【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜 作:ちょっつー
ウルトラメダルレジェンドセットEX。01〜03まではジード本人があり、04にはフュージョンライズに必要なヒカリ博士にルナミラクルゼロが……やばないです? あとは6兄弟メダル+メビウスでインフィニティー音声があるのか、ジャスティス&コスモスでレジェンドになれるのか……楽しみでしかたないですね!!
感想、評価お待ちしてます
誤字脱字、ご指摘ありましたら気兼ねなく
「────お前がこの時代の王。人の王か」
カルデアのシステムを狂わせ、本来到着する時間よりも一週間早く第七特異点へとレイシフトを完了させたベリアルが降り立ったのは、ここメソポタミアを統べる王ギルガメッシュの玉座だった。
「この
「そんな事はどうでもいい。人の王、彼処に蔓延る魔獣ども……蹴散らしたなら後どれだけ持ちこたえることができる?」
到着したばかりだと言うのに、ベリアルは全ての事情を知っているかのように北部戦線を指差しながらギルガメッシュに問いかける。
蹴散らす……ここでベリアルが言ったのは北部戦線を攻めている10万を超える魔獣全てを片付けたらの話をしていることを理解していたため、ギルガメッシュも即座に答えを出す。
「あ奴らが一度に全てを消滅するならば戦線を立て直し、更に強固な物にすることが可能だ。そうだな……後一月は丸々守り抜いてやるわ!!」
「それだけあれば十分だ。────行くぞ、宮原博樹」
「あ、はい!! すいませんお騒がせしました!!」
話だけを聞くと、ベリアルは身体の主導権を博樹へと変え玉座を後にする。
その手にべリアライザーを持ちながら走るその後ろ姿を見つめながら、ギルガメッシュはマーリンへとあの存在は何なのかと問いかける。
「あれかい? いや〜私の口から説明するのは難しい、まあその実簡単ではあるんだけどね?」
マーリンは勿体ぶった言い方をしながら彼らが出ていった出入り口の方へと歩いていくと、ギルガメッシュの方に身体を向けてその両手を大きく広げながら叫んだ。
「彼……いや、彼らと言ったほうが正しいのかも知れないね彼らはウルトラマン!! なんてこと無い、別の星からの来訪者さっ!!」
ブォン!! と、マーリンの後ろから強烈な風が入ってくると、ジグラッドを影で覆うほど巨体が姿を現し、北部戦線へと向かって飛んでいった。
「超えるぜ! 覇道!!」
まさかレイシフトした直後に変身するとは思っていなかったけれど、ベリアルさんが人の王と呼んだ人がいた場所から飛び出しながら、ありすちゃんに出してもらったべリアライザーを使って変身すると、ベリアルさんは大地を揺らしながらゆっくりと立ち上がるり、横に横にと伸びた壁の先へと飛んでいく。
(これだけの魔獣が……!? ウルトラマンにならないほうが簡単だったんじゃ……?)
そこにいたのは辺り一面敷き詰めるように暴れまわる魔獣の群れ。
降り立った時点で何十匹かは踏み潰した見たいだけど、ウルトラマンからすればアリサイズの魔獣を相手にするなら変身せずに倒したほうが良かったんじゃ……?
「巻き込まれたくなかったら下がってろ」
と、考えている間にベリアルさんが右手を掲げると魔獣の相手をしていた人々が超能力で浮かび上がり、戦線の後ろへと吹き飛ばし。そうした後、左手を掲げると10万はいるらしい魔獣たち全てを浮かび上がらせ一箇所に集中させた。
その間に魔獣たちが炎を出してきたりと攻撃してくるけど、この身体に当たってもダメージの一つにもなっていない。
「これで終わりだ。へアッ!!」
固められた魔獣たちへと容赦なく放たれるデスシウム光線。まあ、魔獣たちに防げる方法があるはずもなく、跡形もなく消滅した。
このまま敵の本拠地へ殴り込みに行けば直ぐに終わると思うんだけど……
「そんなつまらない事をして何になる。お前には伝えたはずだ、オレがこの地で果たすべきことを」
別に正体を隠す必要のないベリアルさんは、戦線で戦っていた人たちの前で普通に変身を解きながら私にそう言う。
そうだ、ベリアルさんが立香ちゃんたちよりも早くにこの特異点にやってきたのはあの段階でレイシフトすると手遅れだという理由とは別にもう一つ、ベリアルさんから聞けるとは思わなかった目的があったからだ。
「あ、貴方は……味方なのか……」
兵の一人が怯えを見せながら近づいてきた。自分たちが苦戦していた魔獣を一瞬でやっつけた巨人が普通の人に戻ったらそりゃあ驚くか
変身が解けて身体の主導権が移ったため、出来るだけ相手を萎縮させないように笑顔を向けて自己紹介をする。
「私は
彼の目的を果たすために、その名前を口にして……。
絶対魔獣戦線バビロニア~キボウノカケラ~
「動かれると邪魔だ。大人しくしていろ」
(だ・か・らっ!! もうちょっと言葉遣いを考えて喋りましょうって言ってるじゃないですかベリアルさん!!)
魔獣戦線を一時的に休戦へと追いやった後、ギルガメッシュ王に「好きにやらせてもらう」と一言伝えてウルクへは留まらず周辺の村々へと足を運んでいた。
今は、その道中で魔獣に襲われている親子連れの商人が魔獣に襲われていたのを助けている最中だ。
「そうよおじさま。もっと騎士さまのようにカッコよく助けなきゃダメよ?」
「ピンチの時に颯爽と駆けつけるとかいうあれか? はっ、そんな面倒な事をするならさっさと助けたほうが効率がいい」
「もう! おじさまにはロマンが足りないわ!!」
そう言いながら、アリスちゃんとベリアルさんは襲ってきた魔獣に加えて周囲で様子を窺っていた魔獣も一掃した。
「あああありがとうございます! このお礼はっ」
「そんなものは必要ない。お前たち、この先の村に用があるんだろう?」
目的の村まで護衛として着いていくって伝えている筈なんだけど、ベリアルさんの口が悪いのかそれとも威圧感のせいなのか、脅されていると思ったのか商人の方は顔面蒼白にしながら高速で頷いている。
「おじさんっ!!」
「あっ、こら!!」
話をしていると荷物を一生懸命背負っていたこの人たちの子どもが私たちに駆け寄ってきた。父親の商人はその子の動きを止めようと手を伸ばすけど、子ども特有の素早さすすす〜っと私たちの目の前に立って頭を下げてきた。
「たすけてくれてありがと──!!」
「ウフフ、どういたしまして♪」
(ほらっ、ベリアルさんも!!)
「────たまたま通りがかっただけだ。気にするな」
この魔獣蔓延るなかで偶然会うってこと事態有り得ないと思うんだけど……。そう言いながらベリアルさんは子どもの頭を壊してしまわないように力を殆ど入れずにガシガシと撫でた。
こんな風に、この特異点に来てからのベリアルさんは特異点の攻略には一切手を出さず、周辺の村付近に現れた魔獣の退治や、壊れてしまった家の修復なんかを請け負いながら村の人たちと交流を深めていった。
最初はみんなベリアルさんに怯えてしまっていたけれど、娘……に勘違いされているアリスちゃんの存在なんかも相まって少しづつだけど心を開いてくれている。
「で、こんな森の中まで来てどうすればいいんですか?」
(ここに
後3日程で立香ちゃんたちがこの特異点に到着するといった所で、私たちはベリアルさんの案内の元で森の中を進んでいた。
鍵を拾いに来たって言うけれど、ベリアルさんが表に出ていると逃げてしまうという点から考えても普通の鍵ではないだろうし……なんだろうか?
「ハアッ! フッ!」
そこには、ローブを被った少女が鎖の付いた鎌振るって魔獣を倒していた。
苦戦する様子はないことから彼女がサーヴァントなんだろうけど、マスターがいないからはぐれサーヴァントってヤツなのかな?
(ヤツだ。あのサーヴァントが鍵だ)
(彼女が?)
「っ!? 誰ですか!」
「ああ、ごめん。怪しいものじゃないんだ」
魔獣を倒し、その魔獣から何かを吸い取った彼女は私たちの存在に気がつくと、警戒心全開で私たちと向かい合う。
「あなたたちは……サーヴァント、ですか……?」
「ええっと、なんて説明すればいいのかな〜?」
アリスちゃんの事を説明するのは簡単なんだけど、私とベリアルさんの関係を説明するとなると難しいから、まず最初に敵意がないことを説明した私は近く切り倒された木に腰掛けて説明することにした。
「それでは、あなたたちは特異点となったこの地を正すために来たと……」
「そう。う〜ん私たちの方はこんな感じかな? 君の事情も教えてくれないかな?」
「それは……」
私たちの事情を知った彼女は、話したくないという訳はなく話した後の私たちの反応に怯えているようで、どうすればいいか考えているとアリスちゃんが彼女の手をとって笑いかけた。
「だいじょうぶよ。わたしも人ではないし、こわいおじさまも人ではないわ。それなのに受け入れてくれてるんだもの。あなたがどんな存在でも、人であるやさしいおじさまは怖れたり、拒絶したりは絶対にしないわ」
「…………」
「本当ですか?」とその澄んだ紫の目で訴えかけてくるのに無言で頷いて応えると、彼女はフードを外してゆっくりと自分自身の事を話してくれた。
今ウルクを攻めている魔獣の女神との関係。切っても切れないこの地に呼ばれたその宿命を……。
「だからわたしは! この身を擲ってでも魔獣の女神を討たなければいけないのです!!」
「くだらねえな」
(ちょ、ベリアルさん!!)
「!? あなたが、博樹の言っていたベリアルですね……彼とは纏っているものが違いすぎます」
それが彼女の
「何故己のがことも忘れている獣ごときに、お前が命を投げ出す必要がある?」
「だから! それは彼女がわたむぐっ!?」
「それがくだらない、つまらんと言っているんだ」
ベリアルさんは彼女の口を抑えながら、強引に私の令呪を使用して彼女と契約を結んでしまう。
「オレが勝たせてやる。同士討ちなどつまらん結末ではなく、宿命など乗り越えた先にある、完全な勝利をな」
は、ははははは。もう心の中で笑うしかない。そうだ、彼女に待っているのはベディヴィエールの様に”その身を投げ出さばければ届かない結末”じゃない。どうとでも変えることが出来る未来だ。最初から命を賭けるなんて結末を認めていいものじゃない。
「────分かりました。彼女を倒すまでの一時的な契約です、もし契約が違えた時は貴方の首を切り落とします」
「やれるものならやって見ろ。フン、まずはその無駄な神性を隠すのも踏まえて貴様には
首を切り落とすって私の首ですからねベリアルさん?
まあいいか……。アリスちゃんに目配せすると、アリスちゃんは何をすればいいのかな分かっていたのか彼女を中心に本のページが飛び交い始める。
「う〜んそうね。彼女に似合うのはどんな役かしら? マッチ売り? 奴隷の女の子? 魔獣に親を食べられてしまった悲しい娘? ダメよダメダメ! そんな悲しい役じゃ魔獣の女神には勝てないわ! そうね、やっぱりこれしかないわ!」
彼女の周りをくるくると飛び回りながら頭を悩ませていたアリスちゃんは、これは違うこれも違うと考え続け、コレだ! と決めた一枚のページを掴んで彼女へ向かって投げる。するとその紙はなんの抵抗もなく彼女の身体の中へ溶け込んでいき、それと同時にベリアルさんが案じていた神性も抑えられたようだった。
「あなたは
花うりのアナ……? それってもしかして……『花うりのおんなの子』の!? でも、どうして……
レイシフト早々巨大化&アナちゃん加入!!な今回。
果たしてベリアルさんがこのウルクの地で成そうとしている目的とは?
【花うりのアナ】
本来ならばマーリンが仮契約し、彼女に付けるはずだった仮名。
ここでは万能本サーヴァントのライムの力を使う事で神性を抑えた。
『花うりのおんなの子』という絵本が元になっているようだが、そんな本は世に出回っていない。サーヴァントが契約者と繋がっていることが原因のようだが……?