【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜 作:ちょっつー
失われた第3魔法である魂の物質化、それを科学で解明して「命の固定化技術」を作り出したヒカリ博士ってやっぱり凄いんだなって映画見ながら思ってましたね(何考えてんだか)
キングジョーストレイジカスタムが11話で登場するならいつものような中間フォームはやっぱりガンマフューチャーなんでしょうか?たしかに平成3部マン+アグルも入ってるんだから他2つよりはスペック上なんでしょうね。
あ、水着キアラさん当たりました。今回1番の狙いだったんで大勝利ですね
感想、評価お待ちしてます
誤字脱字、ご指摘ありましたら気兼ねなく
「博樹殿……どうしました?」
決戦前夜、私はマシュちゃんと話を終えたベディヴィエールさんの元へと来ていた。
「ベディヴィエールさんの方こそ、身体の方は大丈夫なんですか?」
「はい。十分に休ませていただきましたので……私はまだ、戦えます」
嘘だ。今にだって身体が砕け散りそうになるのを耐えているというのに、それを億尾にも出さずに笑っている。
「そういえばベディヴィエールさん。円卓の騎士って、どんな人たちだったんですか?」
「? それは、ロマニ殿から聞いたのでは……?」
「貴方の口から、……貴方の目で見てきた円卓の人たちのことを、ブリテンがどんな所だったのか聞きたいんです」
ベディヴィエールさんの言う通り、円卓の騎士についての伝承はロマニさんやカルデアのデータベースからすでに情報として貰っているけど、彼本人から聞きたいと思った。
円卓とはどんなものなのかを……
「そう、ですね……。私が語れることは少ないかも知れませんが……」
そう言って、おずおずとながらベディヴィエールさんの口から円卓の騎士たちについて話を教えてくれる。
伝記で伝わってきているものでは知ることの出来ない、本当に日常的な事。どんな人柄だったのか、どれだけすごかったのか、一人一人丁寧に教えてくれた。
きっと、他の円卓の騎士じゃあこうはいかなかったと思う。
心優しい、慎ましい彼だから、騎士たちの些細なことにも、民たちに起きるほんの小さなことでもつぶさに見ることが出来た彼だから……
(ベリアルさん。カルデアとの通信、切ってくれませんか?)
(……いいだろう)
「そんな貴方だから、アーサー王は
「!!!! 博樹殿、貴方は知っていて……!?」
「ベリアルさんの……私が契約しているサーヴァントたちの力、みたいなものなんだと思います。あの時貴方と握手した瞬間、全部見てしまいました。すみません」
私自身もあの力の事は知らなかったとはいえ、人の記憶を勝手にのぞき込んでしまった事実は変わりないため、素直に謝罪する。
ベリアルさんに聞いたところ、相手の記憶を覗き見てしまうあの力は、ベリアルさんとアリスちゃんの力が混ざり合ってしまった結果起きたことなんだと言う。
「いいえ、謝ることはありません。むしろ見苦しいものを見せてしまったと思います。あの華々しかった時代だけならともかく……王を探し続けて歩いたあの時は、とても情けないものですから」
「そんなことない。あっていいはずがない」
ベディヴィエールさんは自分の事を過小評価するけれど、それこそ有り得ない。
たった一つ、自分が果たせなかった使命を今度こそ果たす。その為だけに永劫とも言える時間を歩き続けたことを情けないはずがないんだ。
「博樹殿……」
「教えてほしいベディヴィエールさん。後悔や自責の念に苛まれていても、コレは貴方の
「−−−−はい。どんなに無謀だと笑われても、絶対に不可能だと運命が決められたしても、コレは私のやりたいこと。幾千幾夜を彷徨ってでも辿り着いた私の旅の果て……」
アーラシュさんには感謝しなければいけないのかも知れない。あの時、自分の命を賭けてでもやりたいことを貫き通す覚悟を見ていなかったら、私はきっとベディヴィエールさんの事を止めていた。
けど、今は違う。 私はベディヴィエールのその右手を強く握りしめる。
「友達になりましょう、ベディヴィエールさん!」
「え? 友達……ですか?」
「騎士とか、マスターとサーヴァントのような主従関係じゃない。悲しいことがあったら一緒に悲しむ、怒りたいことがあったら一緒に怒る、楽しいことがあったら一緒に笑う。そんな友達に」
「友達……、良いのですが何故?」
「だって友達なら“助けるのに理由はいらない”じゃないですか」
その私の言葉にベディヴィエールさんはぽかーんと呆気に取られた顔を一瞬すると、突然に笑い始めた。面白いことを言った覚えは、無いんだけどなあ?
「ハハハハハっ。ありがとう博樹殿、いいや
「それは光栄だな、
「はい。もしも足が震えて決断が鈍ってしまった時は背中を押してください」
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『お待たせしました。ここまでの激戦、積もる話もありましょうが────今は一刻を争う時。どうぞ先に進まれよ』
モーさんを信じて王城へと向かう私たちの行く手を阻んできた次なる刺客は円卓の騎士トリスタン。
駆けつけてくれた呪腕、百貌、静謐のハサンに彼の相手を任せた私たちは、遂に獅子王のいる王城へと辿り着いていた。
「城の中は随分と手薄だねえ」
「それほどまでに自信があるのでしょう獅子王は。自分の邪魔を出来るものなど存在しないと」
ダヴィンチちゃんとニトちゃんが言うように王城の中と外とでは警備の差が大きかった。
入る前は粛清騎士が何体も待ち構えていたというのに、入ってみると誰一人として私たちを止める者がいなかった。
このままこの城の事を知り尽くしているベディヴィエールさんの案内の元、獅子王まで一直線だ!!
「────ッ!」
「博樹? どうかしましたか?」
この特異点に来てこれまでに無いほど順調といった所で博樹さんがその足を止め、私たちに背を向ける。
「ベディヴィエール。立香ちゃんたちを連れて先に行ってくれ。私は、止めなきゃいけない相手がいる」
『────博樹さんの言う通りだ! 高濃度の魔力反応がコチラに向かって急速に接近している。これは────ガウェイン卿だ!!』
────っ!! ガウェイン卿。この聖都の間違った在り方を私たちに刻み込んだ存在。
そんな彼の接近を、博樹さんはカルデアの測定よりも早く察知してたってこと?
「任せても良いですか? 博樹」
「貴方は貴方のなすべき事をするためにここまで来た。ガウェインを倒すことはそれに含まれてないはずだ。────任せろ、ベディヴィエール」
いつもの温厚そうな笑顔を浮かべながらベ博樹さんがそう言うと、ベディヴィエールさんは深く頷き私たちと一緒に獅子王の待つ玉座へ向かう事選んだ。
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『────もし次があるのなら。 まだ挽回する機会が、二度目の生があるのなら、今度こそ、自らの全てを王に捧げよう────』
“太陽の騎士”、“忠義の騎士”と謳われる騎士サー・ガウェイン。王の右腕であり続けた彼の騎士の逸話に置いて最も大きな失態は、サー・ランスロットとの確執だった。
兄弟を殺され、王すらも裏切ったランスロットを生涯許すことが出来なかった事が王が戦死する遠因となってしまった。
だからこそ王に求められたガウェインに迷いはなかった。たとえ王が“獅子王”になってしまった理由を知っていようとも、彼は今度こそ自らの忠義を全うするために“不夜”のギフトと共にその剣を手にした。
王が望むのならどんな醜行にも手を染めよう。我が主の命に、間違いは無いのだから……。
その覚悟が、盲信とも言える王への忠義があるからこそ、かつて共に並んだ円卓の騎士たちが敵になろうともガウェインは迷わずに斬った。斬り伏せて見せた。
そんな中でもまだ無抵抗な相手には手を掛けず、見逃すと言った『心』は残っていた。
その最後の『心』が残っていたのはきっと自分と同じく獅子王の騎士である事を選んでくれた妹“ガレス”の存在が大きかった。
『ガウェイン様? ……ええと……えへへへ。わたしの髪をクシャクシャにするのはやめて下さい怒りますよ? でも兄様、お会いできて嬉しいです。──大好きです!』
獅子王の騎士として虐殺の日々を送りながらも、ガウェインたち騎士の前では子犬のような愛らしい笑顔を浮かべる最愛の妹が残ってくれたからこそ、ガウェインは心を保てていた。
だからこそ彼は、ガレスの心がとっくに壊れていることに気付けなかった。
『ごめんなさい。ごめんなさい。わたしは、こちらを選んだのに』
他の者たちと同じように獅子王の騎士である事を自ら選択したガレス。
彼女が望んだギフトは“不浄”。他の騎士たちと違い何一つとて罪を犯さなかったからではなく、『
“いつの日かもっとも優れた騎士になる”。“ いずれ、兄弟全員に匹敵する真の騎士となる”
他の円卓の騎士達から、あのモードレッドすらもそう評価するほどだったガレスの活躍は素晴らしいものだった。
『もう耐えられません。もう戦えません。どうか、どうか』
けれど連日に続く戦いは心優しい少女には決して耐えられるものでは無かった。
自分の事を気にかけてくれた、愛すべき同胞たちを手にかけた事、偽りのものとはいえ十字軍の騎士たちを、聖地の人々を手にかける日々。
“不浄”のギフトの恩恵により、幾ら返り血を浴びようと、その槍で人々を手にかけようとその手は美しいまま。
しかしガレスの目にはそうは映らなかった。幾ら洗おうとも落ちることのない血、頭から離れる事のない悲痛な叫び。
貴婦人ライオネスから賜った、様々な色に変化する神秘の指輪を使い、いつも通りの笑顔を振りまく自分へ変身し続けることで、他の円卓たちを騙し続けたガレスの美しい白指は洗浄により炭化し、その瞳の下にはミイラのごとき痣ができていた。
『愚かなわたしに、罰を与えてくださいませ』
もう心が砕けていたガレスは終わることを望んだ。
胸を貫かれながらも、魔人の如き強さを誇るリチャード一世を連れて行くことで王への忠誠も裏切らずに……
『私は……私には……!!』
『ふざけんなガレスッ! その程度のヤツオレがぶっ殺してやる!! お前が犠牲になる必要はねえ!!!』
『…………!!』
躊躇わず、激怒もせず、迷いもせずに敵の首魁に踏み込み、剣を振るったのはガウェインだった。
『…………ああ、ありがとう兄様……。それとごめんなさい王様……またわたしは……貴方の最後の戦いまで……供に出来ない……不出来な騎士で……』
最愛の妹。最後に残された”心”を自ら砕いたガウェインは、何も悩まない、何も考えない、何も感じない、ただ王の命を遂行するだけの機械になった。
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「…………ヒロキ、と言いましたか。貴方だけの様ですね。退いていただきましょうか、貴方は勿論のこと彼を、ベディヴィエール卿を我が王の元へ向かわせるわけにはいきません」
「悪いんですけど私の方も貴方を通すワケにはいかない』
獅子王の玉座へと続く回廊で、博樹とガウェインは対峙した。
どちらも相手を通さないために。
「私のこの力は、獅子王のために!!」
「絶対に貴方は止める。友達の手を、あの優しい手を汚さないために!!」
博樹はギガバトルナイザーを前に突き出しながら一度を目を瞑り、すぅーっと深呼吸をすると戦いの合図とも取れる言葉を発した。
【友達】
博樹さんとベディヴィエールさんの関係をどうするかで悩んでいた結果の答え。
騎士のような関係でも、主従の関係でもない、ただ普通に悩みを打ち解けあえる友達として博樹さんは戦う事を選んだ。
【ガウェイン様? ……ええと……えへへへ。わたしの髪をクシャクシャにするのはやめて下さい怒りますよ? でも兄様、お会いできて嬉しいです。──大好きです!】
本来ならガウェイン所持状態で聞けるガレスちゃんのマイルームボイス。
今回の話、ここまでガレスちゃんが辛すぎて書いてる作者も心が辛かったとです。
みんな、ガレスちゃんの事は最終再臨まで持っていってあげよう!!
次回、博樹vsガウェイン!
博樹さんは新フォーム?モード?で立ち向かう!!
どんな姿か当てた人の所には今年の星5水着鯖があなたのカルデアにやってきます。きっと