【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜 作:ちょっつー
予想通りノアクティブサクシードにフュージョンライズ出来たと思ったら必殺技ボイスも入ってるとかなに!?プリミティブもソリッドバーニングもちゃんとあるし……。突然にゼットライザーが神玩具になった瞬間でした……。
これレイトさんにコスモスとダイナリードさせたらもしかして…………?
しかもしかも、ウルティメイトファイナルのアーツも届くというまさにジード祭り。本当にジードって3年前のウルトラマンですかってくらいの優遇っぷりですよ!!
赤目ジードのアーツ発売も決まりましたしね!!(絶対買う。転売ヤーから買わなくてよかった〜)
そんなハイテンションと違って本編はシリアス。
感想、評価お待ちしてます
誤字脱字、ご指摘ありましたら気兼ねなく
『ベディヴィエール卿』
『ベディヴィエール卿』
『ベディヴィエール卿』
『ベディヴィエール卿』
『ベディヴィエール!』
何年も、何百年も何千年も、その人は歩き続けた。地の果てを彷徨い、膝が砕けても心が擦り減っても探し続けた。
多くのものを見て、多くのものを忘れていくその中で、彼の中で色あせることのない記憶。
円卓を囲み、自分の名前を呼んでくれる王に選ばれた誉ある騎士たち。
そして、そんな騎士たちを従え、彼の事を選び円卓の一員と招き入れてくれた王のその澄んだ声。
『ベディヴィエール卿。私の騎士よ』
16歳の時に岩に刺さった選定の剣を抜き、ブリテンを統べる王となった。それ以降、肉体は歳を取らなくなり数多の戦を勝ち続けブリテンに勝利をもたらした王、それがアーサー王。
精霊の加護というが、彼はそれを呪いだと感じていた。
彼の王がいるならば、ブリテンに滅びはなく。また、苦しみが蔓延する事はないだろうと……。
『土を耕し、日々を重ね、子を育ててこそ後の繁栄の繋がる』
人々を加護するばかりでは未来がない。王が治めるブリテン以外は荒廃が続いているその地の嘆きを、王はただ一人、彼にその想いを告げた。
勝利と栄光に浮く円卓の騎士たちにではなく、何もなかった彼に、彼にだからこそ……。
『他の騎士たちよりも劣っているだと? 馬鹿言うなベディヴィエール卿よ』
彼の事を叱りながらも、何処か優しく語るその姿が、彼が初めて見た王の微笑む姿だった。
“王は人の心がわからない”違う、そうではないと彼は知っている。他人の幸福な姿を見て、穏やかに微笑む人だと知っている。
『この森を抜け、あの血塗られた丘を越えた先にある湖に……我が剣を投げ入れろ』
『アーサー王、それは……!!』
彼は優しかった、優しすぎたんだ。
だから、剣を本来の持ち主へ還すことがどんなこと何を意味するのか、分かっていたからこそ……。
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「はあ……」
西の村での襲撃から数日が経ち、立香ちゃんたちは囚われていたもう一人のハサン「静謐のハサン」という少女を助け出すことに成功した。
今は、円卓の騎士たちに対抗するために、初代山の翁の力をお借りするとか何とかで村を出ている。モードレッドちゃんたちは引き続いて西の村の警護をしていて、今東の村に残っているのは私とアーラシュさんだけだ。
今は襲撃に備えて警備を交換したばかりで、私はつい先日ベディヴィエールと話をした時のこと、厳密には
(ベリアルさん、あの時流れてきた記憶は作り物とかではないんですよね?)
(わざわざそんな無駄な物を作る必要が何処にある。あれ正真正銘あの男の記憶、たかだか忠義のために歩き続けた軌跡だ)
ベリアルさんがそう言うなら間違いないのだろう。やっぱりベディヴィエールさんは……
「よう、ヒロキ!」
「アーラシュさん、どうしたんですか? 交代の時間にはまだ……」
「ははは、サーヴァントに睡眠は必要ないからな。お前さんと世間話でもしようと思ってな」
警備をしていた私の元へ、アーラシュさんが食料を持ってやってきた。
ベディヴィエールさんの事もあったから、私はアーラシュさんに対して思っていたことを聞いてみた。
「アーラシュさんは、英雄なんですよね……?」
「ははは、おいおい。なんだよソイツは、まあサーヴァントとしてこうして呼ばれてるんだ。英雄として認められてるだろうな」
「いや、この村で過ごすうちになんだかアーラシュさんは、英雄らしくないなあって思って」
アーラシュ・カマンガー。今まで聞いたことがなかったけど、ロマニさんに聞いてみてその偉大さ、その成し遂げた偉業はとても素晴らしいものだった。
しかもこの中東では誰もが知っているくらいの大英雄であるというのに、ここにいる人たちは普通に接している。
「ソイツはここにいる奴らのおかげ……みたいなものでな。ここの奴らはオレがアーラシュだって言っても誰も信じない、だからオレを
アーラシュさんは生まれながらにして英雄であることを定められた人。だから彼は生前ずっと一人だった、肩を並べられる相手も、仲間もいなかった。
誰も彼もがアーラシュさんを尊敬していた。
だからこの村で、彼のことをただの腕のいい弓兵としか見ない人たちにアーラシュさんは新鮮な気持ちになったんだ。
「生前の在り方に疑問を思ったことは一度もない。それがオレがオレとして生まれた意味だったからな。だがまあ、こんな
「え? 私、ですか……?」
「アンタの中にあるその力。ソイツとどう向き合えばいいのか、それと……ベディヴィエールのことか?」
「な、なんで!!」
「生憎と目がちっとばかし特別製なもんでな。まあ、アンタの中を深く覗こうとしちまうと殺されちまいそうだから余り見ないようにしてたんだがな。やっぱり正面切って話をすると駄目だな、つい見ちまう」
千里眼────アーラシュさんの能力の一つらしく、彼は既にベディヴィエールさんのこと、そして私と同化しているベリアルさんの存在に気づいていた。どうやら見ようとするベリアルさんが何かしでかしていたみたいだけど……。
「まっ、助言って程でもないが。
やりたいことをやれ……。そう言って、アーラシュさんは戻っていった。
「やりたいこと……。そういえば私が今やりたいことって……なんだ?」
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『……カルデアのモードレッドの消滅を確認。残念だが、彼女であっても獅子王の放つ裁きの光には勝てなかったみたいだ……』
「モーさん……そんな……!!」
西の村へ降りた光の柱。それに対抗するするように地面から伸びた赤雷を纏った白銀の光、モーさんが宝具で迎え撃とうとしているんだってわかった私は、期待に胸を膨らませた。
だってモーさんは一度、ロンドンの特異点でアーサー王の宝具を完全に打ち破っている。
だから、今回も前と同じでモーさんが勝つんだって、そう信じていた。
衝突する獅子王の宝具とモーさんの宝具は、最初は拮抗しその進行が止まっていた。だけど次第にモーさんの宝具が押されていく形になっていき、最終的には……
「私は悲しい。そちらに召喚されたとは言え、獅子王の裁きに包まれたのは同じ円卓の騎士であるモードレッドだという……。獅子王に逆らうなど不可能だというのに、それを1人で迎え撃つなど……余りにも愚かな行い。これが悲しくないはずがない」
「────っ!! モーさんを……私のセイバーを馬鹿にするなっ!!」
「トリスタンッ! 貴方は許しません!!」
モーさんの最期を嗤ったコイツは許さない、
マシュが抑えている間にガンドの準備をしていると、トリスタンは反撃を行うのではなく逃げの一手を取り始めた。
「逃げる気!?」
「これより5分の後、王の裁きはこの山に落ちる。さらばです、ベディヴィエール卿。もう会う事もないでしょう」
「粛正騎士!! 足止め、それに逃げるための贄ってワケね────」
この東の村にもさっきの獅子王の裁きが落ちてくる。そう言ってトリスタンは粛正騎士たちを盾にすると、自分はそそくさと村から離れていった。
私たちに逃げる時間も与えないために数だけはウジャウジャと粛正騎士が邪魔してくる。
『上空に高密度の魔力反応を確認。みんな、一刻も早くそこから離れるんだ!! 魔力観測地3000000オーバー! ベリアルの光線があったら対抗できるはずだが、今ないものを願ってもしかたない!! みんな急いで撤退を……!! このままじゃ一人残らず消し炭だ!!』
「でも、洞窟にいる村の人たちは!! あの人たちも助けなきゃ!!」
──────どちらも無理だ、逃げるのも、助けるのもな
「アーラシュ、さん……?」
「こりゃあどう見ても全滅だ。初めから、あちらさんが本気になればこうなるのは目に見えていただろう?」
腹部に風穴が空いた、何で今立っていられるのかわからない程の血を垂れ流しながら、アーラシュさんが私たちの前に姿を現した。
トリスタンの言ってた話では、アーラシュさんは博樹さんと一緒に始末したって……
「ヒロキの方も何とか無事だ。谷底近くの洞窟で休ませてるからな、あとで助けに行ってやってくれ……」
「馬鹿!! 人の心配をする前に自分の心配しなさい!! そんな身体でここまで戻ってきて……」
「悪い悪い……。失敗は見せたが────名誉挽回の機会には間に合ったんだ、そう怒んなさんな」
どこか覚悟を決めた顔をするアーラシュさんは、一度だけ本気を出すと、そういって私たちは洞窟へと非難しろと……。
アーラシュさんもモーさんのように犠牲になる必要はないって、他に方法があるはずだって言おうとする私たちのことをべディさんや呪腕さんが抱えて洞窟へと連れていかれてしまう。
「そんな! アーラシュさん!! アーラシュさん!!」
「うむ。相手取るには不足なし。いよいよ大一番でござるな、アーラシュ殿」
「ってアンタまだ残ってたのか!? 座り込んで酒まで飲みだしやがって!?」
「アーラシュさん!!」
「────ッ!! まさか、アンタまでここにくるとはなあ……ヒロキ」
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東の村への突然の襲撃、隙をつかれた私はランスロットの宝具を直撃してしまい、アーラシュさんはそんな私のことを庇いトリスタンの宝具の直撃を受けてしまい2人で谷底へ落ちていってしまった。
『ヒロキ、アンタはここで休んでろ。後の始末はオレの役目だ』そう言って私の事を洞窟へ置いていったアーラシュさんが何をする気なのか、ベリアルさんが教えてくれた。
自分の体を賭けて放つ宝具、その力でみんなを救うのだと……。
「お願いだベリアルさん!! ウルトラマンになって、あの宝具を打ち消してくれ!! 貴方の力なら訳ないはずだ!!」
『断る』
「なんで!! どうしてっ!!」
這いつくばってでも村へと戻りながら、獅子王の裁きを打ち破る最善の方法。デスシウム光線で完全に撃ち滅ぼすためにベリアルさんに変わることを願うが、それを断られてしまう。
『お前なら分かっているはずだ。この俺は、
────ッッッッ!!!!
【我々ウルトラマンは決して神ではない。どんなに頑張ろうと救えない命もあれば、届かない思いもある】
それは、それは知っていた、知っているはずの事だった。私はいつの間にか、ベリアルさんはどんな悪い結末を変えることが出来る存在だと思い込んでいた……?
私が今まで見てきたウルトラマンたちの中で一番、誰よりも人間らしいベリアルさんの事を……
『お前では、あの男は救えない。それでもいくか?』
「────行く。行きます……っ!! 何もできないかも知れないけど、何かしたいから……!!」
そうして東の村へ着いた頃には、アーラシュさんが獅子王の裁きを迎え撃とうとしてるその直前だった。
「アーラシュさん!!」
「────ッ!! まさか、アンタまでここにくるとはなあ……ヒロキ」
「はあ……はあ……、これが、貴方のやりたいこと……なんですか?」
「ふっ……。ああそうだヒロキ。これがオレのやりたいことで、やるべき役割ってヤツだ」
「なに、お主がしくじった時は拙者が何とかする。後顧の憂いなく、どうか存分に射られよ。ほおら博樹殿、お主もここに座って拙者と一緒に飲め」
「ははは、いいな。見届け人2人もいるなんてなあ。 最後まで1人じゃなかったのはこんなに
もう立つことすら儘ならなくなった私は藤太さんの隣に座り込み、こんな状況でお酒を持ち出して口にしている彼から酒椀を手渡される。
腕が引きちぎらんばかりに弓を引き、彼の地面はもう血の池とも言っていいほど大量の血が流れている。
それでも、弓を引くその力を弛めることなく、向かってくる獅子王の裁きへその標準を合わせ続ける。
「目を逸らすな、顔を背けるな博樹殿。アレこそが
「(ああそうだ。その背中に、その姿に憧れたんだ。ボロボロになっても最後まで誰かを救うことを諦めずに戦い続ける。そんな背中が、みんなに勇気を与える……!!)
藤太さんが言うように、私はアーラシュさんから顔を、目を逸らさずにその背中を見続ける。絶望を振り払う、勇者の背中を……!!
「……感服の他ありませぬ。星を落とす者は数あれど、星を砕く神技は他に無し。まさに────見事なりアーラシュ・カマンガー。八幡大菩薩が宿るかのような、凄烈の一射であった」
「アーラシュさん、貴方の想い……受け取りました。私のやりたいこと、見つけてみせます……」
【博樹の記憶詠み】
ベディヴィエールの記憶を覗いてしまった時に気づいた博樹の恩恵。
立香がマシュとの契約で毒などに耐性があるように発動方法は不確かだがサーヴァントの記憶を覗くことができる。
実の所この恩恵はベリアルだけの力ではなく、博樹が本契約しているもう一基のサーヴァントであるライムが影響していたりする。ベリアルとライムの力が合わさった結果、記憶を覗けるように。
博樹さんが傷つき過ぎな気がしますがそこは仕方ありません。
割と飛ばしていますが、やはり6章の目玉の一つであるアーラシュさんは飛ばせません。博樹さんとの絡みもありますしね。