【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜 作:ちょっつー
ギャラファイにはコスジャスが、コスモスのほうまさかスペースコロナとフューチャー引っ提げてくるとは思わないじゃないですか。
あと海外マン3人が活躍多くてカッコよすぎる。
唐突に発表されたジードテトライトクロスのビジュアル。プリミティブがアークベリアルの力を「守る力」として引き出しその鎧を纏ったような出立ちに正直震えましたね。
ジャック、コスモス、ネクサスの面影がない?ギャラライだってなかったんだから気にすんな!むしろどれだけベリアルさんに近づけるかって感じがして好き!本当に好き!!!!!!
感想、評価お待ちしてます
誤字脱字、ご指摘ありましたら気兼ねなく
────この男を。許してはならないと、私たちの誰もが思った
“天命の粘土板”未来を見る千里眼を持つ王様が、クタ市で瞑想に入った際に粘土板に天命を記したもの。
観測所で偽のエルキドゥに襲われるというハプニングはあったけど、無事にウルクへと帰ってきた私たちに王様はその天命の粘土板を探してこいといった。
無事に、何でか調子が可笑しかったイシュタルや、寒くて暗い地の底のような場所に迷い込んだりはしたけど無事に天命の粘土板を入手した私が見たのが、さっきの一文に続く日記のようなものだった。
この世すべての悲劇、悲しみを知りながらも何もしない王、ただ笑うだけだった王への怒り、憎しみといった憤りのない負の感情が乗ったそれを、王様は魔術王を名乗る男、ソロモンを探るための数少ない手がかりだと言った。
「大、丈夫ですか? その……荷物が重いのでしたら、わ、私が変わりに持ちます」
「刃をこうして……こう! ────! うまくできました!!」
「あの……変わりと言ってはなんですが……、この花を、受け取ってくれませんか……?」
粘土板のことは頭の片隅で考えておくとして、それよりも驚いたのがコレだ。あのアナちゃんが、極力ウルクの人たちと交流することを避けていたアナちゃんが、私たちがいない間に交流を持つようになっていた。まだ苦手意識的なのが拭えていないのかおっかなびっくりな感じだけど、そんな態度で気分を悪くするようなウルク民じゃないから笑顔でアナちゃんと交流を深めている。
何かあった。あったんだろうなあ~、ベリアルさんかな? それとも博樹さんかな? 少なくとも、今はここにいない彼らのうちのどっちかがアナちゃんの背中を押したんだってことは分かる。
まだフードを被ったままだけど、そこから見える表情が笑顔になってるのは遠くから見てもわかったから、私にもその笑顔を向けてほしくて駆け寄っていく。
「お~~いアナちゃ~~ん!!」
「立香。どうしたのですか?」
「え、私の顔見た瞬間真顔になるのやめて。傷つくから」
「立香たちが言っていた通り、人ひとりとしていませんね」
「そうね、だけどみんな死んでしまったわけではなさそう。眠り姫のように眠っているんだわきっと」
ギルガメッシュ王より北壁を超えた先にあるニップルの街で未だに耐え続けている人々を救出する任務へ向かった立香たちを他所に、ベリアルはアナとライムを連れて立香が天命の粘土板を持ち帰ってきたクタ市へと足を踏み入れていた。
『三女神同盟』が出現した後、何の前触れもなく人ひとりいない静寂の街へと姿を変えたのがここクタ市だ。市民たちはみな、眠るように息を引き取ったと言っているがライムは死んだわけではないのだと証言を述べながら広場でくるくると踊っている。
「いるんだろう、隠れていないで出てきなよ」
「────何故、キミたちがここにいる。シュメルの人間たちを救いに向かったんじゃなかったのか?」
「偽のエルキドゥ!? 何故、貴方がここに!!」
博樹が誰に対してでもなく宙に向かって声をかけると、建物の陰から偽のエルキドゥが姿を現した。
「魔術王が炉心として送り込んだ4つの聖杯。その1つを回収すること、それが君の目的だろ?」
「ッ! お前はどこまで!!」
何のためにクタに来たのか、その思惑を見透かされた偽エルキドゥは怒りのままに鎖を出現させ博樹を襲おうとするが、その鎖はアナによって弾かれライムの魔術を受けて後方に下がる。
「……そうさ、僕の目的は君の言う通り聖杯の回収さ! この時代へ送り込むことで手一杯で散り散りになった4つの聖杯。2つは既にコチラの手に渡っているが後2つが見つからなった、そんな時だ。この場所で聖杯の反応を見つけたのさ! まあ、無能なカルデアのヤツらじゃ気づけなかったみたいだけど?」
そう言ってその手に持った聖杯を掲げながら悦に浸る偽のエルキドゥ。
だが彼は根本的な所から勘違いをしている。確かに彼が聖杯を見つけたのはクタだったかも知れないが、立香たちがクタ市にいた時には
「アイツが扉を開けなければ気づきもしなかった人形風情が。図に乗るな」
「ッ!? があっ!!」
博樹から主導権を譲り受けたベリアルが相手が認識すら出来ない速度で接近し、その首を掴んで持ち上げる。
偽エルキドゥの持つ聖杯を奪取することは簡単だが、ベリアルはすぐにはそうせずエルキドゥを睨みながら語る。
「あの王と会えばすこしは変わると思ったが、まだその程度か……。あまりこのオレを失望させるな」
「────ッ!? (あの時コイツが戦闘に介入してこなかったのはわざとだっていうのか? 僕が
立香たちを襲った観測所での突然の襲撃。その際偽エルキドゥは、立香たちの戦いに介入してきたギルガメッシュと一戦交えるとその場から離脱していた。
突然の胸の故障、魔神柱と同等の力を持っているはずの偽エルキドゥと賢王であるギルガメッシュならば誰がどうみても軍配は偽エルキドゥに上がる。それなのに彼は“戦えば死ぬ”と感じ撤退したのだという。
「次は、殺す! 母さんにとっての障害であるアイツは必ず殺す!! ……ただ殺す、殺せばいい、それだけでいいんだ……」
(ベリアルさん。彼のこと、私に任せてくれませんか?)
(……ふん、いいだろう。そこの人形に教えてやれ、人間どもの持つ
母さんの為に、まるで自分に暗示をかけるように言い聞かせる偽エルキドゥを見て、ベリアルは腕の力を抜き彼の事を地面に下ろす。
困惑する偽エルキドゥを他所に、ベリアル、いいや博樹が彼の両肩に手を置いて笑顔を向けて彼に話をする。
「親が子供を縛っていい理由なんてない。子供は親の道具じゃない、いいなりの人形じゃない。ちゃんと自分の意思を持ってる、一つの命なんだ」
「ふざけるな! 僕は縛られていない! 道具なんかじゃない! 僕は僕の意思で、
「それなら母さんのためになんて言うんじゃない!!」
それは、普段温厚な博樹からはめったに出ないであろう怒りを孕んだ声だった。彼は偽エルキドゥの頭を掴むと強引に引き寄せその顔を自分の左胸に押し当てる。
「聞こえるだろ、この胸の鼓動。これと同じ音が君の胸からも鳴ってるんだ。たとえ土塊の肉体だって、血が流れていなくたってそこにあるのは確かな“心”だ」
「ここ……ろ……?」
完璧な兵器なら、心を持たない武器だったのなら今の隙だらけの博樹の心臓を貫くのはありを潰すよりも簡単なはずなのに偽エルキドゥはそれができない。
身体からは殺すように信号が送られてくるがドクンっ、ドクンっと聞こえてくるその音が邪魔をしているのか何も出来ないでいる。
「誰かに縛られて、自分の意思を、心を正直に出せないんだったら、それが辛くて胸が痛むんだったらそんな鎖引きちぎればいいんだ。キミなら出来るよ、私もベリアルさんもそう信じてるから」
「…………はっ! ぼ、僕は何を……は、離れろっ!!」
まるで母の手の中で眠る赤子のような穏やかな表情から一変して、博樹のことを突き飛ばし空へと浮き上がった偽エルキドゥ。
「経緯はどうあれ、キミたちを足止め出来た時点で意味あるものだった。今頃キミたちの仲間は彼女──“魔獣の女神”によって全滅しているころだろうさ! もしくは誰かが殿でも務めてカルデアの無能たちは逃げ出してるかも知れないけどね」
「魔獣の、女神……」
「そうさ! キミもこっちに来てくれて助かったよ! 彼女にとってキミの存在は弱点になりかけないからね」
今までの調子を取り戻したというよりは先ほどの行いを忘れたくて早口で喋っているようにしか見えない偽エルキドゥは、こう言えばアナが悔しそうな顔をすると思い言葉を投げかけたがアナ本人はいたって冷静に「はい」と答えるだけだった。
「むしろ好都合です。今の私ではこの刃を彼女に突き立てることは不可能ですから。もっと、“小さな勇気”を育んでから私は彼女を止めると
「クッ(なんだ、アイツらといるとどこか故障するのか? それなら僕のさっきの行動にも示しがつく)」
「あ~~。……すまないんだが、そろそろ名前を教えてくれないかな?」
「は、はあっ!?」
立香たちが全滅した、逃げ出したことに対して何か言おうとしたんだろうが、何時までも偽エルキドゥというのも忍びないということが第一に来てしまった博樹は、もう緊迫した状況とか関係なく彼に名前を聞こうと切り出した。
「────
「そっか、じゃあキングゥ。あんまり、立香ちゃんたちのことを舐めない方がいいよ」
「何だって?」
「何度絶望に落とそうが、その度に立ち上がり更にその強さを増していく。覚えておけ
「何故、何故です!! 何故お逃げにならなかった!! 犠牲になるのは私一人でよかった、このままでは皆犬死です!!」
「ここで牛若丸が消えてしまうのが宿命なんだとしたら、私はそれを引っくり返す」
至る所に血が流れ、戦場と化してしまったニップルの地で立香は腕を組み、仁王立ちしながら目の前に蠢く化け物に対して啖呵を切る。
「どんなに巨大で、どんなに強大でも!! 私たちはもっと怖くて強いウルトラマンをずっと傍で見てきたんだ!! アンタなんかちっとも怖くない!!」
【アイツが扉を開けなければ気づきもしなかった】
3つ目の聖杯はある女神によって冥界側からは決して開けないようにする錠前の役割を果たしていた。が、天命の粘土板を手に入れる際に立香が冥界の扉を開き、そこから出てしまったために錠前だった聖杯が役割を終えクタ市に現れた。
立香たちがクタ市を後にして現れたため気づかなかったのも仕方がないし、錠前として魔力を使い続けていたため魔力の反応も薄かった。
漸くキングゥの名前が出せた。毎回毎回偽エルキドゥって書くの面倒だったんですよね。しかし、博樹さんはこう人外に好かれるスキルかなんかでもあるのかも知れない。
さて次回ですが……ちょっくらGEEDしてやりましょうか