【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜   作:ちょっつー

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D4……ストレイジとは別の地球防衛軍が開発、秘密裏の実験ぽくて孤島で開発とか……悪い予感しかしない。
R1号、ネオマキシマ砲、ビクトリウム・キャノン……人間がウルトラマンに近づこうとするとどうしてこう……。

M1号の話が良かった次の週があれって、Zも遂に最終章に向かっていく感じですかね?

感想、評価お待ちしてます

誤字脱字、ご指摘ありましたら気兼ねなく


7

「ハーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッッ!!!」

 

 ウルクへと戻ってきた私たちは、イシュタルの事を連れてギルガメッシュ王のいるジグラッドでエビフ山であった事を伝えていた。

元々は彼に召喚されたのを逃げ出した茨木ちゃんは見せる顔がないのかわからないけどここまでついてこなかったけど、事の顛末を聞いたギルガメッシュ王は腹を抱えて笑い転げている。

 

「はーはーはー。ま、まさかそのような手でイシュタルめを味方に引き入れようとは……。フッ、やるではないか藤丸。ブフッ」

 

「アンタ笑いすぎなのよ! いい? 私が契約したのはあくまで藤丸立香だけであって今からアンタの事を攻撃したって構わないんだからね!!」

 

「やれるものならやってみろこの駄女神風情が! ハハッ、駄目だな思い出すだけで笑いがこみあげてくるわ……」

 

 そうとう残念な感じでイシュタルが味方になった事がツボだったんだろうなあ。喋ってるのに途中途中で吹き出しそうになってるし……。

そんな二人の面白いやり取りをしばらく見ていると、ふと思い出したかのようにギルガメッシュ王が私たちにもっと派手に活躍しろと指示を出してきた。

 

「この我をこれだけ楽しませたのだ、愉快な報告を期待しているぞ? ……あああと、外のヤツらを諫めるのはお前がやれ」

 

 仕事の詳細はマーリンが知っているらしいので後で聞くとして、ようやく王様が私たちのことを少しは認めてくれたんだ! 

エビフ山の事は除いて、他はずっと雑用雑務ばっかりだったからこのままでいいのかなって心配になってたけど良かった~~。

 

 けど、最後にボソっと言ってた外の奴らって……? 

 

 

 

 

 

 

 

「流石、逃げることだけには定評があるらしいな鬼風情が! その首即刻斬り落としてくれる」

 

「はっ! これだから血の気だけで生きている源氏の者どもは駄目なのだ! 巴ではなく貴様が先に逝っていれば良かったものを……」

 

「先輩、ギルガメッシュ王が言っていたのは……」

 

「あ~~この事だったのか~~」

 

 ジグラッドを出て直ぐ目に入ったその光景に王様が人任せにした理由が即座に分かってしまった。

茨木ちゃんの方はマーリンとアナちゃんが、そして牛若丸の方は弁慶さんが必死に抑えているけど、両方とも顔に同じような怪我があるところを見ると殴り合ったんだろうなあ……。

武器を使わなかったところは褒めるべきなのかどうか考えながら、ジグラッドの階段を駆け足で駆け下りていく、

 

「立香殿!! 何故一度逃げ出した臆病者の鬼畜生などを連れ戻したのですか!! このような畜生の手など借りなくてもこの戦、我らが負けるはずがないというのに!!」

 

「はっ! 弱い奴ほど吠えるとは貴様の事だな牛若! 負けぬというのなら何故吾と同じく召喚された影法師が貴様らしか残っていない? それこそが追い詰められている証拠であろう?」

 

「ほらアナ! 頑張って抑えなさい、紳士な私は女性の身体を触るなんてできないからね」

 

「くっ、マーリンは後で殴りますが、今は止まってください茨木童子!」

 

 売り言葉に買い言葉。源氏の関係者をとことん嫌う茨木ちゃんと、怪異は絶対に許さない源さんな牛若丸との相性は最悪。犬猿の仲ってこういうことを言うんだろうな~って考えながらマシュに茨木ちゃんの事を任せて、私は牛若丸の方へと向かう。

 

「立香殿! 聞けばあの鬼との契約はもうギルガメッシュ王にはなく貴女にあると聞いた!! ならばすぐに契約の破棄「しないよ」を……?」

 

「牛若丸が鬼という存在を恨んでることは勿論分かってるけど、私は茨木ちゃんとの契約は絶対に破棄しないよ。カルデアから追加でサーヴァントを召喚することが出来ないから戦力が大いに越したことはないのと、信じたいと思ったから茨木童子のことを……」

 

「……信じる? 鬼の事をですか……?」

 

「鬼じゃないよ、私は()()()()を信じるんだ。だから首を切るのは待ってくれないかな? お願い!」

 

 「妙な前をしたら迷わずに斬ります」そう言って牛若丸はなんとか矛を収めてくれた。茨木ちゃんの方も何とか怒りを収めてくれたみたいでようやく王様から頼まれた外の任務に行動を移すことが出来る。

 

 

 

 

 

「“鬼”という種ではなく、茨木童子という“個”を信じる……、博樹と言い立香の方も不思議な方ですね……」

 

 

 

 

 

 

 

「で、吾の配下たちは大丈夫なのであろうな?」

 

「案ずるな、魔獣ども如きに後れを取るような巫座戯た真似はしない」

 

 王様から調査を依頼された地、南に位置するウルへ目指し密林へと足を踏み入れた立香たち一行。

ウルクから外へ出ると一緒に着いてきたベリアルと茨木童子は何食わぬ顔で密林を歩いているが、他のメンバーは違う。

 

「暑い……暑すぎる……。この暑さは引きこもりの私には堪える……そりゃもうすっごい堪える……」

 

「マーリン静かにして。暑いって聞くと余計に暑く感じるから……」

 

 地面から舞い上がる熱気、濃厚な土の匂い。それに加えてこの密林は三女神の内の一柱が支配している領域という事もあり、エジプト領の時と同じように完全に神話体系が違ってきている。

そんな暑さで意識が朦朧としていく中で、立香たちの事を遠くから覗きこんでいる者がいた。

 

 

「ほうほうほう……。あの子とあの子は育てるといい感じに育ちそうだにゃ~。あれは駄目だ、ねっからな引きこもりだしジャガー的にタイプの顔してない。……ん? んんん?」

 

 立香たちからは遠く離れ、魔力察知などでは到底引っかからないような木の上に立ち、親指と人差し指で丸を作ったその穴を覗き込みながらそれぞれの感想を独り言ちっていると、その視界の先にベリアルが移ると、可笑しなものを見たような声を上げる。

 

「う~む、まずいにゃあ。あれ、私より強くにゃーい?」

 

 如何にして勝つかとか、妙案が浮かんできて倒せるとかそういう次元ではないと悟った。知覚されたら殺される、目が合っただけでも殺される、そう本能的に悟った彼女は即座に逃げの態勢に入ろうとした。

 

「いや~ククルんにここ任されてるけどあんなの相手にするのは無理無理。帰らせていただきま~「どこに行くつもりだ?」にゃあ~?」

 

ゴシゴシ

 

「にゃあ~?」

 

ゴシゴシ。立香たちの方を見て目をこすってもう一度振り向く。

 

「は?」

 

 脳の処理が追いついたことでようやく現実を理解できた彼女は、素で驚きの声を上げるしかなかった。

いや、普通気づかない場所から見ていた相手が、いつの間にか背後にいたら脳が追いつかなくて当たり前だ。

 

「このオレから逃れられると思うなよ?」

 

「ふっ、ぐっばい。ジャガー」

 

 

 

 

 

「はい。私こそがこの密林の化身なんてものを名乗らせていただいています“ジャガーマン”っていいますです。ううう、登場シーンはもっとカッコいいものを予定してたのに……」

 

 ベリアルさんに首根っこを掴まれ、泣きながら自己紹介してきた虎? ジャガーっていってたから豹か。豹の着ぐるみを来たふざけた名前のサーヴァントと出会った。

一瞬博樹さんに戻って「ちょっと待ってて」って言われて1~2分でこのサーヴァントの事を連れてきたんだけど……。イシュタル笑ってるけど人の事言えないからね? 

 

 完全に借りてきた猫「ジャガーだっていってるでしょーがぁあ!!」……借りてきたジャガー状態のジャガーマンに道案内をさせ、私たちは迷うことなくウルへと進むこと出来た。

 

「ウルは安全です。森の女神の法を守っているかぎり、私たちは魔獣に食い殺される事はないです」

 

 突如現れた密林に覆われてしまったウル市は予想に反して安心安全といった場所だった。

けどこのウルに住む人たちは、彼女たちの言う森の女神によって外に出られず閉じ込められているのだという。

助けに来た者も、助けに行こうとした者も等しくあの森に殺されてしまうのだと……。

 

 あの森には魔獣は出てこなかったかからそれを行う人物って多分……

 

「ぴゅ、ぴゅーぴゅぴゅっぴゅぴゅー」

 

「ジャガーマンさん口笛とも言えないものを鳴らしています……」

 

「……クカカッ! やはり人間どもは醜のお。自分たちが生き永らえるためなら他者を食いものにするのだからな」

 

「な、なにをっ!?」

 

「茨木ちゃん、それって……?」

 

「見渡すだけでわかるは阿呆が。女子供どもの数に対して男が少なすぎる、生贄を捧げ恐怖の中で生き永らえている人間どもを肴に酒を嗜む鬼もいたからなあ」

 

「貴方もそれをやっていたんですか? ドン引きです」

 

「やっとらんわ!! そのような卑怯で人間どもに足が突かれやすい業、とっとと辞めさせる側じゃったわ馬鹿者が!」

 

 本当だ。茨木ちゃんの言う通り周りにいる人たちの殆どが女性や子供、お年寄りなんかが殆どだ。数人だけ残ってる男の人たちはこれから生贄になるのを理解しているのか顔を青ざめているし……。

 

「私たちは悪くありません! 生きるために必要なことだったのです! ここにいるみな納得の上、合意の上で選んだのです!!」

 

「な……! そんな方法で自分たちの命を守ってきたというのですか!? 戦うこともせず、ウルクに向かう事もせずに!?」

 

「マシュ。言いすぎよ」

 

「イシュタルさん、すみません……」

 

 一日に一人、エリドゥに生贄を差し出すことで生き永らえることが出来る契約。女神に抗う術を持たないウルの人たちにとってそれが最善だったのかも知れないけど、やっぱり犠牲を当たり前に強いることは間違ってる、イシュタルは諫めたけどマシュの怒りは最もだ。

 

「魔酒、死ぬ死なないで怒るのならば案ずるな。この地にもこの先にある場所にも血の匂いはしない、吾の同胞たちのように人間を食い物にはしていないようだ、なあ? そうであろう?」

 

「にゃ~にゃにゃっにゃにゃ~♪ あ、そろそろ説明していいころっすかね? ……旦那、そろそろ離して欲しいんですが~~?」

 

「このまま話せ」

 

「うぃす! 分かりやした! そこの鬼の子の言う通り生贄になった人間たちは死んでないにゃあ。な・ぜ・な・ら! 生贄を殺すとか時代遅れと怒られたから!! あ、けどけど~ククルんのテストに落ちちゃった戦士たちはみんなエリドゥで強制労働押し付けられてるってマジで? 最低だなあの女神」

 

 本来なら緊迫した状況で、当事者であるジャガーマンの話に気を引き締めるはずなんだけど襟首掴まれながら喋るもんだからつい毒気が抜かれてしまう。

 

「いやいやホントはさ? ここにいる人間たち連れて行こうとしたら全力でお前たちを止めるのがジャガーの仕事だったわけさ。だけの今こんな状態だからどうすることも出来にゃし? ククルんには悪いけど諦めてもらあら~~?」

 

 ぽ~いと、掴んでいたジャガーマンの事を広場の中央へと放り投げてしまうベリアルさん。ジャガーマンも何が何だか分かっていない様子だけど綺麗に着地すると頭を掻きながらベリアルさんの事を見る。

 

「コイツらに勝って見せろ。そうしたら見逃してやる」

 

「へ? マジ? マジでガチで超絶でスパーキンッ? よぉおおおしっ!! そういう事なら、ジャガー張り切っちゃうぞ♪」

 

「べべべベリアルさんっ?」

 

「アナ。()()()を相手取るのならあの程度の相手に後れを取るな、藤丸立香たちと協力して倒して見せろ」

 

「…………了解しました。立香、やりますよ」

 

 ベリアルさんの突飛な行動に頭を悩ませながらも、マシュも私も戦闘準備を整えてる所見ると慣れちゃったんだろうな~~。

マーリンにはもしもの時の為に後ろに控えて貰って、マシュ、茨木ちゃん、アナちゃん、イシュタルの4騎でジャガーマンと戦うために向かい合う。

 

「ンンっ!! ────そう。ここは私たちの世界、螺旋描く蛇の大地。神の定義を弁えぬ人間よ、今は立ち去るがいい。森の護りあるかぎり我ら太陽は無敵なり────よっしゃああやっとカッコいい台詞きまった……! 最後まで諦めず、不可能を可能にする。それが『ジャガーマンっ!!』」

 

「だからその雰囲気のせいで台無しなんだってばっ!!!」

 

 

 

 

 

 




ジャガーマンを倒すことも、そのままククルんを倒すことも出来るけどそれをしてしまうと立香ちゃんの成長の阻害になってしまうので時間短縮だけ、ベリアルさん有能すぎん?

イシュタル、茨木ちゃん、アナちゃん。3騎とも神性持ちだから攻撃通るけど問題が……?
ジャガーは何やっても許される感じが本当楽。
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