【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜 作:ちょっつー
サイズもウルトラデカいですし、まあその分値段も……。
ギャラクシーライジングのフィギュアーツも発表になりましたね!個人的にはソリバとアクスマも出してジードマルチレイヤ―再現したいんですが……。あ、オーブさんがまず全形態出てない?Z版ジャグさん出るから許して?
感想、評価お待ちしてます
誤字脱字、ご指摘ありましたら気兼ねなく
「ふっふっふ〜ん♪」
空を自由に飛びながら上機嫌に鼻歌を歌っている彼女の真名は“イシュタル”。金星の女神であり、人に繫栄をもたらす豊穣の女神であり、戦いと破壊を司る女神でもある彼女は、本来ならばサーヴァントとしれ喚ばれることはないが、彼女の神格をどこかの時代にいる相性のいい身体に降ろすことで召喚を可能にしたマシュ・キリエライトとは違う形の疑似サーヴァント。
この女、メソポタミア中を自由に飛び回ってはあちこちにある牧場を無差別爆撃するわ、襲った張本人は「助けてあげたんだから私財は貰っていくわ」とやりたい放題している。
「あそこの牧場、前からいい物持ってると思ってたのよね~~。ん?」
そんな彼女は今、押収した貴金をエビフ山に勝手に建てた神殿に保管しようとしていたが、何かが可笑しいことに気づいた。
神殿がある山頂方面から煙が立ち上がっているのだ。
「はあ、ま~た私のお宝を盗もうとした不届きものたちかしら。本当に懲りないわよねえ人間って……」
神殿への襲撃はこれが初めてではないのか、イシュタルは落ち着きながら神殿へと向かっていく。
じつはこの神殿、イシュタルの権能が付与されているためにいかな攻撃でもイシュタルの許可なく扉を開くことも、破壊されることもない。
「な、な、な、な、な、な……」
はずだった…………。
「何よこれえええええええ!!!!」
イシュタルが目にしたのは、完全に崩壊し中にあった宝物が全て無くなっている元神殿だった……。
「よっし、これで仮契約完了!よろしくね、茨木ちゃん!!」
「慣れ慣れしいわバカ者。いいか、先に話した通り吾と貴様に上下の関係も、主従もない。わかっていような」
「分かってるよ」
鬼は自由なもの。気が変わって裏切る、生きるために逃げ出すかも知れない。私たちの事を手にかけるかも知れない。それでもいいなら対等な立場で私たちと一緒に戦ってくれると言ってくれた茨木童子。
ドクターやカルデアの職員のみんなからは危険だからと止められたけど、私は『鬼』とか『人』とか関係なしに茨木童子を信じたいからその手を握り、未だに繋がっていたギルガメッシュ王との魔力経路を上書きし、仮契約を行った。
「して、これからどう動く?魔獣の主を討伐にでも行くか?」
「う~ん茨木童子が戦力にもど、おっと加わったは嬉しいかぎりではあるんだけどね。今のままじゃ彼女の元に辿り着けるかどうかも怪し、彼が全面的に協力してくれるっていうなら話は別だけど」
茨木ちゃんとの仮契約を無事に終えた私たちは、集落の中で集まってこれからどう動くのかを話し合っていた。
茨木ちゃんもそうだけど、山賊をしていたみんなはそもそも戦いを続けることに疲れてウルクから逃げ出した人たち。
マーリンが遠くで腰掛けているベリアルさんに視線を向けるけど、ベリアルさんはベリアルさんでこの特異点でやるべき事?があるのか、直前の問題である魔獣の女神を対処しようとは動かない。
そんなことを考えていると、ベリアルさんがコチラに向かって走ってくる。……あ、あの表情は博樹さんだ。
「どうしたんです博樹さん?」
「いやベリアルさんがね、これからここにいる全員である作戦をするからそれを伝えろって言われてね」
「全員……ですか?」
「それって、アタシたちも?」
「そうです。
珍しく一人じゃなくて、ここにいる全員を巻き込んで何かをすると提案してきたベリアルさん。
山賊の人たちの手も借りてようやく達成できる作戦ってどんなだろう?って考えているとマーリンが何をするのか博樹さんに聞く。
「
まあ、確かに?茨木ちゃんが集落を作ったのはエビフ山の麓だったし、その山頂にはイシュタルが建てたっている神殿もあるから効率を考えるならこのまま一気に攻め込んだ方がいいのは分かってる。
分かってるけど……
(流石容赦ないよね、ベリアルさん)
「え?え?え?侵入者迎撃用招き猫型ゴーレムは?てかどうしてこんなに私の神殿が粉々に砕かれてんのよおおおおお!!折角ためこんだ宝石も跡形もなく消えてるとか……どこの誰よまったくぅうううううう!!!」
自分の神殿を破壊されたイシュタルの事を岩陰から見ていると何だか少し罪悪感を覚えてしまう。
中に貯めこんであった財宝を持ち出したのは私たち全員で頑張ったけど、神殿を今のみるも無残な姿に変えたのは全部ベリアルさんだ。
迎撃用のシステムも、神代の神が造りだした強固な神殿も、ベリアルさんの前では全くの無意味だったみたいで、折角作った砂をお城を帰る時間だからと一瞬で崩してしまう子供のように簡単に崩していった。マーリンやドクターが言うには外に一切の音が漏れないように何らかのフィールドも張っていたみたいだから、外にいたイシュタルはこの異変に気付くことが出来なかった。
よし、ここからが私たちの出番だ!!
「カーハッハッハッハッハ!!哀れだな、惨めであろうなあ女神イシュタルよ!!」
「……鬼風情が何の用よ。私は今機嫌がすこぶる悪いのよ!!!」
「させませんっ!!はあああああっ!!!」
ガキンッ!とイシュタルの事を挑発するように姿を見せた茨木ちゃんに向かって放たれた光の矢を、マシュが渾身の力で弾き飛ばす。
マシュとは面識があったからこそイシュタルは目を開いて驚いている。確かに、茨木ちゃんが犯人だと結論づけたから攻撃したけど、まさかマシュがこんなことやるとは思わなかったんだろうね。
「アンタ確か……マシュって言ったわね、カルデアのマスターと一緒にいた。何?ギルガメッシュからこうするように命じられでもしたのかしら?」
「それは違います!」
「それじゃあなんだって……」
(頼んだよ、
その声を合図にして私も岩陰から姿を現してイシュタルに向かって宣言する。
「女神イシュタル!!私たちは貴方と交渉に来たの!!この財宝を賭けて!!!」
「あ、あ、ああああああああああっっ!!それ、それよそれ!!私の大切なた~いせつな財宝たち!!返しなさいよ!!それは私のよ!!」 マーリンの幻術で隠していたイシュタルの財宝の隣に立ちながら叫ぶ私の声に耳を傾けずに、財宝にしか目がいっていないイシュタル。
「カッカッカ!人間どもから強奪したものを自分の物というか!鬼ならばそれが当たり前であるが、神も同じだとはなあ!!」
「ああっ!? いい!これはこの女神イシュタルが、魔獣に怯えるウルクの民たちを仕方な~く助けてあげたその謝礼として頂いたものよ!私のものじゃなかったらなんだってのよ!!」
そのウルクの民の人たちからは私財を盗まれたって言われてるんだけど……。プライドの高いイシュタルはこちらの話を聞こうともせずに財宝に向かって飛び込んでくる。
……けど
「止まってろ」
「えっ!?ちょ何よコレきゃああああ!!!」
そんな簡単には近づけさせないよ!----ベリアルさんが!!
財宝のことしか頭になかったイシュタルはベリアルさんの動きに反応できず、ギガバトルナイザーから放たれた光の輪によって身体を縛られ、それに伴って飛行能力も失われたのかそのまま地面にダイブした。
うわーー受け身も取れずに瓦礫だらけになったこの場所に落ちるって……想像するだけで痛そう。
「何なのよコレ!!女神である私の力で壊れないなんてどうなってんよ!!」
「さあ取引の時間だ。嫌だとは絶対に言わせないがな」
「アンタね……。痛い目見たくなかったらこれ外しなさいよ!!」
ベリアルさんに吠えながらも、魔力を開放させて拘束を解こうとしているけど、神代の女神の力を以てしても光の輪はびくともしない。
それでも高圧的な態度を崩さないのは聞いていた通りのイシュタルって感じだけど……。
それで態度を変えたりするベリアルさんではないのは分かり切っている事だったから、ベリアルさんも態度を崩すことなくギガバトルナイザーをイシュタルの目の前に叩きつけたことで「ひっ」とイシュタルの声が止まったのを見て交渉を始める。
「女神イシュタル!ここにある財宝を返して欲しいなら、私たちに力を貸して!!」
「私の神殿壊して、財宝奪って、終いには縛り上げてな~にが『力を貸して!!』よ!何が交渉よ!これじゃあただの脅迫じゃないのよ!!」
「え?だって交渉って『自分が完全に有利な場を作り上げて相手に頷くことしか許さない』ものだって、ベリアルさんが……」
「どういう教え方してんのよアンタ……!そ・れ・と!星読みのここじゃない所で指示出してる人間たちもよ!!指示出すならもっとまともな指示だしてあげなさいよ!」
『すまない女神イシュタル。確かに脅迫まがいなことをしている自覚はあるにはあるけれど……、発案者が発案者だからね、僕を筆頭に誰一人として首を横に振るなんてこと出来ないのさ』
「馬鹿なんじゃないのアンタら?」
真顔でドクターに突っ込みを入れるイシュタルを他所に、ベリアルさんが「御託はいい。了承しないというならコイツらがどうなってもいいのか?」と言ってマーリンの魔術で身なりを整えた盗賊団……もといイシュタルと同じ光の輪によって縛られたウルクの民たち(仮)を人質に連れ出してきた。
「イシュタル様助けてください!!」
「偉大で尊大なイシュタル神様!どうか無力な私たちのことをどうか!!」
「…………ああはいはい、人質ね人質。人間って本当そういう姑息な真似好きよね~(ふん、どうせ殺せもしない甘ちゃんの集まりなくせして人質なんて笑わせるんじゃないわよ。適当に話を引き延ばして、どうにかコレを壊す算段を……)」
ドゴンッ!!
「は?」
「「「「え?」」」」
「どうした?人質が使えないのなら、処分したほうがましだろう?」
多分だけど、イシュタルは私たちの事を前からちょくちょく観察してたんじゃないかな?このウルクの地に来てから妙に視線を感じることがあったし。だから敵だとして峰打ちで済ませようとする私やマシュの甘い部分を知ってるイシュタルは楽観視してたんだ。人質といってもただ脅しの為に使うだけで傷つけたりしないって……。
だから何のためらいもなくウルクの民(仮)を1人葬ったベリアルさんにみんな慌てふためき始めた。
「べべべべ、ベリアルさん!作戦と違います!!彼らはただの人質役で害を与えることはないと!」
『べ、ベリアルの言葉を鵜呑みにするんじゃなかった!りり、立香ちゃん、どうにかしてベリアルの事を止めるんだ!!」
「どうにかってどうすれば!!」
「ちょっと立香とか言ったわね!アンタ早くこの頭イカれた奴どうにかしなさいよ!そうしなきゃ私の王国の民たち全員無意味に殺されるじゃないのよ!!」
「ベリアルさんストップ!!どうすれば?どうすればその人たちを殺さないで済むの?」
イシュタルの交渉どころではなくなった現場を抑えるために、もう一人に手を下そうとするベリアルさんに話しかけ、なんとかその手を止める手立てを聞く。
作戦ではウルクの地母神であるイシュタルが人質のために力を貸すことを了承するって流れだったのに……!!
「簡単な話だ。藤丸立香、お前がその女神と仮契約して縛り付けろ。そうしたらこのゴミたちを処分する意味もない」
「いいいイシュタルお願い!!私と仮契約して、そうすればこれ以上被害が出なくてすむから!!」
「嫌だっていってるでしょ!!なんで神である私が人間なんかに縛られなきゃ「や、やめてくれ!!殺さないでくれ!!」
ドゴンッ!!
「恨むんならそこの傲慢な女神を恨むんだな」
「イシュタル!!お願い、
「ああああもうわかったわよ!!空の果てだろうが地の果てだろうが一緒に付いてって戦えばいいんでしょ!!早くしなさいよ
一人ひとりはめんどくさくなってしまったのか、一気に5~6人を纏めて殺したベリアルさんの所業に流石のイシュタルも覚悟を決めてくれて私との仮契約を完了させてくれた。
そしてベリアルさんは自分で言ったとおりにウルクの民(仮)に手を出すのを止めてくれたと同時に、仮契約したことでイシュタルの事を縛り付けていた光の輪も解いた。
「アンタ!!よくも罪もない私の民たちを殺してくれたわね!!一発殴らせ「いや~死ぬかと思った~~!!」へっ!?」
「死なないってわかっててもあんな顔で迫られたら誰だって死ぬ実感湧くって」
「本当、頭を掴まれたときは生きた心地がしなかったぜ」
仮契約を終えたけど人を殺したベリアルさんへの怒りが収まらなかったイシュタルが攻撃を加えようと身体を振り向かせると、さっき殺されたはずの人たちがぴんぴんしている。
それを見たイシュタルは何がなんだかわからないと言った様子でうわ言のように喋ってる。
「先輩!素晴らしい演技、マシュ・キリエライト感動しました!」
「マシュこそ、鬼気迫す表情とか完璧だったよ!イェーイ!」
「い、いぇ~い」
「ほら茨木ちゃんも!イェーイ!」
「何故吾も……勝手に手を掴むな!そして二人して勝手に叩くな!!」
「は?は?何?なにが起きてるってのよ……?」
「いや~我ながら自分の才能ってヤツが恐ろしいねえ。あの金星の女神様さえも騙せてしまうんだからね♪」
ポク、ポク、ポク、チーン!
マーリンが出てきたことで今までの一連の流れが全部イシュタルの事を騙す演技だったことに気づいた本人は、わなわなと身体を震わせて赤い瞳が金色のソレへと色を変え怒りを爆発させようとする。
「この私をコケにするとはいい度胸じゃない「まさか神を名乗る貴様が、人や魔の者たちと同じ真似をする気か?」んなんですって?」
「『この特異点の修復が完了するまで共に戦う』そういう契約だろう?まさか嘘だったと騙す気か、オレたちと同じようにするのか?…女・神・様…?」
「ぐ、うぐぐぐぐぐぐ!!!このクソ野郎ぉおおおおおおおおおお!!!!」
こうして、ベリアルさんの作戦通りにこちらは何かを失うことなく、女神イシュタルを味方に引き入れることに成功した。
……マーリンの魔術があったってのは勿論だけど、この演技力将来どこかで出番あったりしないかな?
7章まで来て人間と協力をすることが出来るまでに成長?したベリアルさんが行う協力方法。仕方ないさ、だってあの方はウルトラ史上最恐最悪のヒールだったお方だぜ?
普通じゃない交渉もベリアルさんなら可能!!
何だかんだ言いつつウルクの民の事を庇護する存在として見てるイシュタル相手にだから出来るんですけどね。そしてタイミングよく元ウルク民がいたのも幸い。
【ベリアルバインド】
ウル銀でメビウスを拘束した【ベリアルウィップ】を鞭介さず相手を縛る光の輪を出す技。直接縛っていないため振り回したり出来ないし、一度出したら出力を上げたり出来ないのが難点だがその分複数体拘束出来る利点もある。
あのメビウスが解けなかったものをイシュタルじゃ解くことはできないって
次回は多分ウルの町へGO!!メタの塊みたいなあのトラとベリアルさんの相性や如何に……。