰の記憶にも残らない開拓記。 ああ楽しみだ!! 今までいくつもの物語を見てきたがこんなにも先が予測出来ないのがこんなにも楽しみなものだとはね 」
楽観的、他人事、重みのない言葉を紡ぐ男性はにこやかな表情を変え、思案する目線を向ける
「
彼は宮原博樹、何処にでもいる普通の人間だ。 今の人間が歩む当たり前の道を歩いた、見飽きたといってもいい
男性には世界の全てを把握できる『眼』を持っていた。その時代、そこに生きる者たちの顛末をも読み取れるその眼を持ってしても、見通すことの出来ない存在を見つめていた。
その存在と、
『オレはジロジロと見られる趣味はないぞ。 花の魔術師 』
「…………ははは、これは驚いたな。 ああ安心してくれ、確かに君に興味はあるけど私が見たいのは君じゃない。 彼女たちだ 」
『……まあいい。 見ているだけの夢喰いに用はない 』
「これは手厳しいねえ 」
花の魔術師と呼ばれた男性は、そうして
「ボクが
「「英霊! カプセルナビ!! 」」
「今日の英霊は〜〜こちら!! …………って誰? 」
「ライダー・メドゥーサさんですね。 私たちが特異点F戦ったランサーのサーヴァントの別クラスの方のようです 」
「へ〜、ライダーだからあの鎌も持ってないんだね 」
「はい、宝具を複数個有する英霊もいるらしく。 その宝具が他のクラスの象徴となっている方もいるらしく、メドゥーサさんもその内の1人らしいです 」
「ほへ〜〜。 あ、それじゃあ今回はこの辺で〜〜 」
「次回もよろしくお願いします!! 」
「へっ!? 次回はこのコーナー休みなの? そんな〜〜 」