【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜   作:ちょっつー

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これは、ベリアルという名に誰よりも警戒している男の手記。
誰にも提出することがないためレポートと言うよりかは感想に近いもの






ベリアルレポート1

ベリアル……彼の名前を聞いた瞬間、僕の身体から冷や汗が止まらなかった。

それの名前は僕にとってとても意味ある名前であり、最も遠い存在であったはずなのに……

彼は……ベリアルはこうして僕たちの目の前に姿を現した。

 

彼の監視は、僕の使命と言ってもいいものだ。

ベリアルのことを記す前にまず、憑依されてしまったマスター“宮原博樹”について記す。

 

身長173cm 体重 68kgと身長に対して少し体重が重いけれど、それは筋肉量による重さ。 40代前半の男性でここまで体型を維持できている人もそう多くはない。

カルデアに来る前の職業は警察官、役職は巡査部長だという。

飲酒歴や喫煙歴はなし、過去現在患っている病気などもなく至って健康。

魔術回路や彼の家の血統を古くまで調べて見たが、魔術に関してはここカルデアに来るまで一切関わりのない生活をして来たことだけがわかった。

 

家族歴としては、妻と今年18になる娘さんと小学生の息子さん、一応調べては見たけれど奥さんの方にも魔術的な関わり、そして()()との縁や関わりは見つけられなかった。

 

駄目だ、『宮原博樹』──ベリアルを憑依召喚した彼のことをどんなに調べても出てくるのは一般的な家庭のことのみ。

ベリアルは本当に、偶然によって彼の元に召喚された存在と見て間違いないようだ……。

 

他に彼に特出する点があるとすれば……ウルトラマンオタクだということだろうか。

ここ、カルデアに来るマスター候補は長期滞在を目的とした生活用品に加えて、家系特有の魔術関係の道具や、召喚したいサーヴァントの触媒を持ってくる。

その中で宮原博樹だけは違った。 ダンボールを何個も積み上げてここにやって来たため僕も運ばされたから強く記憶に残っている。

余りに気さくな人だった物だから何をこんなに持ってきたのか聞いてみたところ

 

『こんな歳になって恥ずかしいんですがね、ウルトラマンのグッズなんですよ 』

 

ダンボールの中にはこれでもかというほどのソフトフュギュアや指人形、中にはウルトラマンへ変身するための道具まで入っていた。

他にもウルトラマン全作品の映像媒体やソフビとは違う細かく出来たフュギュアまである始末……。

僕もマギマリの追っかけをやっててグッズを集めるオタクの気持ちは分かっているけど……これは年期が違うなと見せつけられた。

 

彼だけだよ、あの殺風景な部屋に所狭しとグッズが置いてあるのなんて……僕だってポスターとかだけで我慢しているのに……

 

でも、そんな少ない時間しか関わらなかったというのに彼がとても優しい人物だったということがわかった。

立香ちゃんのように半ば強制のような形でカルデアに連れてこられたんじゃない、しっかりと事情を聞いた上で家族がいるというのにカルデアに来ることを選んでくれた人だ。

 

『仕方ないですよ、頼まれちゃいましたから 』

 

頼まれたからって、いつまで続くのか分からない遠い地へ行くことを決める人なんてそうそういない。

ましてや家庭がある人がだ……。 優しすぎるんだ、宮原博樹という人は……

 

 

話を戻そう。 次はベリアル本人についてだ。

彼については未だに不明な点ばかりだ。 今現在で分かっていることは少ない

まず1つ目は真名。 自分からその真名はベリアルと名乗ったが、それが本当に真名なのかは定かではない。

ベリアル──ソロモン王が使役していた72柱のひとつ、序列68番目の強大な悪魔。

だけど、だけどだ。 彼がもし本当にソロモンのベリアルだとしたら、名前を答えるはずがない。

宮原さんが令呪を使って命じたのなら可能性はあるが、彼の令呪は3画とも健在している。

召喚した際、嘘をつく。 それがベリアルという悪魔だ。 だからこそ神の力を使ってその嘘を封じる、現在だと令呪を使用してになるけど。

そうして嘘をつけなくしなければいけない筈のベリアルが、嘘をついていないことを証明している。

そもそも、ここカルデアの令呪は本来の聖杯戦争で使われる令呪とは異なる単なる魔力の結晶だ。

 

2つ目はその宝具──黒き鋼──だ。

彼が唯一答えてくれたことが、手に持っていた武器、彼を彼たらしめんとする宝具の名前だった。

黒き鋼……これだけだと真名に辿り着くのはとても難しいが、あの宝具はとても強力だ。

かのアーサー王の剣撃を正面から受け止めて傷一つ出来ることはなく、死角からの攻撃でもまるで宝具自身に()()()()()()()()()()動いていた。

それだけではない、黒き鋼から放たれる光弾。 アレには魔力が含まれていないということも特出しなければいけない点だ。

光の球だけではなく、鎌のように形状変化する特徴を持ちながら、岩山を軽く削ることも出来る威力を持ったその力は魔力に依存していない。

 

 

今、ベリアルに関して分かっていることはこれくらいだ。

これからも警戒を怠らないようにしよう。

 

 




要はキャラ紹介のような何か……
続くかどうかはわかりません。


Q 何でぐだ男ではなくぐだ子なのか?
A ぐだ男だと絶対にcv宮野真守の光の戦士が憑依して暴れ回る未来しか見えなかったから

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